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2005年11月26日 イイね!

AT変速せず!インプレッサWRX危機一髪(まとめ)

AT変速せず!インプレッサWRX危機一髪(まとめ)家の GDA-Cインプレッサ に発生した変速制御異常の結末編。
 ◎「その1 (トラブル発覚編)」 は → こちら
 ◎「その2 (緊急走行編)」 は → こちら
 ◎「その3 (原因追求編)」 は → こちら

これまで 3話に渡って、インプレッサWRX(ターボAT) の変速不良に関する話題を述べてきた。今回のブログは、そのまとめである。

■「AT、1速固定で変速せず」 の件
マニュアルモード(スポーツモード)にしない・・・という封印を守った甲斐あってか、ディーラーへの車両再搬入までの間、Dレンジでの変速不良は発生しなかった。その後の調べにより、やはりシフトソレノイド が異常であると認められ、結局コントロールバルブはAssyごと交換となった。もちろんメーカー特別保障による無償交換である。

実は車検に際し、サービスフロントから事前に 「油脂類の交換希望有無」 を打診されていた。つまり、エンジンオイルは交換するか?冷却水は交換するか?デフオイルは交換するか?そしてATFは交換するか? である。ATF については基本的にノンドレンで済むはずなのに、ディーラー自らが交換希望の有無をわざわざ顧客に確認したことを考えると、いわゆる自動車量販店によるATF交換キャンペーン(※1)が一般ユーザーに広く浸透した影響が背後にあるのでは? と感じられた。同時に、ディーラー自身もその流れに乗じて依頼作業を確保することにより、車検入庫 1件あたりの 収益率 を伸ばそうとする意図・・・をも感じてしまった。

(※1)例えば 「ATF は 2万kmごとに交換しましょう」 などという宣伝文句。環境への配慮から、
    近年は ATF そのものが高性能化し、交換不要なノンドレン、あるいは交換インターバル
    の長いロングドレン化が図られている動向とは、まったく逆の流れである。

今回は 「AT変速せず」 のトラブルがあったことから、「AT に異常がなければ ATF の交換は不要。もしも AT 本体に異常が認められた場合、その状況によっては交換が必要になったり、あるいはクレーム対応となるので、その結果が出てから要否を判断したい(事前に有償交換すると決めておくことはしない)」 と回答しておいた。実際には上記の通りコントロールバルブAssy交換との診断結果になったので、必然的にオイルパンの着脱作業(※2)に伴って ATF は抜き取られて(そのぶん補充されて)いるはずだ。

(※2)AT のコントロールバルブAssy は、AT オイルパンの中に位置している。
    Assy交換の際には、付随作業として ATF の抜き取りとオイルパンの脱着が必要となる。

なお車検終了後に車両を引き取る際、あらかじめ 「今後の参考のため、どのような運転モードで変速不良(1速固定)が再現したのか、その 再現条件 を教えてください」 と伝えてあった。その意図するところは2つある。

1つめは、再現条件をハッキリさせることで故障修理の 根拠 を (セレクトモニタによる診断以外でも) ハッキリと 裏付け していただくことと、2つめは、新品とはいえ同じ部品番号のものに交換する以上、修理後も同様な症状が廃車までの間にまったく起こらないとは断言できないので、変速不良に至った 「ある特定の運転条件」 を把握しておくことは、今後の万が一の際の 参考になる と考えたからである。極端な話、「ある特定の条件」 を避けることが出来るならば、今後はドライバーとして そのような運転条件を 積極的に避ける ように心がければ良いことになる。

だがメカニックによると、試走時にDレンジからマニュアルモード(スポーツモード)にセレクトして UP&DOWN を色々と試したところ、減速状態で 2→1速 DOWN SHIFT 変速を行ったところで症状が再現。その際、ATF油温は暖機途上のため高温ではない (つまりHOTパターン・・・高油温判定下ではない) ということが判った。このことから、症状には ATF の直接の 油温依存性は無い (つまり避けようがない)と考えられたが、マニュアル 2→1速 DOWN SHIFT はその操作を避ける(or 頻度を下げる)ことができる。

今回のイトーヨーカドーの駐車場スロープのように下り坂でのエンジンブレーキが必要な際には、走行中に マニュアル 2→1速 DOWN SHIFT をするのではなく、いったん車両を 停止 させた上で Dレンジ→マニュアル1速 に操作させてから、坂を下れば良いことになる。・・・と言っても、まぁこれは運転手判断の勝手な 目安 に過ぎないし、単なる 「取り越し苦労」 ということもあり得るのだが、トラブルに至るかもしれない可能性を積極的にドライバー側の意志で排除しようとする 意識付け は、意味のあることだと思っている。

そして最後に忘れずに確認しておきたいことは、コントロールバルブAssy の交換により、AT の 学習制御もクリアされる ことだ。その点をメカニックに確認したところ、初期学習促進とエア抜き制御を忘れずに実施していただいたことの説明を受け、一安心した。まぁそこまで突っ込んで確認する顧客も珍しいし、ある程度の運転履歴を与えれば適正に学習が進行するので実際には心配無用だろうけどね。

ということで、あたかも車検のタイミングに合わせて発生したかのような 「AT、1速固定で変速せず」 の件は、これにて落着となった。ブログ中の豆知識、あるいはフロントとのやりとりに関して、読者の皆さんに何らかの参考になれば幸いである。・・・が、実は予期せぬトラブルはこれだけではなかった。次回のブログは、車検のタイミングと前後して発生した他のマイナートラブル(※3)の紹介を総集編として駆け足でお伝えする予定です。

(※3)あくまでもマイナートラブルであって、今回の変速不良ほど大きな案件ではないです。
    よって、3件ほどの内容を1回のブログでまとめてお伝えします(これで完結の予定)。

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「[整備] #CBR250FOURフォア [CBR250Four] 右ピリオンステップの再生・取付(サビ取り→防錆→Assy化→部 ... https://minkara.carview.co.jp/userid/132018/car/28623/8331665/note.aspx
何シテル?   08/14 00:00
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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