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調布市のKAZのブログ一覧

2010年05月06日 イイね!

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その5

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その5TRUSTのインフォメーター・タッチ装着により、パナソニックHDDナビのGPS受信感度が極端に悪化し、ナビが使い物にならなくなる・・・という現象について考えるの巻(その5:最終話)。

これまでの経緯
  ・「その1(ナビGPS誤作動の把握)」は → こちら
  ・「その2(シールドメッシュの効果)」は → こちら
  ・「その3(配線の引き回しの影響)」は → こちら
  ・「その4(フェライト・コアの効果)」は → こちら

Yahoo!オークションで落札したフェライト・コア10個のうち、7個をBP型レガシィ用のインフォメーター・タッチで使用したので、残りの3個の使用方法を考えてみた。レガシィの後付けアクセサリでDC12Vを使用するものとしては、ユピテルのスーパーキャット(GPSレーダー探知機)があるが、普段は電源OFFであること、また電源ONであってもナビのGPS受信感度に悪影響を及ぼしていないことからフェライト・コアは適用せず、代わりにホリバアイテック社製ドライブレコーダー(どら猫2)の電源コードに取り付けることにした。まぁ、こちらもノイズ源とはなっていないかもしれないが、運転中は常時電源ONとなることから、「念のため」という位置づけで付けておくことにした次第。仮に効果が無いとしても、フェライト・コアを装着すること自体は悪いことではないだろう。

<↓「どら猫2」の電源コードにもフェライト・コアを設置> <↓その拡大図(もともとのノイズ有無は不明だが)>
「どら猫2」の電源コードにもフェライト・コアを設置  その拡大図(もともとのノイズ有無は不明だが)

これで残りのフェライト・コアは2個となったので、2個ともYA5型エクシーガ用のインフォメーター・タッチに適用することにした。レガシィ用のインフォメーター・タッチとエクシーガ用のインフォメーター・タッチは同時に入手したので(ソフトのVer.も同じ)、エクシーガ用のインフォメーター・タッチでもノイズがバリバリ漏洩しているはずである。

エクシーガのナビはレガシィ同様にパナソニック製のHDDナビであるが、レガシィ用は年式の古めのCN-HD9000WDであるのに対し、エクシーガ用は比較的年式の高めのCN-HW1000DFA(ストラーダFクラス)であるという違いがある。ナビ本体の設計が新しいためか、エクシーガではインフォメーター・タッチの装着によるGPS受信感度への極端な悪影響は今のところ出ていない。その代わり?地デジの受信感度が低下したような感じがあった。

<↓エクシーガでのインフォメーター・タッチ装着状態>  <↓GPS受信感度は悪くない(GPS登録数も多い)>
エクシーガでのインフォメーター・タッチ装着状態  GPS受信感度は悪くない(GPS登録数も多い)

エクシーガのインフォメーター・タッチの配線にフェライト・コアを追加した結果は、地デジの受信感度向上を実感できるものだった。特に、フェライト・コアを装着した配線コードをモニタ(タッチ本体)裏側に近接させて引き回しさせると、都合が良くなる。ワンセグ状態の頻度が減り、フルセグ(12セグ)状態が増えるとともに、その受信エリアが多少だが拡大したように思う(未だ東京都内でしか確認できていないが)。そういえば、レガシィの地デジはナビとは別体式の専用チューナーでアンテナはロッドアンテナ式であるのに対し、エクシーガの地デジはナビ内蔵式でアンテナはウィンドウフィルムタイプという違いがある。非常に示唆的な内容だと言える。

<↓フェライト・コア増設前の配線状態(エクシーガ)>   <↓フェライト・コアを2個増設した後の配線状態>
フェライト・コアを増設する前の配線状態  フェライト・コアを増設した後の配線状態


以下に、これまでに当方が得た知見をまとめることにしよう。
(スバル車2台にパナソニックナビ2台、という組み合わせにインフォメータ・タッチ2台を設置した経験より)

■インフォメータ・タッチ(Ver.1.04)を装着した車輌と関連機器
(1)BP5D型レガシィGT specB
    ・HDDナビ       :パナソニックCN-HD9000WD
    ・地図データ      :2006年度版(スバル純正SDカードH0012AG413をインストール)
    ・地デジチューナー  :パナソニックTU-DTV20
    ・地デジアンテナ    :ロッドアンテナ式
    ・GPSレーダー探知機 :ユピテルスーパーキャットRW939si
    ・センタースピーカー  :スバル純正1DIN・部番H6311AG306(ClarionのSRK604のOEM
    ・ドライブレコーダー  :ホリバアイテックどら猫2
(2)YA5A型エクシーガGT
    ・HDDナビ       :パナソニックCN-HW1000DFA(Fクラス、カーメーカー納入型番)
    ・地図データ      :V 08.00.35
    ・地デジチューナー  :HDDナビ内蔵型
    ・地デジアンテナ    :ウィンドウフィルム式(付属品)
    ・GPSレーダー探知機 :ユピテルスーパーキャットRW989si
    ・センタースピーカー  :パナソニックCJ-PS1200KD同梱品
    ・ドライブレコーダー  :ホリバアイテックどら猫2

■インフォメータ・タッチ(Ver.1.04)を装着した当初の悪化症状
(1)BP5D型レガシィGT specB
    ・ナビのGPS受信感度が極端に悪化(信号を全く拾わず)
    ・地デジの受信感度は特に悪化せず(実用上の問題なし)
    ・GPSレーダー探知機への悪影響は特になし
(2)YA5A型エクシーガGT
    ・ナビのGPS受信感度は特に悪化せず(実用上の問題なし)
    ・地デジの受信感度がやや悪化(ワンセグ頻度多く、受信可能エリアも狭い)
    ・GPSレーダー探知機への悪影響は特になし

■各車輌に施したインフォメータ・タッチのノイズ対策
(1)BP5D型レガシィGT specB
    ・配線コード全面に汎用シールドメッシュを被せた(非アース)
    ・本体付近の配線コードにフェライト・コアを合計10個装着
    ・本体からの配線コードがなるべくモニタと同一面内に出るよう引き込み
(2)YA5A型エクシーガGT
    ・本体付近の配線コードにフェライト・コアを合計3個装着
    ・フェライト・コアを装着した配線コードは、本体裏面に近接させて引き回し

■各車輌に施したノイズ対策後の改善効果
(1)BP5D型レガシィGT specB
    ・ナビのGPS受信感度が安定的となる(ようやくナビが実用可能に)
(2)YA5A型エクシーガGT
    ・地デジの受信感度が若干向上(フルセグ頻度向上、受信エリア拡大)

■備考(実験君の結果より)
・配線コード(電源系)だけでなく、モニタ本体からもノイズが出ているようである
    → モニタ全体をアルミで覆い被せた際のGPS受信感度より
・電源コードを円筒形マグネット内に通しても、所望の改善効果は得られなかった
    → 電源ラインに対してマグネットの内径φが大きすぎたこともありそう
・ナビのGPSアンテナ設置場所は、ノイズに対して鈍感なようだ
    → とは言え、なるべくダッシュボード上面に設置した方が感度上は好ましい

以上より私的な 全体まとめ をすると、次のようになると考えている。
<ナビ編><地デジ編><対策編>の3つに分けて記述する。

<ナビ編・小まとめ>
(1)古いナビの方が、新しいナビよりもインフォメータ・タッチのノイズの影響を受けやすいのではないか。
  (ナビの回路設計そのものが持つ、ノイズに対する乱れ耐力に差がありそう。)
(2)新しいナビの場合、インフォメータ・タッチをナビ本体から遠ざけて設置することで、ノイズの影響を低減できる
  可能性がありそう。
(3)古いナビの場合、インフォメータ・タッチの配線コードの引き込み方にも注意する必要がありそう。

<地デジ編・小まとめ>
(1)フィルムアンテナの方が、ロッドアンテナよりもインフォメータ・タッチのノイズの影響を受けやすいのではないか。
(2)ナビ内蔵型の地デジチューナーよりも、別体型の専用チューナーの方が外来ノイズの影響を受けにくいかも。
  (※注:アンテナとの組み合わせにもよる。)

<対策編・全体まとめ>
(1)インフォメータ・タッチは、単にモニタの視認性だけでなく、現有他機器(ナビ、レーダー探知機、その他12V電源
  を使用する後付機器類全般)への 悪影響が出ない位置かどうか を必ず確認してから設置すべきである。
(2)インフォメータ・タッチの設置の際には、同じ位置であっても、モニタの向き(縦置き、横置き)配線コード
  の引き回し方
によって他機器への影響に差が生じたりしないかどうかも、事前に確認した方が無難である。
(3)手軽にノイズを対策できる手法としては、フェライト・コアの増設 が挙げられる。ただし、状況によっては
  1~2個程度の追加では 「焼け石に水」 状態で、思うような改善効果が得られない場合もあり得る。
(4)車輌を含む周辺環境によっては、インフォメータ・タッチの配線コードに シールドメッシュ を被せる手法でも、
  改善効果が得られる場合がある。
(5)インフォメータ・タッチ本体の基盤にチョーク・コイルを追加するなどの手法も考えられる。
  (※注:当方は試していないので効果は不明、あくまで可能性として挙げています。)
(6)地デジの受信感度を向上させる手法としては、フェライト・コア増設のほか、アンテナをウィンドウフィルム式から
  ロッドアンテナ式に変更したり、あるいはブースターを追加する手法が考えられる。
(7)一番確実、かつ絶対的な効果のあるノイズ対策は、インフォメータ・タッチの電源をOFFにすること である。
  これは、車輌自己診断ISOコネクタからインフォメータ・タッチのカプラを引く抜くことで実現可能。
  あるいはタッチの配線を加工して、手元に電源ON-OFFスイッチを追加してもよい。

以上、これまで当方が試行錯誤しながら得られた情報をまとめました。終わってみれば、ごく当たり前の結論に感じられるかもしれませんが、多少なりとも、今までインフォメータ・タッチのノイズに悩まされてきた方々、あるいはこれからインフォメータ・タッチを設置しようとお考えの方々の参考になれば幸いです(長文にて失礼しました)。
2010年05月05日 イイね!

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その4

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その4TRUSTのインフォメーター・タッチ装着により、パナソニックHDDナビのGPS受信感度が極端に悪化し、ナビが使い物にならなくなる・・・という現象について考えるの巻(その4)。

これまでの経緯
  ・「その1(ナビGPS誤作動の把握)」は → こちら
  ・「その2(シールドメッシュの効果)」は → こちら
  ・「その3(配線の引き回しの影響)」は → こちら

フェライト・コアの設置(増設)の前に、興味本位で 「実験君・その2」 をやってみることにする。
手元にちょうど、インフォメーター・タッチの配線を、コネクタ丸ごと込みで通すことのできる「円筒形の磁石」がある。その磁石の内部をインフォメーター・タッチの電源電流が流れるとき、他機器に与えるノイズは果たしてどうなるのか?を確認してみたいという 単なる好奇心 からだ。この「円筒形の磁石」は部品番号:31392AA030 なるスバル純正部品(@220円)であるが、念のため純正装着状態(AT用オイルパン)を下に示しておこう。

<↓円筒形の磁石(スバル純正品)の純正装着状態>
円筒形のマグネット(スバル純正品)の純正装着状態

試しにインフォメーター・タッチの配線にシールドメッシュを被せた状態のまま、その配線全体を円筒形の磁石の穴に通してみた。用意した磁石の数は10個。モニタの近くに10連装させてみたり、あるいはわざと一定のスパンを置いて(2連装×5カ所などのように間隔を開けてワイドに)設置させてみた。

<↓モニタ近く(推奨位置)に10連装させてみた状態>  <↓一定のスパンを置く場合もトライ(※概念図)>
モニタ近く(推奨位置)に10連装させてみた状態  一定のスパンを置く場合もトライ(※概念図)

配線に対する磁石の設置位置をいろいろ変化させて試してみたが、結論から言うと、ナビ(CN-HD9000WD)のGPS受信感度には有意差は認められなかった。案の定、と言うべきか。そこで本題の「フェライト・コア」の増設を試してみることに。まずはPCデポ(パソコン部品ショップ)にて、サンワサプライの汎用品(TEL-NF2)を購入する。2個入りで定価1280円は高いなぁ、と思いつつも、秋葉原に出向くヒマもないので仕方がない。いや、本当は値段うんぬんよりも、ノイズの減衰周波数帯が100MHz~300MHzに効果がある(またはそのような使い方が可能な)ものが欲しいのだが、製品パッケージにもWEBサイトにもそんな特性図は載っちゃぁいない。・・・で、購入後に開封してみると、中身はTDKのZCAT2035-0930のようだった。

<↓まずサンワサプライの汎用品(TEL-NF2)を購入>  <↓中身はTDKのZCAT2035-0930のようだ>
まずサンワサプライの汎用品(TEL-NF2)を購入  中身はTDKのZCAT2035-0930のようだ

早速、その場(PCデポの駐車場)で配線に仮装着し、帰路で効果有無を試してみた。この状態では、もともとインフォメーター・タッチに同梱のフェライト・コアと合わせて合計3個を装着した状態だ。・・・しかし・・・・結論から言うと未だナビのGPS受信感度は 芳しくない(苦笑)。まだ足りないのか?!恐るべし、インフォメーター・タッチのノイズよ!

ということで、今度はYahoo!オークションでフェライト・コア10個セットを1800円で落札する。送料込みでも1個あたり200円以下だ。まぁ、秋葉原に行けばもっと格安セットもあるだろうが。ちなみに、インフォメーター・タッチに付属のフェライト・コアと、今回落札したフェライト・コアを下の画像で示す。前者は配線に直接被せるので内径が細めで、後者はシールドメッシュの上からそのまま被せるために内径は太め(φ9mm品)としている。

<↓インフォメーター・タッチに付属のフェライト・コア>  <↓実は落札品もTDKのZCAT2035-0930BKだ>
インフォメーター・タッチに付属のフェライト・コア  実は落札品もTDKのZCAT2035-0930BKだ

<↓10個全て(計13個)を仮装着した状態・・・((((^^;)>  <↓最終的に標準添付品も含めて計10個を装着>
10個すべてを仮装着した状態・・・ ((((^^;)  最終的に標準添付品も含めて計8個を装着

いろいろなロケーション(一般道、高速道のほか、東京都内、他県、昼間、夜間など)で確認してみたが、最終的には右上画像のように、インフォメーター・タッチの配線すべてにシールドメッシュを被せ、さらにフェライト・コアを合計10個(標準添付品を含む)装着した状態で、ナビのGPS受信感度は実用上の安定を得るに至った。鬼門であった配線の引き込みについては、フェライト・コアを多連装するという都合上、モニタをぐるりと一周させる形で引き込んでいる。このインストール状況は、感度重視で見た目にも決してスマートとは言えないため、まぁ気が向いたら、もう少しキレイに改善したいところではある。

フェライト・コアの個数をさらに減らせる可能性(∵ある個数以上になると、ノイズ低減効果がサチュレートすると考えられる)や、モニタ本体にチョークコイルを内蔵させる手法など、もっとシビアに詰めるべき点もあるのだが、現在までに約1ヶ月間を安定的に過ごしたことから判断して、ひとまずこの状態で良しとすることにした(※前回 : 「その3」 のブログアップから今回(その4)のブログアップまで約1ヶ月の期間が空いた理由は、いろいろな状況でGPS受信感度を試すことで、自分なりの結論に確からしさを得るためです)。


次回(その5:最終話)では、
  ・余ったフェライト・コアの用途(エクシーガに適用した場合の地デジ改善効果など)
  ・インフォメーター・タッチの一連のノイズ低減手法に関する「(私的な)全体まとめ」
について述べる予定です。
2010年04月11日 イイね!

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その3

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その3TRUSTのインフォメーター・タッチ装着により、パナソニックHDDナビのGPS受信感度が極端に悪化し、ナビが使い物にならなくなる・・・という現象について考えるの巻(その3)。

これまでの経緯
  ・「その1(ナビGPS誤作動の把握)」は → こちら
  ・「その2(シールドメッシュの効果)」は → こちら

インフォメーター・タッチの配線コードにシールドメッシュを適用することで、ある程度のノイズ対策効果が得られたように思われた。そこで今度はナビ側のGPSアンテナの設置位置について検討してみた。

ナビのGPSアンテナについては、前回の その2 で試した通り、設置場所(インフォメーター・タッチとの相対位置)はあまりシビアにセッティングしなくても良い感じである。念のため、(シールドメッシュを巻き付けてしまってはいるが)インフォメーター・タッチの配線コードをコイル状に重ね巻きした状態で、その円環の中心軸に沿って(コイルの垂直方向に)GPSアンテナを手動で繰り返し反転通過させてみたが、受信状況にはまるで変化なし。・・・まぁ、もともとGPSアンテナ線が受ける(かもしれない)外来ノイズとは周波数帯が異なるかもしれないが。

<↓イメージ図:コイル状に束ねた配線コードの軸方向にGPSアンテナを通過させてみる>
コイル状に束ねた配線コードの軸方向にGPSアンテナを通過させてみる

念のため、結局ナビのGPSアンテナはダッシュボードの助手席側、つまり運転席側のインフォメーター・タッチから一番遠く離して設置することにした。まぁ、インフォメーター・タッチがあっても無くても、ナビのGPSアンテナにとってはこの位置が特等席だろう。そしてインフォメーター・タッチ本体は下の画像のように設置し、配線を本体の後ろ側(車輌で言うとフロントガラス側)に引き回した上で、Aピラーの中に引き込んだ。これでようやく終了かと思われた。

<↓配線をAピラーに引き込んで終わり、と思われたが・・・>
配線をAピラーに引き込んで終わり、と思われたが・・・

ところが何と!上の画像の状態では、ナビのGPS感度が悪化してしまうのだ! 逆にAピラー内に引き込んだ配線を再度取り出すと、今度はちゃんとGPSを受信する。そんなバカな・・・! いろいろ設置状態や配線の引き回しを変化させて情報を整理したところ、次のことが分かった。
  (1)配線を、インフォメーター・タッチの画面に対して垂直方向に引き回すと、GPS受信感度が悪化(下図左)。
  (2)配線を、インフォメーター・タッチ本体と同一面方向(平行)に引き回すと、GPS受信感度は良化(下図右)。

<↓GPS感度が悪い配線引き回し例(BP5Dレガシィ)>  <↓GPS感度が良好な配線引き回し例(BP5Dレガシィ)>
GPS感度が悪い配線引き回し例(BP5Dレガシィ)  GPS感度が良好な配線引き回し例(BP5Dレガシィ)

にわかには信じられないが、何度繰り返しやっても再現性がある。もっとも、当方の組み合わせ環境(クルマ:BP5Dレガシィ、ナビ:パナソニックCN-HD9000WD、インフォメーター・タッチ:Ver.1.04)のみに限られるかもしれないが。
・・・ということで、インフォメーター・タッチによるナビの誤作動(GPS受信感度)は、「インフォメーター・タッチの配線の引き回し方によっても左右される」こと、「シールドメッシュも対策効果はあるが完全ではない」ことが分かった。
・・・なんてこったい。

それじゃぁ・・・ってことで、配線の引き回しがインフォメーター・タッチ本体(の画面)とほぼ同一平面内になるように保った状態で、インフォメーター・タッチ本体をナビ画面のごく近傍に近寄せてみる。するとGPS受信感度は悪化しないではないか。ところがインフォメーター・タッチ本体を元の位置(ダッシュボードの右端手前側)に戻した場合、配線をまっすぐ垂らさずにAピラー方向(本体に垂直方向)に引き込むとGPS受信感度がNGになる。いったい何だこりゃ?

<↓ナビ画面の奥側に仮設置してみる→悪化なし>   <↓ナビ画面の直下に仮設置してみる→悪化なし>
ナビ画面の奥側に仮設置してみる→悪化なし  ナビ画面の直下に仮設置してみる→悪化なし

<↓ナビ画面に現れる「パナ子さん」も、早く原因究明しろと言っているような・・・>
ナビ画面に現れる「パナ子さん」も、早く原因究明しろと言っているような・・・

仕方が無いので、対策は本道でいくことにする。フェライト・コアの設置(今回は増設)だ。
が、その前に興味本位の 「実験君・その2」 をやってみよう。手元にちょうど、インフォメーター・タッチの配線を、コネクタ丸ごと通すことのできる「円筒形のマグネット」があるので、これを試してみるのだ。実はこのマグネット、スバル純正部品だ。部品番号は31392AA030で、ATのオイルパン内部(ドレンボルト周辺)に取り付けられている鉄粉吸着用のものだ。ディーラーで1個220円で入手可能。磁石の内部を電源系の電流が流れるとき、ノイズはどうなるのか?を確認してみたいという 単なる好奇心 からである。しかも10個も用意してしまった私って。。。

<↓円筒形のマグネット(スバル純正品)を10個、用意>  <↓タッチの配線をコネクタごと通過可能>
円筒形のマグネット(スバル純正品)を10個、用意  タッチの配線をコネクタごと通過可能


その4」 に続く。
※長文にてスミマセン。
2010年03月09日 イイね!

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その2

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その2 TRUSTのインフォメーター・タッチ装着により、パナソニックHDDナビのGPS受信感度が極端に悪化し、ナビが使い物にならなくなる・・・という現象について考えるの巻(その2)。

※当初は 前編 と 後編 の2部構成にするつもりだったのだが、
  思いのほか 情報量が多くなってしまったので、
  その1、その2(本ブログ)、その3・・・などのシリーズ構成とします。

巷(ちまた)では、インフォメーター・タッチ装着による地デジやレーダー探知機の誤作動対策として、フェライトコアの増設、防磁スクリーンの追加などが検討されているようだ。当方の場合、適当なフェライトコアが無い代わりにシールドメッシュが手元にあったので、まずはその効果などについて考えていくことにした。

(1)インフォメーター・タッチの「モニタ部分」からの影響について
インフォメーター・タッチ自体は、車輌の自己診断コネクタに接続するためのISOカプラおよび中継コード、中継コードに接続するカプラおよびコード、そしてモニタ本体から構成されている。そこで他機器に影響を与える可能性のある部分を、「モニタ本体部分」と「コード部分」との2つに大きく分けて考えてみた。
まずは実験君である。モニタ本体がパナソニックHDDナビのGPS受信感度に与える影響を お手軽に 調べるため、市販のアルミホイルですっぽりと包み込んでみた。・・・いや、単なる 興味本位 からですが。

<↓市販のキッチン用アルミホイルを用意する>    <↓インフォメーター・タッチのモニタを包んでみる>
市販のキッチン用アルミホイルを用意する  インフォメーター・タッチのモニタを包んでみる

<↓モニタ全体を露出部分なく、しっかりと包む>    <↓GPS捕捉数がゼロから1個に増加したが不十分>
モニタ全体を露出部分なく、しっかりと包む  GPS捕捉数がゼロから1個に増加したが不十分

インフォメーター・タッチのモニタ本体を、膜厚の薄いアルミホイル箔で包み込んだだけの場合、GPS受信感度は多少なりとも向上するようだ。ただし、右上画像に示す通り、現在位置と現在時刻を表示するまでには至らないので改善効果は不十分。現実問題としても、モニタを包み込んでしまうと、インフォメーター・タッチ本来の目的(エンジン情報の把握)を果たせなくなるため現実的ではない。また、改善効果が小さかったことから、モニタ本体からのノイズよりも、モニタ本体からのノイズがコードを経由して増幅?されている可能性も考える必要がありそうだ。

(2)インフォメーター・タッチの「コード部分」からの影響について
興味本位の実験君はそれくらいにして、コード部分に施す対策の一つとして、今回はシールドメッシュの効果を確認してみる。実はシールドメッシュにも汎用タイプやカーボンスリーブなどいろいろな種類がある(※)のだが、当方の手持ちのものはごく一般的な汎用タイプである。
  (※)キーワード:「シールドチューブ」「シールドメッシュ」のほか、「EMC 対策部品」などで検索されたし。

<↓手持ちのシールドメッシュ(内径可変)を用意>   <↓中継カプラや未使用ギボシも被せることが可能>
手持ちのシールドメッシュ(内径可変)を用意  中継カプラや未使用ギボシも被せることが可能

<↓コードも露出部分がないように、全体に被せる>   <↓GPS捕捉数が4個に復活、効果はありそうだが・・・>
コードも露出部分がないように、全体に被せる  GPS捕捉数が4個に復活、効果はありそうだが・・・

インフォメーター・タッチの「コード部分」に被せるシールドメッシュは、途中で露出部分があると効果が半減すると考え、ISOコネクタ側からモニタ側までのすべてを被せることにした(上の画像参照)。なお、モニタ本体から約10cm以内には標準添付のフェライトコアを取り付けているが、今回はこのフェライトコアごと覆い被せている。

まずはシールドメッシュをスタンド・アローンで(アースに接地させずに)改善効果を試してみたところ、GPS捕捉数が4個(全8機中)となり、確かに改善効果が得られた。次にシールドメッシュの端部を車体にボディアースさせてみたが、この場合はスタンド・アローンの場合とほとんど変わらないようだ。

(3)HDDナビの「GPSアンテナ設置位置」の影響について
次に念のため、シールドメッシュでGPS感度が改善した状態で、ナビ側のGPSアンテナの設置位置を変化させてみた。具体的には、インフォメーター・タッチのモニタ本体に対して距離を詰めて置いてみたり、あるいはイジワル試験的に隣接させてみたり、といった具合である。もしもGPSアンテナの設置位置によらず、常に良好な受信感度が得られるならば、シールドメッシュによる改善効果は本物であるハズだ。

<↓ナビのGPSアンテナはメータフードの奥にある>   <↓BP/BL型レガシィの場合、ここが標準設置場所>
ナビのGPSアンテナはメータフードの奥にある  BP/BL型レガシィの場合、ここが標準設置場所

BP/BL型レガシィの場合、メーカー純正ナビもディーラーオプションナビも、GPSアンテナの設置場所は(ユーザー側が特別に指定しない限り)メーターフードの奥(ダッシュボードの真下)になる。実際に、GPSアンテナ設置用の樹脂製の平らな板が存在する。当方はDIY作業でナビをインストールする際、ディーラーの担当セールスマンやメカニックに、この純正設置場所でGPS信号の捕捉には問題がないことを確認済みである。今回、ここからGPSアンテナを取り出して、いろいろな場所に仮置きして受信感度に差が出るかどうかを念押し確認してみるのだ。

<↓GPSアンテナをモニタ本体に近接させてみる>    <↓それでもGPS受信感度は5個と良好な状態>
GPSアンテナをモニタ本体に近接させてみる  それでもGPS受信感度は5個と良好な状態

<↓GPSアンテナをモニタ本体にくっつけてみる!>   <↓やはりGPS受信感度は5個で良好状態を保つ>
GPSアンテナをモニタ本体にくっつけてみる!  やはりGPS受信感度は5個で良好状態を保つ

ふむ。ここまでの結果は順調。
シールドメッシュ作戦で誤作動対策が完了するかのように思われた。

・・・が、いろいろと試しているうちに、「落とし穴」があることに気がついた。
シールドメッシュは決して万能ではなかったのだ。このままではダメだ・・・。

その3」 に続く。
2010年02月27日 イイね!

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その1

TRUSTインフォメータータッチのGPSナビへの影響(誤作動)について・その1TRUSTのインフォメーター・タッチ装着により、パナソニックHDDナビのGPS受信感度が極端に悪化し、ナビが使い物にならなくなる・・・という現象について考えるの巻(その1)。

以下、このブログで話題にするアイテムをまず挙げておく。
・クルマ   BP5D型レガシィGT spec B(2006年式)
・取上対象 TRUSTインフォメーター・タッチ(Ver. 1.04)
        パナソニックHDDナビ(CN-HD9000WD)
・比較対象 ユピテルSuperCat RW989si(GPSレーダー探知機)

当方のBP5D型レガシィには、それ以前からBG5B型レガシィで使っていたパナソニックのHDDナビを移植している。Yahoo!オークションで落札して2003年にBGレガシィに、2006年にBPレガシィに自分でインストールしたものだ。その間、自分でテクニカルセンターに直接持ち込んで地図データを2006年度版にアップデートしている(詳細は → こちら)。

そのHDDナビの不調に気がついたのは昨年の秋ころ。ナビ上の自車表示位置と実際の現在地が合致しない症状が出るようになっていた。ここ最近、長距離移動にはエクシーガを使用することが多くなりレガシィの出番がめっきり減ったこと、そのレガシィに乗る際にはナビを使う必要のない状況ばかりだった(短距離移動ならナビを起動しないので)ことから症状の発見が遅れたが、ようやく最近時間が取れたので、ザッとトラブルシューティングしてみることにした。

BPレガシィは2006年の購入直後から怒濤の勢いで手を加えたこともあり、ここ1年間の変化点はほとんどなく、せいぜい ワンタッチON-OFF切替バルブ付きオイルパン・ドレンボルトを装着 したことくらいだ。・・・そのほかは、TRUSTのインフォメーター・タッチを装着しただけか。

ハッ!!

そういえば、ネット上では「インフォメーター・タッチの装着により地デジチューナーの受信感度が悪くなる」という事例が散見していたことを思い出した。「みんカラ」内でも、キーワード:「インフォメータータッチ」に「誤作動」とか「感度」とか「障害」などの言葉を組み合わせて検索すると、何件か投稿記事がヒットする。・・・当方のナビ不調についても、インフォメーター・タッチの影響有無を確認する必要があるだろう。そこでまず症状の現状把握から。ナビ画面で「情報」→「システム状態を見る」→「GPS情報を見る」と階層をたどっていくと、GPSの受信状況を確認することができる。

<↓ナビの画面上からシステム状態を確認する>
階層をたどってGPS捕捉状態を確認する

<↓インフォメータ・タッチ稼働時の画面(レガシィ)>  <↓その状態では、何とナビのGPS捕捉数がゼロだ↓>
  

おおぉ!案の定? 合計7機あるはずのGPSを1機もとらえていないではないか!これでは目的地までのナビゲーションどころか、自車の現在地を反映することすら困難ではないか!
だが待て。これだけではインフォメータ・タッチが原因だとは断定できない。なぜならば、ナビ本体が不調な場合(GPSアンテナコードの断線なども含む)も、同じ症状に至る可能性があるからだ。手っ取り早くその可能性を探るには、インフォメータ・タッチを作動停止させれば良い。インフォメータ・タッチ本体にはON-OFFスイッチが設けられていないから、実際には自己診断コネクタからカプラを引き抜いて確認することになる。

<↓インフォメータ・タッチをISOコネクタから取り外す> <↓すると、ナビのGPS捕捉数が 6機に復活!!↓>
  

上記に示す画像の通り、インフォメーター・タッチを作動停止させたとたんに、ナビのGPS捕捉が復活し、自車位置も正確に地図上に反映されるではないか。念押し確認で、その状態で再びインフォメーター・タッチのカプラを車輌の自己診断コネクタに接続すると、とたんにGPSを捕捉しなくなる。以下、繰り返しても同様。確実性のある再現性が得られた。

なおインフォメータ・タッチ稼働時も、ユピテルのGPSレーダー探知機(SuperCat RW989si)には実用上の問題はなく、また(インフォメータ・タッチを非作動状態にした上で)GPSレーダー探知機を作動させた状態では、ナビのGPS捕捉数に影響は出ない(システムは正常に機能する)。ちなみに、インフォメータ・タッチ稼働時も、後付したパナソニックのフルセグ地デジチューナーの受信感度には実用上の問題はない。

う~ん、そうか。だんだん見えてきたぞ!
次は有効な対策について考えてみるか。
ということで、その2 に続く。

念のため・・・当方のインフォメータ・タッチはVer. 1.04で、本体横のコードに装填するフェライトコアがあらかじめ添付されている。またオプションの各種センサーとセンサーアダプターを接続すれば、油温・油圧・ブースト圧が表示可能となるマイナーチェンジ後のバージョンである(現時点での最新バージョンはVer. 1.05 の模様)。

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何シテル?   06/08 18:06
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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