ゴールデンウィーク真っ只中の2023年5月3日水曜日、弟から「ドライブに連れて行ってくれ。」と頼まれ、取りあえず三重県尾鷲市方面へと向かいました。尾鷲市まで来たところで、「酷道」で有名な国道425号を走ってみるかという話になり、紀勢道を尾鷲北ICで下りて、そのまま国道425号へと入り込んでいきました。
高速を下りてからしばらくの間、何度も清掃車とすれ違いになり、「こんな山奥でどうして何台も清掃車が走って来るんだ?処分場でもあるのか?」とびっくりしながら走っていましたが、クチスボダムの手前に尾鷲市の清掃工場があることがわかり、納得しました(笑)。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
国道をさらに奥へと進み、橋を渡って折り返す地点で停車。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
又口川に架かる栃川原橋です。銘板によると昭和33年(1958年)7月の竣工。けっこう古い橋です。
橋桁の形式は上路ガーター橋というものですかね。
停車した付近にあった国道標識。
次に停車したのは八幡トンネル。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
ご覧のとおり一車線幅の狭いトンネルです。
トンネルの扁額。苔むしていて竣工年月が読み取れませんでしたが、先ほどの栃川原橋と同じ、昭和33年(1958年)の竣工です。
この狭さでありながら、トンネル延長は469m。対向車を確認してからトンネルへと進入する必要があります(まず対向車は来ませんが。)。
車へと戻ってきたら、弟がレックスのボンネットを開けてエンジンルームを覗き込んでいました。どうやらラジエターの上部からじんわりとクーラントが漏れていたようす。ひとまず様子を見ながら走行することにしました。
三重県と奈良県の県境で一旦停車。案内標識を撮ります。ちなみに、この場所で親子連れの方がキャンプをしていました。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
次に「かくれ滝」という案内板を見つけて停車。私が運転しているので、目ざとく何かを見つけては停車していきます(笑)。
停車した場所から上流側を望みます。深い渓谷ですね。
「ちょっとした滝だろうな。」と思いつつ、案内板に従って沢の上流へと入り込むと、予想以上に落差のある滝が現れました。
上北山村のホームページによると、滝の落差は約105m。こんな山奥のひっそりとした場所にこんな滝が潜んでいたとは、これまた驚きでした(笑)。
滝を撮影中の弟。
続いては不動橋。ダムの水位が下がっているので、橋脚の華奢な感じが強調されます。
場所はこちら。
橋の上から不動滝と銚子滝という2つの滝を眺めることができます。
こちらは不動滝。ダム湖の水位が下がっている分、普段の倍の落差になっているようです。
停車した場所の対岸から橋を眺めます。
橋の銘板。昭和34年(1959年)6月竣工とあり、栃川原橋や八幡トンネルよりも遅い時期の竣工です。
橋のたもとにあった石碑。土井家は尾鷲在住の有力な山林経営家だったそうです。
紀伊半島の山々の標高は2,000m以下ですが、山々の景色を見るたびに懐が深い山深さを感じさせてくれます。
続いては出合橋。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
こちらはつり橋ですが、この橋も華奢な感じです。
出合橋の銘板。昭和34年(1959年)8月の竣工。
まだまだ先は長いですねぇ。
坂本ダムのたもとに来ました。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
ダムを見に行きます。
銘板には昭和37年(1962年)3月竣工とあります。
ダムカードによると、坂本ダムの型式はアーチ式コンクリートダム。堤高は103m、堤頂長は256.3mだそうです。
ダム堤体の天端にある道路を歩いていきます。
対岸からの眺め。
今度は池原ダムへと来ました。ここまで来ると、国道425号を走行するのもあとわずかです(国道425号自体はさらに和歌山県御坊市まで紀伊半島を横断していきますが。)。
場所はこちら。

※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
ウノス橋。一見するとダム堤体に見えますが、橋の下は非常用洪水吐となっています。
橋の上からダムの下流を流れる北山川を眺めます。これだけの高さから見下ろすと腰が引けますね(笑)。
ダム湖の先に見えているのが池原ダムの堤体。あちらが「ダム本体」なわけです。池原ダムもアーチ式コンクリートダムで、堤高は111mあります。
発電用取水棟。
池原発電所の説明板。
池原ダムで国道425号に別れを告げて、国道169号を北上して帰路につきます。
奈良県川上村役場の前に立つ川上村道路元標。
奈良県東吉野村大字平野の国道166号旧道に残る国道標識と旧型式の案内標識。
奈良県道28号。軽四で幅一杯になる狭隘路が残る。
国道25号名阪国道の道の駅「針T・R・S」へと出てきました。ここで晩御飯を食べて一服。この後は名阪国道、東名阪道、伊勢湾岸道と経由して帰宅しました。

Posted at 2023/06/25 22:35:19 | |
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