• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

調布市のKAZのブログ一覧

2006年03月14日 イイね!

[運転免許] 若者減と高齢者増、認知症と自主返納(2)

[運転免許] 若者減と高齢者増、認知症と自主返納(2)運転免許保有者の高年齢化と、それにまつわる措置についての話。
その1 からの続き)

読売新聞の記事 (運転免許更新時 認知症を検査) によると、65歳以上の保有者で運転免許を 自主返納 した者は、わずか1万4千人。前述の産経新聞の記事 (2010年末には15.1%が高齢ドライバーに) では、昨年末時点で 977万人の保有者がいることから、返納率は 0.1%程度で推移していると考えられる。

そこには、せっかく苦労して取得した免許をわざわざ自主返納するなんて考えられない、とする心理が働いているのかもしれない。あるいは、たとえ実際にはクルマを運転しなくても、免許証があれば身分証明書代わりになることから、あえて自主返納することはない・・・と考える人(ご本人)も多いのかもしれない。

確かに心情は大変理解できるが、運転免許はクルマを運転する(いや、運転できる技量を有する)者に与えられる資格であるから、警視庁(の建前)としては、運転する(orできる)事由が消失じた段階で速やかに返納して欲しいという見解になるだろう。

ところで 「認知症」 自体は、2002年6月施行の改正道路交通法にて 「免許の取り消しの要件」 として規定されており、施行から3年間で113人が免許取消や停止措置を受けている。ちなみに認知症が発覚した原因は、
  ・家族からの相談によるもの(75件)
  ・交通事故処理時に発覚(18件)
  ・免許更新時の言動が不明瞭(7件)

となっている。「本人は大丈夫」 と思っていても、客観的に見ると 「危ない」 場合も考えられる。家族から説得されて応じるようならまだいいが、家族など周りの者がみんな高齢者ばかりのとき(子供のいない老夫婦など)は、本人に指摘できる周囲の者すらいない場合もあるかもしれない。かと言って、技量や有病歴は個人差が激しいことから、ある年齢に達したところで一律に免許を取り消す措置を規定することは不可能だ(それはそれでまた問題だ)。

とすると、いきおい、免許更新時に高齢者対象の検査をせざるを得なくなる。もしも自分が 「高齢者」 と呼ばれる年齢域に達したとき・・・今から30年後、40年後には・・・果たして安全に運転できるのか?運転しているのか?自主返納しているのか?まったく想像がつかない。いや、果たして 「高齢者」 になるまで生きていられるのか?ということ自体が不明ではあるのだが、ここでは置いておいて。

最後に紹介する記事は、私と同様、自分が高齢者になったときのことを想像できない人に読んでいただきたい記事である。以下、2006年3月4日付け 朝日新聞の記事 (シニアのみなさん、安全運転 大丈夫?) の要約である。

◎山口県警は、高齢者に運転の適性を知ってもらう 「シニアいきいき診断教室」 を開催。
  機材を積んだ専用バスで公民館などへ出向き、注意点を個別にアドバイスする。
◎具体的には、動体視力や反射神経など運転に必要な身体機能を測定。また、握力や
  柔軟性、バランス能力を測定したり、ストレッチ体操を教えたりする。ビデオ上映もある。
◎検査料は1人320円で、65歳以上は無料。県警交通企画課は 「身体機能の低下に
  気づいてもらい、自分に合った運転を促したい」 としている。

先ほどの 読売新聞の記事 では、警察庁が採ろうとしている措置は、キツい表現をすると 「不適合者をハネる」 措置だと言えると思う。確かにそれは、重要かつやむを得ない措置だと思う。が、誤解を恐れずに書くと 「マイナス的な措置」 に感じられる。

ところがこの朝日新聞の記事で紹介されている山口県警の措置は、私には 「プラス思考的な措置」 に思える。自分の身体機能の低下を十分に認識させたうえで、それに応じた個別のアドバイスまで行い、そして最後には 「自分にあった運転を促したい」 とまで述べている。個別のケアを行った結果、どうしても運転するには耐えられないと客観的に判定される場合もあり得るが、少なくとも、加齢に応じたつきあい方を指導する姿勢は評価されても良いと思う。

記事の後半には、「高齢者疑似体験セット」 なる拘束具を装着した状態で、運転シミュレーターにトライした記者の様子も紹介されている。「高齢者疑似体験セット」 を装着すると、
  ・視界が狭まる
  ・背中や手足が重くなり、伸ばす(曲げる)ことができない
など、実際の高齢者の状態を疑似体験できるという。

現状では、運転免許更新時には今なお 「事故を起こした際の悲惨なビデオ」 を講習会場で上映する場合があるようだ(※優良ドライバーは更新区分が異なるので、簡易手続きのみで放映されなかったが)。私見だが、免許更新センターでこうしたグロビデオを上映するよりも、自由に 「高齢者疑似体験セット」 を装着して運転シミュレーターにトライできるように配慮した方が、高齢者を守るための安全運転意識が高まるのではないだろうか。

「安全は、人から与えられるもの」 ではなく、「自分から作り出すもの」 だと私は思っている。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation