この秋に、SUBARU-STI の限定車・S208 の抽選販売への申し込みをしていました。
1次抽選に落選し、先日発表された2次抽選にも落選しましたので、「実際に抽選に申し込みした者でなければ分からないこと」 とともに、素直な私見をつづってみたいと思います。
■速攻で意思表示→抽選申し込み
現在の愛車であるBP5D型レガシィ(GT spec B、6速MTターボ)は、11年が経過して12年目に突入。走行距離は少なめで機関も好調。長女の運転免許取得後の練習車としても活躍してくれていました。
<↓「東京~札幌」 帰省時の往復の自走だけでなく、日常の買い物、長女のMT運転練習車としても活躍>
特に不満はありませんでしたが、現代的なインフォテイメント(つながる情報)からは取り残された感がありました。そこで、今後の家族全体での使用形態も考慮し、思い切って 「STI からの特別限定仕様車(恐らくは、最後のEJ20ターボ搭載車?)」 である、S208の抽選に応募することに決めました。
# メーカーのチューニングレベルは異なりますが、
# BPレガシィも「EJ20ターボ+TY85型6速MT」 で
# S208 とはパワーユニットの基本構成は共通。
# 長女自身も乗り換えには反対しませんでした。
# (当選した場合は長女も運転するので、事前に意見を聞いてある。)
そこで、S208 の実車が東京モーターショーに展示される前の段階(抽選販売になる旨の公式ニュースリリースが出た直後)から、担当セールスマンに対し、抽選申し込みに参加する意志がある旨を伝えていました。
担当セールスマンは驚いていましたが(∵前BGレガシィには10年間、現BPレガシィには11年間乗り続けており、めったに買い換えしないため)、手続きに向けて、前向きにご協力いただけることになりました。そして、抽選販売方式などの正式発表直後に申し込みを完了。あとは運を天に任せるのみとなりました。
<↓「厳格な運営方式や約款は、前回のS207での混乱の反省を踏まえたもの」 とは、セールスマンの談>
■事例1: 本当に欲しい人
抽選への申し込み手続きが完了したあとも、担当セールスマンからは、いろいろとお話を聞かせていただきました。
例えば、「(特別仕様車ではなく)通常の場合、おおよそ東京スバルの受注は全国の1/10に相当」 とか、「S207 のときは地方ではなく都心部での受注が多くを占めた」 など。前者については、例えば東京スバル(株)という販社全体で月間200台の受注があった場合、全国では月間約2000台の受注が見込まれる、という経験則です。後者については、事実ベースでのお話でしょう。
とは言え、今回のS208に限っては、経験が長い担当セールスマンにとってもまったく先が読めない状況でした。抽選申し込み期間は、10/26(木)~11/12(日)までの18日間。その間に、担当セールスマンも想像していなかった応募事例があったとのことです。
<事例1>
とある会社の社長さんが、どうしても S208 を欲しがっている。そこで、その会社の社員(複数の部下たち)を使って、それぞれ申し込みさせている。
転売禁止ですので、当選した場合、恐らく購入費用はその社長さんが出しつつ、その社員(部下)名義で登録させるつもりなのでしょう。車検証では、所有者と使用者は別々に記載欄がありますから、申し込み者(この場合は部下の社員)本人が所有者として登録し、社長さんが使用者になっても、規約上は何ら問題にはならないのです。
# そしたら複数の社員(部下)が当選したら
# どうするつもりだ? との疑問はありますが。
# きっとキャンセルするだけなのでしょうけど。
上記の事例については、あくまで私見ですが 「やり方は汚いが、本当に欲しい気持ちの現れである」 と考えられるため、決して褒められたものではありませんが、まぁ仕方がないかな・・・と思います(> くどいようですが、私見です)。
古い話で恐縮ですが、例え話をすると、上記事例はあたかも TVアニメ・巨人の星(原作:梶原一騎、作画:川崎のぼる先生)の劇中で、主人公の星飛雄馬が 思わず取ってしまった策と同様に思われます。
↓
-------(ここから補足)-------
星飛雄馬は読売巨人軍の入団テストを受けた際に、最終選考で監督の川上哲治に 「我が巨人軍に2人も合格者は要らん。テスト生の速水譲次がバッターボックスに立ち、同じくテスト生の星飛雄馬がピッチャーとして投げよ。速水が1塁に出れば速水の勝ち、星が三振を奪えば星の勝ち。その勝者を巨人軍の正式合格者とする。」 ・・・との場面がありました。
100mを10秒5の俊足で駆け抜ける速水は、バントヒット(内野安打)を狙って1塁に走るが、バント処理する星が禁断の 「魔送球(※走塁者の横をかすめる変化球。走塁者にとっては、あたかも球が身体に向かってぶつかるかのごとき恐怖心が与えられる)」 を無意識のうちに1塁に投げて結果はアウト。
<↓巨人の星・第051話 「二度目の魔送球」 より。ちなみに私はDVDを全巻持っています>
しかしアウトを打ち取って喜ぶべき星自身は 「
魔送球は邪道でした。打者で言うとビーンボール。栄光の巨人軍にはふさわしくない。」 と言って去ろうとする。が、川上は 「君はまだ若い。
魔送球は巨人軍に入ろうとするファイト(強い意志)の現れであり、この場限りのことだったとする。」 と判断。結果、星は見事、巨人軍への入団テストに合格する・・・というストーリーです。
-------(補足ここまで)-------
↑
「邪道ではあるけれど、○○しようとする強い意志の現れ」 に対し、上記<事例1>と 「巨人の星」 に共通点を見いだしたのでした。
■事例2: 買う意志が無いのに応募する人
その一方で、次のような人々も少なからず見受けられました。
<事例2>
・セールスマンに乗せられて、「その場のノリ」 で応募してみた。
・宝くじ気分で応募してみた(当たったらキャンセルすればイイや。)
(※上記はともにネット上で散見されたもの)
ここで、一歩引いて考えてみましょう。
一般的にセールスマンの立場からすると、「自分の管理ユーザーが抽選に当選したら買うことになるかもしれない、もしも買ってくれたら自分の販売実績(ノルマに対して成約1台加算)になるのでラッキー。だから勧めておこう。」 と思うことでしょう。
でも考えてほしい。
本当に欲しい人もいるのです。
・セールスマンは、顧客が買う意志もないのに 抽選応募を勧めるな!
・顧客は、購入意志が無いのに 「その場のノリ」 で応募するな!
セールスマンの中には、セールスマン向けの資料に明記されている 「(1)標準車(クリスタルホワイト・パール、50台)」、「(2)標準車(WRブルー・パール、50台)」、「(3)NBRチャレンジパッケージ(350台)」 の 3タイプの中から、希望する順番で エントリーが可能・・・という文言を無視し、第一希望から第三希望まで すべてNBRチャレンジパッケージで顧客に応募させた事例 もありました。ちゃんと顧客に説明している(義務を果たしている)のかよ。
また応募者の中にも、ブログでわざわざ 「当たったらどうしよう~。外れてくれないかな~。」 などといちいちコメント返ししている人や、そんなブログに傍若無人な人々が 「漢の闘いですね」 とばかりに 「イイね!」 を乱発している事例もあり、本当に立腹します。
そんな私の気持ちをオブラートに包んで、ソフトな表現で発したのが、こちらです → 11月16日付け「何シテル」
■売り尽くすまで抽選
さて、1次抽選(発表:11/16(木))に外れ、追加実施の2次抽選(発表:12/8(金))にも外れたわけですが、抽選倍率を考慮すれば、なかなか厳しい状況だったのではないかと思います。autoc-one の記事 によると、全体で2619件の申し込みがあったとのことですが、担当セールスマンの話と合わせると、そのほとんどがNBRチャレンジパッケージの申し込みと推定されるとのこと。
1次抽選の際に、S208標準車の実質倍率が2倍程度(100台に対して約200人応募)だったとすると、NBRの実質倍率は約6.8倍(350台に対して約2400人)ほどと推定されます。これが2次抽選になると、仮にNBRの不成立台数が20台も出た場合でも、想定倍率は約104倍(残20台に対して残2070人)までハネ上がるのではないか、と考えられます。1次倍率とは、そもそもケタが異なることでしょう。
# NBRで50台もの大量キャンセルがあったと仮定した
# 場合でも、実質的な2次倍率は42倍程度になると推定。
そのため、2次抽選に外れた時点で、S208の新車購入はほぼ困難と判断し、このブログをアップする次第です。ただし、事務局からのメールを良く読むと、次のように記載されています。
<↓状況次第では、3次抽選や4次抽選もあり得る、と記載。あくまで 「売り切る」 姿勢が読み取れます>
メーカーとしては、シリアルナンバーまで付した限定車を完売させる(成約者をFIXさせる)まで、抽選を続ける体制をキープさせるという姿勢を見せているわけですが、応募者である私からすれば、3次抽選以降の当選見込みはほぼ無いな(倍率は数100倍~数1000倍か? あるいはそもそも実施されないかも)・・・と思い、このブログをアップした次第です。
S208は、当選された方々に大切に乗っていただけると良いですね。
私は当面、現在のBP5Dレガシィを 長女と一緒に 乗り続けることにします。
(万が一、奇跡的に年明けの3次抽選以降で当選した場合は、またブログアップします。)
Posted at 2017/12/10 12:40:36 | |
トラックバック(0) |
【BP5Dレガシィ】 | クルマ