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調布市のKAZのブログ一覧

2020年05月17日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その3(最終話)

[BPレガシィ] サンルーフ動かず(左チルトで右クローズ)を解消する・その3(最終話)愛車のBP型レガシィワゴンは、5月連休の最中(さなか)にサンルーフが故障。「左側のみチルトアップして右側は閉じたまま」ロックしてしまい、開くことも閉じることもできない状態に陥りました。

今回のブログは、「傾いたまま動かなくなったサンルーフ」をDIYで解消するまでの記録・その3(最終話)です。


◎「その1」 は → こちら(緊急対策 編)
◎「その2」 は → こちら(詳細観察 編)

■左右の違いを追う
無事にチルトアップガラスルーフの取り外しができたので、室内(トリム側)からの観察に加えて、車外(ルーフ側)からも 構成部品の作動状況を直接 目視確認することができる状態となりました。

<↓チルトアップガラスルーフを取り外した直後の状態。養生テープを貼ったのでシム(薄板)の脱落は無し>


チルトアップガラスルーフ(ワゴンでは前後2枚でガラスルーフが構成されており、そのうち前方のガラスルーフ)が無い状態になると、左右のスライドレールが良く見えるようになります。

<↓ガラスルーフを支持する左右のブラケットの動きが、互いに同期していない>


<↓左側(助手席側、正常作動して停止)の支持ブラケットの様子>


<↓右側(運転席側、閉じたままロック)の支持ブラケットの様子>


前回ブログ(その2) で気づいた異変の原因について、スライドレールを中心に探っていきます。

<↓左側(助手席側)のスライドレール周辺の部品の状態(全景)>


<↓右側(運転席側)のスライドレール周辺の部品の状態(全景)>


上に示したスライドレール(を構成している部品群)について、「左右でどこが異なるのか?」を確定させなければなりません。もちろん、構成部品そのものは左右で同じ(※デザインのみ、左右対象となる部品はあります)ですから、その「存在」ではなく「状態」が異なっているものを抽出します。

<↓右側(運転席側)のスライドレール。この状態を視覚的にしっかりと記憶してから、左側と見較べる>


不具合の生じた右側について部品の「停止状態」を把握し、それをしっかりと脳内に記憶。その直後、正常作動の左側を観察して比較します。言わば、左右のスライドレールで「間違い探し」をしているようなものです。

<↓左側(助手席側)のスライドレール。黄色の四角い線で囲った部分に、左右差があることを認知した>


上記画像をさらに拡大します。

<↓正常作動していた左側(助手席側)では、樹脂のローラーピンがガイド穴の中に位置しています>


<↓イレギュラー停止していた右側(運転席側)は、樹脂製ローラーピンがガイド穴から外れています>


■連動する部品の確認
左右で構成部品の状態差を抽出したので、その部品を「本来あるべき位置」に戻してやったときに、支持ブラケットも連動して「本来のチルトアップ状態」になるかどうかを確認します。

<↓ガイドから外れていた樹脂ピンをスライドさせると、それに連動してブラケットもチルトアップした!>


ついに原因をつかんだ瞬間です。
ここまでくれば、もうDIYで修理が出来たも同然です。


■清掃と給油
樹脂製のローラーピンをガイドに正しく装填し直す前に、スライドレールの清掃と給油を行います。先の細い部分ですので、割り箸の先に紙タオルを挟んで、ホコリや汚れを少しずつ取り除きます。

<↓指先の入らない細い部分は、割り箸などを利用して清掃しました>


しっかりと清掃すると、スライドレールの各部は見違えるほどキレイになりました。ただし、明らかに可動部分に残存しているグリス(モリブデンのような色合いをしていました)は、あえて拭き取ることはしていません。

<↓今後、頻繁に清掃できる部分ではないため、この機会にしっかりとキレイにしておきます>


清掃の次は給油なのですが、ちょうど数日前に、ホンダ・CBR250Four の 「スピードメーターが動かない」を解消する・その4 で選定した KURE グリースメイト(No.1061、20%増量セール品) を適用することにしました。

<↓バイクのメンテナンス用に購入した潤滑スプレーですが、早くもレガシィにも適用するシーンが訪れた>


<↓潤滑スプレーを噴射したあとの様子>


# ガイドの間口(上方の開口部)は狭く、樹脂ローラーピンを
# そのまま上から押し込んでもハマりません。
# 樹脂ピンは、いったんガイドの真横方向に逃してやってから
# 側面から入れるように導くと、ガイドの中にうまくハマります。

<↓左側(助手席側)のスライドレールについても、清掃と給油をしっかりと実施しました>


この状態(ガラスルーフを取り付けする前)で、スイッチ操作により正常作動するかどうかを確認しておきます。

<↓「閉から開」方向も「開から閉」方向も、サンルーフは正常に作動することを確認(これで一安心)>


■ガラスルーフの復元作業
荷室内に仮置きしていたチルトアップガラスルーフを取り出します。今度はこれをストレスの掛からないよう、しかし雨漏りもしないよう、ジャストなポイントで取り付けしなければなりません。

<↓荷室から取り出したガラスルーフ>


<↓雨漏りなどが起きないよう、仮締め後、各部のクリアランスを調整しながら取り付けする>


# 実際には、ガラスルーフをチルトダウン(サンルーフ全体
# を全閉)させた状態で、シーリングゴム(窓枠周辺のゴム
# パッキン)に均一に密着力が生じることを確認して本締め。

■作動の再確認と内装の仕上げ
ガラスルーフの取り付け(シムの脱落防止用に貼っておいた養生テープも剥がしてあります)が終了したあとは、サンルーフ(内側のサンシェードも含む)の開閉動作を念押し確認します → まったく問題ないことを確認しました。

さらに、当該ガラスルーフを最大限にチルトアップさせた場合であっても、ガラスルーフ開口部の最上端(中央のヘリの部分)が、直上に位置するTERZOのルーフボックスとは干渉しないことも、追加で確認しています(>従来と変わらずに )。


<↓FULLにチルトアップさせても、ギリギリのところでルーフボックスとは干渉していないことを確認>


<↓最後に、外していた左右のカバー(樹脂トリム)を取り付けすれば、すべての修理作業が完了>


■あとがき
BP型レガシィワゴンのサンルーフは、各部品をつなぐ複雑なリンクを介してその作動段階を制御していると思っていました。そのためDIYでの修理作業に着手する前は、多少の覚悟を伴っていたのですが、いざ修理を初めてみると、何のことはない…簡単なスキルで完了させることができました。

5月連休中の故障だったため、ディーラーに依頼することができないという背景があったにせよ、結果として無事に短期で復調できたことは良かったです(自分の経験値も増えた)。しかも一切の工賃もかかっていません。

<↓「KAZさんは けいけんち が 1 あがった」「サンルーフ ステージ を クリア!」>
 

近年は、新車成約時におけるサンルーフの装着率は低い状態で推移しているようですが、今回の当方の事例(故障の原因や対処方法など)が多少なりとも、このブログをご覧いただいている方々の参考になれば幸いです。

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2021-02-27(Sat.) : 更新
[BPレガシィ] 続・サンルーフ動かず(開かず/閉じず)をDIYで解消する:前編 をアップロードしました。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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