本日は大きな地震が発生した。
発生日時:7月23日13時34分
マグニチュード:Mj6.4(暫定値) USGSもMw6.4
場所および深さ:宮城県沖、深さ47km(暫定値)
4.5ヶ月めの大きな活動で、しばらく今回の地震の震源付近の活動が続くだろう。
(
アメリカ地質調査所の地震カタログより作成)
ここしばらく朝夕リズムに同期した活動が目立っている。
(図の波は月の満ち欠けを表しており、上限と下限が大潮にあたる)
本震以降活発な活動が続く中でも1ヶ月目、2ヶ月目はまとまった活動なり規模の大きな地震が観測されていたが、3ヶ月目付近は活動自体が停滞気味だった。
ところが、3.5ヶ月目,4ヶ月目,4.5ヶ月目は綺麗に目立った活動が現れている。拡大したものを見るとより分かりやすいだろう。
USGSの観測で引っかかるものでは、4ヶ月目の活発な活動のあと
7/17 0回
7/18 0回
7/19 3回
7/20 1回
7/21 2回
7/22 1回
と、それまでと比較して明らかに異常な小康状態が続いていた。
そしてMw6.4が発生した。
その後の活動は今のところ落ち着いている。
潮汐の影響はスマトラ沖地震では明確で、ひずみがたまった最期の一押しとして働いていたらしいと言われている。
今回の活動でもそれらしい周期が見られるが、余震活動全体が停滞してきた中でその一押し効果がはっきりしてきたのかも知れない。
7/23の地震については以下も参照。
http://www.hinet.bosai.go.jp/
【追記】7/24 1:40
3.11の震源域についてはこのリズムは警戒しておいた方が良さそうだ。
今回のタイミングでは、27日ぐらいまで?
ただ、スマトラ島沖地震は大潮に重なっていたのに東北太平洋沖地震ではそれとはずれたタイミング(中潮)でおきている。場所が異なれば朝夕の影響の受け方も変わるだろうし、関東直下の複雑な構造はタイミングが同じと考える方が無理がありそうだ。
今回の震源域の隣接域では、このタイミングで起きやすいとは考えない方がいいのかもしれない。
#ちょっと前に火山の噴火のことを書いたが、噴火は起きなかったけれど伊豆半島付近でマグマの陥入に伴う群発地震が起きていた。
噴火につながる活動だ。
#今回の4.5ヶ月目の活動の終わりになりそうな7/27あたりってちょっと気になる気がする。今回の活動のオンオフは今までと様子が違う。
GPSデータをみても、東西方向の余効滑りはまだ続いているし。北米プレート・列島表面のストレスは大きくなる一方で、ひずみがたまった断層が動いてもおかしくないし。
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地震関連 | 日記
Posted at
2011/07/23 21:12:49