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調布市のKAZのブログ一覧

2020年11月22日 イイね!

[BPレガシィ] サーモスタット無し(暫定対応)→新品装着(恒久対策)

[BPレガシィ] サーモスタット無し(暫定対応)→新品装着(恒久対策)我が家のBPレガシィ(2006年式、今年で14年が経過)は、昨年の秋に(東京を出発して)出先の京都でサーモスタットがクローズロック(閉固着)するトラブルに見舞われました。

その際、オーバーヒートによるヘッドガスケットの吹き抜けを避けるため、現地で行った緊急対応は「サーモスタットを引っこ抜く(@京都スバルディーラー)」でした。

今回、新たな冬を迎えるに際して新品サーモスタットを装着したので、その様子を記しておきます。


◎関連ブログ
 → 「東京~京都 往復記・その3トラブル対応&復路編(京都→東京)」

■冬を迎える前に
車両の冷却水回路からサーモスタットを引っこ抜く(しかもスバルディーラーで)ことになった経緯については、上記「関連ブログ」をご覧ください。

サーモスタットが無いこと(=オープンサーモ化)による主な弊害は、
(1)暖機運転に時間がかかること。
(2)付随して、暖房性能が低下すること。
(3)SIドライブセレクトで、S#(スポーツシャープ)への
  切り替え許可水温に達するまでは切り替えできないこと。
(4)燃費が若干低下すること。

しかし完暖後は特に不都合もなく、外気温度の高い夏場はごくフツーに出力が出てごくフツーに走っておりました(※BPレガシィには、暖機前後で制御&メカ的に冷却水回路を自動切り替えする最新の燃費向上技術は搭載されていないため)。

ところがこれから本格的な冬場を迎えるに際して、暖房性能は重視したい(デフロスターの機能も回復させておきたい)。実は今年の冬(2020年1月)にレガシィで札幌に帰省していたのですが、オープンサーモ仕様のままでしたので、何かと不便が生じていました。…知ってて行ったのですけどね…。


■今回はディーラーに作業を依頼
作業的には、新品サーモを部品単体で取り寄せて、クーラントや液状ガスケットなど付随する消耗品類をそろえれば、自宅前(@地下ピット)でDIYでの作業は可能です。

ただし、それ以外のこと(バイクのメンテや家庭内でのDIYなど)で私自身が十分な時間を取れない可能性があったことと、オープンサーモ化はスバルディーラーでお願いしたので、新品サーモの装填もスバルディーラーにお任せしよう…と考えて、今回は部品を発注した東京スバルさんにそのまま作業予約依頼をしました。


■ディーラーにて
コロナ禍のため、ここ数ヶ月間はディーラーを訪れていませんでしたが、久しぶりに行ってみると、やはりいろいろな変化点がありました(※訪問した10月時点での様子)。

<↓受付に何やら見慣れぬものがありました>


<↓顔認証カメラによる自動検温装置でした>


体温の表示値が37.0℃以上の場合はスタッフへの声がけをお願いする…などの運用が図られているようでした。そうした中でも、ブログトップ画像に示すように、BRZ用のオールチタンマフラーの現品がスタッフによる手描きのポップとともに展示されていました。

<↓ディーラーのスタッフさん渾身のポップ>


<↓「チタン製は軽いですよ」を強調したイラスト>


味がありますね。
好きですよ、こういうの。
チタンマフラーよりも、このイラストにしばしの間、引き込まれました。


<↓肝心の?高価なBRZ用チタンマフラー>


<↓チタンの溶接(条件管理)って難しそう>
 

サービスフロントで受付を済ませ、BP5D型レガシィ用のサーモスタットの取り寄せ、および後日の装着作業を依頼します。「急いでいませんので、いつでも構いません。ディーラーさんの作業予定の空いたタイミングでお願いします。」と申したところ、「分かりました。えっ~と…では作業は来月になります。」とのこと。

<↓10月11日に来店して予約を入れたところ、実際の作業日は11月5日となった>


約1ヶ月後か。
ディーラーさんも色々と忙しいのだな。
特に急ぎではないので、それで本予約とさせていただきました。

せっかく数ヶ月ぶりでディーラーさんに来たので、そのままショールームを覗いてみることにします。


<↓オーディオの試聴コーナー>


<↓純正オプションスピーカー>


# デモのスピーカーは純正OPと同一品でしょうけど、
# 「バスレフ型の筐体」と「実車のドアマウント」では
# 音の聞こえ方が違うでしょうに…と思うのは私だけ?

<↓マイナーチェンジしたXVの実車を初めてナマで見ました>


<↓左:グリルの造形はこんな感じになっているんだ  右:カメラはスバルマークの直下なんですね>
 

いろいろ観察?して、この日はディーラーをあとにしました。

■車両の引き取り
新品サーモを装填していただく作業日は、朝にクルマを預け、当日夜にクルマを引き取る予定でした。が、実際には仕事で残業が入ったため当日の引き取りは叶わず、翌日の夜に改めて(1日遅れで)引き取らせていただきました。

<↓あらかじめ見積もりいただいた時点と同じ金額で作業完了>


クルマを引き取って自宅に向かう際に、エンジン水温の上昇具合を外付けモニターで確認します。

・引き取り日: 2020年11月06日(18時頃)
・その時点で: 外気温=13℃
・水温の推移: ディーラーを出てから約6分後に、水温65℃に達する。
        (→ SIドライブセレクトで S#の選択が可能な水温。)
        同 8分後に、水温75℃に達する。
        同 9分後に、水温78℃に達する。


<↓ディーラーを出てから、市街地走行を約9分間でエンジン水温は78℃に到達>
 

このときの外気温度は13℃。オープンサーモ(暫定処置)状態では、しばらく走り続けないと水温65℃(S#選択可能水温)を突破しないのですが、ディーラーを出て高々10分間も経たないうちに水温が80℃近くまで上昇することが確かめられました。

サーモの効果、絶大ですね。冬本番に突入する前に、余裕を持ってディーラーに作業依頼しておいて正解でした。

ちなみに、いつもは「依頼作業以外のことは、何も言われない」のですが、今回に限っては「エンジンルームの樹脂クリップが(劣化で)割れそうです、交換をお勧めします。」といった文言とともに、その見積もり(計10個で880円)がご丁寧に貼付されていました。一つ上に付した納品請求書の画像に、その旨の文言が読み取れます。


<↓1箇所無くなっていますよ、補填どうですか…と提案いただいたクリップ>


<↓経年劣化で割れそうですよ、補填どうですか…と提案いただいたクリップ>


こうしたサジェッション(顧客へのサービス提案)は、今まではほとんど無かったことです。顧客満足活動に向けた新たな活動なのか、はたまたコロナ禍で低下した売り上げの回復を狙った必死の活動なのか、あるいはその両方なのか。

真相は「中の人」でなければ分かりませんが、自分で行うDIYメンテとディーラーさんに依頼するメンテを、適時振り分けながら、今後もBPレガシィを維持していきたいと思います。
2020年05月17日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その3(最終話)

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その3(最終話)愛車のBP型レガシィワゴンは、5月連休の最中(さなか)にサンルーフが故障。「左側のみチルトアップして右側は閉じたまま」ロックしてしまい、開くことも閉じることもできない状態に陥りました。

今回のブログは、「傾いたまま動かなくなったサンルーフ」をDIYで解消するまでの記録・その3(最終話)です。


◎「その1」 は → こちら(緊急対策 編)
◎「その2」 は → こちら(詳細観察 編)

■左右の違いを追う
無事にチルトアップガラスルーフの取り外しができたので、室内(トリム側)からの観察に加えて、車外(ルーフ側)からも 構成部品の作動状況を直接 目視確認することができる状態となりました。

<↓チルトアップガラスルーフを取り外した直後の状態。養生テープを貼ったのでシム(薄板)の脱落は無し>


チルトアップガラスルーフ(ワゴンでは前後2枚でガラスルーフが構成されており、そのうち前方のガラスルーフ)が無い状態になると、左右のスライドレールが良く見えるようになります。

<↓ガラスルーフを支持する左右のブラケットの動きが、互いに同期していない>


<↓左側(助手席側、正常作動して停止)の支持ブラケットの様子>


<↓右側(運転席側、閉じたままロック)の支持ブラケットの様子>


前回ブログ(その2) で気づいた異変の原因について、スライドレールを中心に探っていきます。

<↓左側(助手席側)のスライドレール周辺の部品の状態(全景)>


<↓右側(運転席側)のスライドレール周辺の部品の状態(全景)>


上に示したスライドレール(を構成している部品群)について、「左右でどこが異なるのか?」を確定させなければなりません。もちろん、構成部品そのものは左右で同じ(※デザインのみ、左右対象となる部品はあります)ですから、その「存在」ではなく「状態」が異なっているものを抽出します。

<↓右側(運転席側)のスライドレール。この状態を視覚的にしっかりと記憶してから、左側と見較べる>


不具合の生じた右側について部品の「停止状態」を把握し、それをしっかりと脳内に記憶。その直後、正常作動の左側を観察して比較します。言わば、左右のスライドレールで「間違い探し」をしているようなものです。

<↓左側(助手席側)のスライドレール。黄色の四角い線で囲った部分に、左右差があることを認知した>


上記画像をさらに拡大します。

<↓正常作動していた左側(助手席側)では、樹脂のローラーピンがガイド穴の中に位置しています>


<↓イレギュラー停止していた右側(運転席側)は、樹脂製ローラーピンがガイド穴から外れています>


■連動する部品の確認
左右で構成部品の状態差を抽出したので、その部品を「本来あるべき位置」に戻してやったときに、支持ブラケットも連動して「本来のチルトアップ状態」になるかどうかを確認します。

<↓ガイドから外れていた樹脂ピンをスライドさせると、それに連動してブラケットもチルトアップした!>


ついに原因をつかんだ瞬間です。
ここまでくれば、もうDIYで修理が出来たも同然です。


■清掃と給油
樹脂製のローラーピンをガイドに正しく装填し直す前に、スライドレールの清掃と給油を行います。先の細い部分ですので、割り箸の先に紙タオルを挟んで、ホコリや汚れを少しずつ取り除きます。

<↓指先の入らない細い部分は、割り箸などを利用して清掃しました>


しっかりと清掃すると、スライドレールの各部は見違えるほどキレイになりました。ただし、明らかに可動部分に残存しているグリス(モリブデンのような色合いをしていました)は、あえて拭き取ることはしていません。

<↓今後、頻繁に清掃できる部分ではないため、この機会にしっかりとキレイにしておきます>


清掃の次は給油なのですが、ちょうど数日前に、ホンダ・CBR250Four の 「スピードメーターが動かない」を解消する・その4 で選定した KURE グリースメイト(No.1061、20%増量セール品) を適用することにしました。

<↓バイクのメンテナンス用に購入した潤滑スプレーですが、早くもレガシィにも適用するシーンが訪れた>


<↓潤滑スプレーを噴射したあとの様子>


# ガイドの間口(上方の開口部)は狭く、樹脂ローラーピンを
# そのまま上から押し込んでもハマりません。
# 樹脂ピンは、いったんガイドの真横方向に逃してやってから
# 側面から入れるように導くと、ガイドの中にうまくハマります。

<↓左側(助手席側)のスライドレールについても、清掃と給油をしっかりと実施しました>


この状態(ガラスルーフを取り付けする前)で、スイッチ操作により正常作動するかどうかを確認しておきます。

<↓「閉から開」方向も「開から閉」方向も、サンルーフは正常に作動することを確認(これで一安心)>


■ガラスルーフの復元作業
荷室内に仮置きしていたチルトアップガラスルーフを取り出します。今度はこれをストレスの掛からないよう、しかし雨漏りもしないよう、ジャストなポイントで取り付けしなければなりません。

<↓荷室から取り出したガラスルーフ>


<↓雨漏りなどが起きないよう、仮締め後、各部のクリアランスを調整しながら取り付けする>


# 実際には、ガラスルーフをチルトダウン(サンルーフ全体
# を全閉)させた状態で、シーリングゴム(窓枠周辺のゴム
# パッキン)に均一に密着力が生じることを確認して本締め。

■作動の再確認と内装の仕上げ
ガラスルーフの取り付け(シムの脱落防止用に貼っておいた養生テープも剥がしてあります)が終了したあとは、サンルーフ(内側のサンシェードも含む)の開閉動作を念押し確認します → まったく問題ないことを確認しました。

さらに、当該ガラスルーフを最大限にチルトアップさせた場合であっても、ガラスルーフ開口部の最上端(中央のヘリの部分)が、直上に位置するTERZOのルーフボックスとは干渉しないことも、追加で確認しています(>従来と変わらずに )。


<↓FULLにチルトアップさせても、ギリギリのところでルーフボックスとは干渉していないことを確認>


<↓最後に、外していた左右のカバー(樹脂トリム)を取り付けすれば、すべての修理作業が完了>


■あとがき
BP型レガシィワゴンのサンルーフは、各部品をつなぐ複雑なリンクを介してその作動段階を制御していると思っていました。そのためDIYでの修理作業に着手する前は、多少の覚悟を伴っていたのですが、いざ修理を初めてみると、何のことはない…簡単なスキルで完了させることができました。

5月連休中の故障だったため、ディーラーに依頼することができないという背景があったにせよ、結果として無事に短期で復調できたことは良かったです(自分の経験値も増えた)。しかも一切の工賃もかかっていません。

<↓「KAZさんは けいけんち が 1 あがった」「サンルーフ ステージ を クリア!」>
 

近年は、新車成約時におけるサンルーフの装着率は低い状態で推移しているようですが、今回の当方の事例(故障の原因や対処方法など)が多少なりとも、このブログをご覧いただいている方々の参考になれば幸いです。

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2021-02-27(Sat.) : 更新
[BPレガシィ] 続・サンルーフ動かず(開かず/閉じず)をDIYで解消する:前編 をアップロードしました。
2020年05月16日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その2

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その2愛車のBP型レガシィは2006年式。今年で経年14年目を迎えています。
先日、車内換気のためサンルーフを操作すると「左側のみチルトアップして右側は閉じたまま」でロック。開くことも閉じることもできない状態に陥りました。

今回のブログは、「傾いたまま動かなくなったサンルーフ」をDIYで解消するまでの記録・その2です。


◎「その1」からの続き。
 (「その1」 は → こちら

■サンルーフの構成を予習
サンルーフが動かなくなってしまったときは、ちょうど5月連休の真っ只中。ディーラーの営業もお休み中です。仮に連休明けになったとしても、COVID-19対応(新型コロナウィルスの影響)で営業時間が短縮されています。

飛び込みで受付できたとしても、実際の入庫はその先(かなり後)となってしまう可能性が大、だと予想されます。

ならば…ということで、DIYで修理する(かもしれない)ことも視野に入れ、まずはサンルーフの構造を把握することから始めました。ちょうど、それに先立つこと数日前、SUBARU-EPC(※)を入手していたところでした。


(※)電子パーツリスト。かつての SUBARU-FAST II の後継ソフト。
   PC上での操作方法は、ほとんど同等。直感的な操作も可能。

<↓BPレガシィ(ワゴン用)のサンルーフ構成部品(を紹介するページからの一部抜粋)>


この画面を見る限り、複雑な部品構成にはなっていないようです。もちろん、画面上に記載のない(あるいは意図的に省略されている)細かな部品群が存在する可能性はあります。

これなら手に負えないことはないだろう…と判断し、DIYでの修理・メンテにトライ(この時点では確証が無いため、あくまでトライ)することにしました。


■再度の現物確認
SUBARU-EPC の構成画像は、あくまで参考情報に過ぎません。作動不具合が生じている「現物」そのものを観察して、何が起きてしまったのかという「事実」を正しく捉えることが重要です。

<↓雨天に見舞われていたが、テーピングの効果により、車内への漏水は無事に避けられた>
 

<↓ここから注意深く、細部を観察していく必要があります>


■異変に気づけるか?
まずは運転席に座って、車内(トリム側)から観察していきます。IG-ON してスイッチ操作を試みてみましたが、相変わらずガラスルーフはウンともスンとも反応しません。

ただし、ガラスルーフの内側にあるサンシェードは、手動でスライド(開閉)可能であることが確認できました。シェードを開くことができれば、内部観察がより容易になるのでラッキーです。

以下、サンルーフの左側(正常にチルトしてストップ)と右側(クローズしたまま不作動)の画像を対比できるよう、横並びにして載せます。


<↓2枚構成のうち、前側のガラスルーフ(左:助手席側の様子  右:運転席側の様子)>
 

<↓後席から前席方向へ、スライドレールを見た画像(左:助手席側  右:運転席側)>
 

ここまでのところ、別に変わった様子(明らかに異常な部位)は見受けられません。引き続き、観察を続けます。

■違和感あり!
ここでもう一度、前側(チルトアップガラスルーフ側)の左右トリム部を観察してみます。

<↓作動ロックしているチルトアップガラスルーフを再確認(左:助手席側  右:運転席側)>
 

んん?
これは…違和感があるぞ!!


私が感じた「違和感」の正体を確かめた際の画像を、以下に示します。

<↓違和感の正体はコレ。明らかに部品の停止状態が異なります(左:助手席側  右:運転席側)>
 

手がかりの第一歩を踏み出せました!
発生している「事実」をさらに深掘りしていきます。


<↓左右の化粧パネル(内装トリム)を取り外します。すると今度は固定ボルトが顔を出します>
 

■参考情報を活かして慎重に
左右のスライドレールの中で、何かが発生しています。その「何か」を直接、目視確認するためには、2枚構成のうちの前側(チルトアップガラスルーフ)を取り外さなければなりません。

今なら、まだ後戻りができます。

が、ここで作業を中断してしまったなら、いつまで経っても故障したままです。前に進むしかありません。ただし、慎重に進めます。具体的には、ボルトが現れたからと言ってすぐに緩めることはしません。


<↓念のため、フレームに対するボルトの締結位置を記録しておくための「合いマーク」をペイントで付加>
 

緩める前の締め付けナットの相対位置を記録しておけば、最悪でも、元通りに締め直す(状態を復元する)ときに「どこまで(の力加減で)締め付けすれば良いか」の目安とすることができます。必ずしも必要ではないかもしれませんが、バックアップ策を常に心がけておいた方が、リスク回避につながる可能性を高めることができる…と考えます。

<↓いよいよ、チルトアップガラスルーフの取り外し作業に入ります>


が、ここでも一気に締め付けナットを緩めることはしないで、部品全体の様子見をします。すると早速、SUBARU-EPC で予習しておいた知識が役立ちます。

<↓ガラスルーフと保持ブラケットとの間には、図に示すシム(薄板)が挿入されている>


もしもガラスルーフを上方に浮かせて、一気に取り外してしまったなら、この「シム」も支えを失ってバラバラと落下(愛悪は散逸)してしまうかもしれません。こうした事前情報をうまく実作業に活かしたいものです。

<↓対応策として、あらかじめ「シム」が脱落しないように養生テープで保持しておくと、あとで困らない>


■後戻りできない工程へ
ここまでは、注意さえしておけば、特に難しい作業はありませんでした(※そもそも、異変に気づけないと具体的な作業には移行できませんが)。

ここから先は、もしかすると「やってみたけど(原因が)分からなかった」とか、「(原因が)分かったけれどもダメだった」とか、あるいは「元の状態に戻せなくなった」などといった事態が起こるかもしれません。


<↓とうとうDIYで、サンルーフ(ガラスルーフ)という今まで未知の部品を取り外す作業への突入を決意>


少々大げさな表現(↑)になってしまっていますが、当時の気持ちはそんな感じでした。ちなみに、複数箇所の締め付けネジを均等に緩めていった時点で、ガラスルーフに生じていた内部応力は解放されたので、ストレスによりガラスが破損するに至る事態は避けられています。

<↓ついに…チルトアップガラスルーフ側を、ご覧の通りに取り外してしまった、の図>


ここまで来たからには、自力で故障を修理させるしかありません。「素人が迂闊に手を出して→中途半端な形で手に負えなくなって→結局プロに依頼する」なんて状態になるコトだけは、何としてでも避けたいところ(>これは一番迷惑を掛けてしまうパターンですな)。

<↓取り外したガラスルーフは、落下によるキズや破損などを防ぐため、荷室内に仮置きしておきます>



「その3(最終話)」に続く。
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2020-05-17(Sun.) : 更新
[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その3(最終話) をアップロードしました。
2020年05月15日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その1

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その1BPレガシィで数週間ぶりに買い物。走行中に換気しようと、サンルーフを操作したところ…何と?! 左側のみチルトアップして右側は閉じたまま。マジか!! この状態でよく壊れないな…いや、壊れているからこうなったのか(泣)。

ということで、「傾いたまま動かなくなったサンルーフ」をDIYで解消するまでの記録・その1です。


■ワゴンのサンルーフ操作方法
BPレガシィのサンルーフでは、「閉(close)→開(open)」の操作は4段階で構成されています。
 (1)まずスイッチONで微少にチルトアップ。
 (2)再度ONで大きくチルトアップ。
ここまでは、2枚構成のガラスルーフのうち前方のガラスしか動きません。

 (3)次に再びスイッチONで初めて後方のガラスルーフがスライドを始めます。
  が、開き切る前に一時停止がかかります。
 (4)最後(操作4回目)にスイッチONにして初めてフルオープンになる。
…という作動ロジックになっています。


■それは突然やってきた
COVID-19(新型コロナウィルス)対応で、ここしばらくの間、BPレガシィでの外出は控えていましたが、過去の経験から適時、車載バッテリーをFULL充電するなどして予期せぬ電気系のトラブル防止を図っていました。

ある日、人混みを避けた時間帯に買い物に向かっていたときのこと。車内を換気しようと、サンルーフのスイッチを操作しました。前述のように、スイッチONで前方のガラスがいったんチルトアップして止まります。

が、再びスイッチONにしても、まったく反応しません。では閉じてみよう、とclose方向にスイッチ操作しても動く気配は無し。開く方向にも閉じる方向にも、完全ロックしてしまいました。


<↓後ほど安全な場所に停車してから写したショット>


■左側がチルトアップ、右側がクローズ
もはや買い物どころではありません。安全な場所(もともと買い物をする予定だったストアの駐車場)にいったんクルマを駐めて、状況把握に努めます。

何と!
サンルーフの左側だけチルトアップして、右側はクローズのままでした。


<↓よくこれで壊れない(ガラスが割れない)ものだな…いや、すでに壊れているからこうなっているのだが>


■細部を観察
チルトアップ動作が完了している左側を、室内から観察してみます。見た目ですが、特に異常な箇所は見受けられません。

<↓運転席側から助手席側(左側)に向かって、2枚構成のうちの「前方のガラス」周辺を観察>


ここでいったん車外に出て、外側からガラスルーフを観察してみます。
なかなかレアな(衝撃的な)光景が目の前に広がっていました。


<↓(全景で撮影)ガラスが完璧に傾いてしまっているよ…>


<↓(寄って撮影)恐らくガラスにストレスがかかりまくっているし…>


<↓念のため、助手席側(左側)からもサンルーフの状態を確認(この角度だとフツーに見える)>


■雨が降ってきた!
「さーて、どうしたものか。」「ディーラーに持って行こうとしても、今は5月連休の真っ只中だし…。」などと思案していると、運悪く、急に雨が降り出してきました。

レガシィの荷室にはDIY工具セットのほか、牽引ロープ、ブースターケーブルや全自動バッテリー充電器、ワイヤーハーネスやギボシ類、ガムテープの類を積んでいます。冷静に急いで養生テープとガムテープを取り出し、応急処置を施します。


<↓荷室に常備している養生テープとガムテープを取り出し>
 

■応急処置(ちょっとだけ見た目も考慮)
まずはガラスサンルーフが閉じている右側(運転席側)から目張りします。ここでの注意点は、「スキマを埋めるためのテープは、先に(水位の低い)車両前方から貼って、(水位の高い)後方をあとで貼る」ことです。

テープとテープのつなぎ目は、雨水が流れ去る方向を加味して「下流側テープの上に上流側テープを重ね貼りする」ことがコツ、という意味です(恐らく屋根の瓦なども、そのような配置になっているハズ)。


<↓開いていない右側(運転席側)から目張りする。「前方を先に、後方を後に貼る順番」で重ね貼りする>


車両左側に移動します。
この間も雨が降っていますので、適時、雨滴をウェスで拭き取りながら(粘着力が落ちないように)作業を進めます。


<↓フルにチルトアップしている左側。このスキマをすべてテープで塞がなければならない(急ぎ)>


<↓(第一段階)まずは養生テープでスキマ埋め>


次は黒ガムテープの出番です。
外観上、養生テープの貼り付けは目立つため、その上に黒ガムテープを重ねることにより「見かけ上」何ともないかのごとき様相を醸し出すために使用します。愛車へのささやかな配慮です。


# ボディに直接貼ると、ガムテープのガンコな糊跡が
# 付着てしまうことを防ぐため…の意味もあります。
# 糊跡剥がしの苦労は STI 赤リップの装着準備 で経験済み。

<↓ここまでやっておけば、まず室内への水漏れはないだろう>


<↓少し引いたアングルからのショット。パッと見は、あまり目立たない程度までは処置できたと思う>


ここで雨が本降りになってきました。
ディーラーに修理依頼するか、あるいはDIYでの修理にチャレンジするか。
取り急ぎ、自宅に戻って次なる準備をしておくことにしました。


「その2」 に続く。
(このシリーズは「その3」が最終話になる見込み。)
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2020-05-16(Sat.) : 更新
[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その2 をアップロードしました。
2020年05月09日 イイね!

[BPレガシィ] STIスカートリップ(チェリーレッド)の取り付け・その4(最終話)

[BPレガシィ] STIスカートリップ(チェリーレッド)の取り付け・その4(最終話)愛車のBP5D型レガシィ(2006年式)について、外観上のプチ・リフレッシュを実施。第一弾としてSTIの赤リップを新規購入。
今回のブログは、そのDIY工程紹介の「その4(最終話)」です。


◎「その1」 は → 「赤リップ購入」と「黒リップ(破損)現状確認」 編
◎「その2」 は → 下準備(スポイラー清掃とガムテの糊跡 撤去) 編
◎「その3」 は → 赤リップのV字カットと両面テープ貼付け作業 編

■24時間以上放置後に取り出し
レガシィの荷室に丸24時間以上(実際には都合により丸4日間となりました)、クランプしたまま放置しておいた「フロントアンダースポイラー+赤リップ」を取り出します。

<↓荷室内は雨風埃をしのぐことができて、温度もそこそこ維持される環境>
 

<↓DIYクランプも洗濯ばさみも脱落することなく、両面テープの圧着を手助け>


<↓洗濯ばさみの間には薄板をサンドイッチしていません(クランプの面圧低下を避けるため)>
 

旧・黒リップでは、ボルト&ナットにより固定されていましたが、今回の新・赤リップでは素直に付属の樹脂クリップ(通称:クリスマスツリー)をそのまま使います。こちらの方がずっと装着作業性に優れます。

<↓樹脂クリップは取付説明書では14個入りとなっていましたが、実際には15個ありました>


■ドリルの穴あけ位置の検討
ここから先は、ドリルを使って「スポイラー+赤リップ」に貫通穴をあけます。取付説明書には、スカートリップ側から穴あけする旨の記載があります。

<↓穴あけの大きさはφ5で貫通穴>


<↓手持ちのドリル。リョービのFDD-1010KT。このパーツレビューは → こちら


ところで添付されている取付説明書によると、BPレガシィ(GT spec B)のフロントアンダースポイラーの形状に赤リップを取り付けする場合の、標準的な穴あけ箇所は10箇所となっているようです。具体的には下図。

<↓図の上段がレガシィ系(10点止め)。下段はSTI系などで、V字カット箇所が多いため14点止め>


樹脂クリップの同梱数は、恐らく予備の1個を含めて計15個ありました。撤去した黒リップの(スポイラーからの)剥がれ具合を考慮すれば、取説指示の10点止めにこだわる必要はない…と考えました。

赤リップの両側面からの外力入力は考えにくいので、赤リップが力を受けるとすれば、車体前方からの入力がほとんど になるはず。通常時でフロント方向から車速風を受け(※STI によると、ClfとCd値の低減に効果があるとのことから)、イレギュラー時にも、縁石乗り越えあるいはコンビニ駐車場の車輪ストッパーにより(ヒット気味に)瞬時荷重がフロントから入ることが考えられます。

とすると、樹脂クリップはフロント側にもう少し補充する方が、理にかなっているはず。ただしあまり多用し過ぎると、今度は(赤リップがツッパリ過ぎて)本来のアンダースポイラーを保護するという機能がスポイルされてしまうことでしょう。

そうしたことを考え合わせて、結論として私は計12箇所(取説+2個)で樹脂クリップを固定することにしました。


<↓上段は取説による標準穴あけ位置。下段は赤丸印の部位に穴あけすることにした当方の判断>


■穴あけ(φ5)作業の開始
上記の自己判断に従って、ドリルで樹脂クリップ固定用の穴あけ作業を進めます。洗濯ばさみも取り外します。

<↓圧痕が見られたことから、たかだか洗濯ばさみと言えども、そこそこのクランプ力はあった模様>


早速、まずはφ3のドリルで下穴をあけます。その後、目的のφ5サイズのドリルでそろえます。その際、赤リップの材質はPVC(ソフト材)、スポイラーの材質はPPE(ハード材)という異材の組み合わせで貫通させるため、バリの発生に要注意です。特に、両者を貫通したあとドリルの刃を引く抜くときに、バリも一緒に引き込みやすいので、キズやケガに気をつけます。

<↓マーキングした位置通りに穴あけするだけでなく、ドリルを引く抜く際のバリの発生にも注意が必要>


さて、バリに気をつけながら貫通穴を設けたときに、ドリルの刃の「入り側」が赤リップ(ソフトなPVC)であるため、開口部が毛羽立つ場合があります。その場合は、手持ちのリューターの刃を活用して(面取りする要領で)「地ならし」します。

<↓赤リップの開口端が、ドリル刃の打抜きのままだと荒れてしまう場合は、リューター刃で平滑に馴らす>


<↓ついでに赤リップの両端もR形状で処置(組付説明書では斜めにストレートカットとなっていましたが)>


これでようやく樹脂クリップ挿入の準備が完了したことになります。

■樹脂クリップの挿入
自己判断で適用箇所を12個に増やした樹脂クリップを、φ5の貫通穴にはめていきます。

<↓樹脂クリップはしっかりと貫通穴にはめて、裏側からもクリスマスツリーの引っかかり状態を確認する>


<↓樹脂クリップを挿入した状態>
 

<↓樹脂クリップ装着後の全景>


<↓ここまでくれば、あと一息>


■車体への取り付け
いよいよ「スポイラー+赤リップ」をフロントバンパー下部に装着します。昨年、スポイラーを取り外した際に保管しておいたボルトや固定クリップなどを用意します。ボルトやナットの類がサビ気味の場合は、少量の給油をしておきます。

<↓バンパーに固定する際に必要となる固定具。画像にはまだ写っていない、他の樹脂クリップもある>


<↓車両側に残しておいたボルトを緩めるところ(スポイラーの両端部)>


<↓作業風景の例。なお、画像に写っているスロープはスノーヘルパーの類(※)>


(※)パーツレビューは こちら → 三甲(株) サンヘルパー・ラッシュ

<↓作業風景の例。車両左側から車両右前に向かって撮影(※背景のホイールはエクシーガ)>


■プチ・リフレッシュの完成
こうして、自分なりの考えと判断に基づいて作業を進めた「STI スカートリップ(チェリーレッド)」の装着作業が、いよいよ終了となりました。プチ・リフレッシュの第一弾が無事に完了を迎えた瞬間です(※単なる自己満足です)。

<↓「ダークグレーMの車体色+黒色のアンダースポイラー+赤リップ」も、なかなか合っていると思う>


この日はまだ陽がある(日没までに時間がある)ので、念のため全自動充電器で車載バッテリーをFULL充電しておきます。

2006年の製造から、早14年目。まだまだBPレガシィには(…というよりも、オーナーである私自身が?)今後の人生を豊かにするため、がんばってもらいます。


<↓車載バッテリーもこの際にFULL充電。備えあれば憂い無し(だと良いなぁ)>


以上、ブログの4話に渡ってのSTI赤リップ取り付け作業紹介(という体を取った備忘録)を終わります。毎度の長文にも関わらず、目を通して下さった方々にはお礼申し上げます。

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「[整備] #モンキーR [モンキーR改] 路上復帰への道43_マフラー本体その1(水洗い・ペーパーやすり掛け)の巻 https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28696/8270872/note.aspx
何シテル?   06/21 00:04
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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