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調布市のKAZのブログ一覧

2015年10月23日 イイね!

[BPレガシィ] その3・タルクの塗布で効果はあるか(ベルト異音をDIYで解消する)

[BPレガシィ] その3・タルクの塗布で効果はあるか(ベルト異音をDIYで解消する)BPレガシィの補機ベルトから、キュルキュルというスリップ異音が発生するようになったあと、DIYでVリブドベルトにタルクを塗布する 「実験君」 を経て完治させるまでの作業記録(備忘録)の 「その3」 です。

<関連ブログ:ベルト異音をDIYで解消>
◎その1 は → こちら(異音認知~パウダー手法の確認)
◎その2 は → こちら(タルクパウダーの選定と事前準備)



■いよいよタルクを塗布、の巻
まずはパフを使った予行演習から開始です。いきなりパフにタルクパウダーを付けてしまうと、ターゲットの 「オルタネータ&パワステ用ベルト」 にたどり着く前に、周辺部品にパウダーをこぼしてしまう恐れがあるためです。

<↓手前に位置するラジエター・アッパーホースにパフを接触させないよう注意。後に腕時計は外しておく>
 

伸ばす腕の経路とストロークを確認(シミュレート)し、いよいよベルト表面の 「Vリブ(断面方向で山と谷を形成している部分)」 にタルクパウダー(>ベビーパウダー転用品)を塗布していきます。

<↓まず最初は、「パワステプーリ~クランクプーリ」 間のベルト表面(ストレート部)に塗布>


<↓上記画像の拡大図。パウダーは微細で軽量なので、Vミゾに沿って下方にも垂れてくる>


<↓当該部を別の矢視(角度)から観察した状態(※クリックでそれぞれ拡大)>
 

Vリブの山側・谷側のそれぞれにタルクパウダーをなじませるよう塗布します。その後、クランクプーリボルトに被せた工具により、手回しクランキングでベルトを少し先へと送り出します。

<手回しクランキング>
・クランクプーリボルトを介して、クランクシャフトを 正転 させる。
 (※正転:ボンネット先端からエンジン後方に向かって見た場合、時計回りとなる方向)
・カムシャフト(バルブスプリング)やピストンの停止位置によっては、
 抗力でクランクシャフトの動きが重くなる。反動によるケガに注意する。


<↓ピストン位置(上死点・下死点)やカムシャフト位置(カム山に乗り上げ)によって、回転の重さは変化>
 

<↓ベルトの歯幅方向(並列しているVミゾ&山)全体に均すように塗布し、すり込みします>


<↓クランクプーリを正転(エンジン回転方向)に手回しして、未塗布部分に順次、塗布する>


上記作業と平行して、今度はクランクプーリ入口側のベルトにタルクパウダーを塗布します。

ここまでの作業(パワステプーリ入口側)では、ベルトに傾斜角が付いているため、実は手回しクランキングでベルトを送り出すとパウダーも重力で落下する方向に逃げてしまうため、塗布効率があまり良くありません。その一方、クランクシャフトプーリの入口側は、ベルトとプーリが噛み合う方向がパウダーの落下方向と一致するため、こちらの方が塗布効率は良いのです。図解すると、次の通り。


<↓ベルトではなくクランクプーリのミゾにパウダーを載せても、ベルトの「送り」で噛み合う>


ここまではパフを使っていたのですが、ベルトに 「すり込む」 という念押し作業は、素手の方が断然やりやすい・・・ことに、今さらながら気がつきました。そこで、ここから先の作業は、素手で直接パウダーをつまんでベルトにすり込みしました。

な~んや、パフ、要らんかったやん。

<↓結局、最後に行き着いたのは、己の素手による作業方法。その方が感触でも確かめやすい>
 

ところが作業を進めていくと、「手回しクランキング」 にも限界があることに、改めて気付かされます。どういうことかと言うと、クランクの回転位置(ピストンとカムシャフトの位相)によっては、乗り越え荷重が大きくなるため、油断すると乗り越え後の反動で手をケガをするかもしれない・・・と思ったのです。

そこで作戦変更し、パウダー塗布&すり込み後は、手回しクランキングではなく車載セルモータの 「チョイがけ」 によるクランキング(=ベルト送り)とすることにしました。塗布→エンジンチョイがけ(+停止)→塗布→エンジンチョイがけ(+停止)、の繰り返しです。ただし、バッテリ電圧に注意します。


な~んや、最初からこの方法で良かったやん。

<↓最終的に 「オルタ&パワステ」 ベルトに均一にタルクを塗布>


多少の作業工程の見直しがありましたが、こうして無事にVリブドベルトの表面へのタルクパウダー塗布が終了しました。

■効果確認!の巻
いよいよ、「ベルト鳴き」 に対する低減効果を確認できる状態となりました。レガシィを微速発進させて、ステアリングを操舵しながら実際に駐車場から出てみます。

おおぉ!異音がしない。
今まで、ベルト鳴きが発生していたタイミング(ステアリングの舵角)になっても、スリップ異音がしないではありませんか。低減効果はありました。さらにステアリングをめいっぱいまで切り込んで、フル転舵を繰り返してみます

「キュルキュルキュル・・・」
残念ながら、ここで ベルト異音が発生 しました。完全に押さえ込むことはできなかった ようです。念のため、さらに何度か試しましたが、状況は同じ。

ここまでの段階で、
 「タルクパウダーの塗布は、ベルトのスリップ異音の低減に効果あり」
 「ただしその効果は限定的で、完全に抑制することはできない」
と考えました。

次にタルクパウダーの残留度合いを確認するため、エンジンを停止し、ボンネットを開けてベルトの状態を観察します。・・・が?! 何と、ここで予期せぬ事態が発生していました


<↓こ、こ、これは・・・。「オルタ~パワステ」 ベルトが輪断 していることを新たに発見>


<↓分かりやすいように別角度から。輪断した範囲はVリブドベルト全体ではなく、一部分でした>


ベルトが輪断(俗称:さきイカ)してしまったので、冷静に判断し、以降の 「実験君」 は予定メニューを変更することにしました。


「その4」 に続く。
(・・・もう少し続きますよ。次回は、”私的な結論” を含む最終話となる見込みです。)
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2015-10-27(Tue.) : 更新
シリーズ最終話、 [BPレガシィ] その4・対策効果の私的なまとめ(ベルト異音をDIYで解消する) をアップロードしました。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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