
他人への配慮に欠ける人が多すぎるという話・その3。
(「困ったときだけ他力本願」編)
(参考)
その1 : 「根拠の無い発言」編 →
こちら。
その2 : 「他人の情報を鵜呑み」編 →
こちら。
実は「その1」・「その2」は単なる前フリで、私が一番書きたかったのは、今回のこのテーマ : その3(「困ったときだけ他力本願」編) だ。
もともと私は、このCarView内にブログを開設する前から
本家サイト を持っている。「みんカラ」への参加は2005年4月からなので、ここではまだまだ新参者であるが、
本家サイト の方は1997年12月から運営を開始しており、おかげさまで現在までの延べ訪問者数(アクセスカウンター)は
51万 [hits] を超えている。
本家サイト では、ありきたりなパーツ紹介は避けている。私が本家サイト内に記事を加える場合、ごく自然に考えることは次の通り。
(1).自分はどうしてそのパーツを選んだのか(目的や理由、背景)
(2).自分のクルマの使用環境はどんなものであるか
(3).自分にとってそのパーツがもたらすメリットやデメリットは何か
(4).その装着後のパーツに対する私的感想、まとめ
パーツそのものを紹介するのではなく、自分はそのパーツに対してどのように考え、どのように評価しているのか、そういった「自分なりの判断」を起承転結風にまとめるようにしている。つまり、私でなければ書けないページ=オリジナリティのあるページを書くようにしている、ということだ。もちろん、私はそれが本業ではないし、単なるクルマ好きが趣味で始めたWEBサイトであるから、自(おの)ずと限界もある。だが、少なくとも
(5).客観的事実と私的感想は区別して書く
(6).読み手に何らかの役に立つ情報を提供できるように配慮する
ことは、常に心がけているつもりだ。たとえば、本家サイトでは立派なコンテンツに育ってくれたもののひとつに、「
評価損INDEX」 がある。
念のためにおさらいしておくと、評価損とは、「事故後、修理が技術的に完璧に行われてもなお、復元することのできない機能や耐久性の低下が認められる場合、その機能や耐久性の低下に関して、事故に会わなかったと仮定する場合との評価価値の差額」のことだ。・・・簡単に言うと、事故車は下取りの際、事故車というレッテルを貼られて査定額が下落してしまう。たとえ自分が事故の被害者で、自分には何ら落ち度が無くても(過失割合が10:0でも)だ。事故の被害者として評価損を請求する権利は本来誰にでもあるのだが、実際に事故に遭った場合、多くの人々はケガの治療費や車の修理代を相手側に請求することはあっても、評価損を請求することはほとんど無いようだ。これは、「事故によって自分の車の価値が下がってしまった」という事実に対して、それを「補償」してもらおうと思ったり、あるいはそういった「評価損という概念」そのものがなかったりするためだと思われる。
交通事故の被害者にとっては、その被害を最小限に抑えたいものだが、その被害程度を決定づける要因が、単に情報 (=評価損という概念) を 「知っている」 とか 「知らない」 ということで左右されてしまうとしたら・・・(恐ろしいことだ)・・・と考え、事故で損害を受けた人々の負担を少しでも減らすための参考になれば・・・との思いで、この評価損ページを立ち上げた。評価損ページでは、私が自分の足で図書館に出向き、実際に関連書籍(裁判の判例集)で確認した情報を載せたところ、「事故で気が沈んでいましたが、このページを参考にして評価損を獲得できました」という読者からのお礼の報告メールをいただくようになり、さらには「私の評価損獲得体験記を投稿させていただきます。今後事故で苦しむかもしれない人々に対し、何らかの役に立てば幸いです」と申し出てくれる人々まで、自然発生的に現れた。ページを立ち上げた管理者として、何ともうれしいものであるし、更なる更新への活力も湧くというものだ。
ところがどっこい、そうした「(自分の苦労した体験を)他人へ役立てて欲しい」という、善意にあふれたメールばかりがあるワケではない。本家の掲示板には現れず、私宛のダイレクトメールで実に細々(こまごま)とした内容まで根掘り葉掘り聞いてくるヤツもいる。もちろん、そういったサイトを開設している以上、そうした「教えて君」が現れることは想定の範囲内だ。逆の言い方をすれば、そうした「教えて君」を恐れるくらいなら、最初から「評価損ページ」を中途半端に立ち上げたりはしない。私自身、どんなに腹の立つ身勝手な相談メールに対しても、なるべく親切に返答を送っている。それは「私自身を鍛える」ことにつながるからだ(←「情けは人の為ならず」の本来の意味。誤解されている方の意味ではない。念のため)。
ただし、親切に返答を送るだけで終わるなら、「単に便利な人」として利用されてポイ!となるのは目に見えているので、私からは相手側に投稿可否の打診もしている。つまり、「無事に示談交渉が済んだ暁には、今度は(あなたが困っていたのと同様に)困っている人々に対して、あなた自身の体験談を差し支えない範囲でまとめ、有益情報として公開してみるのはいかがでしょうか?」と持ちかけるのだ。その結果、サイトで公開中の読者投稿ページに、新たな事例として追加できたものもあった。「教えて君」を立派に「有益な情報提供者」に変身させることができた例である。
その他
こんなひどい暴言を吐かれたこともあったが、
このように管理人として冷静に対処してきた実績 (←発言の後半部分ね)もある。
だが、やはり私は、いわゆる「教えて君」の攻撃?を免れない運命にあるようで、月に何件かは、掲示板ではなくダイレクトメールで身勝手な相談を受けてしまう。このような「教えて君」に対する管理人としての心構えや決意は、すでに 本家サイトの「なぐり書き」の中の1ページ :
「親(回答者)の心、子(質問者)知らず」 の巻 で詳細に説明しているので、皆さんに是非とも見ていただきたい。
ただ私も人間である以上、その瞬間・その瞬間には、非常に立腹することもある。つい先日も、ここ数年間やりとりの無い人からのDMがやってきた。案の定、困ったときだけ助けを求める身勝手なメールだった。以下、その内容の要約と、内容を読んだ瞬間の私の素直な気持ち。
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・「甚だ失礼かとは思いますが、ちょっとお助けくださいませ。」
→ 本当に失礼なヤツだな。助けたくないぞ。
・「実は、BGレガシィがツインターボにならなくて困っています。過給圧の管理はプロフェックです。」
→ 知るかアホンダラ。おんどれが勝手にいじくって勝手に調子悪くしただけやんけ。自分で何とかしろ。
・「デューティソレノイドの交換で直ると思っています。」
→ ホンマにそれだけで直るんか?他の原因も含め、複合的な対策も考えておかなあかんやろ。
・「新品の部品交換は、高価で2.9万もするので手が出ません」
→ オイオイ、本当に直したいという気持ちがあるんか?2.9万円で完治するんやったら安いもんやろ。
・「そこでBHレガシィの中古のソレノイドBOXを流用したいのです。」
→ あちゃ~、チャレンジャーやな。素直に新品買っとけ。
・「私の記憶が間違っていなければ、BGとBHの過給制御は、ソレノイドBOX内では一緒」
→ どんな記憶やねん。それに何の根拠を元にした発言なんや?
・「実はヤフオクでBH用とBG用のBOXが出ています。両者が同じかどうか見ていただけますか?」
→ キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
・「画像を添付してみましたので、宜しければちょこっと拝見していただけませんでしょうか?」
→ 初回メールでいきなり添付画像かよ!ま、B'フレッツ(光)なので助かったが。
・「バルブの基本的仕事は「電気的なON/OFF切替」なので、そのへんは変わらないハズ」
→ ホンマか?絶対やな?!
・「走行3万キロの車体から外し、設定された価格も16800円即決なら結構リーズナブル。」
→ 新品2.9万円には手が出ないが、他車種用1.7万円の中古流用なら手が出るのね。ふ~ん。
・「どなたかに背中を押してもらいたい心情です。」
→ イヤです!! おんどれが自分で自分の背中を押してください。もち、責任自分持ちで。
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結局私は、DMを読み終えた直後に立腹を消し去った。そしてBGレガシィとBHレガシィのそれぞれについて、ソレノイドBOX全体とその主要構成部品の部品番号をひとつひとつ、さらにはその値段まで、パーツカタログで追って調べましたよ、えぇ。忙しいときにえらい時間を喰わされました。
でもそんな泣き言は微塵も書かず、まずは調べた結果を分かりやすく丁寧にまとめた(事実を述べた)うえで、自分なりの意見や感想、あるいはアドバイス的なコメントも併記して、相手に返信しましたよ。えぇ。例の
「親(回答者)の心、子(質問者)知らず」 の巻 で述べたように、自分の試練が自分を鍛えることになることを知っているからです。また、私からの回答送信後に、先方から何らかの反応があれば、メールで情報の
キャッチボール ができるかもしれない、との期待もあったからだ。
ところがその期待はものの見事に打ち消されましたよ、えぇ。未だに相手からは何の返信はありません。果たして私の情報は役に立ったのか?立たなかったのか?あるいは不調は直ったのか?直らなかったのか?いくら修理作業に時間がかかる(といっても、DIY作業ではなくショップへの依頼作業のハズだが・・・)としても、私の回答メールを見たあとにちょこっと返信を書くくらいの時間は取れると思うのだが。いやもしかすると、私の知らない間に体調不調で入院し、メール自体を読むことができないでいるのか?いやそんなことは無いだろう。でも、某レガシィ系の掲示板では、アクセス解析結果から数時間おきに掲示板に訪問していることがその管理人にバレバレなのに、「ちょっと入院していたのでお礼の返信が遅れました」と白々しいウソの書き込みをした「教えて君」もいたし・・・。音信不通の原因は、やっぱり入院しているからなのか?そう思いたくても、「困った時だけ人に頼ってくるヤツ」が現実にいる以上、そう思えないのが実情である。
おまいら、ちょっとは「相手の立場になって物を考えろ!」
ネットマナーの前に、人間としてのマナーを身につけろ!
それが私の今の切なる願いである。