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調布市のKAZのブログ一覧

2005年06月28日 イイね!

困った時だけ人に頼ってくるヤツ、いるよね。

困った時だけ人に頼ってくるヤツ、いるよね。他人への配慮に欠ける人が多すぎるという話・その3。
(「困ったときだけ他力本願」編)
(参考)
その1 : 「根拠の無い発言」編 → こちら
その2 : 「他人の情報を鵜呑み」編 → こちら

実は「その1」・「その2」は単なる前フリで、私が一番書きたかったのは、今回のこのテーマ : その3(「困ったときだけ他力本願」編) だ。

もともと私は、このCarView内にブログを開設する前から 本家サイト を持っている。「みんカラ」への参加は2005年4月からなので、ここではまだまだ新参者であるが、本家サイト の方は1997年12月から運営を開始しており、おかげさまで現在までの延べ訪問者数(アクセスカウンター)は 51万 [hits] を超えている。

本家サイト では、ありきたりなパーツ紹介は避けている。私が本家サイト内に記事を加える場合、ごく自然に考えることは次の通り。
  (1).自分はどうしてそのパーツを選んだのか(目的や理由、背景)
  (2).自分のクルマの使用環境はどんなものであるか
  (3).自分にとってそのパーツがもたらすメリットやデメリットは何か
  (4).その装着後のパーツに対する私的感想、まとめ

パーツそのものを紹介するのではなく、自分はそのパーツに対してどのように考え、どのように評価しているのか、そういった「自分なりの判断」を起承転結風にまとめるようにしている。つまり、私でなければ書けないページ=オリジナリティのあるページを書くようにしている、ということだ。もちろん、私はそれが本業ではないし、単なるクルマ好きが趣味で始めたWEBサイトであるから、自(おの)ずと限界もある。だが、少なくとも
  (5).客観的事実と私的感想は区別して書く
  (6).読み手に何らかの役に立つ情報を提供できるように配慮する

ことは、常に心がけているつもりだ。たとえば、本家サイトでは立派なコンテンツに育ってくれたもののひとつに、「評価損INDEX」 がある。

念のためにおさらいしておくと、評価損とは、「事故後、修理が技術的に完璧に行われてもなお、復元することのできない機能や耐久性の低下が認められる場合、その機能や耐久性の低下に関して、事故に会わなかったと仮定する場合との評価価値の差額」のことだ。・・・簡単に言うと、事故車は下取りの際、事故車というレッテルを貼られて査定額が下落してしまう。たとえ自分が事故の被害者で、自分には何ら落ち度が無くても(過失割合が10:0でも)だ。事故の被害者として評価損を請求する権利は本来誰にでもあるのだが、実際に事故に遭った場合、多くの人々はケガの治療費や車の修理代を相手側に請求することはあっても、評価損を請求することはほとんど無いようだ。これは、「事故によって自分の車の価値が下がってしまった」という事実に対して、それを「補償」してもらおうと思ったり、あるいはそういった「評価損という概念」そのものがなかったりするためだと思われる。

交通事故の被害者にとっては、その被害を最小限に抑えたいものだが、その被害程度を決定づける要因が、単に情報 (=評価損という概念) を 「知っている」 とか 「知らない」 ということで左右されてしまうとしたら・・・(恐ろしいことだ)・・・と考え、事故で損害を受けた人々の負担を少しでも減らすための参考になれば・・・との思いで、この評価損ページを立ち上げた。評価損ページでは、私が自分の足で図書館に出向き、実際に関連書籍(裁判の判例集)で確認した情報を載せたところ、「事故で気が沈んでいましたが、このページを参考にして評価損を獲得できました」という読者からのお礼の報告メールをいただくようになり、さらには「私の評価損獲得体験記を投稿させていただきます。今後事故で苦しむかもしれない人々に対し、何らかの役に立てば幸いです」と申し出てくれる人々まで、自然発生的に現れた。ページを立ち上げた管理者として、何ともうれしいものであるし、更なる更新への活力も湧くというものだ。

ところがどっこい、そうした「(自分の苦労した体験を)他人へ役立てて欲しい」という、善意にあふれたメールばかりがあるワケではない。本家の掲示板には現れず、私宛のダイレクトメールで実に細々(こまごま)とした内容まで根掘り葉掘り聞いてくるヤツもいる。もちろん、そういったサイトを開設している以上、そうした「教えて君」が現れることは想定の範囲内だ。逆の言い方をすれば、そうした「教えて君」を恐れるくらいなら、最初から「評価損ページ」を中途半端に立ち上げたりはしない。私自身、どんなに腹の立つ身勝手な相談メールに対しても、なるべく親切に返答を送っている。それは「私自身を鍛える」ことにつながるからだ(←「情けは人の為ならず」の本来の意味。誤解されている方の意味ではない。念のため)。

ただし、親切に返答を送るだけで終わるなら、「単に便利な人」として利用されてポイ!となるのは目に見えているので、私からは相手側に投稿可否の打診もしている。つまり、「無事に示談交渉が済んだ暁には、今度は(あなたが困っていたのと同様に)困っている人々に対して、あなた自身の体験談を差し支えない範囲でまとめ、有益情報として公開してみるのはいかがでしょうか?」と持ちかけるのだ。その結果、サイトで公開中の読者投稿ページに、新たな事例として追加できたものもあった。「教えて君」を立派に「有益な情報提供者」に変身させることができた例である。

その他こんなひどい暴言を吐かれたこともあったがこのように管理人として冷静に対処してきた実績 (←発言の後半部分ね)もある。

だが、やはり私は、いわゆる「教えて君」の攻撃?を免れない運命にあるようで、月に何件かは、掲示板ではなくダイレクトメールで身勝手な相談を受けてしまう。このような「教えて君」に対する管理人としての心構えや決意は、すでに 本家サイトの「なぐり書き」の中の1ページ : 「親(回答者)の心、子(質問者)知らず」 の巻 で詳細に説明しているので、皆さんに是非とも見ていただきたい。

ただ私も人間である以上、その瞬間・その瞬間には、非常に立腹することもある。つい先日も、ここ数年間やりとりの無い人からのDMがやってきた。案の定、困ったときだけ助けを求める身勝手なメールだった。以下、その内容の要約と、内容を読んだ瞬間の私の素直な気持ち。

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 ・「甚だ失礼かとは思いますが、ちょっとお助けくださいませ。」
   → 本当に失礼なヤツだな。助けたくないぞ。
 ・「実は、BGレガシィがツインターボにならなくて困っています。過給圧の管理はプロフェックです。」
   → 知るかアホンダラ。おんどれが勝手にいじくって勝手に調子悪くしただけやんけ。自分で何とかしろ。

 ・「デューティソレノイドの交換で直ると思っています。」
   → ホンマにそれだけで直るんか?他の原因も含め、複合的な対策も考えておかなあかんやろ。
 ・「新品の部品交換は、高価で2.9万もするので手が出ません」
   → オイオイ、本当に直したいという気持ちがあるんか?2.9万円で完治するんやったら安いもんやろ。
 ・「そこでBHレガシィの中古のソレノイドBOXを流用したいのです。」
   → あちゃ~、チャレンジャーやな。素直に新品買っとけ。
 ・「私の記憶が間違っていなければ、BGとBHの過給制御は、ソレノイドBOX内では一緒」
   → どんな記憶やねん。それに何の根拠を元にした発言なんや?

 ・「実はヤフオクでBH用とBG用のBOXが出ています。両者が同じかどうか見ていただけますか?」
   → キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
 ・「画像を添付してみましたので、宜しければちょこっと拝見していただけませんでしょうか?」
   → 初回メールでいきなり添付画像かよ!ま、B'フレッツ(光)なので助かったが。
 ・「バルブの基本的仕事は「電気的なON/OFF切替」なので、そのへんは変わらないハズ」
   → ホンマか?絶対やな?!
 ・「走行3万キロの車体から外し、設定された価格も16800円即決なら結構リーズナブル。」
   → 新品2.9万円には手が出ないが、他車種用1.7万円の中古流用なら手が出るのね。ふ~ん。
 ・「どなたかに背中を押してもらいたい心情です。」
   → イヤです!! おんどれが自分で自分の背中を押してください。もち、責任自分持ちで。
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結局私は、DMを読み終えた直後に立腹を消し去った。そしてBGレガシィとBHレガシィのそれぞれについて、ソレノイドBOX全体とその主要構成部品の部品番号をひとつひとつ、さらにはその値段まで、パーツカタログで追って調べましたよ、えぇ。忙しいときにえらい時間を喰わされました。

でもそんな泣き言は微塵も書かず、まずは調べた結果を分かりやすく丁寧にまとめた(事実を述べた)うえで、自分なりの意見や感想、あるいはアドバイス的なコメントも併記して、相手に返信しましたよ。えぇ。例の 「親(回答者)の心、子(質問者)知らず」 の巻 で述べたように、自分の試練が自分を鍛えることになることを知っているからです。また、私からの回答送信後に、先方から何らかの反応があれば、メールで情報の キャッチボール ができるかもしれない、との期待もあったからだ。

ところがその期待はものの見事に打ち消されましたよ、えぇ。未だに相手からは何の返信はありません。果たして私の情報は役に立ったのか?立たなかったのか?あるいは不調は直ったのか?直らなかったのか?いくら修理作業に時間がかかる(といっても、DIY作業ではなくショップへの依頼作業のハズだが・・・)としても、私の回答メールを見たあとにちょこっと返信を書くくらいの時間は取れると思うのだが。いやもしかすると、私の知らない間に体調不調で入院し、メール自体を読むことができないでいるのか?いやそんなことは無いだろう。でも、某レガシィ系の掲示板では、アクセス解析結果から数時間おきに掲示板に訪問していることがその管理人にバレバレなのに、「ちょっと入院していたのでお礼の返信が遅れました」と白々しいウソの書き込みをした「教えて君」もいたし・・・。音信不通の原因は、やっぱり入院しているからなのか?そう思いたくても、「困った時だけ人に頼ってくるヤツ」が現実にいる以上、そう思えないのが実情である。

おまいら、ちょっとは「相手の立場になって物を考えろ!」
ネットマナーの前に、人間としてのマナーを身につけろ!
それが私の今の切なる願いである。
Posted at 2005/06/28 02:08:11 | コメント(4) | トラックバック(0) | 毒吐き・主張 | クルマ
2005年06月27日 イイね!

他人の情報を鵜呑みにするヤツ、いるよね。

他人の情報を鵜呑みにするヤツ、いるよね。他人への配慮に欠ける人が多すぎるという話・その2。
(「他人の情報を鵜呑み」編)

「根拠のない発言を繰り返しておきながら、その発言が他人を振り回していることに気づかない人が多い」・・・ということは、その1( 「根拠の無い発言」編 )で述べた。これは情報の発信側についての話であるが、情報の受信側についてはどうだろう。受け手側にも、何か問題点は無いだろうか。

結論から先に述べてしまうと、情報の受け手側にも問題のあることが、少なからずあると思う。たとえば、根拠の無い発言に何の疑問も持たず、相手の発言を丸ごと鵜呑みにしてしまうような場合だ。しかも、鵜呑みにするだけにとどまらず、自分に都合の良いように勝手に解釈してしまうような態度だ。もちろん相手の発言を素直に信用すること自体には、何ら問題は無い。ただ、会話が噛み合っていなかったり、あるいは情報の拠りどころとなる根拠が相手側から何ら示されていないのに、発言を単に有難がって丸呑みし、さらに自己流に曲解までしてしまうとするならば、それはいかがなものかと思う。

たとえばこんな例がある。
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Q1:「ATをMTに載せ換えるには何が必要ですか?初めてクルマ(ATです)を
    買ったのですが、失敗でした。やっぱりMTがいいので・・・。」
それに対して常連さんが、
A1:「中古ミッションさえ手に入ったらOK。あとは当然クラッチペダルも必要だね。
    細かいことはやりながら考えれば何とかなる。」
すると質問主は
質問主:「ミッションとペダルがあればOKなんですね!ありがとうございます!
      これで決心がつきました!困ったことが起きたらやりながら考えようと思います!」
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おいおい、相手車種が何であるのかも確認せずにいきなり回答をする常連さんもどうかと思うが、そんな頼りにならないコメントを鵜呑みにして決心をつけるだなんて、質問主も何て無謀なんだろうと思う。MTとATでファイナルギヤ比が異なれば、ミッションだけでなくリヤデフも交換する必要があるかもしれない。さらにプロペラシャフトの長さが違うことだってあるかもしれない。スピードメーターギヤケーブルの検知方式が違うかもしれないし、あるいはもしかすると最初からMTの設定が無いAT専用車種だったかもしれない。そういった可能性に気がつかないのは仕方が無いとしても、作業開始後に何か困ったことが起きてしまったら、その時点で考えてみればOKだなんて、そうそう自分に都合良く事態が転がるワケがない。不確定要素を自己に都合の良いように(勝手に)解釈し納得してしまうようでは、情報の受け手側にも落ち度があると考えざるを得ないと思う。

他にもこんな例がある。
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Q2:「丸目のインプレッサのフロントマスクを、今回マイナーチェンジした
    ツリ目?に変えるには、どうしたらいいですか?簡単ですか?」
A2:「ライトとボンネットとバンパーを用意すれば桶。ガンガレば Aタイプも
    Fタイプに変身可能だ。オークションで部品を集めれば安くできるぞ。」
質問主:「変身可能で安心しました!ライトとボンネットとバンパーなんですね!
      さっそくオークションで安く部品を集めてみます!ありがとうございました!」
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おいおい、フェンダーはどうなった?ビームの確認はどうなんだ?・・・いや、この際、そんなことはどうでも良い。質問主よ、オークションでそんなに都合良く部品が集まると考えるのは、あまりにも自分に都合の良い解釈ではないのか?マイナーチェンジしたばかりのクルマのパーツだぞ?百歩譲って、仮に出品されていたとしても、送料込みで考えて本当に安くなるのか?繰り返しになるが、相手の発言を鵜呑みにするだけに留(とど)まらず、不確定要素を自己に都合の良いように(勝手に)解釈し納得してしまうようでは、情報の受け手側にも落ち度があると考えざるを得ないと思う。

現実問題としては、Q&A掲示板において初心者が常連さんから回答をもらったとき、その回答に誤認・誤解が無いかどうかを吟味することは困難だ(それが分からないから初心者なのであり、分かるようなら最初から質問などしない)。そういった意味では、情報を鵜呑みにする初心者よりも、根拠の無い情報を流布する常連さんの方が、相手を思いやるというネットマナーの配慮に欠けていると言える。だがたとえ初心者であっても、少なくとも「どうしてその結論になるのか?」「その結論が導かれるのはなぜなのか?」といったストーリーを組み立てる際、自分なりに納得できる根拠が得られているかどうか常に吟味しよう、と心がけることは十分可能なはずだ。

こうした人々は、回答をもらった後に一体どうなった(実際はどうした)のか、その結末を報告しに来ることは、残念ながらまず無い。その後の顛末や結果を報告してもらえると、仮にそれが失敗であったとしても、その失敗したという情報(新たなる事実)は、次なる質問者への教訓として役立たせることもできるのだが・・・。まぁ、回答らしきものが得られたあとで、お礼らしき意思表明があっただけでも良しとしなければならないか?情報の受け手である「教えて君」は、さんざん質問するだけ質問しておいて、回答が得られたあとはまったく無反応(その後に掲示板に顔出しすることがまったく無い)・・・なんてこともザラだから。情報の受け手側にもマナーが欠如している例だと言えよう。

その3 に続く。)
Posted at 2005/06/27 23:31:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | 毒吐き・主張 | クルマ
2005年06月26日 イイね!

根拠の無い発言を繰り返すヤツ、いるよね。

根拠の無い発言を繰り返すヤツ、いるよね。他人への配慮に欠ける人が多すぎるという話・その1。
(「根拠の無い発言」編)

<まえがき>
ここ最近、各自のブログで みんカラの「お友達システム」や「ランキングシステム」に ”もの申す” 人々が多いようです。それらの毒吐きブログでは、システムそのものに対する批判もありますが、その多くは、それらのシステムを利己的に使用する だけ の不届者?に対する批判となっています。そこで、視点こそ異なりますが、私も普段から感じていることを以下に書いてみることにします。

<今日の本題~「根拠の無い発言」編>
私はパソコン通信(NIFTY Serve)を経てネットの世界に上がってきた人間だ。NIFTY Serveの会議室(現在の「みんカラ」では、車種別掲示板などがそれに相当する)では、シスオペやサブシスオペと呼ばれる管理人が置かれたこともあり、いわゆるネットマナーが徹底していた。ひとくちにネットマナーと言ってもいろいろあるが、その中の一つに 「根拠のない発言はしない」 というルールがあった(根拠のない発言には、誹謗中傷から単なるウワサ話(デマ)までが含まれる)。これは要するに 「自分の発言には責任を持つ」 という意味の裏返しの表現であったと思う。会員同士はお互いにネットマナーを学び合いつつ、有益な情報交換 をしていた。

時代は進み、初めてパソコンを購入した者がその当日にネットデビューできるような世の中になった。それ自体は悪いことではない。自由に情報発信できる環境の整備が進んだことは、むしろ好ましいことだとも言える。ところがネット利用者が爆発的に増えたのに対し、ルールやマナーは置き去りにされた結果、情報の 根拠や信憑性 を十分に確認することなく、ただ何となく書き込みしてしまう例も数多く見受けられるようになってしまった。ネットに書き込むということは、大げさではなく 全世界に向けて情報を発信する ということに他ならない。「何となく」で「根拠のない情報やデマ」を発信されると、普通の受信側は、その情報に 踊らされて しまうだろう(>玉石混交の情報を、確かな 選球眼 を持って 収拾選択 している者でない限りは)。

もちろん、ネットの世界でも雑談掲示板には面白いネタもあるし、そうしたネタをネタと認識して楽しむ分には大きな問題は無いように思われる。ところがクルマのパーツとなると、そうはいかない。大げさに言うと、クルマは人の命を乗せるもの だ。根拠のない情報のせいで、いわゆる 都市伝説 がはびこるだけでなく、思わぬ悲劇を生み出すことにもなりかねない。

Aさんが「このパーツは(・∀・)イイ!」と言うのに、Bさんが「このパーツは全然ダメぽ」と言うのは、よくある例だ。「個人的な感想」という意味ではどちらも正しいが、「全体像を伝えていない」という意味ではどちらも誤りである。なぜなら、これらの人々は、パーツを装着した目的や自分のクルマの使用状況などについてまったく述べないまま、単に感想を書いているだけだからだ。もとから比較条件が合っていないのである。だから同じパーツであるのに、その評価が正反対になってしまうのだ。

念のため繰り返し述べておくが、個人が特定の使用条件において、社外パーツにどんな感想を持ったとしても、それ自体に問題はない。そのような感想を持つことは 「事実」 なのだから。だが、特定の条件に限定された状態での感想をいたずらに述べるだけに終始し、そのような感想を持つに至った背景や、少なくともどんなクルマの使い方をしたことによる結果だったのかについて、まったく触れないのはいかがなものかと思う。根拠が示されず、会話が噛み合わないようでは、有益な情報交換には程遠い。

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具体例を挙げると、燃費の話が分かりやすい。たとえば掲示板に「こんど新型(Cタイプ)になるレガシィの実用燃費、教えてください」という質問があったとする。・・・個人的には、「未発売のクルマの燃費だなんて、まだ誰も買うことができないのだから分かるワケないだろ!」とも思うのだが、そのようなツッコミはここでは置いておいて・・・。スレッドにぶら下がるコメントには、「おいらのはBHですが、燃費7キロです。」とか「ウチのレガは5キロちょいですねシクシク(T_T)」とか、あげくの果てに「5キロとはひどい、欠陥車じゃないんですか?」などと決めつける発言も出てきて驚かされる。

BHレガシィと車種を書くのはいいが、ターボなのかNAなのかは書かれていない。5キロちょいというのは市街地での話か?高速道路での話か?・・・燃費を比較するなら、最低限、どういった使用条件での値なのかを書くべきだろう。欠陥車と指摘する前に、そのオーナーのタイヤ空気圧やオイル管理など車両整備状況をキチンと把握してから発言しているのか?・・・否。そういった人々は、自動車メーカーのリコールやサービスキャンペーンには過剰に反応するくせに、自分がポン付け装着する社外パーツのデメリットには、まったく無頓着であるようにも感じられる。
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話を元に戻すと、「根拠のない発言はしない(自分の発言には責任を持つ)」というルールを理解できない利己的な人が多すぎると思うのだ。ある情報が正しいか誤りであるのか、その最終的な判断は情報の受け手側で行わなければならないが、少なくともあらかじめ情報の発信側で、そのような吟味を加えてから発信していただけると、都市伝説を始めとする誤情報に埋もれた正しい情報が、浮上しやすくなるのでは?と思う。この「みんカラ」内でも、ネタはネタとして情報交換の際の潤滑油的な清涼剤になっていると思うが、少なくとも「何となく」で「根拠のない発言をする」人々が減ったら、お互いに(今よりももう少しだけ)有益な情報交換ができる余地が増えるのでは?と思っている。

情報は、「送り手」と「受け手」がそろって初めて情報たりえるのだ。ブログやパーツレビューを「書くこと」だけで満足して終わり・・・とするなら何も言わないが、少しでもそれを誰かに見てもらいたいと思う気持ちがあるのならば、最低限、「根拠のない発言はしない(自分の発言には責任を持つ)」というルールが必要ではないのか?
5年後・10年後に「みんカラ」が存続しているか否かは、案外、こうした会員同士の小さな第一歩(マナーを守るという意識改革)にかかっているのかもしれない。

その2 に続く。)
Posted at 2005/06/27 20:00:05 | コメント(0) | トラックバック(0) | 毒吐き・主張 | クルマ
2005年06月10日 イイね!

社外パーツの性能比較にみるディーラーとのつきあい方

社外パーツの性能比較にみるディーラーとのつきあい方ディーラーとの(良好な)つきあい方
について振り返ってみる、という話。

ネットでいろいろな掲示板を巡回していると、ディーラーでの対応のまずさをボロクソに 酷評 する書き込みに行き当たることがある。その発言内容を 客観的に判断 すると、もちろん本当に ディーラー側に落ち度 が認められる場合もあるが、実は ユーザー側にこそ真の原因 があるように感じられることも多い。

後者の場合、本人がなかなかそれに気がつかずに息巻いているため、利害関係のまったく無い 第三者 の書き込みに対してまで喰ってかかるような 感情的な口調 になりがちで、これは見ていて決して気持ちの良い物ではない。

私の場合、スバルの直系ディーラーにてBGレガシィを購入してから、今年で早9年目になる。その間、私の営業担当者は5~6回ほど変わっており、最短では異動により 3ヶ月 という短いスパンで担当者が変わったこともある。だが、幸いにもこれまで大きなトラブル(いや、小さなトラブルも)なく無事に過ごすことができて、今日に至っている。

実は私のディーラーへの来店頻度は決して高くない。むしろ 低い 方だろう。1年に2回のお客様感謝デーこそなるべくディーラーを訪れるようにしているが、それ以外では、部品・用品を注文・購入したり、あるいは自分では手に負えない点検・整備を依頼するなど、本当に何らかの 用事 があるときしか私はディーラーに足を運ばない。冷やかし で来店することも無ければ、車輌の買い換えを頻繁に行うような VIP客 でも決してないのだ。さらに付け加えると、私にはなぜか 新卒の 営業担当者がつくことが多い。すなわちそれは、私よりも営業担当者さんの方が 年下 となることが多い・・・・ということになるのだ。

それにもかかわらず、私の不在時にも郵便受けの中にユーザー向けの機関誌「カートピア」を添え置いていただいたり、2005年6月5日付けのブログ( LEGACY BOOK )で紹介したように、配布できる数に限りのある(はずの)景品も手渡ししていただいている。これは単に「ディーラーの担当者に 恵まれて きた」というラッキーな一言で終わらせられるものではないだろう。すべての物事には、その 結果に至る何らかの要因(因果関係) があるはずだ。

ところで左上の画像は、私のBGレガシィにおいて、純正のセンターパイプ[通称] と社外品の触媒付きセンターパイプ[通称] の 排出ガス浄化性能を比較 したグラフの一つである。計測に際し、ディーラーの整備工場に備え付けられている排出ガス濃度計測装置を快く借用させていただいた・・・というものである。

その当時、私は社外品の触媒付きセンターパイプ[通称] について、内蔵される 触媒の浄化機能に多少の疑問 を抱いていた。果たして社外品の触媒は、本当に機能しているのか? その場合、十分な性能を有しているのか? ・・・それらを確認し比較するためには、同一車輌で同一計測器を用いて、なるべく同一の条件下(しかもガス的に厳しい再現条件下)で、排出ガス濃度の計測を行えばよい。とは言っても、個人である私は排出ガスの濃度を計測できるような設備など持っているはずもない。う~ん・・・。

そこで、排出ガスに含まれる各成分の濃度を検出できる装置がありそうな身近な場所を考えてみたところ、ディーラーが有力候補として浮かんだ。ディーラーでは継続車検業務も行っていることから、そのような装置を持っているはずだと考えたのだ。予想は見事に的中し、CO/HC濃度計測装置があることを確認できた。だがしかし、果たしてその装置を自分のクルマに(しかも私的な用途に)使わせてもらえるような許可が下りるのか?

私は思いきって 純正品と社外品の触媒性能を比較したい という目的をディーラーのサービスフロントに説明し、「もしも可能なら、それぞれの仕様において朝一番の(=冷態始動時の)排出ガス濃度を測定させていただけないでしょうか? もちろん業務に差し支えるようでしたらあきらめます」と打診してみた。するとどうだ! フロントの責任者さんが「それは面白いですね、メカニックを一人付けますので、どうぞご自由に排出ガス濃度計測装置を使ってみてください」と 了承 していただけたのだった! 何とありがたいことか! そこで私は「純正触媒とアフター品の触媒で、その浄化性能に差が出た場合、比較結果 をグラフにしてお知らせします」と約束した。

左上の画像は、ディーラーのそのような ご好意・ご協力 によって実現した結果なのである。ディーラーに限らず、相手に何かを打診するときには、自分のやりたいことの 目的や意図、背景 に関する 必要十分 な説明、相手の協力が得られなかった場合の 引きの潔(いさぎよ)さ、相手の協力が得られた場合の お礼の気持ちと態度 を忘れないように心がけている。換言すれば、要するに自分勝手な要求は避け、相手の立場での視点や、相手への配慮を怠らない・・・ということになるだろう。

少なくとも、いつもお世話になっているディーラーさんとは、これまで私は良いつきあいをさせていただいている。「相手の立場での視点(と相手への感謝の気持ち)」を忘れず、今後もこの良い関係を継続させたいと思っている。

(注:計測条件や結果に対する考察は、下記関連ページ(↓)をご覧下さい)
Posted at 2005/06/11 02:15:42 | コメント(4) | トラックバック(0) | 毒吐き・主張 | クルマ
2005年06月03日 イイね!

AT車のクリープ現象について考える

AT車のクリープ現象について考える1.起  <AT車の進化は素晴らしい>
2.承  <納得できないクリープ現象>
3.転  <クルマを支配しているのは運転手である>
4.結  <安全は運転者の意識によってもたらされる>


<1.AT車の進化は素晴らしい>
ここ数年間のAT車の進化はめざましい。私は普段はMT車(レガシィ)に乗っているが、家のクルマ(セカンドカー)はこれまでAT車を乗り継いでおり、そのたびにATの進化を感じ取っている(ヴィヴィオGX-T → プレオRM → インプレッサWRX。正確に言うとヴィヴィオとプレオはCVT車だが、これも広義のAT車として考える)。ヴィヴィオは 電磁クラッチ式のCVT で微速発進や縁石乗り上げが苦手だったが、プレオでは トルコン式のCVT に改められて走行性が改善された。現在使っているGDA-Cインプレッサは、これら軽自動車とは車格もATのメカニズムも異なるが、少なくとも、姉が以前乗っていた初代インプレッサ(GFの最初期型。シフトスケジュールが実情に合わず燃費が悪かった)のATに較べると、遙かに 造り込まれた ものになっている。

そうした我が家の個人的なAT事情だけでなく、広く世の中のATの動向にも目を向けると、ハード的にはギヤの多段化(5AT→6AT、7AT)を初めとして、トルコン本体の効率アップ、多板クラッチの材質向上、ATFの低フリクション化など、燃費と走行性の両立だけでなく耐久性も向上させる改良が相次いだ。制御面でもスリップロックアップ(トヨタで言うところのフレックスロックアップ)の作動領域拡大や アダプティブ制御登降坂変速制御 (下り坂でブレーキONと同時に自動ダウンシフト、登り坂でのビジーシフト回避etc.)の採用など、日進月歩で技術の向上が図られていると感じる。

<2.納得できないクリープ現象>
さてそんな進化のめざましいAT車であるが、長年、トルコン式ATに関してどうしても納得できないことが1点だけある。それはクリープ現象だ。「クリープ現象」とは、「D(またはR)レンジのとき、アクセルを踏み込んでいなくても車両が微速前進する現象」を言う。渋滞時のノロノロ運転などでは、この現象を重宝がる人々も多いと思う。だが私の個人的な意見を述べさせていただくと、このクリープ現象には大きな疑問を抱かざるを得ない。
これは私の持論であるが、クルマというのは、運転者が「さぁ、これからクルマを動かすぞ」という 意志を持って 何らかの運転操作(例えば、アクセルの踏み込み)を加えたときに 初めて動き出すべきもの だと思っている。しかるに、AT車はD(またはR)レンジにセレクトされているというだけで、運転手がアクセルを踏み込む操作を加えていないにもかかわらず、車両自体が勝手に動こうとするのだ。これは大変 危険 なのではないか?

もちろん、セレクトレバーを「Dレンジにセレクトする」という操作自体をもって、運転手が車両を動かすという意志の現れだと捉(とら)えることもできる。だがしかし、ATというのはその名の通り「オートマチック」で、一度Dレンジにセレクトすれば、基本的にはその後のギヤチェンジが不要な乗り物である。路上で一時停止するたびごとに、あるいは交差点で赤信号待ちするたびごとに、あるいは渋滞でGO-STOPを繰り返すたびごとに、いちいちDレンジ←→Nレンジのシフト操作を繰り返すドライバーは、今やほとんどいないと言ってよいだろう。AT車は走行中はDレンジに入れたままの状態であることを前提としているのだ。
とすると「クリープ現象」は、ドライバーの「さぁ、これからクルマを動かすぞ」という意志とはまったく無関係に、クルマが勝手に動き出すという危険な状態が作り出されてしまっていることを意味する。クルマが勝手に動き出さないようにするためには、逆に、運転手の方で常にブレーキ操作を加えておかなければならないのだ。これを危険と言わずして何と言おうか。

<3.クルマを支配しているのは運転手である>
クルマは「走り、曲がり、止まる」。だがそれは、運転手あってのことだ。運転手がクルマを「走らせ、曲がらせ、止めさせて」いるに過ぎない。クルマ自身が自らの意志により、そのように行動しているワケではない(注:ナイトライダーに登場する ナイト2000とKARR を除く)。だから、安全性 を考慮すれば、運転手の意志とは無関係にクルマが勝手に動き出してしまう「AT車のクリープ現象」は、排除されるべき だと私は強く思っている。もちろんこれには反対意見もあるだろう。物事にはメリットもあればデメリットもあるわけで、クリープ現象が無くなることによるデメリットも考えられるからだ。

だが、考えてもみて下さい。渋滞のノロノロ運転に対しては、たとえばノロノロ運転のペースに合わせて単にアクセルを踏めば良いだけのことであるし、坂道発進にしても、もともとクラッチペダルの無い2ペダルであるから、左足で軽くブレーキを踏みながらアクセルを踏み増ししていけば、後ずさりすることなく容易に発進ができるだろう(もちろんMT車のごとく、手動でサイドブレーキを引きながらの発進でも良い)。「クリープ現象が無ければクルマの運転が 成り立たない 」なんてシーンは、まず 無い のだ。だから、運転手の意志とは無関係に勝手にクルマが動き出すという挙動を排除することの方が、安全上からも意義が大きいと私は考えている。運転手がクルマの動きに規制されるのではなく、クルマの挙動を支配するべきは運転手なのである。

<4.安全は運転者の意識によってもたらされる>
アクセルを踏んでいないのに勝手に動き出そうとするAT車は、その時点ですでに、走る凶器 となる恐れがある。私はAT車を運転するときには、常にそのことを強く意識しながら運転している。(異論はあるかもしれないが)左足ブレーキも使っている。信号待ちのときにはセレクトレバーを操作し、なるべく「Dレンジ+フットブレーキ」ではなく「Nレンジ+フットブレーキ」にする。もともとMT車に乗っているので、それくらいの操作はまったく苦にならない。むしろ、「信号待ちでブレーキを踏んでいるつもりだったのに、徐々にその力が弱まっていた」とか「ブレーキを軽く踏んでいたら、エアコンのコンプレッサーの作動とともにエンジン回転速度[rpm]がアイドルアップしてしまい、思いがけずクルマが進んで前のクルマにぶつかりそうになった」などという懸念を排除できることの方が大きいと思う。

安全は、そのクルマの持つ装備(ABS、エアバッグ、衝突安全ボディなど)によって安全が保証されるワケではない。あくまでも、それを運転するドライバー一人一人の認識によって成り立っていると理解しておいた方が良いのでは?と思っている。今後も我が家のセカンドカーはAT車になる見込みが大きいが、AT車のそういった欠点も利点も丸ごと含めて十分理解した上で、安全運転に一層注意したいと考えている。

なお補足すると、最近では自動ニュートラル制御・・・すなわち、「Dレンジで車速ゼロ(停止状態)+ブレーキ」状態が一定時間継続すると、TCU(トランスミッションコントロールユニット、車載AT制御コンピュータ)がAT内部の多版クラッチ油圧をコントロールし、擬似的なニュートラル状態を作り出し、ドラッグトルク(引きずり抵抗;とどのつまりがクリープ現象のクリープ力)を低減する仕組みを採用する機種が増えてきた。坂道で後ずさりしないギリギリまでクリープ力を低減(≒確保)するチューニングがされている車種もあると聞く。燃費向上だけでなく、安全面からも、個人的には好ましい制御だと考えている。

<参考>
◎Nコントロール機構
  → http://www.subaru.co.jp/forester/mechanism/03/index.html
  → http://www.subaru.co.jp/impreza/wrx/mechanism/10/index.html
◎ニュートラル制御・減速時ダウンシフト制御・ロックアップ領域拡大
  → http://www.toyota.co.jp/jp/tech/new_cars/crown/powertrain/transmission.html
Posted at 2005/06/04 00:50:54 | コメント(8) | トラックバック(0) | 毒吐き・主張 | クルマ

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