PTSDを軽くする
というエントリーを別ブログに書いた。
PTSDとは、強いショックを受けた精神的な経験(精神的外傷、トラウマ)が、何かを機会に生々しく思い出され(フラッシュバック)、当時と同じ精神的状況に陥り苦心でしまう症状だ。
最近では東日本大震災におけるPTSDが知られる。
原因となることは、自然災害に限らない。犯罪被害などは当然なり得る。
**
自分自身、相当な心の傷になり得る経験がいくつもあるが、不思議とフラッシュバックは起こらない。記憶から削除されているわけではなく、思い出すことも出来る。ただ、当時の感覚や感情ははっきりとは思い出せない。単に事実として想起できる。
フラッシュバックするのは、それほど大きな問題ではない、何かを間違えて極めて恥ずかしかったこととかだ。きっと誰しもあるだろう。
感情が記憶から切り離されているのは心理学用語でいう「解離」の一種だと思うが、事実の方を記憶から切り離した方が楽なのに、なぜか自分の場合はそれが起こらないらしい。深刻な問題をフラッシュバックさせないようにしているのかも知れない。
幼い頃のトラウマで、記憶が改竄されていたことはあったが、それはつらい事実をそうではなかったように書き換えていた。
その後の自分は、いくつものつらいことが続き、感情を殺すことで耐えることをしてきたらしい。そうしないと生きていけなかったのだろう。
耐えることは、必ずしもよい選択ではないと、最近ではわかっている。耐えることで事態の悪化が進むことは多い。
逃げてもいい、助けを求めてもいい。心を閉じ、自分を責めがちな人にはそう言い続けることが必要だ。
**
別ブログの投稿の中で引用した「したほうがいいこと」「しないほうがいいこと」は、PTSDに限らずもっと広い適用があるように読んだ。
フラッシュバックが起こるほどでなくても、つらい状態で心を閉じたり自分を責めがちなら、おそらくそうなのだろう。
**
とはいえ、相談相手が相談者を責めてしまうことはありがちだ。
自分の場合、かつての問題は、ちょっと常識ではあり得ないようなことの連続で、そもそも信じてもらえないようなことであったりもした。その状況を見ていてすら事実を無視するような人が周囲に多くいたし。
逃げる、撤退することがその時の最善の策であることはよくある。
ただ、日本は一度道を外れると復活が困難な社会でもある。こんな状況も先進国でトップクラスの自殺率の要因だ。
儒教が色濃い韓国がOECDで自殺率1位だが、朝鮮ほどではないものの儒教の影響が強い日本と自殺要因は似ている。共に学歴偏重社会、低福祉社会だ。周囲の目が厳しいことを気にする社会でもある。
韓国は高齢者の自殺率がずば抜けて高いが、低福祉が影響している。
日本は若年層の自殺率が目立って高いが、今の状況ではいずれ高齢者の自殺率が大きく上昇するだろう。
それを思うだけでも、将来の高齢者である自分はぞっとする。
日本が変わらないと、追い詰められる人は増えるばかりだ。しんどい状況に目をつぶって耐えてもどうにもならない。
個人に重税を課しながら法人減税をし、軍備費が増加し続け、世界にお金をばらまき、社会福祉がむしろ削られようとする社会であっていいはずがない。
ブログ一覧 |
ひとりごと | 日記
Posted at
2018/10/21 12:07:26