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調布市のKAZのブログ一覧

2020年09月29日 イイね!

みんカラ:【MICHELIN X-ICE SNOW/X-ICE SNOW SUV 5名様】

みんカラ:【MICHELIN X-ICE SNOW/X-ICE SNOW SUV 5名様】~MICHELIN X-ICE SNOW モニター応募ブログ~

Q1. 本企画への意気込みをお願い致します!

■A1:全般的な意気込み

・後述(下記(※)以下の部分も ご参照)するように、ユーザーの「安全」を真に追求し、現時点での技術を集大成させたモデルであると解釈しました。その最新モデルを、これまで使用してきた他メーカーのスタッドレス性能とも比較しながら、優位性について体験レポートさせていただきたいです。

・なお、当方の具体的な「ウリ」は次の(1)~(4)の通りです。

(1)異なる2台の車両でインプレッションが可能

・供試車両として、スバルのBP5D型レガシィ(280PSの6速MT)とエクシーガtS(3列シート7人乗り、5速AT)を予定しています。タイヤサイズはどちらも 215/50R17 で共通ですので、ホイールごと履き替えが可能です。

・したがって、同じタイヤを使って同じような走行条件下にて、車両の性格が異なる2車(1人乗りから7人乗り状態まで、乗車人数の差違も含む)によるインプレッションでの「比較モニター報告」が可能です。

(2)乾燥路からブラックアイスバーンまでの走行が可能

・例年、年末年始は東京から札幌まで、自走による帰省を計画しています。つまり、ドライ路面の乾燥路(高速道路)から、東北地域のシャーベット路、そして北海道内の新雪や圧雪路、アイスバーン(いわゆるブラックバーンを含む)までの使用感を報告できる、と考えています(※本項はCOVID-19対応により、実施困難となる場合があります。念のため)。

(3)ロングスパンによる複数回のモニターレポートが可能

・モニター報告期間が2020年10月下旬~2021年2月28日(日)まで、と比較的長く設定されていますので、その間、走行条件(季節や時間帯など)を振った状態でのモニター報告を複数回、実施できると考えます。初期インプレッションに対し、時間が過ぎてからの経時的インプレッションの変化有無も、可能な限り報告できると考えます。

(4)ご参考 : 供試予定車両の諸情報

供試予定の2車種は、次の通りです。一人乗りから乗車定員7名まで(6速MTと5速ATでも)のインプレッションが可能。
・BP5D型レガシィ(2006年式)
   → 現状のスタッドレスの銘柄=ヨコハマ・アイスガードiG50(製造は2014年の31週)
・YA5E型エクシーガ(2012年式)
   → 現状のスタッドレスの銘柄=ファルケンESPIA EPZ-F(製造は2017年の45週)


※MICHELIN X-ICE SNOW に対する、当方の認識は以下の通りです。

■「アイスブレーキング性能:従来比9%向上」 について
試験は、初速25km/h→完全停止0km/hまでの制動距離についてのもの。従来品は18.2mのところ新型は16.5m(@氷温-1.6~-1.5℃)だったので9%向上、と謳われている。初速25km/hではあるが、リアルワールドにおける差分1.7mは大きな差であると考えます。

できれば、初速を最低3水準くらいに振ったデータ(例:20km/h、25km/h、40km/hなど)での向上率も開示していただきたいところ。初速が上がると向上率が目減りするのか?増えるのか?はたまた同等レベルを維持するのか。「速度」と「制動距離の向上率」の関係を知ることにより、タイヤの実質的な立ち位置を「より理解しやすくなる」と思います。

■「雪上ブレーキング性能4%向上」 について
試験は205/55R16サイズ(@空気圧230kPa)にて、圧雪路面(外気温度は-12.1~-11.4℃)にて実施。今度は初速40km/h→完全停止0km/hまでの制動距離が、19.8m(旧)→19.1m(新)に向上した、というもの。

恐らくこれを実現できたカギは、コンパウンドというよりも倒れ防止サイプによるブロック剛性の向上、すなわちブレーキング荷重が発生した状態での圧雪路面との接触面積(実効値)の改善が図れたからではないか、と考えます。動的なCAE(による技術開発)が進んだ、ということなのでしょう。

とすると、興味が湧くのは「タイヤが摩耗したときの向上率はどうなるか?」です。できれば、タイヤ新品状態を100%としたとき、摩耗によるトレッド残存率70%時のデータ、同50%時のデータ、というように、摩耗率を振ったときの雪上ブレーキング性能の向上率を開示していただきたいところ。「永く利く」性能を目指しているなら、そのデータも持っているはず。

■「エバー・ウィンター・グリップ」 について
トレッド表面に形成させたいミクロディンプルを、ベースコンパウンドとの摩耗差が生じるようなポリマー(ベースの)材質を選定し量産化できたことが「カギ」だと考えます。恐らく、先行する他社の事例(特許が出ているでしょうか?)を回避しながら実現させた…という点が、苦労されたところでは、と感じました。私見ですが。

とすると、次に考えるのは、「そのマイクロディンプルを如何に大きく形成できるか?」「トレッド面が摩耗しても、次から次へと、滞りなくマイクロディンプルが均一に表出するか?」 になると思いますが、このへんはポリマーの設計と、その効果検証によって確立させたように見えます。

■「Vシェイプ トレッドパターン」 について
トレッド面を見るとストレートグルーブがない(※らしき効果を狙った溝はある)ので、氷雪性能に主軸を置いたスタッドレスという性格だと読み取りました。その意味では、北日本でよく出くわすシャーベット状の路面でのエッジ効果と排水性の両立が可能そうなトレッドに見えます。

なおドライ路面や高速性能については、ランド比やブロック剛性確保で(問題ないレベルに)仕上げているイメージを持ちました。

■「VTSサイプ」 「NEWクロスZサイプ」 「フルデプスサイプ」 について
VTSって、何の省略形なのでしょうか? 「厚みがあるのに倒れ込みを防止」って、相反する性能だと思いますので、そのへんの技術的解説をもっと詳しく述べるべきだと思います。

トレッドに加わる横力に対する倒れ防止効果も、従来比での改善度合いを数値化してほしいところ。ただ、「フルデプス」 については単純に「凄い!」と思いました。量産タイヤですから、製造的な限界を見極めながらの目標値設定だったのでは?と想像します。

■「最後まで続く性能を目指して」 について
これはスタッドレスタイヤをリリースしている各社でも、同じ目標を持っていますよね。ベンチマークに対して優位な領域、遅れていると認識されている領域など、論文や技術資料(ニュースリリース)がありましたら、御社WEBサイトなどでの公開を希望します。

■その他
モニター応募ページにリンクが貼られている、ミシュランによる技術解説「ビデオ」では、「アイスブレーキングは初速25km/hから、スノーブレーキングは初速40km/hからの制動」となっています。

その一方、「山本シンヤ氏によるインプレッション動画(エキスパートレビュー)」では、「アイスブレーキングは初速30km/hから、スノーブレーキングは初速50km/hからの制動」となっています。

どうして速度を統一しないのでしょうか?何か恣意的な意図があるのでしょうか? そこだけが引っかかりました。


いずれにしても、もしもモニターに当選した暁には、ユーザーの立場に立った様々な視点でのインプレッションを複数回、レポートさせていただく予定です。以上、よろしくお願い申し上げます。
Posted at 2020/09/29 01:10:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | carview タイアップ企画 | タイアップ企画用
2020年09月28日 イイね!

[エクシーガtS] その5・前席ドアへの装着作業(日産ドリンクホルダーの流用)

[エクシーガtS] その5・前席ドアへの装着作業(日産ドリンクホルダーの流用)スバル・エクシーガに日産純正ドリンクホルダーを流用装着するまでの状況について、順を追って紹介するシリーズの最終話です。

◎流用結果の速報版 は → こちら

◎流用ブログ・その1 は → 日産ディーラー訪問 編
◎流用ブログ・その2 は → 日産純正は三菱純正 編
◎流用ブログ・その3 は → 設置部位の検討と再注文 編
◎流用ブログ・その4 は → 後席ドアへの装着作業 編

■運転席ドアへの流用装着
運転席ドアへの装着場所は、すでに その3 にて検討済み。その後に行(おこな)った準備は、より長いタッピングスクリューを追加購入した程度です。

<↓前席左右ドアへの設置に備え、タッピングスクリューをより長いもので買い増し>


<↓後席ドアの場合と同様、ドリンクホルダー外周に発泡EPDMを貼ってスクリュー止め>


<↓日産純正ドリンクホルダーの流用装着・完成図(運転席側)>


前席の場合(運転席側も助手席側も)、後席よりも取り付け面がより3次元的となっているため、ドアパネルに固定する際のタッピングスクリューの位置を変えています(※後述)。

<↓装着状況について、視点を変えて眺めたときの様子>


<↓フラップを3段階に開閉したときの様子(close→1ノッチ→2ノッチ)>


■助手席ドアへの装着位置の検討
日産純正ドリンクホルダーを助手席ドアに流用する場合、基本的には運転席ドアと対称形になるのですが、念のため再確認します。

<↓これらはボツ事例。設置安定性に欠けたり利用便宜性に欠けるなど、イマイチの場所>


こうして念押し確認していったところ、1ヶ所だけ「意外に良いかも」と思える場所を発見。それが次に示す画像の位置です。

<↓ドアパネルではなく、センターコンソールの脇に設置する案。意外にイケるかも>


上記は穴場的な(=悪くない)設置場所ですが、「ドリンクを掴んだり離したりする際に、やや前かがみになって手を伸ばす必要があること」と、「左壁ではなく右壁への設置となるため、フラップの回転方向が逆向き(手前ヒンジの奥開き)になってしまう」ことから、今回はやめることにしました。

■助手席ドアへの流用装着
以下、作業風景(進捗具合)を画像で順に示します。運転席、助手席とも、ドリンクホルダー上部はφ4mmボス×2ヶ所で固定する点は後席左右と変わりありませんが、3次元的なドアパネルへの設置安定性(追従性)を考慮し、ホルダー下部はφ5mmボス×1ヶ所へと(←φ4mmボス×1ヶ所から)変更します。下画像の赤丸印の箇所です。

<↓位置決めする際には型紙を利用。ドリルで穴あけする前にリーマ代わりのポンチを付ける>


<↓ドアパネルの裏側の吸音材を巻き込まないように注意して、ドリルで固定用の穴をあける>


<↓後席ドアとの相違点。下側の固定点は、中央φ4mmボスではなく端部φ5mmボスを利用>


<↓ドリルで穴あけしたドアパネル位置と、ドリンクホルダーのボス位置が一致することを確認>


<↓発泡EPDMをドリンクホルダーの縁に貼り付けるのも同様>


上記画像の右下は、タッピングスクリューで一度「ねじ通し」をしているところです。ドリンクホルダーは日産ディーラーから購入した新品ですので、ねじ止めされるボス穴はバージン状態です。そのため、取り付け前に軽く「めねじ」を形成させるための「ねじ痕(下穴処理)」を与える次第。

<↓ドリンクホルダーを仮止めします。この後、発泡EPDMの見栄えを手直し(ヨレを直す)>


<↓流用装着した日産純正ドリンクホルダーを上から見たところ>


<↓側面の上方から見たところ(発泡EPDMが相手ドアパネルの形状に合わせて収縮している)>


<↓側面の下方から見たところ(発泡EPDMが相手ドアパネルの形状に合わせて収縮している)>


最後は、ドアパネルの内側からタッピングスクリューの頭に「念のためのテープ止め」を加えて、万が一の脱落防止に備えておきます(無いとは思いますが)。

<↓タッピングスクリューの頭をテープ止めして吸音材の位置を復元し、パネルをドアに戻す>


■流用装着後の念押し確認
さて、ドアパネルを元通りに復元したあとは、本体の位置関係(グローブボックスのフタと干渉しないこと)や、フラップの開閉状況を念押し確認します。

<↓フラップを3段階に開閉したときの様子(close→1ノッチ→2ノッチ)>


<↓当初の狙い通り、グローブボックスを開閉させてもフタはドリンクホルダー本体に干渉しない>


助手席ドアを閉めて、助手席に座った状態からパッセンジャー視点でドリンクホルダーのフラップを開閉させてみた画像が、以下。

<↓手を伸ばした先にドリンクホルダーがあるのは、やっぱり便利。未使用時も折り畳み可能>


■総括
ふとした思いつきから実現に至った「他社(他車)純正ドリンクホルダーの流用装着」。

情報を事前収集し、日産ディーラーに足を運んで見積もりを取り、正式発注して製品を受け取り、自分なりのアレンジを加え(スキマテープの発泡EPDMを文字通りスキマ隠しとして、こちらも流用)、タッピングスクリューの固定位置と長さを現物合わせで(後席と前席で)変更し、最後は周辺物(グローブボックスや乗員のヒザや太ももなど)にも干渉しないことを確認しました。


<↓完成状態(助手席側)>


画像はありませんが、コンビニのプラケース入りコーヒーやマクドナルドのドリンクカップ、あるいはコストコのクラムチャウダーも確実にホールドできることを確認済みです。

<↓完成状態(運転席側)>


エクシーガに7名フル乗車する機会の多い我が家。
「収納スペースが少なめ」という要改善点をDIYで克服できました。
「安心と愉しさ(※)」を私なりにブレークダウンした具現化例かな。
(※)SUBARUの企業スローガン。

こういった事例も、大げさではなく、まさに「必要は発明の母」だと感じています。前後の純正スピーカーからの交換(フロント:カロッツェリア、リヤ:ケンウッド)と合わせて、家族からの評判がすこぶる良い点が何より嬉しく感じました(日産純正ドリンクホルダー自体の値段は、少々張りましたけどね)。

国内では後継機種がないので、エクシーガにはまだまだ今後も乗り続ける予定です。


◎パーツレビューは こちら(再掲) → 日産オッティ純正ドリンクホルダーの流用装着

以上、ブログシリーズが全5話というボリュームになりましたが、何らかの参考になれば幸いです。
Posted at 2020/09/28 06:47:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2020年09月23日 イイね!

[エクシーガtS] その4・後席ドアへの装着作業(日産ドリンクホルダーの流用)

[エクシーガtS] その4・後席ドアへの装着作業(日産ドリンクホルダーの流用)スバル・エクシーガに日産純正ドリンクホルダーを流用装着するまでの状況について、順を追って紹介しています。
今回のブログ・その4は、「後席ドアへの装着作業の手順」編です。


◎流用結果の速報版 は → こちら
◎流用ブログ・その1 は → 日産ディーラー訪問 編
◎流用ブログ・その2 は → 日産純正は三菱純正 編
◎流用ブログ・その3 は → 設置部位の検討と再注文 編

■事前準備(発泡EPDM)
日産オッティ(H92W型)純正ドリンクホルダーをエクシーガの内装パネルにフィットさせる(実際には、スキマが見えないように見栄えを向上させる)ために、ホームセンターで発泡EPDMを探します。具体的には「スキマテープ」の類です。

<↓所望の材質は見つかったが、テープの幅が12mmと広い。欲しいのは4mm幅>


<↓仕方がないので、12mm幅の発泡EPDMテープを幅4mmごとに、3分割します>


この発泡EPDMの使用用途は、後述します。

■ドアトリムの取り外し
日産純正ドリンクホルダーの移植作業は、まず簡単な後席ドアから行います。隠しねじは、ドアノブとアームポケットに各1ヶ所、パワーウィンドウSWパネルを取り外した奥に2ヶ所、あります。

<↓内装(樹脂)をキズ付けないように注意。目隠しフタは取れるので、なくさない>


<↓パワーウィンドウSWとカーテシーランプのコネクタを分離。ドアノブのパネルも外す>


■型紙の準備(穴あけ用)
日産純正ドリンクホルダーは、強固な取り付けとするため、ねじ止めします。そのための「位置決め用の型紙」を作ります。…といっても、超簡単。

<↓適当な大きさのメモ用紙に「石ズリ」する要領で、ねじ位置を転写するだけ>


上記は後席右側ドアでの様子。
後席左側ドアも同様(下記)。

ドリンクホルダーと型紙をセットにした状態で位置決めして、ホルダーだけ取り去れば、残った型紙に開けられた穴がねじ穴の位置になります。ただし、右ドア用と左ドア用では、型紙は鏡像関係になることに注意します。


<↓こちらは後席左側ドア。型紙の穴の中心が、ねじ止めするためにあける穴位置>


■ドアパネルの穴あけ
今度はドアパネルの穴あけです。マンパワーでも穴あけは可能ですが、今回は楽して手持ちのドリル(RYOBI)を使って時間効率を稼ぎます。

<↓ホームセンターで購入した固定用のねじ(トラスタッピング:φ4mm×L12mm)>


<↓タッピングねじで穴位置を記す(キリ:リーマ代わりのマーキング付け)>


<↓今回はφ4mmの3ヶ所で固定します(エクシーガの内装の曲面に追従させるため)>
 

<↓あとは外側から内側方向へ、ドリルで貫通穴をあける(※注意事項は後述)>


■トリム裏側の吸音材に注意
ドリルでドアパネルに穴あけする際の注意点は、ズバリ「裏側の吸音材を巻き込まない」ことです。そのためにも、穴のあく位置をドアパネル裏側からもしっかりと把握しておく必要があります。

特に、吸音材はラフな貼られ方をされているため、左右ドアで微妙にその位置が異なります。以下、画像で説明します。


<↓こちらは後席右ドア。ドリルで穴あけした位置は、吸音材とは干渉しない位置>
 

<↓こちらは後席左側ドア。白色の吸音材がドリルに巻き込まれてしまう位置にある>
 

穴あけする位置が吸音材で覆われてしまう場合は、吸音材をめくればOK(あとからまた覆い戻す)。

■穴あけ位置が正確であることの確認
ドリルで開けた実際の穴が、日産純正ドリンクホルダーのボス位置とピタリ合致していることを確認します。…まぁ、そのために型紙を起こしているのですが。

<↓まず、ドアパネルの内側からトラスタッピングねじを装填する>


<↓日産純正ドリンクホルダーを、そっと あてがってみる>


<↓両者が重なり合うことを確認(もしも一致しない場合は、長穴加工で対応する)>


■発泡EPDMの適用
いよいよ発泡EPDMの出番です。オリジナルで12mm幅のテープでしたが、あらかじめテープ幅4mmを保った状態で、必要な長さ分までカットしてあります。そのテープを、日産純正ドリンクホルダーの「縁(フチ)」に貼り付けるのです。

<↓発泡EPDMのつなぎ目は、目視できない位置=ドリンクホルダーの下面に合わせる>


<↓発泡EPDMを貼り付けしたドリンクホルダー。これがあると無いとでは、質感に違いあり>


■ドリンクホルダーの固定
ここまで来たら、あとはドリンクホルダーをねじ止めするだけです。発泡EPDMの厚みの分だけ、ドリンクホルダー底面の取り付けボスの位置が見えづらくなっていますが、あらかじめ2つ前の作業工程で「取り付けボスとねじ穴とは、位置が合致している」ことを確認済みですので、何も心配はいりません。

<↓裏側からタッピングスクリューでねじ止めするだけ>


<↓念のため裏側にはねじの頭にテープを貼り、万が一の脱落を防ぐ処置をしておく>


あとは内装(ドアトリム)を元通りに戻せば完成です。

■使い勝手の確認
以上で、スバル・エクシーガの後席左右ドアに「日産純正ドリンクホルダー」を流用装着できたことになります。

<↓取り付け例(後席左側ドア)>


使い勝手は…というと、未使用時はフラップをコンパクトに折りたためるので出っ張り感はありません。また、下調べにより「使い勝手に優れる位置」にも考慮してあるので、家族にも大変好評です。

<↓使用イメージ>


同乗の家族に喜んでもらえましたので、少々値は張りましたが、流用した価値は十分にあると考えます。これでエクシーガの欠点の一つ(収納スペースが少なめ)が解消されました。


「その5」:前席ドアへの流用装着、に続く。
(たぶん、それで最終話となる見込み。)
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2020-09-28 : 更新
シリーズ最終話: [エクシーガtS] その5・前席ドアへの装着作業(日産ドリンクホルダーの流用) をアップロードしました。
Posted at 2020/09/23 01:26:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2020年09月18日 イイね!

[エクシーガtS] その3・設置部位の検討と再注文(日産ドリンクホルダー流用)

[エクシーガtS] その3・設置部位の検討と再注文(日産ドリンクホルダー流用)スバル・エクシーガに日産純正ドリンクホルダーを流用装着するまでの状況について、順を追って紹介しています。
今回のブログ・その3は、「設置部位の検討と追加注文(日産ディーラー再訪問)編」です。


◎流用結果の速報版 は → こちら
◎流用ブログ・その1 は → 日産ディーラー訪問 編
◎流用ブログ・その2 は → 日産純正は三菱純正 編

■後席(リヤドア)への設置部位について
日産オッティ(H92W型)純正ドリンクホルダーをエクシーガtS (YA5E型)に流用するにあたり、最適と思われる設置場所を探っていきます。以下、考えられる候補について、画像で順に示していきます。

# この段階では、後席(リヤドア)への流用設置を考えています。

<↓(1)ドアトリム上端に設置する例>


(1)ドアトリム上端に設置する場合
利点は、相手部品(ドアトリム)が比較的平坦なため、後付けするドリンクホルダーとの不自然なスキマが生じにくいことです。
その反面、高い位置となるため(コーナーの途中などで)安定性に欠ける点、使用時はペットボトルなどで窓から外の風景が遮られる点、右席乗員は右手ではつかめず左手を回す形でのキャッチ&ホールドとなるため不便な点、がデメリットとして考えられます。→ 却下。


<↓次なる設置候補>


この位置に設置する場合、実用上のデメリットは特に考えられず、候補として挙げておきます。→ キープ。

<↓(2)ドアトリム先端に設置する場合>


(2)ドアトリム先端に設置する場合
フロントシートをリクライニングさせたときに、干渉する恐れあり。→ 却下。


<↓(3)ドアノブの前下方に設置する場合>


(3)ドアノブの前下方に設置する場合
この場合は、相手ドアトリムが反り返った形状をしている(下に行くほどえぐれている)ため、ドリンクの軸が傾いてしまいます。→ 却下。


<↓(4)上記(2)より後方で(3)より下方に設置する場合>


(4)上記(2)より後方で(3)より下方に設置する場合
この場合は、一見すると良さそうに思えますが、セカンドシートを前方にスライドさせた場合、乗員のヒザに干渉する恐れがあります。詳細は次の画像。


<↓(4)案はセカンドシートスライド時にヒザと干渉するため(左画像)、上方にズラす必要あり(右画像)>
 

上方にズラした場合、結局それは既述の上記(3)と同等になってしまいます。→ 却下。

<↓(5)ドアトリム下端に設置する場合>


(5)ドアトリム下端に設置する場合
この場合は、ドリンクをつかむ/置くたびごとに上体をかがませなければならず(位置が遠い)不便。→ 却下。

上記は設置部位の具体的な検討例ですが、このようにして詰めていくと、自ずと位置が決まってきます。


<↓検討を重ねていくと、1~5は不適、6が候補として残る>


<↓(6)の例。結果として、前述の「キープ例」と同等の位置>


候補は(6)でほぼ決まりとなったので、さらに詳細を詰めていきます。

<↓外観上、後付け感を払拭したいため、構成部品の上面レベルをそろえたいところ>


しかし、上面の構成ラインを面一にそろえてしまうと、やはりセカンドシートをスライドさせたときにヒザ周りと干渉する恐れが残るため、設置位置はもう少しだけ上方に修正した方が良い、と分かります。

<↓見た目も大切にしたいが、それ以上に実用性の確保が重要>


以上のような検討を重ねた結果、後席左右(リヤドア)への日産ドリンクホルダーの位置が決まりました。

■前席(フロントドア)への設置部位について
こうした流れで設置部位を検討していくと、フロントドアへの流用装着も、ぜひ実現させたい。…ということで、フロントドアトリムについても設置部位を検討します。

# 以下、運転席側で検討。

<↓この位置は不便(左手でつかみに行く必要があるため)>


<↓便利性を考慮すれば、このあたりの位置がほぼベストだが…>


<↓見た目(美観)を考慮すれば、ドリンクホルダー上面はトリムラインに合わせたい>


<↓ただ、フロントはドアトリムが3次元形状(曲面構成)となっており、固定方法に工夫が必要>
 

# DIYで設置するので、何とかならない場合は
# 何とかします。それがDIY。

<↓日産(=三菱)純正ドリンクホルダーの裏側。位置決めピンも有効利用すればOK!>


■追加注文するため、再び日産ディーラーへ
最初はお試しで購入した、日産オッティ純正ドリンクホルダー。まぁ「お試し」とは言いつつも、ほぼ流用可能と判断したから購入したわけですが、こうして実物を手に取ることで詳細な検討が可能になります。

結果、後席だけでなく前席(もともとは運転席用に独立したドリンクホルダーを増設したかった)にも流用設置が可能であることの確認が取れました。再度、日産ディーラーを訪れて追加注文します。前後左右トータルで4個の発注をしたことになります。


# 以下はショールームに展示されていた車両から、
# 目に付いた部分を抜粋。

<↓日産リーフのPower Mover (EV Power Station)。ロゴに「nichicon」と記されている>
 

<↓女性スタッフが「ぜひどうぞ!」と渡してきたカタログ。日産マークのデザインが変わったそうです>
 

<↓日産ROOXの内装。上段:運転席用のドリンクホルダー、下段:後席用のテーブルやUSBソケットも標準>


今やファミリーカーに分類されるクルマには、数々のポケッテリアが標準装備されています。特に目を見張るのが軽自動車とワンボックスカーですね。ROOXのリヤ用(フロントシートバック)の折り畳みテーブルの流用も一瞬だけ頭をよぎりましたが、やめておきました。

<↓日産リーフNISMO。インテリアの差し色とは言え、ステアリングセンターに赤色マーカーがあるとは!>
 

ステアリングをセンター位置に置いたときに、上端にマーカーを配しているのはジムカーナなどのモータースポーツユーザーだけかと思ったら、こうしてメーカー純正仕様車にも採用されていたのですね。少々ビックリしました。


「その4」:実作業編につづく。
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2020-09-23 : 更新
[エクシーガtS] その4・後席ドアへの装着作業(日産ドリンクホルダーの流用) をアップロードしました。
Posted at 2020/09/18 23:59:23 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2020年09月11日 イイね!

[エクシーガtS] その2・日産純正は三菱純正(日産ドリンクホルダー流用装着)

[エクシーガtS] その2・日産純正は三菱純正(日産ドリンクホルダー流用装着)スバル・エクシーガに日産純正ドリンクホルダーを流用装着するまでの状況について、順を追って紹介しています。

今回のブログ・その2は、「日産純正は、まんま三菱純正だった…編」です。


◎流用結果の速報版 は → こちら
◎紹介ブログ・その1 は → 日産ディーラー訪問編

■いざ、開封(運転席用)
東京日産のディーラーさんには複数回、足を運ぶこととなりましたが、H92W型(二代目)オッティの純正ドリンクホルダーを無事に受け取ることができました。自宅に戻って中身を確認してみます。

<↓東京日産のディーラーさんで定価買いしたオッティ純正ドリンクホルダー(左右セットで購入)>


日産の場合、同じドリンクホルダーであっても運転席用と助手席用では部品名称が異なります。理由は不明です。
・運転席用 : HOLDER ASSY-CUP(カップホルダー)
・助手席用 : POCKET-DOOR(ドアポケット)


<↓では早速、運転席用=HOLDER ASSY-CUP から梱包をほどいてみましょう>


<↓日産オッティの運転席用の部品番号は 80964-6A00A で設定されています(本体黒色&フラップ半透明)>


# んん? 部品番号の表示ステッカーの下に、
# 何か模様らしきものが透けて見えるぞ?

<↓ビニール袋の口元は、部品番号の表示ステッカーで塞がれているため、これを丁寧に剥がしていく>


<↓あれ? 日産の部番ステッカーの下に、別のステッカーが貼られているぞ?>


慎重に剥がしていきます。すると…。

<↓うぉぉ~、スリーダイヤモンドが出たー! …て、まんま三菱の部番ステッカーそのものやんけ>


<↓日産の部番ステッカーは、三菱の部番ステッカーが剥がされることなく、その上に直接、貼られていた>


<↓日産オッティの純正ドリンクホルダーは、分かっていたけど三菱純正ドリンクホルダーそのものでした>


<本体黒色&フラップ半透明、の場合(運転席用)>
 H92W型日産オッティ  H82W型三菱eKワゴン
  80964-6A00A   =  MR590598XD  
(HOLDER ASSY-CUP) = (HOLDER、FR D)


■いざ、開封(助手席用)
今度は助手席側を開封するため、同様に部番表示ステッカーを剥がします。

<↓助手席用 : POCKET-DOOR も梱包をほどいていく>


<↓日産の部番ステッカー>


<↓丁寧に剥がしていくと…出たー、三菱>


<↓日産を剥がしていくと三菱が現れるのだ>


<↓こんな感じ>


<本体黒色&フラップ半透明、の場合(助手席用)>
 H92W型日産オッティ  H82W型三菱eKワゴン
  80801-6A00C   =  7255A001XA  
 (POCKET-DOOR)  = (HOLDER、FR D)


日産が三菱のステッカーをわざわざ剥がさないのは、剥がすと手間になる(広義の管理費が上昇する)から…でしょうか? 剥がすとゴミとしても出ることになってしまいますね。

もしかすると、三菱傘下のサプライヤーさんは日産系列とは取引実績がなく、完成部品を直納できない…などといった産業構造的な背景も考えられるかもしれません。あくまで私的な想像ですが。


■ドリンクホルダーの裏側の様子
さて、ドリンクホルダーの裏側の様子についても、画像で説明します。

<↓本体は裏側からタッピングスクリューで固定する。基本的には、四つ角の4箇所の穴を利用する>


<↓斜めにして裏側を覗いたところ。左右中央寄りの3箇所は、他のボス(座面)よりも凸状に突き出ている>


これらのことからは、中央寄りの3箇所のボスは恐らくは位置決め用のガイドピンの役割を担い、本体を固定させるための「タッピングスクリュー受け」は、四つ角の4箇所が担っているのでしょう。

ただ、流用に際しては、中央寄りの凸ボスも利用価値があります(相手側の取り付け面が平坦ではない場合など)。そこで、これらのボスの内径と穴深さをデジタルノギスで計測しておきます。


<↓各ボスの内径φと穴深さの計測値は以下の通り。この結果から、適用すべきタッピングスクリューを選定する>


■フラップの開閉機構について
日産(三菱)純正のドリンクホルダーのフラップは、「閉じ→細缶用(1ノッチ)→太缶用(2ノッチ)」という具合に、クリック感を伴って所定の開閉角度が保持されます。

<↓フラップが閉じた状態(未使用時)>


<↓フラップが1ノッチだけ開いた状態(細缶用)>


<↓フラップが2ノッチ開いたワイドオープン状態(太缶用)>


こうした「クリック感を伴うノッチ機構」について、ドリンクホルダーの裏側から観察した結果は、次の画像の通りです。

<↓フラップにチェックボールとスプリングが内蔵されており、ボールが接する相手側のガイドに凹状の溝がある>


チェックボールがスプリングの反力に抗してガイドの山を乗り越えない限りは、その開口角度を保った位置に留まる…という仕組みでした。なるほど、これなら単品価格2288円(税込み。@2020年8月現在)という設定もやむなし、でしょうね。なかなか手間の掛かった機構を適用しています。

■使用イメージ(フラップの2段開閉)
さて、それではドリンクホルダーとして細缶と太缶をホールドしたときの状態をイメージしてみましょう。あいにく缶コーヒーやペットボトルの類が無かったため、適当なもので代用してみます。

<↓たまたま手元にあった、細缶と太缶の代用品>


<↓細缶(相当)を保持した状態。フラップは1ノッチだけ開いた状態(角度を変えて2アングルで撮影)>
 

<↓太缶(相当)を保持した状態。フラップは2ノッチ開いたワイドオープン状態(角度を変えて2アングルで)>
 

私見ですが、グラつきもなく安定感のあるホールド状態だと感じました。ドリンクホルダー単体としては高価な部類ですが、それなりの品質を有していると思います。自動車メーカー純正品のことはあるな、と思った次第です。


日産純正ドリンクホルダーの流用装着・「その3」に続く。
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2020-09-18(Fri.) : 更新
[エクシーガtS] その3・設置部位の検討と再注文(日産ドリンクホルダー流用) をアップロードしました。
Posted at 2020/09/11 01:48:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ

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調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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