日常の足として使用中のバイク・ホンダCBR250Four(昭和61年=1986年式)が、燃料タンク内部からの錆び進行のため使用不能に。
やっとの思いでオークションで入手した代替タンクは、凹みあり。デントリペア業者は修理困難との見積もり。そこでDIYでデントリペアを施して修理交換するまでの、一連の作業に関する備忘録ブログです。
<関連ブログ : 燃料タンクのDIYデントリペア&交換>
◎「その1」 →
燃料漏れ再発 の巻
■ついにオークションで落札
新品の燃料タンクは、かなり前からメーカ在庫切れです。そのため、意を決してオークションで程度の良い 「黒タンク(純正代替色)」 に入札した直後、本命の 「青タンク(純正限定色)」 が出品された。そして結局、その両方に入札した。果たして落札できるのだろうか?
・・・というところまでが、これまで(第一話)のあらすじ。
結論から先に書きますと、
第一希望(青タンク)、第二希望(黒タンク)とも落札 しました。
青タンクの方は途中で他の人からの入札があり、価格がハネ上がりましたが。まずは CBR250F の修理(いや修理というよりも、年式的にはレストアか?)に向けてのハードルの第一歩をクリアできました。
■第二希望:黒タンクが先に到着
落札商品の到着を待って、状態を確認します。
まずは先に入札・落札していた、第二希望の黒タンクからです。
<↓丁寧な梱包を開封する。同梱されている紙は、納品伝票(出品はリサイクル業者さんのため)>
<↓中古とは思えない良好な品質。塗装はツヤを保っており、タンク内にも錆びは見あたらない>
落札価格23,760円(税込み)+送料1,404円=合計金額25,164円 の出費でしたが、品質的には価格に十分見合う(か、それ以上の)ものだと思いました。ちなみに、当方の手持ちのホンダ・パーツリスト第7版によると、平成元年時点(注:CBR250Fの発売である昭和61年から、3年が経過した時点)での燃料タンクの新品価格は、28,100円と記載されていました。
◎ホンダCBR250Four(MC14型、FG)用
フューエルタンク サブAssy(
色:ブラック)
・型番 :
17520-KT7-000ZB
・価格 : 28,100円(平成元年時点)
・出典 : パーツリスト第7版(管理No. 11KT7GJ7)
■第一希望:青タンクが後から到着
次は、後から入札し、結果として落札できた第一希望の青タンクです。以下、順に画像で紹介します。
<↓落札商品は、ホンダ純正の元箱?で発送されてきました。いかにも当時物・・・という感じです>
<↓新品当時からタイムスリップした感じ。側面には純正部番と思われる表示がありますが・・・>
上の画像に示す通り、箱の側面には部品番号を示す表示(
17520-KT7-000ZC)が貼られたままでした。ところが当方のパーツリストには、そのような部番が載っていないのです。
<↓当方の手持ちのパーツリスト情報(第7版、平成元年1月発行)>
・17520-KT7-000ZA : 白色(シャスタホワイト)、標準色
・17520-KT7-000ZB : 黒色(ブラック)、標準色
・175A1-KT7-700ZA : 青色(キャンディアリューシャンブルー)、特別限定色
燃料タンクの先頭部番は 「17520-」 であり、カラーコードは白から順に 「-000ZA」 → 「-000ZB」 と末尾のアルファベットが追い番で設定されています。したがって、青タンクは初期設定部番が 「175A1-KT7-700ZA」 だったものが、後年、部番改訂で 「17520-KT7-000ZC」 に表記統一されたものと推定されます。
とすると、CBR250Four(FG-YAの限定車)が現役だった頃のタンクというよりも、後から補修用として追加生産されたタンクの箱・・・のような気がします。単に、私の個人的な推定ですけども。
ところが、
元箱にはもう一箇所、不思議なサイン がありました。
<↓箱の側面には、何やら わざわざ手書きで書かれている文字があります。「used」と読める?>
オークションで落札した商品の説明ページには、「新品」 「長期在庫品」 と明記されています。でも箱には、どう見ても 「used」 としか見えない文字が記されています。果たして・・・。
気を取り直して、箱から中身を取り出して状態を確認します。
(
※最初から 「キズあり」 との認識で 落札しています。)
<↓ホンダ純正の元箱に緩衝材が備わった状態で到着。緩衝材は経年劣化でボロボロですが>
<↓この程度の「塗装欠け」は、気にしないことに>
<↓それよりも、
こちらの事実の方が気になる。燃料コック(タンク下流側)と接続するネジ部分>
あくまで私見ですが、ネジというものは、「締め付け履歴が無ければ」 → 「ネジ部の表面の摩擦係数μも変わらず」 「表面性状も全体として均質」 → 「表面劣化(酸化・変色)も均質に進行」 すると思います。
ところが上記の画像に示す状態から判断すると、表面性状に不連続がありますので、まるで(A)部が締結部に、(B)部が非締結部に見えるのです。もしも(A)のネジ部が相手部品に締め込まれていたなら、外気と遮断されるので錆びにくい。その一方、もしも(B)のネジ部が相手部品に対して露出する部分だったとしたなら、雨風にさらされると(ネジに埋もれている部分よりも)錆びやすい。と考えられるのです。これって新品? ・・・いや、あくまで私見ですけれども。
気を取り直して、さらにタンクの状態を確認します。
(
※くどいようですが 「長期在庫品」 との認識で 落札しています。)
<↓左の側面に、大きな凹みが2箇所あります>
<↓凹みの拡大(その1)>
<↓凹みの拡大(その2)>
ちなみに、上記の 「凹み(その2)」 がある場所は、バイク本体のハンドルを左側に切ったとき、ハンドルがタンクに最接近する場所とほぼ一致しています。これは、バイクを左側に転倒させたときにハンドルと干渉しやすい位置にもなっています。実際、私の CBR250F も、後輩に貸してコカされたときにできたタンクの凹みが、ほぼ同じ場所にできています(実例)。
以上より、あくまで個人的な想像の域を出ませんが、
・新車のCBR250Four(青色の限定車)のライン装着タンクが、何らかの原因で凹んだ
・新品の補修用タンクに交換した
・凹んだタンクは車体から取り外され、補修用タンクが入っていた元箱に納められた
・その際、交換後であることを示すため、手書きで 「used」 の文字が箱に書かれた
・そのまま長期保管(放置?)されたあと、最近、見つかってヤフオクに出品された
というストーリの可能性があるような気がします。いや、あくまで想像ですから。
まぁ仮にそうだったとしても、市場展開から約30年も経とうとしている現代に、「燃料が漏れない(であろう)純正青色タンク」 を入手できたこと自体、非常にありがたいことだ と思っています。決して出品者に対して とやかく言うつもりはございませんので、念のため。
■凹みを再掲
さーて。特別限定仕様の純正青色タンクは無事に入手できましたが、凹みが思った以上に大きめでした。今はまだ、単品で発送されたままの状態ですから、何とか凹みを修正して、多少は見栄えを改善してから車体に取り付けしたいものです。
<↓(再掲) どうせなら、この凹みを何とかしてから 車体に取り付けしたいものですが・・・>
さーて。この凹みを どうしてくれようか・・・。
まずはデントリペア業者に持ち込んでみましょうか。
(その3)に続く。
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2015-04-12(Sun.) : 更新
[CBR250F] その3・業者対応困難→秘密兵器の巻(DIYデントリペア修理・交換) をアップロードしました。