帰省旅行ブログも終盤に近づきました。
博物館・網走監獄や相生(あいおい)鉄道公園を見たあと、家族のリクエストである 「アイヌコタン」 を訪れて、帯広(クランベリー)から千歳(空港)経由で札幌(実家)に戻るまでの様子をお伝えします。
・往路 : 「東京→青森→函館→札幌」(両親のお墓参り)
・観光 : 「札幌→網走→釧路→帯広」(家族そろって想い出作り)
・復路 : 「札幌→函館→青森→東京」(現実世界へと戻る工程)
<[2018夏休み] 関連ブログ>
◎「その1」 → 「東京→青森→函館」まで/往路編(1)
◎「その2」 → 函館観光(朝食バイキング→赤レンガ倉庫)/往路編(2)
◎「その3」 → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変)/往路編(3)
◎補足説明 → [スペアタイヤ] 鉄ホイールにマックガードなどロックナットは使えるか?の件
◎「その4」 → 「ニセコ→札幌に到着→小樽へ」/往路編(4)
◎「その5」 → スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・前編
◎「その6」 → スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・後編
◎補足説明 → [長距離走行時のパンク] バーストに至るまでの原因推定と対策案の検討
◎「その7」 → 「札幌→岩見沢→網走」と「道の駅」/道東観光編(1)
◎「その8」 → 「網走監獄→相生鉄道公園→道の駅」/道東観光編(2)
■アイヌコタンへ
私はかつて、妻と生まれて間もない長女を連れて、女満別(めまんべつ)空港に降り立ったことがありました。全日本・社会人体操競技選手権大会(@網走市総合体育館)に出場するためでした(※当時の名称:社会人大会、現在の名称:シニア大会)。
体操競技選手権大会での演技を無事に終えた私たち家族は、器械体操の仲間たちとともにレンタカーで釧路周辺の観光をしました。今から22年前、1996年9月のことです。そのときに訪れた場所の一つに 「アイヌコタン」 があり、妻の記憶に今なお、強く残っているようでした。
今回のブログで紹介するアイヌコタンは、そんな妻からの 「また行ってみたい」 という希望を叶えるための再訪でした。現地に到着すると、風景には多少の変化がありましたが、昔も今もその独特な雰囲気は変わっていませんでした。
<↓国道240号から阿寒湖の方に分岐すると出てくるゲート。斜面に設けられた駐車場は無料でした>
<↓中央の駐車スペースを挟んで、両脇に工芸品などのおみやげを扱うお店が並んでいます>
<↓斜面に連なるお店の様子(湖畔側)>
<↓湖畔側のお店はこんな雰囲気>
<↓こちらは国道側の斜面に連なるお店の様子>
<↓お店の中の(おみやげ類の)例>
<↓斜面を上がったところに、阿寒湖アイヌ生活館とポンチセがあります>
「阿寒湖」 と聞くと、個人的には 「まりも羊羹(ようかん)」 と 「阿寒に果つ」 の印象が強いですが、「アイヌコタン」 もなかなか趣深いものがありました。ショッピングが趣味の方々は、人とは違ったアクセサリを格安に選ぶ時間を費やすことでも楽しめそうですね。
(※まりも羊羹 : まりもを模した球状バルーンの中に充填された羊羹。
つまようじでつつくと、一気に中身が出現する。
※阿寒に果つ : 渡辺淳一氏の私小説。天才画家と呼ばれた少女が
阿寒湖で commit suiside する軌跡をたどったもの。)
このアイヌコタンについても、先ほど 「フォトアルバム」 に画像を載せましたので、興味のある方々は ご覧いただけますと幸いです。
<フォトアルバム>
◎アイヌコタン →
「北海道(道東方面)・阿寒湖アイヌコタン」
■釧路湿原展望台へ
「網走からの移動」 と 「アイヌコタン再訪」 で、夕方近くになりました。この日の宿のチェックインまでにはまだ時間がありますが、他の場所を観光するには少々時間が少ない。ということでネット検索した結果、宿から近い 「釧路湿原展望台」 に向かうことにしました。
(※タイヤの外観と空気圧には異常なし。)
<↓釧路湿原展望台(左の案内板では釧路
市湿原遠望台となっていますが)に立ち寄り>
閉店30分前の館内の売店を見たあと、改めて外に出てみます。すると眼前に広がる風景の、「空の青」 と 「奥の景色」 と 「手前の緑の広がり」 が織りなすコントラストが良い感じ。ここで家族そろって、それぞれがポーズを取りながら記念撮影しました。
<↓(上段):眼前に広がる風景が印象的 (下段):家族で心ゆくまで記念撮影>
<↓私は・・・というと、広大な景色を背景に 「Y字バランス」 で記念撮影(一応、体操選手なので)>
# 家族サービスも体操競技も、まだまだガンバりますよ。
■鶴居村の宿へ
この日の宿は、丘を少々上がった 「グリーンパーク つるい」 さんです。「つるい」 は地名で、「北海道阿寒郡鶴居村」 となります。日帰りの入浴も可能で、私たちが訪れた日は、(宿泊客以外の)日帰り入浴客でも賑わっていました。
<↓この日の宿(@阿寒郡鶴居村)。周辺にコンビニも無く、夜は非常に静かな環境となります>
<↓夕食は大変豪華でした。ここには写っていない、食後のデザートもありました>
<↓お客様(ここでは私たち)の満足が得られるよう、きっと従業員の方々も苦労されているはず>
おいしいお食事は、スタッフさんの苦労や配慮があってこそ、のもの。
私たちは利用客の立場(もてなしを受ける側)ではありますが、
裏方さんの苦労を(心の中で)思いやるような、感謝の気持ちを持ちたいものです。
<↓こちらは翌朝の様子。朝食はバイキング形式で、お刺身やドリンク類も おかわり自由でした>
<↓家族全員そろっての朝食は、ここ数年間で数える程度しか無かったので、これも貴重な時間>
■帯広のクランベリーへ
宿を出て、千歳経由で札幌(実家)に戻る際に、姉から LINE で 「もしも可能だったら、クランベリーに寄ってスイートポテトを買ってきて(はぁと)」 というリクエストを受けました。以下はその会話の要約。
姉 : 「帰りは帯広通る?」
私 : 「立ち寄るかも。何か買う物ある?」
姉 : 「可能なら、クランベリーのスイートポテト。市内に何店舗かある。」
私 : 「いま池田、帯広の手前約20kmのパーキングエリア。
スイートポテトは何個買いますか?」
姉 : 「量り売りで、1本ずつ値段が異なります。1500円くらいを1本で。」
何だか知らんが、オレが想像していたスイートポテト(ひとくち~ふたくちサイズ)とは異なるらしい。量り売りって? 塊なのか? それとも客が重さを指定して、店員が盛り付けするのか? とにかく行ってみよう。
<↓着きましたよクランベリー(>店名)の本店に。そういえば六花亭も柳月も、本店は帯広にある>
店内に入ると、広げた手のひらサイズと同等か、それよりも大きなビッグサイズのスイートポテトが売られていました。確かに1本1本が、微妙に形も大きさも異なる。それにしても、初めて見るスイートポテトの 「重さと値段の関係」 が想像つかん。ここは素直に店員さんに尋ねることにしよう。
私 : 「1500円前後のものを購入希望です。」
店員さん : 「かしこまりました。」
(といって、ウィンドウの中から1本を計量。)」
店員さん : 「ちょうどこれくらいになりますね。」
私 : 「ではそれでお願いします。」
<↓ビッグサイズ! しかもズシりと重い。一体、何人分あるのだろうか?>
有名なようで、私たちの前後に訪れたお客さんも、次々とスイートポテトを買っていきます。姉の分だけでなく、私たち家族の分もいっしょに買いました。それにしてもデカいな! そう思いながら、ふと店内の奥にある掲示物に目をやると・・・「アイヌ語 地名のいわれ」 なるパネルがありました。
<↓遠くからでは文字が細かくて、何が書いてあるのか分かりませんが、近くに寄ってみると・・・>
<↓こんな感じ。印刷物ではなく、手書きの文字なのか?? この文章量で?!>
<↓とにかく、この完成形に至るまでの手間や苦労が忍ばれます(原版は手書きでしょうね)>
せっかくクランベリー本店に立ち寄る機会を得たので、子供たちには店内でソフトクリームなどを食べさせてから、店を後にしました。姉のリクエストに応えることができたので、次の経由地は千歳空港です。
■千歳空港へ
実家の札幌への帰路の途中で千歳空港に寄る理由は、ここで私たちよりも一足先に東京に戻る次女を降ろすためです。往路(東京→札幌)は家族7人そろってエクシーガで移動でしたが、復路(札幌→東京)は次女が減って6人で戻ることになります(※当初の計画通り)。
<↓高速道路の途中のPAで目にした看板。「ガス欠に注意」 とあるが、GSの区間距離を見て納得>
飛行機の搭乗手続きに十分に間に合う時間に、千歳空港に到着。買い物や軽食を済ませて次女の見送りをしました。ふと見ると、空港内では次のようなアート作品がありました。
<↓遠くからでは 「あぁファイターズか。札幌だもんな」 くらいにしか思わなかったが、よく見ると・・・>
<↓「15万本のつまようじを使ったメモリアルアート」 とのこと。・・・えっ?つまようじ? 15万本?>
<↓接近して観察すると、確かにつまようじだ! 制作に要した工数はいったい、どれくらい?>
それにしても、15万本のつまようじですか。まず初期スケッチからのデザイン。次に材料となるつまようじの確保・調達(刺される側の土台も)。次に全体の詳細デザイン。どこにどんな色のつまようじが必要になるのか。彩色設計。密度(配置)のシミュレーション。そして工数読み(○人×○H)。制作場所から現場までの搬出入。運搬手段の手配。
いや~、ザッと想像するだけでも気が遠くなりそうですね。
(# 展示期間が終わったら、どうするのでしょう。解体?保存?)
■無事に実家の札幌に到着
こうして家族みんなそろって北海道内(道東方面)を観光するという、初めての周遊を無事に済ませることができました。もしもスペアタイヤのままで出発していたなら、多分、今回のようにスムーズな計画遂行とはいかなかったことでしょう。
運が良かったとは言え、あのとき、ヤフオク!で中古タイヤのリサーチに力を注いで本当に良かった、と実感しました。仮に道内の周遊をしのげたとしても、そのあとに本州移動(青森→東京)が待っていましたからね。
<↓今回の道東周遊にて、釧路から札幌に戻る際に使った走行ルート。高速道での移動がメイン>
札幌(実家)に到着して1泊します。この日の夜は 「復路の運転に備えて疲れを残さない」 よう、しっかりと配慮することと、翌日は 「何事にも時間的な余裕を持って」 行動することを再確認します。家族一人一人も、それぞれにとっての 「良き想い出(@北の大地)」 が形成されたことでしょう。
「その10」 に続く。
(残るブログは、「札幌→東京(途中で中尊寺金色堂を見学)」 と、
「番外編(道内で目に付いたものなど)」 の2編となる見込みです。
↓
↓
↓
2018-10-03(Wed.) : 更新
[2018夏休み] その10・札幌→函館→青森→中尊寺金色堂→東京/復路編 をアップロードしました。