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調布市のKAZのブログ一覧

2020年06月18日 イイね!

[CBR250Four] 5~6月のメンテ(聴診・ブローバイ・thケーブル・添加剤・清掃編)

[CBR250Four] 5~6月のメンテ(聴診・ブローバイ・thケーブル・添加剤・清掃編)今回のブログからホンダMC14型 CBR250Four のメンテナンス記録です。5月末~6月初に以下の作業を実施したので、備忘録として数回に分けて記します。

(1)エンジン異音調査
(2)ブローバイガス確認
(3)スロットルケーブル給油
(4)エンジンオイル&フィルター交換
(5)ガソリン添加材投入
(6)チェーン&スプロケット清掃

■その1:エンジン異音の事前聴診
アイドリング中にカラカラと聞こえる異音に注視しています。事前準備として、サウンドスコープを落札。異音の発生源の調査に備えます。

<↓サウンドスコープの実売価格帯は数百円から1万円超まで。その中から704円のものを落札>


※サウンドスコープのパーツレビューは こちら
 → ISOZAKI サウンドスコープ(エンジン用などの聴診器) 延長検針付き

まずはサウンドスコープを使った作業:「(オペレーターである私自身が)聴診に慣れる」ことも兼ねて、おおまかな異音の発生部位の当たり付けをしておきます。

<↓せっかくのツールも、使い方(特性)に慣れておかないと有効活用できない恐れも生じる>


安価なものですが、非常にクリアに音が聞こえます。DIYによる ”サンデーメカ” レベルでしたら、これで十分に用が足りるように思います。とりあえずいろいろな部位に検針を当てて、音の聞こえ方(音色:周波数、種類:打音系 or 摺動系、特徴:定期的 or 不定期 etc.)を確認していきます。

<クランク系、動弁系(カムシャフト&バルブ類)、吸気系、排気系などの発生音を学習する>


この時点で、不規則な異音はクランク系から伝播(※)して聞こえるように感じました。どちらかと言うと、RH(右側:クラッチ系)よりもLH(左側:スターター系)からの方が聞こえやすい。

※伝播:発生源がそこにある場合はもちろん、他の部位にありながらも
    振動が中間部品を介することで伝わって、結果としてクランク
    から聞こえる可能性もあります(ので伝播という表現を使用)。

こうした事前の聴診により、いきなりオイルパンを開ける前に、まずは左クランクケースカバーから開けてみて、順番に異音の調査を進めていこう…と考えた次第(→ 次回以降のブログへ)。

■その2:ブローバイガスの確認
こうした異音の聴診の過程で、オイルレベルゲージを抜いてみたところ、想像以上にブローバイガス(以下、B/Bと表記)の吹きつけが強いことに驚きました。単なるアイドリング運転状態であるにも関わらず、レベルゲージ(キャップを兼ねる)挿入穴から吹き出てくるB/Bは、パルス波のごとくビートを刻んで排出されます。

<↓レベルゲージ穴に手をかざすと、手に吹き付ける鼓動が強いことに驚き>


# 単なるクランク変動圧ではなく、
# くさい臭いが伴うことからB/Bだと判断。

もしかすると、異音と関係があるかも?
いや、そもそもB/Bが多いと思われる時点で、ピストンリングの摩耗(ライナーとのクリアランス拡大など)が疑われる状況かもしれん。取り急ぎ、クランクケース内圧でも調べてみるか。

ということで、手持ちの過去遺産を倉庫から引っ張り出してきてトライ。


<↓かつて初代レガシィ(BC5A-RS)に乗っていた頃に使っていた機械式ブースト計を取り出す>


<↓ラムコのブースト計。正圧は[kg/cm2]、負圧は[cm/Hg]の表示単位。今でも作動します>
 

本当はゼロ近辺の表示で正負とも[mmHg]スケール(か、それ以下)のメーターが欲しいところですが、手持ちでそのような機材は無し。有りモノを使ってみるしかあるまい。…ということで、急きょこしらえた検出回路が以下。

<↓少々 ”やっつけ感” が漂うものの、まぁこんな感じかと>


<↓エンジン始動後のアイドリング(またはブリッピング時)にメーターを直読すれば良い>
 

接続完了し、いざエンジンを始動してみたものの、ラムコのブースト計の指針が反応するほどの動圧は記録されませんでした。

クローズド回路とは言え、もう少し引き込みホース長を短くした方が検出性に有利となるでしょうけど、ほとんどゲインが無さそうでしたので、過去遺産を使ってのクランクケース圧の計測はここで中断、としました。


# 機材があれば、各気筒のコンプレッション
# (バラツキ含む)を計測しておきたいところ。

■その3:スロットルケーブルの給油
この日はメンテ日和(びより)でしたので、以前から気になっていた「スロットルケーブルの戻りが鈍い」ことに対する対処も施しておきます。

<↓スロットルグリップ周辺の部品を分解。その際、取り外すねじの「長さ違いの有無」に注意>


<↓上下割りの構成部品を分解すると、スロットルケーブルワイヤーが見えてくる>


<↓ケーブルワイヤーは、「開き」「閉じ」の両側の操作に対しても 巻かれている>


今回は「処置が簡単な作業」でありながら「改善効果が得られる」手段として、ワイヤー本体、ケーブル内周部、ハンドルグリップの樹脂インナーカラー部などに給油して様子見することにしました。

<↓清掃を簡単に行ったあと、グリースメイトを当該摺動部位にスプレーして様子見とした>


結果は大成功。
スロットルをOFFにする操作の際、手を離すと、スロットルグリップは「スパーン」と元の位置まで戻ります。この部位も、定期的に給油した方が良い箇所のひとつですね。


■その4:エンジンオイル&フィルター交換
こちらについては、(文章&画像のボリューム的に)別途、次回以降のブログで記します。

<↓事前に手配していたオイル(10W-50、4T)も到着>


■その5:ガソリン添加材投入
燃焼室内のカーボン落とし(デポジットの処置)を狙って、WAKO'S のフューエルワンを投入。ガソリンタンクの容量に応じた投入量(目安:20~60L/本)があります。

フューエルワンは1本あたり200ml入りですが、事前に「使用前:未開封時の重さ」と「使用後:カラになった容器の重さ」を軽量しておけば、たとえ使用途中であっても(容器ごと)重さを計ることで「いま何ml残っている」という換算ができるので、容易に残量の把握が可能です。
(※投入する際に、毎回、別の軽量容器に移し替えなくても済む…という話。)


<↓継続使用しつつ、燃焼室内の経時変化の有無をスネークカメラ(内視鏡)で観察する意図もある>
 

■その6:チェーン&スプロケット清掃
ついでなので、リヤドライブスプロケットの汚れ落としとチェーンの清掃・給油もやっておきます。…もっとも、チェーンやスプロケットを脱着しての本格的なクリーニングではなく、簡易的な手入れではありますが。

<↓左:清掃前。スプロケットの汚れが目立つ  右:チェーンも汚れを落としてスプレー給油>
 

こうして、次の異音調査やオイル&フィルター交換に備えるのでした。
(…が、別のトラブルも発生。)

「つづく。」
 ↓
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2020-06-22(Mon.) : 更新
[CBR250Four] 5~6月のメンテ(異音調査・左クランクケースカバー脱着編) アップロードしました。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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