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小林あにのブログ一覧

2021年05月23日 イイね!

立馬埼灯台・気象塔兼展望塔・右禅坊観測所・伊良湖岬灯台・日出の石門

2021年5月22日土曜日、渥美半島先端部にある立馬埼灯台、旧陸軍第一技術研究所伊良湖試験場跡地に残る気象塔兼展望塔、同試験場の関連施設である右禅坊観測所、伊良湖岬灯台、日出(ひい)の石門と巡ってきました。

上記の訪問場所のうち、ドライブの出発時に目的地としていたのは立馬埼灯台と気象塔兼展望塔の2つのみで、あとはその場での追加です(笑)。

最初にやって来たのはJERA渥美火力発電所敷地の北端部。


場所は赤星印の地点になります。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

正面の海の向こうには、篠島、日間賀島、知多半島が見えています。


ここからは徒歩で最初の目的地である立馬埼灯台へ向かうことにします。太平洋側にある伊良湖岬は観光地として有名ですが、三河湾側にある立馬崎はこれといって知られていないマイナーな場所。ちょっと興味があったので来た次第です。


変わり映えのしない単調な景色が続きます。


立馬埼灯台に到着しました。世間一般で言うところの「灯台」というと円筒形のイメージですが、この灯台は長方形ですね。


場所は青枠になります。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

海上保安庁の航路標識紹介によると、初点灯は昭和34年(1959年)2月16日、高さは10.46m、灯器はLED灯器とあります。

せっかく来たので近寄ってみたいのですが、周囲は低木や雑草に覆われています。伐採しないのでしょうか。


まあ、この程度の薮は大した障害ではないので、足元に注意しながら分け入ります。

灯台に取り付きました。単に小さなビルにしか見えません。


反対側へと回るとドアが付いていて、ひさしには「立馬埼灯台」と記されていますが、ボロボロのままで直す予定はなさそうです。


外観を一周して見終えたので、立馬埼灯台はこれくらいにします。


灯台からさらに先の海岸を眺めると何かの施設が見えますが、特に興味はないので(あそこまで歩きたくない。)引き返すことにします。


沖合を貨物船が通過していきます。このコースだと三河港へと向かう船でしょう。


車まで、また単調な道を歩いていきます。この景色は愛知県ではあまり見ることのない「最果て」の感じが少しはあるので、これはこれでいい景色です。


次のやって来たのは、旧陸軍第一技術研究所伊良湖試験場跡地に残る気象塔兼展望塔と無線電信所です。


伊良湖試験場は、口径の大きい火器類(大砲など)の性能調査や使用する際の射撃データを収集するための施設で、1901年(明治34年)に設置されました。この地に設置された理由は、火器類の性能が向上し、新たに射程10kmの射線を有する試験場が必要となったからだそうです。

戦前の地形図には「伊良湖射場」と記載があり、おそらく赤枠で囲った広大な範囲が試験場に相当すると思います。



※5万分の1地形図「伊良湖岬」:明治23年(1890年)測図・大正7年(1918年)修正測図・大正9年(1920年)発行

場所はオレンジ色の星印になります。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

路地を歩いていきます。ビニールハウスや畑地の真ん中に忽然と立っている古いコンクリートビル。違和感しかありません。


気象塔兼展望塔です。説明板によると昭和5年(1930年)の建設で、大砲の弾道や風速・風向きを観測していたそうです。






威容(異様とも言える。)を誇っていますね。説明板によると現在は個人の所有となっているそうですが、どういう目的で払い下げを受けたんでしょうかね。






こちらは無線電信所。緑の蔦に覆われつつあります。内部は物置として使われています(使われていたという方が正しそうですが。)。


反対側からの全体の眺め。


気象塔兼展望塔の中を出入口から覗いてみました。階段には手すりが無かったようです。


観測器具の上げ下げと要員配置ができれば良かっただけでしょうから、最低限の設備しかなかったのかもしれません。

気象塔兼展望塔と無線電信所は以上です。


さて、休憩がてら車の中で旧陸軍第一技術研究所伊良湖試験場のことを検索してみたら、煉瓦造の観測所が現存しているとのブログ記事があり、さっそく行ってみることにします。

やって来たのは田原市小塩津町にある「渥美の森」。ここにある丘にその施設が残っているとのこと。さっそく歩いて向かいます。






小ピークにある神社を迂回し、裏側へと回ってみたところ、ブログ記事のとおり煉瓦造の建物遺構がありました。


場所は赤星印になります。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

名称は、「右禅坊観測所」というそうで、設置されたのは大正8年(1919年)だそうです。


遺構としては、壁面が残るのみで、屋根はご覧のとおり残っていません。射撃観測用の器具を設置していたとのことですが、地面にも煉瓦が散らばっていて、何かを設置していたような痕跡は全然わかりませんでした。












建物からやや離れた地面に設置されていた旧陸軍の境界杭。コンクリート製で、かろうじて「陸」の字が読み取れます。


窓枠上部の異形煉瓦。


出入口上部のアーチ。丁寧に施工されています。


自分の好物である煉瓦造建造物となると、小さな廃墟といえどもぐるぐる何周も回って写真を撮ってしまいます(笑)。キリがないので、これくらいにして引き上げることにします。


せっかくここまで来たので、渥美半島の定番スポット、伊良湖岬灯台へとやって来ました。この灯台は1929年(昭和4年)に設置されました。




普通、灯台は少しでも高台に設置して、遠方まで光が届くようにするものですが、伊良湖岬灯台がなぜ海岸に設置されているのかという理由も、伊良湖試験場のことを検索している中で載っていました。

当初は灯台を岬の山の上に設置しようとしたそうですが、陸軍側から射線上にあたり危険とのクレームがあり、現在の位置に設置されたそうです。

現在、山の上には伊勢湾海上交通センターが設置され、伊良湖水道を通過する船舶に対しての情報提供と航行管制を行っているそうです。


岬から三重県側の眺め。神島が良く見えます。


最後に訪れたのは日出の石門。地図はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。

渥美半島の表浜の眺め。


伊良湖岬側の眺め。


海食洞が見えます。さすがにあそこへは近づけないでしょう。


海岸まで降りてきました。これが「日出の石門」です。こちらは「岸の石門」と呼ばれています。


きれいに海側と貫通しています。




沖合にも海食洞が貫通している岩が見えています。あれが「日出の石門」のもう一つ「沖の石門」でしょう。


海岸から階段を登り、岬の上の駐車場へと戻ってきました。最近は廃道歩きをサボっているので、けっこうきつかったです(笑)。


渥美半島は県内とは言え自宅からは遠方で、かつ、蒲郡市内・豊橋市内とけっこう道中で混雑することもあって、あんまり訪れることがなく、そういう中でも伊良湖岬ぐらいしか行くことがなかったので、今回は今さらながらに新しい場所を知ることができてなかなか良かったです。

※5月23日日曜日も伊良湖岬近くの日出の石門へ母と姉を連れてドライブしてきました。




Posted at 2021/05/23 23:10:55 | コメント(0) | トラックバック(0) | ドライブ | 日記

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