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2006年03月10日 イイね!

三菱 i (アイ)、ホンダフィットの燃料タンク特許を使用

三菱 i (アイ)、ホンダフィットの燃料タンク特許を使用三菱自動車がライセンス使用料を支払って
ホンダの特許を使っている、という話。

今の世の中、企業にとって特許(パテント)出願は重要な方針だ。青色LEDの発明に関する訴訟では目の玉が飛び出るほど高額な判決が出たし、最近ではファイル交換ソフト・Winny(ウィニー)の開発者が、著作権法違反ほう助罪に問われながらも、ウィニーを媒介とした内部情報流出を止めるシステムの特許を特許庁に出願していたことが判明している。

自動車メーカーにおいては、いかに競合他社に先駆けて特許を出願することができるかどうかで、その後の業界スタンダードを執(と)れるかどうかが決まってくる。後発メーカーは先発メーカーの特許を回避した技術開発を強いられることもしばしばだ。

だがしかし、他社の特許を回避しながら新規に自社開発を行うよりも、ライセンス使用料を支払ってでも他社の特許をそのまま自社製品に取り入れた方が、全体としてうまくいくこともある。今回紹介するのは、そんな例の一つである。以下、2006年3月6日付け日経産業新聞の記事の要約である。

<三菱、ホンダから燃料タンクの特許を導入>
◎三菱自動車は、ホンダが小型車フィット向けに開発した燃料タンクに
  関する特許技術を、ミッドシップ軽自動車 i (アイ) に採用して発売した。
◎具体的には、センタータンクレイアウトに関するもので、安全性や走行
  性能に影響を与えずに室内空間を最大限に活用するための特許である。
◎三菱自動車がホンダに支払うライセンス使用料(金額)は明らかにされていない。

この記事を読んで、私が少々ビックリしたことは次の2点。
 (1)ホンダのセンタータンクレイアウトって、特許を取る(取れる)ほどの技術的な見どころがあったのか?
 (2)三菱がホンダの特許を使ったことに驚いたのではなく、そうしたニュースが報道されたことに驚いた。

つまり前者(1)については、「素人目には燃料タンクを単にフロントシートの下に移動させただけじゃねーか、それなのに何が特許になるんだ?」 という疑問の念があったからである。この件に関し、特許庁のサイトでザッと調べてみたのだが、残念ながら 「これは!」 と思うような情報は見つからなかった。

思うに、タンクそのものに関する発明(形状・素材など)ではなく、タンクをその場所に収めるために工夫せざるを得なかった周辺部品に関する発明(フレームの逃げ形状やマウント方法など、衝突安全性確保のための工夫など)ではないか?と思う。

次に(前述の)後者(2)については、他社が取得している特許を (ライセンス使用料を支払ってまで) 使う・・・という情報は、通常はまったく発表されないことがほとんどだと思ったからだ。私が記憶しているところでは、かつて三菱のサイレントシャフト (エンジンの振動を低減させる内部バランサーシャフト) に関する特許をポルシェが使ったという事例が報道された程度だ。

自社製品に同業他社の特許を使う事例は、実際にはたくさんあると思うのだが、ライバル会社の技術をお金を支払ってまで使っている・・・と言う事実は、なかなか世間には公表したくないという思惑が企業に働いているのかもしれない。

そう考えていくと、あの高額設定の三菱・ i (アイ) の車両本体価格には、ホンダに支払うべき特許(パテント)使用料が上乗せ (我々ユーザーへ転嫁) されて含まれている可能性もあるのかな?いや、実際のところはどうなんだろう。前日(2006年3月9日)付けのブログ : [足けり乗用]・NEWインプレッサWRC2006 新発売! では、本体価格 5000円強 の おもちゃ (インプレッサWRC2006) に対する 富士重工業への 商品化権許諾料 が 100~200円前後か?と推定した。今回は おもちゃ ではなく実車であるぶん、三菱は i (アイ) が1台売れるごとに、かなりのライセンス使用料を支払っているのかもしれない。

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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