帰省先の冬の札幌から東京に戻ってきた直後(往復で2337kmを走行)、エクシーガのエンジン右バンクからのオイル漏れを発見しました。
点検整備の入庫予約をするため、1月上旬にディーラーさんに出向きましたが、サービス工場が混んでいるので「作業着手は2~3月まで待つ必要がある」…とのこと。
今回のブログは、ディーラーさんに現状を報告するための資料を作成するまでの様子について記します。
<オイル漏れ 関連ブログ>
◎その1 →
症状認知と初動編
■方針転換
「今から(※1月上旬)作業予約を入れても、実際の入庫は2~3月になりそう」という予想外の回答をいただいたあと、いったんディーラーさんから帰宅。
ディーラーさんでのトラブルシューティングをやりやすくするため、当初は「オイル漏れしている状態を、あえてそのまま保持」するつもりでした。しかし、可能であるならその間もエクシーガを使いたい。
すぐに入庫可能なら話は別ですが、オイルが漏れたままの状態を1ヶ月間も2ヶ月間も(わざと)放置させておくこともできません。ここは方針転換して、
・漏れ記録はこちらで撮っておく
・洗浄も、可能な限りこちらでやっておく
・入庫のタイミングが決まった段階で、必要な情報を提供する
ということにしました。
■オイル漏れ各部の洗浄
そうと決まれば、早速、洗浄作業に入ります。手持ちのパーツクリーナーに加えて、ちょうどKTCの真鍮ブラシを少し前に入手していたところでした。
<↓たまたま入手していた真鍮ブラシ。都合が良いので、排気系の洗浄に使用することにします>
<ご参考>
◎パーツレビューは こちら → KTC / 京都機械工具(株) 真鍮ブラシYTBR-212
<↓LEDライト、パーツクリーナー、ペーパーやすり、真鍮ブラシなどを揃えて洗浄作業の開始>
まずは、すでにオイル漏れ痕を認知している
・RHシリンダーヘッドの天面リヤ側
・ターボに接続する樹脂製吸気ダクト
・RHロッカーカバーのIGコイル周辺
について、パーツクリーナーを吹きかけて洗浄します。こちらは比較的簡単に油分を除去することができました。
続いて、排気系(ターボ前の立ち上げパイプ)の洗浄に移ります。KTCの真鍮ブラシの出番です。こちらは、ちょとだけ作業の難易度が上がります(∵手が届きにくいため)。
<↓KTCの真鍮ブラシは、握り手(柄の部分)に間伐材を使用しているとのこと>
上の画像に示す通り、真鍮ブラシのヘッドの部分はそこそこの厚みがあるため、本来は対象部品単体(の平らな部分)をターゲットとした造りになっており、今回のような車両整備用途にはあまり向いていません。
<↓このような、クリアランスの狭い部位に 真鍮ブラシYTBR-212 を適用するには、少々コツが必要>
<↓ジャッキアップもせず、アンダーカバーも外さず、エンジンルームから手を伸ばしてブラシで洗浄>
何とか こなしたところで、この日は日没となったため作業終了。
エンジンの洗浄作業の続きは、別の日に改めて実施することにしました。
■遮熱カバーへのオイル付着痕
数日後、今度はエクシーガをジャッキアップして確認開始です。ボンネットフードを開けて、エンジンの上からアクセス可能な部位の洗浄は終了しているので、この日はエンジンを下から見上げた部位の洗浄を予定していました。
<↓エクシーガの右前をKYBのシザースジャッキでジャッキアップ(用心のため2基掛け)>
<↓エキマニ周辺を覗き見たときのショット>
ここで安全確保の上で、車両の下に潜り込みます。
<↓赤色で囲った部分が、右バンクの排気系(ターボチャージャに接続する立ち上げパイプの遮熱カバー)>
ここまで来て、思わず作業の手を止めてしまいました。
予想外に遮熱カバーへのオイル滴下がひどかったためです。
<↓思いのほか、滴下オイルまみれだった排気系の遮熱カバーの下側>
うーん…。
「これをオレが洗浄するのが適なのか…?」
もう少し、状況観察します。すると、オイルの付着痕のある遮熱カバーは、最下点だけでなく、ターボサイド(=比較的、上方の部位)にも広がっているように見えることが分かりました。
<↓遮熱カバーの、比較的上の方から(下方に)オイルが垂れてきたような痕跡あり>
いくら走行風が垂れた油滴に当たったとしても、立ち上げパイプの下から上方に向かってオイルが駆け上ることは考えにくいのではないか?
とすると、この遮熱カバーに垂れたオイルは、ロッカーカバーガスケットからの漏れ「だけ」ではなく、もっとエンジン上方から垂れたオイルが最下点に伝わってきた可能性も考慮した方がよさそう…と考えました。するとRHヘッドから…なのでしょうか?
<↓エンジンハードの構成として、オイル供給パイプからの漏れの可能性も、検討しておいた方が良い>
すぐ上の部品構成図で、水色の線で囲った部位(ターボ側のバンジョー&ユニオンと、中継フィティング部分の2箇所)については、直接の目視確認が可能なロケーションにあり、したがって「漏れは無い」ことの確認が取れています。
ただし、赤色で囲った部位(ヘッド側のバンジョー&ユニオン)については、近接物の陰になってしまっており、直接の目視確認ができない位置となっていました。したがって、ここは「その後の要チェックポイント」としておきます。
結局、この日は状況を画像撮影しただけの作業に留(とど)めました。「ディーラーさんに後日、入庫させる前提であるにも関わらず、果たしてユーザー(=私)自身がそこまでセルフ作業をやる意味があるのか?」 という疑問が生じたためでもあります。
■ディーラーさんとのやりとり
その後、車両の具体的な入庫日程を調整する過程で、「ユーザーである私自身がオイル漏れについて確認できた事実」「これまでに私自身で行った作業」、そして「今後の希望」について、事前情報としてディーラーさんにメール展開した方が良い…ということになりました。
# ディーラーの担当セールスさんからも、
# 「そうしていただけると助かります。」
# とのお話をいただいたため…でもあります。
クルマを使うユーザー本人(=私)からの具体的な情報があった方が、ディーラーさんにとっても「(手がかりゼロの状態から調査開始するよりも)原因究明に必要な調査手番を減らすことが可能」 → 「ディーラーさんに預けておく日数を減らせる」 → 「つまり、エクシーガが早く手元に戻ってくる」ことにつながるのです。
■報告書の作成
ディーラーさんの作業工数を減らし、エクシーガを早めに引き戻すことができるよう、「ユーザーである私が確認できたこと」や「オイル漏れ痕の画像記録」を、報告書形式でまとめることにしました。
以下、ディーラーさんに提出するために作成した 「オイル漏れに関する報告書(申し送り書)」 を載せます。全部でA4サイズの5ページ構成になります。ご参考まで。
<↓ディーラーさんへの報告書の1ページ目>
<↓ディーラーさんへの報告書の2ページ目>
<↓ディーラーさんへの報告書の3ページ目>
<↓ディーラーさんへの報告書の4ページ目>
<↓ディーラーさんへの報告書の5ページ目>
こうして、あらかじめディーラーさんから伺っていたサービスフロントのアドレス宛てに、この報告書(EXCELファイル)を添付してメール送信しました。数日後、私が作成した報告書を元にした「見積書」が返信されてきました。
<↓こちらはあくまで最低限の参考値。実際にはこれよりも費用がかかる可能性もありますね…>
この時点では、費用(想定される部品代と工賃)の見積もりは出していただけたのですが、具体的にいつ(○月○日に)車両を入庫させましょう…という話までには至っておりません。このへんについては、引き続きディーラーさん内部での入庫調整をお願いすることになります(それほど予約が混んでいる模様…)。
オイル漏れ「その3」へと続く予定。
(※現在でも On Going の案件ですので、解決までには まだ時間がかかる見込みです。)
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2022-02-20(Sun.) : 更新
[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その3_修理完了と残課題編 をアップロードしました。
Posted at 2022/02/04 02:02:01 | |
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