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2005年08月25日 イイね!

ダンプvs軽、二輪vs四輪・・・衝突コンパチビリティについて(中編)

ダンプvs軽、二輪vs四輪・・・衝突コンパチビリティについて(中編)異車種同士での相互衝突安全性能についての話。

◎前編は → こちら

国産車のバンパーについては、ここ20~30年間でその姿が大きく変わってきた。私なりに 勝手に分類 させていただくと、大きく第四期に分類できると思う。

その第一期は、鋼製ビームがそのままパンパーとして車体に直付けされている時代である。バンパーは塗装されている場合もあるが、多くはメッキ処理されており、中にはオーバーライダーが装着されているモデルもある。このオーバーライダーは、車体フレームではなく車体からすでにオーバーハングしているバンパーに単に乗っかっている(正にオーバーライダー)しているだけのものなので、構造体としては衝撃を分散させる機能をほとんど持たないと考えられる。が、それでも衝突と言うよりも軽微な擦(こす)れなどに対しては有効であったと思われる。具体的には、初代シビックRSやスバル1000などで採用されているバンパーがそれにあたる(画像参照)。

第二期は、フロントパンパーの機能が大幅に進化した時期だ。いわゆる衝撃吸収機能が付加されたもので、それ以前のタイプに較べて大型化し、前方にせり出ているのが特徴である。トヨタでは、「ゆとり安全」をキャッチコピーにしたコロナなどに衝撃吸収ウレタンバンパー(表面が黒塗装)が採用されている。また、富士重工業(株)でもレオーネ・ハードトップグランダムTなどに自己復元性を持った衝撃吸収バンパーが採用されていた。私の記憶によると、レオーネのそれは、窒素ガス封入式ダンパーを備えたものだったと思う。ただし、この時代の衝撃吸収バンパーは上級グレードのフロントのみで、上級グレードであってもリヤ(あるいは中下位グレードならフロント・リヤとも)には、そういった機能を持たない通常のバンパーが装着されていた。

第三期は、昭和の終わりころから平成初期ころまでのバンパーだ。それまで盛んにカタログに謳われていたような「(いわゆる)衝撃吸収バンパー」は陰を潜め、構造も「バンパービーム+緩衝材+ポリプロピレン」が多くを占め、ボディカラーと同色化されるようになったのが特徴である(パンパー内部に緩衝材を持っているので、これらも一応は衝撃吸収バンパーではある)。また、フロントバンパーとリヤバンパーの構造的差異もほぼ無くなり、デザイン面でもボディラインとのマッチングが図られていると思う。ただし、ホンダや日産の一部車種には リヤバンパー内にテールランプを備えている モデルがあり、私としては 非常にけしからん! と思っている。重要保安基準部品をバンパーに内蔵させるとは何事か。

前編でも述べたが、「バンパーは本来、万が一、(不幸にも)その車輌が他車や壁などに衝突してしまった場合、ボディよりも「先に」対象物と接触開始すべき(=衝撃を吸収すべき)部位」である。そのバンパー内にテールランプを内蔵させるとか、あるいはウィンカーランプを内蔵させるという手法は、衝突の際に 「テールランプが壊れて下さい!」 とか 「ウィンカーランプが破損して下さい!」 と言っているようなものだ。ユーザーにとっても、事故の際には(本来パンパーの交換だけで済むはずなのに)テールランプやウィンカーレンズまで交換を余儀なくされるから、「灯火類をパンパー正面に内蔵させる」というデザイン手法は、私は いかがなものか と思っている。

その一方、「カンガルーバンパー」 なるものが流行ったのも、このころである。クロカンなどの(いわゆる)RV車だけでなく、ワゴン車や軽自動車まで装着されるほどの勢いがあったが、その後に「他車や歩行者への加虐性がある」との理由で 急速に廃(すた)れた のは、記憶に新しいところである。

最後に第四期は、これまた私の勝手な分類であるが、現代のバンパーだ。「エアロバンパー」などという言葉に代表されるように、ボディから「コの字」型に張り出していた第三期のバンパーに較べると、むしろその大きさは小型化され、断面形状もスラント角を持つ(「∠字」型)ようになった。「ボディラインと一体化」と言うと聞こえは良いが、本当にバンパーとしての機能を果たせるのか、疑問に思えるものも少なくない。これは 機能の後退 ではないか?

それとともに最大の特徴として挙げられることは、「社外品のバンパー」の台頭である。つまりドレスアップバンパーだ。左右のコーナーにウィッカー形状を持ったものや、フロントスカート一体式など、実に様々なバンパー(といってもツラの皮だけ)がリリースされている。かつてのバンパーは、決して「交換されることを前提」にした設計はされていないように思うが、メーカー純正オプションで各種バンパーが選択できるような今日では、「交換されることを前提」に設計されている。このへんが、前述の第三期との決定的な違いだと思っている。

以上、これまでは単に「バンパー」の話を中心に述べてきたが、次回は話題を本来のタイトル内容(コンパチビリティ)に戻して、進めていこうと思う。

後編(最終話)に続く
(少々長くなってしまったので、後編を二つに分け、改めて「中編(今回アップ分)」・「後編(次回アップ分)」とさせていただきます。)

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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