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調布市のKAZのブログ一覧

2006年01月26日 イイね!

瞬間燃費計・平均燃費計の標準装備が進む(その2)

瞬間燃費計・平均燃費計の標準装備が進む(その2)燃費計の標準装備化が進んでいるという話と、
それに関する四方山(よもやま)話・その2。

その1) では 話がすいぶんと脱線したが、瞬間燃費計&平均燃費計を標準装備するという流れは、日本でも確実に進んでいくと思う。現在は日本車での採用例は まだまだ少ないが、これらの燃費計は、以前から日本に輸入されている欧州車では ごく普通に見かける装備だった。一部輸入車では表示の単位が [km/L] =燃料1リッターあたりの走行距離・・・ではなく、[L/100km] =100km走行するのに必要な燃料の量・・・を表すような表示になっていたため、アクセルをガバッと踏み込むと燃費計のデジタル表示値が大きく表れ、多少の違和感(※)が残る車種もあったかと記憶している。

(※)違和感 : 日本で 「燃費」 と言うと、通常は数字が大きい方が燃費が良く、アクセルを踏むと数字 (燃費値) は小さくなるハズという概念を持っているため。

が、それにしてもそれらの欧州車では、瞬間燃費計や平均燃費計だけでなく、走行距離に応じてオイル交換時期などを知らせるドライブモニタ (インフォメーションボード) 類も備わっていることが多く、ドライバーに対して積極的に車輌情報やメンテナンス情報を提供する技術と思想に長(た)けていると感じたものだ。

富士重工業の看板車種 : レガシィでは、先代(3代目)BH/BE系 から 現行(4代目)BP/BL系 にフルモデルチェンジした際に、ようやく燃費計が標準装備された。ネットでユーザーの声を拾うと、燃費計の表示値は実際の値よりも やや甘く(良く)出る傾向があるようだが、元々は運転の目安とすべきものであることを考慮すれば、多少の誤差があっても当然だろう。むしろ差が数%以内で済むならば、案外精度が良いモノだと思う。エコモードに入る/外れると、単にインパネのランプが点く/消える、というだけの ON-OFF 的なインジケータよりもずっと良いと認識するべきだ(>メーカーもユーザーも共に)。

実はかつて私は自分のクルマに、後付けの瞬間燃費計を装着していたことがある。現在のBG(2代目)レガシィではなく、その前に乗っていたBC(初代)レガシィRSで、だ。平成1~8年ころの話である。その後付装置の名前は 「エプソン・EJ-1(ドライビング・プロセッサ)」。ユニシア・ジェックス(※)とエプソンが共同開発した汎用の後付車載コンピュータで、HKS の CAMP の ”ハシリ(先駆モデル)” のようなものだった (CAMPが出たのは そのずっとあと)。

(※)ユニシア・ジェックス:当時の旧社名。日産車用の大容量燃料ポンプなどでも有名。現在は日立ユニシアオートモティブに社名変更されている。

レガシィの純正ECUから各種信号 (車速、エンジン回転速度、吸入空気量など) を分岐して入力させると、手持ちのモニタ (平成1年当時はまだナビが世の中に出回っていなかったから、TV番組用のモニタだ) に各種情報が出力される、というものだ。エンジン出力(パワーPS、トルクkg・m)も表示させることができる。ちなみに2リッターターボのレガシィが平坦路を車速40~50[km/h] で走る際の馬力は30~40馬力程度であったように記憶している(データロガー機能もあったと思う)。

「エプソン・EJ-1」 には瞬間燃費計としての機能もあり、画面上ではデジタルの数字に加えてバーグラフでも視覚的に燃費を把握できた。瞬間燃費は停止状態からの発進時がグンと悪く、下り坂でアクセルオフにすると 99.9[km/L] になるなど、走行条件 (路面負荷) による変化をうかがい知ることができた。特に瞬間燃費が所定の数値以下に悪化すると、バーグラフが黄色から赤に変わって視覚的に訴えるものがあった。もちろん、自分のアクセル操作の 「ラフさ/丁寧さ」 を定量的に把握できることも有意義であった。

(その3)に続く
2006年01月25日 イイね!

瞬間燃費計・平均燃費計の標準装備が進む(その1)

瞬間燃費計・平均燃費計の標準装備が進む(その1)燃費計の標準装備化が進んでいるという話と、
それに関する四方山(よもやま)話・その1。

このほどフルモデルチェンジされたスズキのMRワゴンには、瞬間燃費計&平均燃費計が標準装備された。同社では世界戦略車のスイフトに続いて2機種めの採用で、2006年1月23日付けの日刊自動車新聞(画像参照)によると 「今後、スポーツ色の強い車種などを除き全乗用車に展開していく」 という。

同紙によると、「瞬間燃費計&平均燃費計の表示は、環境や燃費に対するユーザーの関心を高める効果があると判断。自動車メーカーとして 間接的に省資源や排出ガス削減に貢献できる装備と位置づけ、他車種への設定を進めていく。」 そうだ。

なるほど。自動車メーカーとしての社会的責任を考えての方針だな。私見だが、それだったら どうして 「スポーツ色の強い車種」 にも採用しないのだ? と、苦言を呈したくなるねぇ。スポーツ色の強い車種だったら、省資源や排出ガス削減を目指さなくても 良いのかよ 良いのでしょうか? そんなこたぁねぇだろ そんなことはないと考えます。スポーツ色の強い車種で あろうとなかろうと、全てのユーザーに対して 同様に 啓蒙活動を勧めるべきではない のかね でしょうか?>スズキ自動車さん。

ところでこのような話をすると必ず出てくる 勘違い野郎 のが、「燃費を気にするようなヤツは、最初からスポーツ車に乗るな」 と言い張る者だ。スポーツ車に乗る者は、あくまでもそのスポーツ車でできる範囲内で、省燃費なり地球にやさしい運転なりを目指せば良いだけのことだ。自由意志を曲げ、こだわりの 「スポーツ車」 から踏み外す必要はない。要するに 今ある自分の所有車において自分ができる努力をすれば良い のに、「カテゴリー違いのクルマに買い換えろ」 なんて話は、単に 話のスリ替え、大きなお世話 に過ぎない・・・と私は思っている。

まぁ、本人の意思でスポーツ車から燃費性能に優れるコンパクトカーや軽自動車に乗り換えること自体は、決して否定しない。その方が 確かに 環境への負荷が減ると思われるからだ。ただ、人に言われて 「ハイ、そうですか」 と簡単にスポーツ車からコンパクトカーに乗り換えることができるような者は、最初からスポーツ車を選んでいたこと自体が選択ミスだったのではないかとツッコミされても、仕方がないだろうとは思う。

ここまではスポーツ車ばかりが矛先 (ほこさき) に挙がっているが、同様なことは重量級のRV車や大排気量ワンボックスカーなどにも言えるワケで、燃費を気にするならワンボックスカーを軽自動車に買い換えろと言われても、家族が6~7人構成の者は買い換えはできないハズだ。家庭の事情がそれ(乗り換え)を許さないだろう。だから各自がそれぞれのクルマでそれぞれに 「燃費や排出ガスや環境に配慮した運転」 を目指すのが良いのだ。

仕事で大型トラックを使っている事業主にしても同じ。小型トラックに買い換えろと言われても、業務がそれを許さないかもしれない。大型トラックは大型トラックなりの燃費向上を (メーカーだけでなく、ユーザー自身でも) 目指すに越したことはない。その意味でも、各車に 瞬間燃費計&平均燃費計が備わっていた方が、スズキが言うところの 「ユーザーの関心を高め」、「貢献できる」 と考える(注:スズキは大型トラックは生産していないが、グランドビラータなど排気量の大きなクルマは生産している・・・念のため)。

だから冒頭で紹介した 「今後、スポーツ色の強い車種などを除き全乗用車に展開していく」 という例外規定を設けるスズキの方針に私は噛み付くのだ。もしも瞬間燃費計&平均燃費計を標準装備するなら、全ての車種にあまねく付けろっての!・・・と思ってしまうのですよ、ハイ。

その2) に続く
Posted at 2006/01/28 03:31:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 毒吐き・主張 | クルマ
2006年01月24日 イイね!

[STI ] スピードメータークロックに関する雑感・・・の巻

[STI ] スピードメータークロックに関する雑感・・・の巻スバルディーラーで購入した時計に関する雑感。

皆さんの中には、こんな経験をお持ちの方は
いらっしゃるだろうか?
    ↓
(クルマに限らず)部品・用品を勢い良く買ってみたものの、後で使おうと思っているうちに いつの間にかそのままにしてしまい、結局、使わずに押入れや倉庫の肥やしとしてしまった・・・というような経験だ。

実はこの私にも、そのような経験はいくつかある。今回のブログでは、そんな中から小物を紹介してみようと思う。・・・いや、こんな書き出しをすると、私がいかにも 「大から小まで」 いくつもの 「ムダ買いアイテム」 を持っているかのように受け取られかねないが、決してそんなコトは無い(と思っている)ので、誤解の無いようにお願いしたい。

さてその小物とは、タイトルにもある通り、STI スピードメータークロック だ。画像に示すように、現行(GD/GG系の)インプレッサのインパネ形状をあしらった、シャレたものだ。商品名はクロックとなっているが、実際には温度計・湿度計も備わっている優れモノである。家の GDA-Cインプレッサ を購入した際、遊び心で 部屋用にも おそろいで飾っておこうと思い、購入に至った。

ところがこの時計、注文してから実際に入荷するまでには 大変な時間を要した。というのも、注文当時は 中国(CHINA)で SARS(重症急性呼吸器症候群) が大流行しており、日本への工業製品の輸出もその影響を受け、遅れに遅れていたのであった。そう、この時計は中国製 (MADE in CHINA) だったのだ。 SARS の影響は、こんな形で スバルのパーツセンターやディーラー、そして 我が家にまで及んでいた のだった。

注文から数週間が過ぎたころ、何か用事があってディーラーに足を運んだ際には、私は確認の意味も込めて 「注文した時計がもしも入荷したら、連絡くださいね。」 と念押ししていたのだが、パーツセンターからの連絡がディーラーにも届いていない以上、同じことを何度も繰り返し言うのは気が引けたので、それ以降はこちらから言うのはやめて、単に入荷の連絡を待つことにした。

そして数ヵ月後、注文したこと自体が記憶の隅に追いやられたかのような ある日のこと、ようやくディーラーから入荷の連絡が来た。こうして私はようやく実物を手にすることができたワケだが、苦労して日本に渡ってきたこの時計、何だか開封するのがもったいないような気がしてしまった。結局、封を開けずに棚の中にしまい込み、数年が過ぎてしまった。

最近になって棚の整理をしていると、この時計が思いがけず出てきた。いまさら感傷も無く、使わずに取り置きしている方が逆にもったいない。私は思い切って開封した (開封するのに 「思い切る」 必要があるのかよ・・・ってツッコミは無しで。根が貧乏性な私ですから、えぇ)。

開封して初めて分かったことだが、箱の中から出てきたものは、何と 「STI スピードメータークロック をご購入いただきました皆様方へ」 という お詫びのお知らせ だった。以下にその一部を引用する。

 > 誠に申し訳ございませんが当初カタログに掲載しておりました
 > 仕様を設計上の都合等により変更させていただいております。
 > (~中略~)
 > カタログに掲載されている写真と実物は異なります
 > また、商品説明内容も一部 実物と異なります

うおぉ~、一体何があったんだ? SARS は STI クロックの仕様まで変更させてしまったのか?(>いや違うって。) 何だか良く分からんが、お知らせには 「正誤表」 が続けられていた。

 >    誤                    正
 > 右側:アラーム             右側:秒針
 > 中央:時計               中央:アラーム時計
 > (秒針あり、アラーム無し)      (秒針無し)
 >
 > TRIPスイッチ              LIGHTスイッチ
 > 文字盤・針は蓄光タイプ        文字盤・針はLIGHTスイッチを
 >                        押すことで夜間でも確認できます

こりゃまた ずいぶんと仕様が変わっているではないか。針が蓄光タイプから光で照らすタイプに変更されている点が少々気になるが、まぁ終わりよければ全て良し、ってところか。ではカタログに載っていたモノは一体何だったのか・・・。何だか良く分からんが、気を取り直して今度は説明書を見てみる。

すると 「盤面が黒色のために、点灯しても時刻の確認がしずらい場合もあります」 とある。しかも太字で 目立つように。おいおい、ほんのちょっと前に 「文字盤・針はLIGHTスイッチを押すことで夜間でも確認できます」 と謳っていたではないか。心配になったので、夜間照明の効果を確かめるべく、暗い部屋に持っていって試してみた。

すると本当に文字盤の針が ほとんど読み取れない ではないか。_| ̄|○ 盤面の脇にはLEDとおぼしき点光源が4つあったが、どれも光量不足だ。しかも本当に点光源でしかない。これでは夜中に目が覚めたときに時間を把握するのは大変困難だろう。全然優れモノとは言えないではないか。何ともガッカリ。いくら見てくれが良くても、使い勝手に難があるようではちょっとマズイ。でもまぁ、最後には 「割り切って使うぶんにはこれで十分かも。」 と自分に言い聞かせることにした。

この STI スピードメータークロック、どうやら現在ではカタログ落ちしているようだ。知らないうちに、すでに廃盤になっていたのかもしれない。インプレッサの多眼メーターをモチーフにするという企画までは良かったが、人件費を省くために中国での生産を決めたことがアダとなったのだろうか? その由(よし)を知るべくもないが、今後は恐らく 希少アイテム として我が家に末代まで伝え残るであろうことは確かである・・・と結んで、今回のブログを終わりにする。
Posted at 2006/01/25 23:12:05 | コメント(2) | トラックバック(0) | └ マニアックなスバル話 | クルマ
2006年01月23日 イイね!

お客様感謝デイ・東京スバルは平日を含めて6日間

お客様感謝デイ・東京スバルは平日を含めて6日間東京スバルのお客様感謝デイ(WEEK)の話。

2006年1月、今年最初のお客様感謝デイは、東京スバルでは1/24(火)~1/29(日)までの6日間、連続で開催される。スバルの 「お客様感謝デイ」 は、メーカー (富士重工業(株)) 主導で開催される全国統一フェア的なものもあるが、基本的には各販社 (例:北海道スバルとか東京スバルとか) が独自に開催日と会期を決めているようだ。

富士重工業(株) の公式サイトにも、お客様感謝デイは地域によって開催日が異なること、および各販社での開催日がいつなのかをお知らせするページが設けられている。だから 「オレの住んでいる地域のお客様感謝デーはいつ?」 などと疑問に思う人がいたら、何も調べずに CarView の車種別掲示板で聞くようなことをする前に、まずは富士重工業(株)の公式サイトを見てみるべきだろう。

さて、今回開催される東京スバルの感謝デイについてだが、先日、私のところにDM (ダイレクトメール) が届けられた。販社はどこでもそうだと思うが、東京スバル(あるいは営業所単位)でも、客寄せ・・・いやいや、一人でも多くのお客様に足を運んでいただくため、独自のフェアを企画していることが多い。

例えば過去の例で言うと、クイズ大会がある。展示車のスバルR2の車内に風船がギッチリ積み込まれており、「車内の風船の数を当ててください」 というもの。もちろん、カーゴルームだけでなく運転席やら助手席やら後席の足元やら、至るところに風船が入っている。応募者の中で、一番正解に近い数だった人に商品が当たったと思う。え?私?当たったことはまるで無いです。はい。

ということで、今月の感謝デイでは一体どんな企画が?と思って DM の封を開けてみたのが、左上の画像である。えっ~と、ナニ何? 「お子様にJAF子供免許証を発行します」 とある。子供免許証?

「子供免許証」 というと、東京ローカルの話で申し訳無いが、「多摩テック」 という乗り物メインの遊園地を思い出す。ここでは、遊園地ながら子供の安全運転教育に力を入れており、例えばプッチタウンのキッズドライブ(電気自動車)では、運転者(子供)のコースのライン取りの鋭さ・甘さに応じて運転技術が採点され(※1)、90点(だったかな?)以上獲得者のみがゴールドライセンス(無料)を発給される(※2)。このライセンスを提示すれば2年間、誕生月には入園料が無料となり、また誕生日当日にはパスポートが発行されるという実利もある。

(※1):車輌にラインセンサが付いており、コース中央をトレースして進まないと、点数が加算されない。
     もちろん踏切で一時停止を怠ったり、指示された停止線を超えて停止すると、たまった持ち点が
     今度は減点されていく。このように、本物の交通ルールを模した内容になっている → こちら
(※2):時々、園児を乗せたパパさん・ママさんが、子供に運転させるフリして自分が必至
     に運転している姿を見かけるが、案外大人が運転しても90点越えは難しいようだ。

ところが今回の東京スバルのいつもお世話になっている営業所では、何と JAF公認 の子供免許証のようであるからスゴイ!だが一体、JAFの子供免許証って何だ?どんな場面で使えるのか?将来、B級ライセンスを取得する際に有利になるのか?(んなアホな。) あるいは子供のうちから JAF に対する良いイメージを与えて、将来の加入者増を狙っているのか? ・・・ハァハァ(ちょっと しつこい)・・・。

独自企画として、さらにはクレーンキャッチャーもあることが判る。これも明らかに子供向け企画と思われる。今や、ファミリー(奥さんや子供)ウケしない営業所は、生き延びることさえできないのだ。どうせなら、お父さん向けにも ユニック4段ブーム を使って本物のクルマを釣り上げる 実物大クレーンゲーム くらい、企画してくれたって良さそうなものだ(んなムチャな)。あるいは、つい先日、2006年1月22日付けブログで紹介した 不二越の産業用ロボット 「SC700」 を展示してくれてもイイぞ!・・・ハァハァ(これまた ちょっと しつこい)・・・。

話が脱線してばかりだが、とにかく、東京スバルではお客様感謝デーの 平日会期が昨年からグンと増えた。この試みは、実施する側にとっては大変な面もあるが、お客様の来店が分散する (1日あたりの営業所の負荷が低減する) 効果も得られるという。もちろん、我々ユーザーにとっても好ましいので、単に 「試み」 で終わらずに、今後もずっと定着して欲しいと思っていると述べて、このブログを終わりにする。
2006年01月22日 イイね!

[自動車ボディ搬送ロボット] 生産ラインを支える脇役

[自動車ボディ搬送ロボット] 生産ラインを支える脇役自動車の生産ラインを支える自動機の話。

富士重工業(株)では、年に何度かの工場イベント(※)の際、
生産ラインの一部を一般見学者に開放している。

(※): 一例
・2005年5月8日付けブログ
  → スバル大感謝祭と正義のヒーロー
・2005年5月30日付けブログ
  → 富士重工業(株)・大泉工場祭での私的感想

まぁ開放と言っても好き勝手に見られるワケではないが、工場イベントでは社員の運転するオープンカー (工場内移動用の ドミンゴ改 または 電気自動車) に乗ってラインを見ることができる。もちろん、事前に申し込めばスバルビジターセンター経由で正式なライン見学も可能だ。

ところで自動車の生産技術が進歩するとき、それを支えているのは一連の生産ロボット群だと思う。ホワイトボディに寸分の狂いも無くスポット溶接をする多関節ロボット (一部メーカーでは 「千手観音」 なる愛称も付いているという) や、ムラの無い塗装を実現させる多軸アームロボットなどはもちろん、多車種混流生産に対応するフレキシブルラインなども、影の功労者に違いない。

さて、そんな産業ロボットに関するニュースが紙面記事となって伝えられたことがある。以下、少々古いが2005年9月1日付けの日経産業新聞の記事の要約である。

◎不二越の産業用ロボット 「SC700」 シリーズは、自動車ボディの搬送ロボット
  として自動車メーカーに採用され、ラインを支えている。
◎通常、ロボットには、モーターの回転速度を落とし、代わりに出力を増幅させる
  ための減速機が複数個、使われている。同社のロボットは、モーターの減速機
  の制御方法を工夫することにより、過搬重量を 700[kg] まで高めたという。
◎自動車ボディのような重量物を持ち上げる際、減速機には大きな負荷がかかる。
  同社はそれぞれの減速機にかかる負荷を分析し、それが分散するように動きを
  制御させることで、過搬重量のアップに成功した。

つまり複雑な動きをするロボット(多関節・多軸・多アーム)になるほど、減速機が多く使われることになるが、従来はその減速機ごとの負荷を分散するよう制御しきれていなかった、ということですね。例えば荷物を持ち上げて運ぶ動作を考えた場合、刻一刻と変わっていく荷物の位置や姿勢に応じて、各アーム(つまりは減速機)にかかる負担も変化していくはずだが、不二越のロボットは、その荷物の動きに合わせてリアルタイムで負荷を均一化させる制御ロジックを実現できた、というワケだ。

過搬重量 700[kg] ですか。700[kg] ってどれくらいの重量だろう?
私のレガシィで言うと、純正タイヤ(215/45ZR17)&ホイールの1組の重量が約18.0[kg] であったから、1台分(4組セット)で約72[kg]。とすると、700[kg] ではクルマ10台分弱のタイヤホイールセットを一度に運べることになる。クルマの乗車員の重量は、法規上一人あたり 55[kg] で計算されるから、700[kg] では 12.7人分 に相当。元・相撲取りの 小錦(現・KONISHIKI)さん の体重は 275[kg] だったと伝えられている から、元・小錦関では 約2.5人分に相当。軽自動車・スズキアルト(タイプE・5ドア2WD・5MT)では、ラインオフ後の車輌重量 (もちろんエンジン・ミッション・シート・内装などすべて込み) が ちょうど 700[kg] となっている から、何とボディどころか丸ごとアルトが1台分。・・・あぁ、過搬重量 700[kg] ってやっぱりスゴイことなんだ(>もっと早く気づけよ、ってツッコミは無しで)。

ロボット自体の 自重 がどれくらいあるのか、記事にはまったく記されていないが、きっと軽量化も進められているのだろうな。これらのロボットによってクルマのホワイトボディが比較的容易に搬送できるようになると、省力化や生産性(サイクルタイム)の向上にも寄与するかもしれない。ちなみに同社のロボットは、愛知万博 (トヨタ自動車パビリオン) にて楽器演奏ロボットにも使われていたという。縁の下の力持ち は、文字通り、力持ち であった・・・と結んで、今回のブログを終わることにする。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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