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調布市のKAZのブログ一覧

2005年11月12日 イイね!

可動式LEDディスプレイを販売店に新採用>スズキ

可動式LEDディスプレイを販売店に新採用>スズキスズキが自動車業界で初めて展開した、
ディーラー向けの可動式LEDディスプレイの話。

自動車ディーラーでは、メーカーが打ち出したCI 活動の一環として、あるいは販社独自のCS向上策に則り、ショウルームの機能や見栄えを向上させる動きが加速している。
たとえば、今やどのディーラーに行ってもショウルームにはキッズコーナー(遊び場)が併設されており、またフェア期間中の無料ドリンクサービスも当たり前になってきた感がある。何かと接客態度が酷評(※)されることの多いスバルディーラーにおいても、ここ数年間でディーラーの店舗機能やサービスは向上してきたように思う。

(※)私見だが、その多くは、顧客側に問題のあることが多い
   (酷評主が単にクレーマーであることが多い) と思っている。

さて今回紹介するのは、軽自動車販売でナンバーワンを自認するスズキ(株)のディーラーで採用された 「可動式LEDディスプレイ」 についてである。以下、2005年7月6日付け 日刊自動車新聞の記事の要約である。

◎スズキは、業界初の可動式LEDディスプレイを販社に斡旋(あっせん)販売した。
  店内にメリハリを持たせ、上質感やポップなイメージを演出するのが目的。
◎店舗演出用のディスプレイは、「(1)スズキのロゴ」、「(2)展示車用」、
  「(3)キッズコーナー用」 の3点セットからなる。
◎3点セットのそれぞれの仕様は統一されており、以下の通り。  
   (1)赤と青のLEDを用いた スズキロゴイルミネーション(幅1.35m×高1.56m)
   (2)枠状の折りたたみ式の 展示車イルミネーション(幅3.40m×奥行1.05m)
   (3)キッズコーナーの外枠に取付する キッズイルミネーション(長さ6.0m)

おっと・・・スズキは販社に 「斡旋(あっせん)販売」 したのですね。斡旋というと聞こえは良いのですが、要するにディーラーに 買わせた、ということですか。 まぁ、この手の費用はすべて販社持ちになるのがこの業界では普通ですから、別段驚くことではないのかもしれませんが。現に他メーカーでも、トヨタ店→レクサス店への衣替えの費用(数千万円~数億円単位)は、基本的に販社が負担することになっていますし。・・・余談でした。

さて こうしたLEDによる演出については、やみくもに飾り立てるのではなく、導入に際しての活用指針も一緒に提案されるようだ。例えば販社に展開する前に、あらかじめ静岡県内にモデル店(スズキ自販浜松と浜松市内のアリーナ店)を策定し、具体的にどうすればどのような効果が得られるのかの実験を行っていたという。
結果、 ◎ショールームの存在感アップ
     ◎展示車の華やかさの向上
     ◎店内の各コーナー位置の明確化
     ◎LED化による発熱量の低減で、子供が触れても やけどなどの事故を抑制可能

というブランド力アップと集客型空間の演出のための有効な手法と効果が得られたという。

DIY系のホームセンターに行っても、このようなLEDチューブライトは一般販売されており、例えば アイリス・オーヤマ のカタログを見ると、ガーデニングの一環としてLED装飾の技を競うコンテストが全国規模で開催されていることが分かる。そこには、柔らかさの演出には従来の電球仕様を、シャープな輪郭を出したい場合には輝度の高いLED仕様を、などといったテクニックも紹介されている。

ショウルームにおいては、クルマの 「見せ方」 は 「魅(み)せ方」 にも通じると思う。スズキに限らず、自動車メーカー各社の販社は、今後の クリスマス商戦 に向けて店内イメージやディスプレイの改装、展示車のライトアップ手法などに ますます知恵を絞っていくことだろう。

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さて、「クリスマス商戦」 という X'mas の話題 が出たところで、同じ 「X'mas」 に関する話題を もうひとつ。
以下、らじぇんどら さん から受け取った 「X'mas バトン」 である(※らじぇんどら さん、お待たせしてスミマセン)。

<お題目>
(1).クリスマスって好きですか?
(2).どんな過ごし方が好きですか?
(3).クリスマスソングと言えば?
(4).サンタさんは信じていましたか?
(5).今サンタさんにお願いしたいプレゼントは?
(6).次に回す5人の人は…

<回答例>
(1).普通。
    クリスマス前も当日も後も、特に変わることはないから。
    強いて言えば、クリスマス翌日に売れ残ったケーキ類が割引販売される点が好きかな(買わないけど)。

(2).「夕方までは仕事を必死に頑張ってこなし、夜はゆったり過ごす」
    というようなパターンかな。メリハリが無いとダメですね。マーフィーの法則により、
    例年は忙しいときに限って忙しい仕事が舞い込んでく来ることが多かったですが・・・。

(3).特になし。
    強いて言えば、JR東日本(東海だっけ?西日本だっけ?) の TV-CM のBGM として流されていた、
    山下達郎氏 の 「♪きっと君は来ない~(中略)~サイレントナイト~OH!~ホーリーナイト~」 という曲
    が印象に強く残っている (注:ご本人には大変申し訳ないが、私は山下達郎氏の声色は苦手である)。
    どちらかというと、嘉門達夫氏の 「♪きっと君は関西人~(中略)~さいでんな~OH!~ほーでんな~」
    と歌い上げる 「替え歌メドレー」 の方がずっと好きである。

(4).私には、そのようなものは最初から存在しない。
    信じるも何も、そのようなものとは 無関係に育てられた と思う (家が貧乏だったので)。
    だから私には、子供の頃からクリスマスは別段何も起こらない、普通の日と同じ記憶しか無い

    エピソードとしては、私が保育園に通っていた 3~4歳 の頃、園内行事としてサンタさん (変装者) が来て
    園児たちに小さなショートケーキを配った事があった。周りの園児たちはその場でケーキを食べ始めたが、
    私はそれを一口も食べず、家に持って帰って親に差し出した。「お父さん、お母さん、これ食べてね」 と。
    貧しい育ちの私は、自分だけでケーキを食べることを拒んだのだ。それは今でもハッキリ記憶している。
    我が家では、もらい物は、まず親へ渡すのが慣例だった (当然、自分宛てに もらった お年玉もね)。

(5).家内平穏。学業成就。交通安全。
    セコイ夢としては、年末ジャンボ宝くじで 100万円くらい に当選しないかナ~、と思っている。
    ちなみに現在までのところ、ジャンボ系の宝くじでは1万円が数回当たっている(各 バラ券 10枚の購入で)。
    宝くじはジャンボ系(最大でも20枚まで)しか買わないので、的中率で言うと結構当たっている方だと思う。

    あとは、学生の頃に買って今でも通勤で使っているホンダ CBR250Four限定車 が無事に 走行 5万km
    を迎えられますように(現在 49,300km)・・・とか、BGレガシィに大きな故障が来ませんように、とかかな。
    プレゼントというよりも単なる切実な願いですね。

(6).希望者が もし いらっしゃいましたら、バトンを受け取ってください。
  (私からの指名は無しです、悪しからず。)


以上、X'mas だけでなく、コミックソングの大御所 や 宝くじ などの話も交えてみたが、最後は CBR や レガシィという クルマ関係の話題 に戻ったところで、今回の話は お開きとしたい。

◎文章構成 参照 : 日産セレナ+クッキングパパ=コミックモーニング
2005年11月11日 イイね!

[自分だけの1台] 流行>BMW、VOLVO、マセラティ

[自分だけの1台] 流行>BMW、VOLVO、マセラティメーカーやディーラー主導のカスタマイズが盛んになってきた、という話。

■BMW M社 での例
ドイツ・ベーエムベー(BMW)社の100%子会社に、M社 がある。かつて M社 と言えば、BMW車 のチューナーとして名を馳せたが、現在ではむしろ 「M-Car部門」 よりも 「インディビジュアル部門」 の方が脚光を浴びている。

M社 の 「インディビジュアル」 とは、従来のラインオフ車(の仕様)では満足できない VIP向け のサービスで、顧客の好みに応じた内装素材やデザインを取り入れた [自分だけの1台] を製作するカスタム事業のことである。具体的には、ステアリングホイールの本革素材、シートの表皮選択、高級オーディオのインストール、その他の内外装デザインなどのオーダーメードを受け付けているほか、M社自身が最適な組み合わせだと提案するコンポジション仕様(完成車、の意)も提供している。

2005年9月27日付けの日刊自動車新聞によると、こうした 「インディビジュアル カー」 の年間販売台数は、何と 約10万台! にも達するという。1ヶ月あたりに換算すると約8300台相当にもなる。これは、かなりの市場規模 だと言える。同紙によると、コンポジション仕様のほか、コスト度外視のカスタム車両製作の受注も多くあり、例えば高級ブランド 「シャネル」 のチーフデザイナーを務めたカール・ラガーフェルド氏や、日本でもファッションデザイナー森英恵さんの注文を取り入れたカスタムカーを製作した実績があるという。

世界的なファッションデザイナーが自らのデザインを自身のために発注し、経験10年以上のキャリアを持った専門職人たちの手によって仕立てられた究極のBMWは、まさに [自分だけの1台] であると言えるだろう。

■VOLVO での例
一方、独自の安全思想により日本でも固定ファンの多いボルボ車でも、同様なサービスが導入された。ボルボ・カーズ・ジャパンでのオーダーメードプログラム: 「インスクリプション(碑文、刻印、の意)」 で、シートやドアパネルなどに顧客の好みを反映させることができる。

2005年9月7日付けの日刊自動車新聞によると、シート素材には最高級革張り製品で知られるスコットランド・ブリッジオブワイヤー社の本革を使用したセミアニリン仕上げ(深みのある発色と自然な風合いが特徴)が選べる。また、ドアパネルにもシートと同色の本革、フロアマットにもシートと同色のパイピングを配したコーディネートが可能だという。適応車種は、06年モデルの V70、XC90 で、従来の本革仕様の38万円高。納期は注文から2~3ヶ月だとしている。

私見だが、同社の 「高級車ユーザーは車にもオリジナリティを好む傾向がある」 とする分析は、その通りだと思う。オーダーメードプログラムにより [自分だけの1台] を顧客に提供すれば、購買欲を刺激して拡販へとつながる可能性は大きい。実は私自身もボルボの検討を (ほんのちょっとだけ) したことがあるが、何しろ元々の価格設定が (他の輸入車に較べると) 割高であり、BGレガシィの買い替え候補からは速攻で外した経緯がある。その割には、都内では 意外に多く のボルボを見かける (コンビニやディスカウントストアやヨーカドーでも日常的に見かける) ことから、ボルボ車におけるオーダーメード制は、個性化を図りたいと思っている多くの潜在ユーザーの心をくすぐることだろう。

■マセラティ での例
究極のオーダーメードと言えば、マセラティ・クワトロポルテが挙げられるだろう。クワトロポルテは 完全受注生産車 で、カラーリングや装備などの組み合わせは何と 約400万通り! にもなるという。

顧客は、その約400万通りの中から [自分だけの1台] の仕様を選択することになるのだが、もちろんディーラーではその約400万通りの実車(展示車や試乗車)はおろか、カタログを取り揃えることも、ほぼ不可能だ。

そこで登場するのが、コンピュータシミュレーション。2005年9月28日付け産経新聞によると、立体画像を WEBサイト上で見るためのソフト開発を手がける 「ヤッパ」社 の技術により、ボディカラーやシート、ダッシュボードの材質などを画面上で正確に表現できるようになった。注文前に実車のあらゆる角度から仕様を詳細に再現できることから、新たな顧客とのコミュニケーションツールとして活用するという。

それにしても、約400万通りもの組み合わせを正確に立体的に再現できるとは驚きだ。同社の立体画像システムは今年の東京モーターショウでも公開されたが、高級車もここまでになると、同じクワトロポルテでも 1台1台すべて異なる(同じなのは車名だけ) ということも考えられる。上には上があるものだ。

■番外編(レガシィでの例)
レガシィでのカスタマイズと言えば、パーツ単位では ScLaBo や スバル用品が、車輌単位では トミーカイラ や スバルカスタマイズ工房 などがある。それ以外にも、オートバックスセブンによるブリスターフェンダーが迫力の特装レガシィ (2005年10月28日付け ブログ:「ワイドボディ・レガシィ新発売!オートバックスから」 で紹介) や、カルマ社が独自にカスタマイズしたレガシィ (2005年10月8日付け ブログ:「東京スバル限定・レガシィユーロモデル(コラゾン)」 で紹介) などが存在する。

だがレガシィの場合、ユーザーが自らの手によって自らの好みを反映した [自分だけの1台] も多いようで、残念ながらそれは 「下品な1台」 であったり 「痛い1台」 であったり 「爆裂な1台(>何じゃソレ)」 であったりするようだ。

レガシィは、トヨタ自動車の豊田章一郎会長(当時)をして 「トヨタが(カルディナでは)負けている」 と言わしめたほどのクルマなので (→ 2005年11月9日付け ブログ:「ホンダのF1、ベンツのSクラス、富士重工のレガシィ」 参照)、私も決して大きな声では 人のことは言えない が、小さな声で 「メーカーが意図しない改造をしてムダにバランスを崩すのは控えよう」 と結んで、このブログをお開きにする。
2005年11月10日 イイね!

「ミステリーショッパー 高級車店を行く」 をご存知?

「ミステリーショッパー 高級車店を行く」 をご存知?レクサス と ヤナセ と BMW の各ディーラーにおける、
店の雰囲気や接客態度などに関する覆面調査結果の話。

日刊自動車新聞に連載していた記事に、大変面白いものがあった。「ミステリーショッパー」 と名づけられた企画連載物で、内容をひとことで言えば 「お客様の目線でディーラーを抜き打ち採点する」 というものだ。自動車雑誌にありがちな、誉め言葉が並ぶような いわゆる 「提灯(ちょうちん)記事」 ではなく、覆面的に訪れた際の接客の良し悪しを辛口で採点するという歯切れの良い記事なのだ。

かつて月刊自家用車という雑誌に 「X氏の体験ルポ」 と称する、ディーラーでの値引き交渉過程を克明に記した読者投稿記事の連載が人気を呼んだこともあったが、今回の 「ミステリーショッパー」 はそれとは目的や趣が異なるものの、記者が取材者としてではなく一般の目線から実際に経験したことを客観的(一部主観的)に述べており、大変興味深い。

以下、その日刊自動車新聞(2005年10月28日、11月1日、11月4日付け)からの要約である。

<ミステリーショッパー 高級車店を行く>
◎40代男性と30代女性の2人1組で、新規客としてディーラー訪問する。
◎来店理由を 「車を見たくて」 とし、店舗状況や接客態度を確認する。
◎詳細は20項目のチェックシートに基づき5段階で評価。気づいた点もまとめる。
◎具体的な調査項目は以下の通り(実際の店舗名や担当者名は公表しない)。
 ・待機姿勢   (来店に気づく時間、駐車場での誘導、入店あいさつ、スタッフの配置)
 ・アプローチ   (担当者の印象、商品知識、価格説明、テーブルへの案内、ドリンクサービス)
 ・基本確認   (関連知識・説明、試乗の推奨、名簿アンケート作成、見積もり、査定提案)
 ・メンテナンス  (外回り、駐車場、接客スペース、ディスプレー)
 ・総合印象   (笑顔・あいさつ、身だしなみ、スタッフ全体の対応、好感度)

いや~、すごいねぇ。もっとも、やるからにはこれくらい 徹底して やって欲しいものだが。調査項目に 「ドリンクサービス」 や 「ディスプレー」 まで入っているところが、いかにも現代的か。で、これらの基準に沿ってミステリーショッパーが下した採点は、なかなか辛いものとなっている(以下の評価も、日刊自動車新聞の記事の要約です)。

◎レクサス O店 --- 総合 77点(/100点満点中)
   ・接客対応教育が徹底しているが、機械的でぎこちない。
   ・トイレは広く、ホテル並の清潔感がある。アメニティも充実。
   ・営業マンが電話で他のスタッフに飲み物を依頼するが、出てくるの(連携)が遅い。

◎ヤナセ P店  --- 総合 53点(  同 上  )
   ・入店時のあいさつは無く、接客マナーに欠けるような印象あり。
   ・テーブルに着くと、すぐに女性スタッフがヤナセのロゴ入りカップでコーヒーを出す。
   ・質問には答えるが、聞かれたことしか答えないようで積極性な姿勢に欠ける。
    (買わない客・・・と決め付けられたかのような接客)

◎BMW O店   --- 総合 50点(  同 上  )
   ・入店から7~8分後に ようやく声をかけられた(それまでは放置)。
   ・カタログを請求すると、引き換えにアンケート記入を依頼された。
    しかし、座るスペースがなく、立ったままの記入を強いられた。
   ・常連のお客とスタッフがたばこを吸っており、慣れ合いの雰囲気に居心地の悪さを感じた。

記事によると、レクサスはマニュアル通り(予想通り)だが敷居が高め。ヤナセは商品力には自信を持っているが接客マナーに欠ける。BMW は常連ばかりを大切にして新規客には無愛想。 と述べている。

これらはもちろん、すべてのディーラーに当てはまるものでは ない だろう。だがしかし、実際に体験した(接客された)様子をそのまま記事にしたであろうから、セールスなどの接客業に関わる人々は、ぜひとも参考にしてほしいと思う。「人のフリ見て我がフリ直せ」 ですね。

また、我々ユーザーも、いつもお世話になっているディーラーに行ったときには、いつもと違う目線 (上記ミステリーショッパーの評価項目を参照) でディーラー店舗やスタッフの応対について、自分なりの分析 を加えてみると良いだろう。さらには、普段はあまり訪れたことのない 同じ販社の他店舗 とか、あるいは 他メーカーのディーラー にも機会があれば足を運んでみて、世の中のクルマに関する 動向や見聞を広める ことも有効だと思う。

私自身も、ランエボ・ワゴンの試乗目的で三菱ディーラーに行った時のことは、過去5回 ((1).接客編(2).走行性(3).積載性(4).見積編(5).総括編) に渡りブログでも紹介したが、得るものは大変多かったと思っている。
2005年11月08日 イイね!

日産セレナ+クッキングパパ=コミックモーニング

日産セレナ+クッキングパパ=コミックモーニング自動車広告がコミック誌に全面展開された、という話。

高級車を自認するレクサスが、一般誌には広告を出さない (媒体を特に選んでから広告する) のは有名な話だが、今回は同じイメージアップ商法でもレクサスとはアプローチが全く異なる広告手法を紹介する。

それはズバリ、今年の5月にフルモデルチェンジされた日産セレナの広告だ。いわゆる青年漫画誌の 「週間モーニング(7/7発売号)」 に丸ごとセレナが登場しているのだ。単に従来の広告スペースにとどまらず、何と漫画の本編(ストーリー)にもセレナを登場させる・・・という徹底ぶりだ。
その甲斐あってか、セレナは発売後の2ヶ月間で月間目標販売台数の4倍以上(2万5千台強)を記録するという実績を残した。これら一連の奇抜な手法はマスコミにも取り上げられている。以下、2005年8月2日付け 日経産業新聞の記事の要約である。

<日産セレナ、コミックモーニングを丸ごと ”ジャック”>
◎まずは表紙。人気漫画・クッキングパパの主人公が、海で家族や仲間たちに囲まれる
  シーンが描かれているが、この絵柄がそのまま裏表紙のセレナの広告につながる。
  つまり本を広げると、登場人物がセレナに乗って海に来たという 一枚の表紙になる
◎次はストーリー本編。セレナに乗った 登場人物に、何と劇中で 「ゆとりがあるわね」 とか
  「快適ねー」 などと、セレナの特徴をアピールする セリフを述べさせている のだ。
◎さらに広告。同誌の広告スペースを すべて買い取り、同誌の連載作家による
  書き下ろしイラスト付き広告 を掲載。
◎最後には、読者プレゼント として 新型セレナを1台提供したという。

この広告で日産自動車(株)が使った費用は 何と1000万円に上ると見られており、広告を担当した 博報堂ジーワン の担当者によると、「ここまで徹底して コミック誌を 1冊丸ごと使った広告 は初めて」 だという。ちなみに、日経広告研究所の 「有力企業の広告宣伝費」 調査によると 日産の広告宣伝費は430億円(@2003年度)で、これはトヨタ自動車(株)や松下電器産業(株)などに続いて第6位となっているそうである。

単純に漫画のキャラクターを使った広告はたくさんあるが、確かに今回のように 「劇中の登場人物にセレナのセールスポイントとなる特徴を言わせる」 例は、他ではほとんど見たことがない。従来、漫画の中にクルマが意図的に登場する場合は、作者本人が自動車好きで、コマ割りの過程で自分の好きなクルマを(遊び心で)脇役として登場させるシーンが所々にある・・・というのがせいぜいであろう。

今回のセレナの企画が実現した背景には、編集者や作家との綿密な打ち合わせだけでなく、偶然の産物も働いたという。それは、「クッキングパパの 作者 が、たまたま 先代セレナのオーナーだった」 ことだ。これにより、通常は難航するのが当たり前の広告依頼交渉がスムーズに進んだという。

こうした例を挙げるまでもなく、人間、どこでどのようなつながりができるか分からない。上記の裏話を知ると、青年誌1冊丸ごと広告バージョンを実現させるぞ、という関係者の 「努力」 を、背中から 「後押し」 する幸運の神様が見ていたように感じられ、何とも面白い。私たちにおいても、「みんカラ」 を始めとする WEB上でのやりとりがキッカケとなり、思いがけず人と人とのリアルで 有意義な関係 が成立するに至ることもある。日々コミュニケーションを大切にしながら、また何事にも努力する心を持ちながら、生きていきたいものである。

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さて、「週間モーニング」 という コミック誌の話題 が出たところで、同じ 「コミック」 に関する話題を もうひとつ。以下、ハギワラ星人 さん から受け取った 「コミックバトン」 である(※ハギワラ星人 さん、お待たせしてスミマセン)。

<お題目>
(1).あなたのコミックの所持数は?
(2).所持しているコミックは?(覚えている限りで)
(3).今、読んでるコミックは?
(4).最後に買ったコミックは?
(5).よく読む、または、思い入れがあるコミックは?
(6).バトンを渡す5名

<回答例>
(1).200冊くらいかな?
    これでもかなり処分したのだけど。

(2).荒木飛呂彦先生作品
    魔少年ビーティー、ゴージャス・アイリン、JOJOの奇妙な冒険、その他 作品集など。
  諸星大二郎先生作品
    暗黒神話。孔子暗黒伝。
  青木雄二先生作品
    ナニワ金融道
  東風考広(監修:青木雄二、原作:田島 隆)先生作品
    カバチタレ!
  岩明 均 先生作品
    寄生獣。
  桂正和先生作品
    電影少女(ビデオガールあい)。
  塚本知子先生作品
    カラーな愛。
  横山光輝先生作品
    バビル2世。その名は101(←バビル2世の続編)。(他9名の先生とのリレー共著で)忍法十番勝負。
  他、いろいろ
    侍ジャイアンツ、サイボーグじいさんG、他 もらいもの多数。

(3).特になし。
    週刊の少年マガジン、少年サンデー、ヤングサンデー、ヤングジャンプ、モーニング などの、
    いわゆる少年誌・青年誌に目を通す(立ち読みする)ことは、たまにある。
    自宅が NTT の B’フレッツなので、フレッツスクエアで 頭文字D やら 科学忍者隊ガッチャマン やら
    勇者ライディーン やら を 時々見たこともある(こちらはコミックではなく、動画配信(アニメ)であるが)。

(4).カバチたれ!
    その他、楽天の無料試読キャンペーンに釣られて、サラリーマン玉太郎・・・じゃなかった、
    サラリーマン金太郎(本宮ひろ志先生) などの電子本がPC内にダウンロードしてある。
    今や漫画もPCでクリックしながら読む時代か。

(5).歴代週刊少年ジャンプ
    私は幼児期 (ジャンプがまだ130円だったころ) からの愛読者です。
  巨人の星
    実は最近(大人になってから)見たんだよ、これ。で、去年、DVDで全巻そろえました(ほとんど中古)。
    (単行本は持っていません。楽天から無料インストールした電子本・第1巻なら PC内 にありますが。)
    先日、調布ケーブルTV で 巨人の星 が放映されていたので見てみたら、番組途中で 花形モータースの
    「ミツル・ハナガタ2000」 の CM が繰返し出てきてびっくり。さすがケーブルTV用の特別編集映像だ。

(6).希望者が もし いらっしゃいましたら、バトンを受け取ってください。
  (私からの指名は無しです、悪しからず。)


以上、コミックスだけでなく、フレッツスクエア や PCで読む電子ブック や ケーブルTV での話も交えてみたが、最後は ミツル・ハナガタ2000 という クルマの話題 が出たところで、今回の話は お開きとしたい。
2005年11月07日 イイね!

ETCセットアップ件数、今年度中に累計1000万件へ

ETCセットアップ件数、今年度中に累計1000万件へETC装着車両が軒並み増えている、という話。

わずか数年前までは 「何それ?」 的な ETC (自動料金収受システムのことであって、電子制御スロットルの話ではない・・・念のため) も、最近では 車載機器の割引制度やら通行料金割引制度やら各種の普及策が功を奏したのか、一気に搭載車両が増えてきたという。

たとえば 2005年8月23日付け 日経産業新聞によると、「道路システム高度化推進機構(ORSE)」 が発表したETCに関する集計は次の通り。

◎ETC のセットアップ(車載時の初期情報書き込み)件数は、2005年6月上旬に 累計700万件を突破。
◎その後の わずか2ヶ月半の間に 100万件増加し、2005年8月19日時点にて 累計800万件を突破。
◎増加要因には、タクシーやレンタカーへの装着が進んだことが挙げられるという。

なるほど、最近はレンタカーばかりでなく、タクシーにもETC装着車が増えているのか・・・。そいつは知らなかった。でも待てよ、高速道路を利用する機会のあるタクシーって、そんなに多いのかナ?

私の勝手なイメージだと、お客さんがタクシーに 「高速道路を走って!」 と要求する場合は、非常に限られているように思う。たとえば運転免許を持っていない妻が、持病のある単身赴任の夫がいつもと違って電話に応答しないのを不審に思い、悪い虫の知らせを感じて現場に急いで駆けつけるときにタクシーを利用する・・・というようなシーンしか思いつかない。余談だが、こうした長距離を走るお客さんのことを、タクシー業界の一部では俗に 「お化け(めったに現れない長距離客の意味)」 と呼ぶそうだが。

あるいは終電を逃した酔っ払い客が、ついつい気が大きくなって 「ヘイ!運ちゃん、高速でやってくんな!」 と気前良く告げてしまうパターンが多いのだろうか? タクシーを使う機会が1年間に1~2回あるかないか、といった私には、全然想像できない利用形態が多いと見るべきかもしれない。

さて話を ORSE(道路システム高度化推進機構) の発表に戻すと、実際のETC利用率も集計しているようだ。以下も同紙の記事の要約である。

◎高速道路・4公団全体でのETC利用台数は、7月29日~8月4日の集計期間の平均で、
  一日あたり約365万台。これは、高速道路を通行する全車両の約 45.1% に相当するという。
◎首都高速道路公団では、利用率は54.1% で半数を超えている。
◎今年度中には、ETCセットアップ件数は累計で1000万件を超える見込み。

なるほど。最近では、車種別のクラブミーティングやオーナーズクラブのオフ会の際、「ETC深夜割引を利かせて会場に一番乗りしました」 とか 「帰りは通勤割引で」 などと、通行時間帯を工夫しながら参加される方々も増えているように思う。割引率は固定金額ではなく ”率” で決まるから、長距離を走るほど 割引 ”額” は無視できないものになる。これまでツーリングを主な活動としてきたオフラインミーティングのクラブなどでは、クラブ員のETC装着率は高いかもしれない。

ただ、ETCにもインフラ面での課題はある。たとえばこれはつい先日、私が実際に体験したことだが、料金所でETCゲートが増えていても、その先の合流ポイントで渋滞 してしまうことがある。そのときは多くのクルマがETC装着車で、当然多くのクルマがそれぞれのETC専用レーンに並ぶのだが、ゲートの出口が込んでいるのでゲートから先にクルマが進めない。当然、ゲートの 中も後方も ETC装着車は渋滞・停止している。ところが、その脇の空いている 「一般車」 レーンを ETC非装着車 が颯爽(さっそう)と過ぎ去ってしまったのだ。完全なる逆転現象に遭遇したのである。

普及を目指して割引制度を設けるのはありがたい話だが、実際の運用面でも、もう少しの改善を期待したいものである。

プロフィール

「CBR250Four(1986年式)のエンジンからのオイル漏れは、昨日のうちに原因箇所であるシリンダーヘッドカバーのカバーボルト部のパッキン(ホンダ名称:マウンティングラバー)交換作業を終了。本日2時間ほど試運転したが、漏れは解消して問題なし。詳細は後日、整備手帳にて。」
何シテル?   11/08 21:51
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
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