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2018年10月24日

[CBR250Four] 続・水パイプからのクーラント漏れ修理(RH・パイプC編)

[CBR250Four] 続・水パイプからのクーラント漏れ修理(RH・パイプC編) 昭和61年(1986年)式ホンダ・CBR250Four のメンテナンス記録です。ワンオーナーで経年32年となる現役バイク・CBR250F(MC14型)は、今年の夏に水パイプからのクーラント漏れが発生し、DIY修理をしたことはブログで既報(→ こちら )。

今回は別系統の水パイプからのクーラント漏れが発生したので、同様にDIY修理しました。


■3カ所の水パイプ
MC14E型エンジン(4気筒16バルブDOHC、249cc、45ps、カムギヤトレイン)は、冷却水回路に3本の水パイプが使われています。
 ・ウォーターパイプA (フロント)
 ・ウォーターパイプB (LH) ← 前回の修理箇所
 ・ウォーターパイプC (RH) ← 今回のターゲット


<↓パーツリストより。エンジン前方と、後方の左右に計3本が配置されている>


マフラーからの受熱により、使用環境的にはフロントの水パイプが耐候性的には厳しいはずですが、前回は先に後方の左側パイプからクーラント漏れが、そして今回は後方の右パイプから漏れが発生しています。・・・まぁ、後方の2本(パーツリスト上ではパイプB、パイプCと呼称)は、ほぼ時を同じくして故障に至った・・・ということになります。

■現物確認
左右の水パイプは、さらされる環境がほぼ同等なため、寿命もほぼ同等・・・ということで、故障原因も同様にO-リングの劣化が考えられます。取り外しして、現物確認します。

<↓玄関前にCBRを配置。作業日は9月23日。まだ蚊がいるため、蚊取り線香を焚きながら実施>
 

<↓エンジンハンガー、クラッチケーブルステーを取り外す>
 

<↓こんな感じ>


シリンダヘッドにボスが立っていて、その中に水パイプが挿入される方式はRHもLHと同じ。ただし、パイプをヘッドに締結しているステーの位置が、Y外ではなくY内になっているため、ボルトの脱着が困難になっており整備性が悪い。

<↓固定ボルトは工具がアクセスしやすい位置に設定されていない。そこでフレキシブル工具を準備>
 

奥まった箇所にもアクセス可能な、自在に曲がるフレキシブル工具の出番か? と思ったのですが、M6のボルトながら 「緩めトルク」 がそこそこあるため断念。ユニバーサルを介して緩める手段にトライします。

<↓燃料タンクを外さなくても、画像のアングルからならボルトの脱着が可能と判断>
 

<↓無事にボルトの取り外しができました。最後は脱落させないようマグネットツールで>


■劣化したO-リング
水ホースを塞ぎ、水パイプを回路から取り出します。いよいよその全貌が明らかに。

<↓水パイプ本体は、意外にも外観上のダメージは少ない>


<↓別アングルから>


<↓初期の純正めっきも残っている>


<↓ただし、O-リングは予想通りの経年劣化状態でした(前回修理したLHパイプと同様な状態)>


<↓シリンダヘッド側(水パイプの挿入口)を丹念に清掃します>
 

<↓直接の目視確認が困難な部位ですので、手鏡を使って内部壁面の清掃状態を把握します>
 

<↓水パイプを外したついでですので、エンジン本体の表面も簡単に清掃しておきます>


■水パイプの研磨と塗装
前回修理したLH水パイプ(ウォーターパイプB)の場合と同様、今回も水パイプ表面を耐水ペーパーで水研ぎします(#1200を使用)。幸いなことに、錆はあまりありません(冬場の始動性改善を狙い、水パイプに リボンヒーターを巻き付けていた ためでもある)。

<↓あらかたサビ落とししたところ。このあと細部を含めて仕上げ研ぎを行います>
 

<↓水パイプ先端の 「ビフォーvsアフター」。こちらも幸いなことに、サビによる減肉もほとんど無し>


しっかりとサビ落とし(と脱脂)ができれば、次は防錆目的の塗装を加えます。
今回も、排気系用に買っていた耐熱スプレー(半ツヤタイプ)を使います。


<↓フラットな塗装を繰り返す(一度に厚塗りしない)>


<↓別アングルから>


さて、塗装した水パイプ表面の乾燥待ちの間、エンジン本体の浮き出し文字(HONDA)も軽~く削ってみます。鈍い色に変色したアルミ部分(カムカバー)も、汚れ落としの意味で軽くペーパーで研いでおきます。

<↓くすんだ「HONDA」の文字が銀色に光るだけで、引き締まって見える気がします>


<↓アルミ地肌も、汚れ落としの目的で軽く研いでおきます(時間があったら再研磨したいところ)>


そうこうしているうちに、水パイプの塗装が乾燥しました。
(※厳密には、熱履歴を与えて再定着させる必要があります。)

前回のクーラント漏れDIY修理の際に、こうした状況に至った場合を想定し、あらかじめ予備として買っておいたホンダ純正のO-リングに交換します。


<↓完成したRH水パイプ(ウォーターパイプC)。まるで新品のような感じに再生できました!>


<↓肝心のO-リング部分。こちらもシール部分(接点部位)には減肉凹部が無いため問題なし>


■水パイプの再装着
メンテ(レストア?)の済んだ水パイプRHを車両に取り付け(復元)します。取り付けしにくいボルトは、分解時の逆順(工具を挿入するルートは同じ)で締結します。

<↓いよいよ水パイプをエンジン本体に装填>


<↓前回の修理の知見を生かし、水ホース(パイプ先端のバルジの先)はダブルクランプ化します>


<↓無事に復元。このあとクラッチケーブルとエンジンハンガーも復元させる>


■クーラント漏れ無きことの念押し確認
作業完了後、車両停止状態でエンジンを始動させ、クーラント漏れの有無を確認します。・・・もちろん漏れはありません。暖機後に軽くレーシングさせても漏れは無し。そこで家の周辺で試運転します。こちらも問題なし。

当座は問題無いことの確認が取れたので、しばらく様子見しながら過ごします。そして一週間後。改めて当該部を確認しましたがクーラント漏れは認められず、DIY作業は成功したと言えるでしょう。


<↓様子見しながら実用に供したが、クーラント漏れは再発せず、問題無く終了したと言えます>
 

これでまた、あと数年間は水周りのトラブル無く、乗り続けられそうです。

※機会を見て 「マフラーのレストア」 に続く予定。
  ↓
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2018-11-11(Sun.) : 更新
[CBR250Four] マフラーのリフレッシュ・サビ落としと耐熱塗装(レストア前編) をアップロードしました。
ブログ一覧 | クルマ
Posted at 2018/10/24 23:01:58

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何シテル?   05/09 14:55
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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