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2022年11月23日

旧国道156号 平瀬隧道へ行ってきました

2022年10月29日土曜日、岐阜県大野郡白川村平瀬に残る旧国道156号「平瀬隧道」へと行ってきました。

当初は一人で訪れるつもりでしたが、弟から「土曜日休みだからどこかドライブに行こう。」と連絡があり、「土曜日は御母衣ダム近くの廃トンネルへ行くつもりだけどどうする?」と返したところ、一緒に行くことになりました。

自宅を朝6時過ぎに出発し、現地には10時45分頃到着しました。今いる場所自体が国道156号の旧道ですが、正面に見えている薮の先に平瀬隧道があります。


場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

平瀬隧道の位置はこちらになります。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

戦前の地形図です。矢印で示した場所が平瀬隧道になりますが、地図上にはトンネルが表記されていません。かつては短い2つのトンネルだったので、表記されなかったのかもしれません。

※5万分の1地形図「白川村」:明治43年(1910年)測図・昭和5年(1930年)要部修正測図。

戦前の地形図中には「平瀬歩危」という表記も付してあります。「ホキ」というのは断崖を表す古語だそうで、白川村では「歩危」と漢字を当てています。同村内には他に「保木」と当てている地名もあります。白川村には、南側から「福島歩危」、「平瀬歩危」、「下田歩危」、「内ヶ戸歩危」とあったそうで、いずれも険しい崖道で大変な難所であったそうです。

平瀬隧道は、そのうちの「平瀬歩危」の真上に建設されており、付近の地形は現在も「平瀬歩危」に街道が通っていた頃の面影を残しています。

「平瀬歩危」に木製の桟道が通っていた頃の写真を、こちらのサイトで見ることができます。人が歩くだけでも危うい感じがします。
白川郷の歩危道

それでは本題に入っていきます。

平瀬隧道へと向かう旧道には、一応、門扉が設置されていますが、雑草が複雑に絡まり、開閉された様子は全然見受けられません。平瀬隧道を含む区間は、昭和54年(1979年)に新平瀬トンネルが開通したことにより旧道化しました。


弟を先頭にして、さっそく薮漕ぎをしていきます。






感覚的には50mくらいでしょうか、路面のアスファルトが見えてきました。


ロックシェッドが現れました。




明かり区間を挟んで、次のロックシェッドが見えています。


路肩に倒れていた警戒標識「注意」。


ロックシェッドは鉄骨を組んで波板屋根を掛けた造り。よく見かけるコンクリート造りの重厚なロックシェッドと比べると華奢に感じます。


玉石練積みの擁壁。擁壁は一部に設置されているだけで、ほとんどは岩壁が剥き出しのままです。




平瀬隧道です。コンクリートトンネルに改築されたのが昭和31年(1956年)。トンネル延長は174mです。ご覧のとおり幅が狭く高さも低い小さなトンネルで、このサイズで昭和54年まで国道156号として利用されていたのが驚きです。




側壁部分が大きく崩壊しています。鉄筋コンクリートなので、かろうじて形を保っているのでしょう。




しかし、廃止から43年経っているとしても、こんなにコンクリートが損壊してしまうとは…。湧水が多くて冬に凍結と融解を繰り返して大きく損壊したというところなのでしょう。




かつての明かり区間です。昭和31年完成の改築工事で、落石・雪崩事故防止に前後のトンネルをロックシェッドでつないで一体化したようです。明かり窓が良い雰囲気です。


ここも側壁のコンクリートがボロボロに崩れてしまい、編み込まれていた鉄筋がむき出しになっています。


崩れた天井部分には小さな穴が開いていて、外が見えています。


かつての2つ目のトンネル区間。山側だけがボロボロなので、やはり湧水の影響を受けているのでしょう。


トンネル内が緩くカーブしているのがわかります。これ、対向車と鉢合わせたらどうしていたのでしょうかね。もしかして、現役当時はトンネル出入り口に信号機が設置されていたのかな。




延々と続く明かり窓から光が差し込み、トンネル(ロックシェッド)というよりは、まるで回廊のようです。




天井アーチ。コンクリートを打設する時に用いられた型枠の板の跡が無数に付いています。


眼下を流れる庄川。昔々は、この崖下に桟道を架けて通行していたわけですね。


反対側の坑口が見えてきました。坑口直前にもカーブがあります。


短いトンネルでしたが、なかなか堪能できました(笑)。


反対側の坑門です。


坑門上部にある扁額(銘板)。「昭和31年3月竣工 延長174米 岐阜縣」とあります。


「平瀬歩危」の全景。庄川沿いの絶壁であることがよくわかります。




トンネルの手前は広場になっています。やはり、この場所で通行車両を待機させて、トンネル内は交互通行させていたのでしょう。


もう少し場所を変えて「平瀬歩危」を撮ってみました。


かつての白川街道が桟道で川面近くの崖を通過していて、その後(明治時代でしょう。)、現在の位置に新たに街道が開削され、それを改修し続けて昭和54年まで国道156号として利用していたわけです。


それでは車へと戻ります。










最後は寄り道した白山白川郷ホワイトロードの「ふくべの大滝」です。






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Posted at 2022/11/23 17:40:23

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