![[ユピテル] その8・設置場所の法的規制を確認(ドライブレコーダーDRY-FH92WG) [ユピテル] その8・設置場所の法的規制を確認(ドライブレコーダーDRY-FH92WG)](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/031/912/096/31912096/p1m.jpg?ct=c9c83d786441)
ユピテルのドライブレコーダー 「DRY-FH92WG」 をスバルディーラーで注文し、開梱&設置するまでの状況について、複数回に分けて紹介しています。今回は 「その8・設置場所の法的規制を確認 の巻」 です。
<関連ブログ>
◎その1 は →
「どら猫2 編」
◎その2 は →
「マツダがやるならスバルだって 編」
◎その3 は →
「オートバックスで情報収集 編」
◎その4 は →
「スバルディーラーで正式発注 編」
◎その5 は →
「ディーラーで購入&開梱 編」
◎その6 は →
「デジカメとして使用&初期設定 編」
◎その7 は →
「専用ビューワソフトのインストール 編」
「その7」 からの続き
(※以下、画像はクリックで適度なサイズに拡大します。)
■フロントウィンドウのどこに設置したいか
新たに手に入れたユピテルのドライブレコーダー : DRY-FH92WG は、
◎基本的には 車輌の IG-ON で動画撮影開始となる 「常時記録式」 であり、
◎車体に設定以上の加速度Gを感知したときにも、別フォルダに動画保存される 「自動記録式」
でもありますが、ボディ側面の 「REC」 ボタンを手動操作することによって、
◎現在記録中のファイルを、上書き禁止ファイルとして専用フォルダに移動する
ことができます。
そのため、イザというときに本体のボタンを手動操作できるよう、ドライバー(運転手)の手が届く範囲にドラレコを設置したいところです。まずは現状のBPレガシィのルームミラーまわりがどうなっているか? を再確認します。
<↓左:助手席側から。既存の「どら猫2」はミラー裏側。 右:運転席側から。ミラー右側にはレー探>
7年前にホリバ・アイテックのドラレコ :
「どら猫2」 を設置したとき は、取扱説明書の通り、ルームミラーの裏側(助手席側)に本体を設置していました。
実は 「どら猫2」 にもマニュアルスイッチ(手動操作によるクリックで、動画記録が開始されるボタン)が備わっており、取説通りに設置すると、このボタンがルームミラーの陰に隠れてブラインドタッチとなってしまうことが強いられます。当時から不便に感じながらも、法規だから仕方がない、と思っていました。
■ユピテルの取扱説明書によると・・・
今回、ユピテルの取説(最新モデルの DRY-FH92WG)を見ると、設置方法に関する記述は次のようになっています。
<↓フロントウィンドウ上端から20%以内との指示はあるが、ルームミラーの裏側とは書かれていない>
「視界の妨げになるな」 「車検証ステッカーに重ねるな」 「ルームミラーの操作に干渉させるな」 という注意点(ほぼ強制)のほか、「ワイパーの拭き取り範囲内の方が良いよ」 「エアバッグの展開位置を考慮した方が良いよ」 との提案が書かれています。が、「ルームミラーの奥(カゲ)に設置せよ」 とは書かれていないことに気がつきます。
■各社対応や法的基準はどうなっているか?
そこで各社の対応状況(指導状況、告知具合)を、改めて確認してみます。私が7年前に初めて 「どら猫2」 を設置した当時と較べて、法律も微細な部分で改訂が加わっているかもしれません。
◎事例・その1 「オートバックス」
まずは一般の
自動車部品の量販店(オートバックス) では、どのように記載されているのか、少し前に大量販売されていたモデル(ユピテルの DRY-FH51)の紹介ページを見てみましょう。
オートバックス・ネットショップ 「ドライブレコーダー工賃コミコミセット【YUPITERU DRY-FH51】」
→
「http://www.autobacs.com/shop/g/g0082233000026」
上記サイトでは、
「ドライブレコーダーは道路運送車両法・保安基準第29条の前面ガラス装着規制から除外指定商品となっています。但し、設置場所は
フロントウィンドの上端から上下方向に1/5以内の場所に限ります。」
と書かれている
のみ です。
◎事例・その2 「国土交通省のWEBサイト」
ドラレコの類は、「
道路及び交通状況に係る情報の入手のためのカメラ」 に分類されますので、道路運送車両法の 「窓ガラス(第39条)」 について、
国土交通省のWEBサイト内(http://www.mlit.go.jp/~ の中)でググって みます。
道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.3.29】〈第一節〉第39 条(窓ガラス)
→
「http://www.mlit.go.jp/jidosha/kijyun/saimokukokuji/saikoku_039_00.pdf」
これを要約すると、
(1)ルームミラーにより遮へいされる前面ガラスの範囲
または
(2)前面ガラスの上縁から下側方向に20 %以内の範囲
に設置するならば規制を受けない、と読み取れます。
ここで注目したいのは、「(1)かつ(2)」 ではなく、あくまで 「(1)
または (2)」 ということです。
◎事例・その3 「JAFメイトのドラレコ ”ドラドラ” の取扱説明書」
ドラレコは
JAF でも普及に力を入れており、”ドラドラ” なる独自ブランドを展開しています。そこで、JAFが監修した(?)と思われる 取扱説明書 の記載内容を確認してみます。
JAF Mate ドライブレコーダー 「ドラドラ」 DD-01 取扱説明書 Ver.2.2
→
「http://www.jafmate.co.jp/dr/support/download/DD01_manual_v2_2.pdf」
ここでは、手堅いJAFらしく(取説の11ページ目、PDFでは6枚目)、
「フロントガラス
上部より1/5以内のルームミラー裏側 へ設置して下さい」
とあります。
つまり、「フロントガラスの上から1/5」
かつ 「ルームミラーの裏側」 に設置するよう指示されており、一つ前の 「事例・その2 国土交通省」 で言うところの 「(1)
または (2)」 とは異なっています。
また、その立場を強く表している資料も別途見つかりました。
ドライブレコーダーの取り付けについて (平成24 年2 月20 日、株式会社JAFMATE 社)
→
「http://www.drive-drive.jp/info/20120220.pdf」
要約すると、2012年2月20日付けの 「日経新聞(朝刊)」 を読んだお客様から、「ドラドラは法令に抵触するのではないのか?」 という問い合わせが多発したようで、そのトラブル沈静化を図るためのリリースが上記PDF・・・という経緯のようです。
◎事例・その4 「どら猫」 ではどうだったか?
古くからドラレコを販売していた、旧称:ホリバ・アイテック(→ 現:堀場製作所) のWEBサイトを改めて読み返してみると、平成18年8月25日以降に実効となる
改正法案があった ことが伺えます。
【自動車検査独立行政法人 審査事務規定】 第37次改正 平成18年8月25日 項目追加
→
「http://www.dorareco.jp/dora_toritsuke.html」
→
「http://www.horiba.com/jp/automotive-test-systems/products/vehicle-driving-control-system/safety-standard/」
堀場製作所のWEBサイトを要約すると、やはりオートバックスなどと同様、「(A)ルームミラーの裏側(陰になる部分)」
または 「(B)ガラスの上側1/5の範囲」 と解説されています。「~かつ~」 とはなっていません。
■ドライブレコーダーの設置場所についての ”まとめ”
私見ですが、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2010.3.29】〈第一節〉第39 条(窓ガラス)」 や 「【自動車検査独立行政法人 審査事務規定】 第37次改正 平成18年8月25日 項目追加」 をそのまま解釈すれば、ドライブレコーダーの類は
「ルームミラーの裏側(陰になる部分)」
または
「フロントガラスの上端から1/5(=20%)の範囲内」
に設置しておけば、法的基準は満たされることになると考えます。
それでは、どうしてJAF Mateでは 「~または~」 ではなく 「~かつ~」 という条件を勧めているのか? ということになるのですが・・・これまた私見ですが・・・恐らくリスク回避というか、石橋を叩いているのでしょう。
本来はあってはならないことなのですが、
◎各都道府県の自動車検査登録事務所(いわゆる陸運支局)の審査官(実務担当者)によって
法令の解釈・遂行に多少のバラツキがあるかもしれない(例:ユーザー車検での対応)。
また、クルマによっては、
◎ルームミラーの支柱(ステー)がルーフから下がっておらず、フロントガラスから直接生えている。
(単にルームミラーの裏側とだけ指定した場合、フロントガラスから生えているルームミラーの
裏側がそのままガラス上端1/5から逸脱して、20%の範囲外となってしまう恐れがあるかも。)
あるいは、ドラドラを通販で手に入れた、クルマにあまり詳しくない一般ユーザーが
◎DIYで ドラドラ を設置する際に、みんながみんな、100%正しく設置できる保証はない。
これらの理由により、法令遵守の面で
よりリスクを回避させるため、「~かつ~」 という表現を採っていると解釈すれば、納得できるように思います。
で、結局私はどうするのか? となるのですが、上記 堀場製作所の図解が分かりやすく、私自身は今回は 「ルームミラーの裏側」 は止めて、「ガラス上端から1/5(=20%)の範囲内」 を狙って設置する予定です。具体的には、ルームミラーの右側=運転席側、このブログの最初に示した画像(現在、レーダー探知機がある場所)に設置しようと考えています。ここに置けば、手動で 「REC」 ボタンも間違わずに押せますから。
「その9」 に続く??
(そろそろ最終話にしたいが・・・どうなることやら。)
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2013-12-24(Tue.) : 更新
「その9」・エクシーガへの設置準備 をアップロードしました。