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調布市のKAZのブログ一覧

2021年08月23日 イイね!

[エクシーガtS] 格安タイヤ選びVol.4(DIYで空洞共鳴音の低減処置をする)

[エクシーガtS] 格安タイヤ選びVol.4(DIYで空洞共鳴音の低減処置をする)エクシーガ(2.0Lターボ)のタイヤを、ハンコック Ventus V12 evo2(摩耗で寿命) から ナンカン NS-25(新規に導入) に履き替えしました。サイズは純正指定の 215/45R18 です。

履き替えするにあたり、タイヤの内側に空洞共鳴音の低減を狙ってスポンジテープを貼り付けしました。「幅×高さ」が互いに異なる3種類です。


<関連ブログ>
◎Vol.1 → ハンコックVentus Prime3は在庫切れ
◎Vol.2 → ナンカンNS-25をタイムセールで購入
◎Vol.3 → 親子でタイヤで遊ぼう…編

■自動車技術 Vol.60 より
住友ゴム工業株式会社は2006年、自動車技術 Vol.60、No.4 に吸音スポンジタイヤに関する論文を寄せています。以下は同誌からの抜粋です。

<↓ロードノイズを発生周波数帯ごとに、大まかに3種類に分類し定義>


<↓タイヤ内部にスポンジを貼り付けした場合の、空洞共鳴音の低減例>


自動車技術 Vol.60 に掲載された住友ゴム工業(株)の論文の内容や、その解釈については、過去ブログを参照願います。

◎関連ブログ
 2006年04月15日付け → [吸音スポンジ] 低騒音タイヤの開発(住友ゴム文献)

文献発表は2006年(今から15年前)のことですが、ダンロップタイヤのラインナップには今でも吸音スポンジ搭載モデルが存在していることから、同社のコア技術の一つとして受け継がれているのでしょう。


<↓ダンロップのWEBサイトから、現行モデルのカタログページより抜粋>


■ダンロップ・ルマンLM703の場合
ダンロップの吸音スポンジ搭載タイヤは、実際に使ったことがあります。2007年から~2014年まで、BPレガシィに当時の主力タイヤ・ルマンLM703を履かせていました。

ブリジストンのレグノからの履き替えだったため、トータルの静粛性はやや劣るものの、確かに共鳴音は低減されているな…という印象を持ちました。実際にタイヤ内部の吸音スポンジにも触れたことがあり、案外(造りが)大雑把だな、と思ったものです。


<↓左:実は「つなぎ目」は途切れている  右:スポンジは思いのほか柔らかい>
 

■DIYでの吸音スポンジ選び
空洞共鳴音の低減を狙って、タイヤの内部にスポンジを貼り付けする作業は今回のナンカンNS-25で3回目です。1回目はハンコック・Ventus V12evo2、2回目はスタッドレスでファルケンのエスピアEPZ-F。いずれも、材料となるスポンジはホームセンターの「スキマテープ」を転用しており、今回もそれを踏襲します。

スキマテープは、幅と高さが互いに異なる3種類を調達します。共鳴の低減狙いですから、なるべく効果の得られる周波数帯を広げたいためです。


<↓近所のホームセンター(コーナン)にて(以前より少々値上がりしていた…)>


<↓メインとなる幅30mm×高さ20mmタイプ。長さは2m。これを4個購入>
 

<↓サブとなる幅30mm×高さ10mmタイプ。こちらはOUTSIDE用に4個購入>
 

<↓幅15mm×高さ10mmタイプはINSIDE用として。2本入りなので2個購入>
 

<↓パッケージの例。材質はいずれもポリウレタン系なので、本家ダンロップと同類材>
 

■スポンジを貼る前に共鳴を体験
空洞共鳴音は実際に車両が走行しているときに発生するものですから、静的な状態でそれを模擬することは困難ですが、少なくとも「スポンジを貼る前」「貼ったあと」で、タイヤ内部の反響具合に差が出るかどうか? の簡易確認くらいはしておきたい。

…ということで、タイヤを横に寝かせた状態で垂直に4本、積み上げ、タイヤ内部に向かって首を突っ込んで「あ~」とか「う~」とか声を出して反響音の確認をしてみます。その状態を記憶しておきます(感覚的なものなのでラフですが)。


<↓積み上げたタイヤの内部に首を突っ込んで声を出すと、想像以上に自分の声が反響して驚く>
 

■DIYでスポンジ貼り
仕様の異なる3種類のスキマテープを吸音スポンジとしてタイヤ内部に貼り付け、空洞共鳴音の低減を狙います。具体的な作業内容は「整備手帳」に載せていますので、そちらも参照ください。

◎整備手帳 → [自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ナンカンNS-25を静音タイヤ化する


<↓左:離型剤を除去するため脱脂洗浄  右:タイヤセンターにメインスポンジを貼る>
 

<↓中央に直線状の成形痕が円周状に残っており、それをガイド代わりにまっすぐ貼っていく>


<↓小さなアシスタント(息子、小学生)も父(=私)のお手伝い>


<↓トレッド中央に1本目(幅30mm×高さ20mm)のスポンジを貼り付けしている様子>


<↓OUTSIDE指定のある側に、2本目(幅30mm×高さ10mm)のスポンジを貼る様子>


<↓INSIDEに3本目(幅15mm×高さ10mm)のスポンジを貼る様子>
 

3本のスポンジテープは、互いに約15mmの間隔を空けて平行に貼りました。貼ったあと、念押しで再度の圧着をしていきます。

<↓2本目以降のタイヤも同様にスポンジ貼り付けを行い、4本のタイヤを仕上げていきます>


<↓完成形。4本のタイヤにそれぞれに吸音狙いのスポンジ3種類を貼ったあとの様子>


■スポンジを貼った後の効果を確認
4本のタイヤ内部を脱脂してスポンジを貼り付け、圧着する作業はおおよそ3時間弱(の時間を掛けました)。完成後、先ほどと同様にタイヤを寝かせて4本垂直に積み重ね、上から顔を覗いて発声してみました。

<↓タイヤ内側にポリウレタン系のスポンジを円環状に複数列、貼り付けしたあとの反響音を確認>
 

意外なほど声が反響する点は変わらず。ただし、少しだけまろやか?になったような気がします。もともと低減を狙うのは、周波数250Hz近辺の空洞共鳴音ですから、そんなに簡単に声の反響が低減したらビックリものですよね。

実際の効果は、例えば、車両の進行方向に対して横向きに現れる道路のつなぎ目を通過する時のような、「タンタンタン…」と続くような共鳴音が体感上、どのように低減していると感じられるかどうか? にかかってきます。

このあたりは、新品タイヤ(ナンカンNS-25)そのものの皮むきが終わり、数百kmほど走った際のインプレッションで判断していきたいと考えています。


格安タイヤ選び Vol.5 (タイヤフィッターでの装着)に続く。
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2021-08-30(Mon.) : 更新
最終話:[エクシーガtS] 格安タイヤ選びVol.5(外した古タイヤのDIY吸音スポンジの状態確認) をアップロードしました。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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