今日は仕事がお休みだったので、新城市作手に残る旧見代発電所取水路跡へと行ってきました。昨年9月末に取水堰堤跡から途中の暗渠区間までは行きましたが、今回はその続きの区間を行きます。
前回と同じように取水堰堤跡から取水路跡を辿ります。
前回引き返した暗渠区間にやって来ました。
ここから先は7年ぶりの探索となります。
石渠区間がすっぱりと終わっています。ここからは樋か鉄管になるのでしょうが、どのように接続していたのでしょうか?
沢渡り区間にはたくさんのコンクリート橋台が残ります。
ボルトが打ち込まれた材木が散乱しており、木造橋脚だったのでしょうか?
コンクリートの壁面に型枠の板の木目が鮮明に残っています。
再び石渠区間です。
平地ですが石渠はありません。樋か鉄管を通していたのでしょうか。パッと見は廃道のようです。
地形が険しい場所には小型のコンクリート橋台が連続して残っています。
ここはなぜか路盤部分を切り込むような形に造られています。左手の50cmほどの平地を渡っていきます。
両側面が石垣造りの築堤。
石垣造りの長い擁壁。石垣の上が取水路跡です。
沢と交差するたびに険しい傾斜を登り降りしないといけません。土砂崩れや倒木に邪魔されます。
取水路を支えたであろう木製橋脚が朽ちながらも残っています。
石垣の上段が傾いてしまった石渠。
ふたたび傾斜のきつい斜面を越えていきます。谷底まで20~30mはありそうです。
コンクリートが枕木のように並んでいます。U字型のくぼみがないのでこの辺りは樋だったのでしょうか?
ようやく取水路跡の終点です。発電所へと水を落とすための貯水池跡です。
貯水池の大きさは50mプールくらいでしょうか。深さもあまりなく、どんどん発電所へ水を落とすとすぐに空っぽになりそうです。
ここが発電所へと向かう水圧鉄管への排水口になります。直線上に水圧鉄管の基礎が残っています。
こちらは余剰となった水を排出する余水吐です。半円形の石積みが特徴的です。
余水吐の先には余水路の跡と思われるくぼみが一直線に麓へと向かっています。
余水吐の上は落下防止用の金網が残っています。杉葉を払って中を覗き込むと排水口が見えました。
取水堰堤跡から貯水池跡まで、行きは写真を撮りながらだったので約2時間かかりました。帰りはひたすら歩き詰めで戻り、取水堰堤跡までは約1時間で着きました。
ここを知ったのは「三遠南信産業遺産」という本で、遺構がよく残っているとあったので、ちょうど7年前に初めて訪れて踏破しました。取水路跡ということで路盤が歩ける区間はさして苦になりませんが、沢渡りをするときには必ずアップダウンがあることと、傾斜のきつい地形は路盤を作らずに橋脚で通り抜けているため、跡を追うのに斜面にわずかについている獣道のような踏み跡を頼りに進まないといけないのが厳しいところです。
土砂崩れなどで多少地形が変わったところもありましたが、7年前とあまり変わらず記憶のままによく残っていました。
Posted at 2016/03/18 22:03:25 | |
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