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調布市のKAZのブログ一覧

2018年09月15日 イイね!

[長距離走行時のパンク] バーストに至るまでの原因推定と対策案の検討

[長距離走行時のパンク] バーストに至るまでの原因推定と対策案の検討エクシーガの自走で帰省(東京→札幌)した際、右後輪がパンク(広義のバースト)してスペアタイヤに交換したことは、「その3」 → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変) で述べた通りです。
今回はその予防策を検討するため、状況を深掘りして原因を推定します。


・往路 : 「東京→青森→函館→札幌」(両親のお墓参り)
・観光 : 「札幌→網走→釧路→帯広」(家族そろって想い出作り)
・復路 : 「札幌→函館→青森→東京」(現実世界へと戻る工程)

<[2018夏休み] 関連ブログ>
◎「その1」 → 「東京→青森→函館」まで/往路編(1)
◎「その2」 → 函館観光(朝食バイキング→赤レンガ倉庫)/往路編(2)
◎「その3」 → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変)/往路編(3)
◎補足説明 → [スペアタイヤ] 鉄ホイールにマックガードなどロックナットは使えるか?の件
◎「その4」 → 「ニセコ→札幌に到着→小樽へ」/往路編(4)
◎「その5」 → スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・前編
◎「その6」 → スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・後編

■事前の状況
これまでも数年間に渡って帰省ブログを上げてきていますが、長距離走行前にはこれまでと同様、タイヤ点検やワイパーの交換・ウィンドウ撥水処理・必要に応じてオイル交換・その他のメンテ(灯火類)などをしています。今回もルーフボックスの取付状態確認なども含めて、事前準備をしていました。

東京を出発後、外環自動車道→東北自動車道(>ALL高速)を通って青森に到着。フェリーで函館入りしたあと、下道(一般国道5号線)を通って札幌に向かう途中でパンクしました(既報)。

<↓異変に気づいてクルマを停めたときのタイヤの状態>


■兆候について
これも今回の帰省シリーズブログで既報ですが、パンクした際の兆候については、「異音と細かな車体振動」 を認知しています(詳細な過程はこちら → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変) )。

そのときの状況は、ハンドリングが急変するようなことは無く、黙っていればクルマはまっすぐに走る。ただし、異音と車体振動が少しずつ大きくなってくる。・・・というものでした。もちろん、タイヤの破裂音(圧縮空気が一気に解放されるような音)はありませんでした。


■破損したタイヤの状態
スペアタイヤに交換したあとの、パンクしたタイヤの状態は、次の画像の通りです。

<↓ホイールの正面から>


<↓ホイールの裏側から>


タイヤ側面の損傷具合は、正面側よりも裏側の方が激しい感じです。
次にトレッド部分を見てみます。


<↓トレッド各部の状態>


上の画像だけを見ると、これがパンク(→最終的にはバースト)したタイヤには見えないように思えますが、実際の損傷具合は激しいものです。以下は裏側のサイドウォールの状態です。

<↓裏側のサイドウォール>


■原因の推定
破損したタイヤを観察すると、特徴的な痕跡があることに気づきます。スタンディング・ウェーブ現象が生じていたとおぼしき痕跡が、サイドウォール部分に見られます。

<↓サイドウォールが回転方向に波打っています>


この事実から推定されることは、空気圧不足が考えられます。

私見ですが、
 ・一般道よりも走行速度が高い(=回転負荷の高い)
  高速道路上でパンク(一気にバースト)したのではない。
 ・函館のホテルで朝食バイキングを取り、犬の散歩休憩を
  取りながら一般国道を法定速度で北上している最中に、
  前述の異音と車体振動に気がついた。

・・・という状況証拠から推定すると、「走行中に徐々に空気が抜けてきて、限界を下回ったときに徐々に異音と車体振動という形で症状が発現し、最後はタイヤの極端な発熱も加わって亀裂が進展し、スローバーストに至った」 のではないか、と考えます。


<↓空気圧不足だったことを示唆する、タイヤの局部的な接地痕>


<↓その結果、サイドウォールとトレッド面の境目のクラックが助長>


最後に、材料強度的な見地から残された状況を確認してみたのが、以下の説明画像です。タイヤに自身の低圧回転による発熱履歴が加わったこと、最後はリム近辺で一発破断に至っていること、がうかがえます。

<↓(上段)発熱によるビーチマークが認められる  (下段)外力による一発破断はリム近傍>


■再発防止策の検討
当方のブログを古くからご覧になっていらっしゃる方々は、「KAZさん、今まで何度も家族を乗せて帰省しているでしょ? なんで今まで大丈夫で、今回は空気が抜けたの?」 という疑問をお持ちの方々もいらっしゃるでしょう。

確かにそういった観点からの考察も重要だと思います。で、今までと今回で異なる点は、「家族7人全員がフル乗車+犬2匹+ルーフボックスを含めた積載あり」 ということです。

従来は、東京に残る家族と札幌に帰省する家族、の2組に分かれることが多かったです。少人数の場合はレガシィで帰省していました。そのため、成長した家族全員が7人そろってエクシーガにフル乗車、という状況は無かったのです。

正確に言うと、家族そろってエクシーガで帰省したことはありますが、子供がまだ幼少の頃です。現在の家族構成は、大人が4人+小中学生が3人、となって成長しています。大人だけの7人乗車ではありませんが、積載を含めると、タイヤにかかる荷重負荷は今まで以上に大きなものだった と考えられます。

さらに考慮しなければならないことは、今、履いているタイヤは「エクストラ・ロード仕様」 だという点です。XL規格品は、カーメーカーが通常指定する空気圧よりも高めに印加圧を与えないと、所定の性能が発揮されません。これは裏を返すと、空気圧管理に気を遣わないと、圧抜けにより機能発揮が阻害される恐れがある(空気圧変化に敏感)のでは、と思うのです。

以上のことを私的にまとめると、再発防止策としては次のようになると考えます。

(1)エクストラ・ロード仕様(XL規格)のタイヤは、普段から空気圧に要注意。
(2)長距離走行時は、こまめにタイヤの外観チェックをする。
(3)特に乗車定員フル乗車など、タイヤにかかる荷重が大きいときには注意する。
(4)パンク修理キット搭載車は、修理剤の有効期限に注意する。
(5)可能であれば、スペアタイヤを搭載しておいた方が安心。
(6)走行中に異変(音や振動)を感じたら、周囲の状況を加味しながら安全な場所で点検する。

ご参考まで。

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2018-09-22(Sat.) : 更新
[2018夏休み] その7・「札幌→岩見沢→網走」と「道の駅」/道東観光編(1) をアップロードしました。
2018年09月13日 イイね!

[2018夏休み] その6・スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・後編

[2018夏休み] その6・スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・後編今夏、エクシーガの自走で帰省(東京→札幌)と道東観光したときの出来事を、車両トラブル&対処を含めて振り返る備忘録の 「その6」 です。

今回は道東方面の周遊に備え、スペアタイヤからの脱却を計ろうと画策するシリーズの後編です。


・往路 : 「東京→青森→函館→札幌」(両親のお墓参り)
・観光 : 「札幌→網走→釧路→帯広」(家族そろって想い出作り)
・復路 : 「札幌→函館→青森→東京」(現実世界へと戻る工程)

<[2018夏休み] 関連ブログ>
◎「その1」 → 「東京→青森→函館」まで/往路編(1)
◎「その2」 → 函館観光(朝食バイキング→赤レンガ倉庫)/往路編(2)
◎「その3」 → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変)/往路編(3)
◎補足説明 → [スペアタイヤ] 鉄ホイールにマックガードなどロックナットは使えるか?の件
◎「その4」 → 「ニセコ→札幌に到着→小樽へ」/往路編(4)
◎「その5」 → スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・前編

■本音は・・・
前回のブログ(トラブル対処・前編)では、パンクしたタイヤの代替品を探してみたものの、「中古品は2本セットでの販売、かつ割高であること」、「狙いの新品タイヤは本州からの取り寄せとなってしまうこと」、「在庫ありの新品タイヤは、4本セット購入時に適用されるキャッシュバックキャンペーンの締め切りが翌日に迫っていること」 を述べました。

実家に戻って再度、あらゆる対応策について検討します。
しかしながら、再考すればするほど、本音が浮き彫り になってきます。

私の本心は次の2択です。
 (1)このままスペアタイヤで道東を周遊し、そのままスペアタイヤで東京に戻る案
 (2)摩耗状態(=ミゾの深さ)が残りの3本と同程度の中古タイヤ1本のみを入手する案

前者については、たとえスペアタイヤであっても、プラットフォーム(摩耗限界)が出るまでは使用可能であることから、普通に2000~3000km程度の距離を走る寿命は十分に有していると考えます。つまり、制限速度(100km/h以下)などの注意事項をわきまえれば、十分に実現可能ではないか、と。


<↓エクシーガに標準装備のスペアタイヤ。スペアであっても、寿命までは継続的に使えるはず>
 

後者については、通説として「AWD車は4輪のうち1輪でも異なるタイヤを装着すると、駆動系の損傷や最悪の場合、火災につながる恐れがある」 というものがあります。「4輪とも同じサイズ・同じ銘柄・同じ摩耗状態のものを使いましょう」・・・ということですよね。

確かにパンクの際には 「4輪とも同時交換するのが望ましい」 ことは明らかです。しかし、「もともとスペアタイヤ自体が、幅もトレッドパターンも(純正装着タイヤとは)異なる」 のです。「4輪のうち1輪でも~」 の制約が厳格なものであるなら、スペアタイヤ自体の存在が否定されるべきです。

でも現実には、スペアタイヤは自動車メーカーでライン装着されています。さらには、例えば WRX STI の取扱説明書には 「スペアタイヤを装着しているときは、標準タイヤ装着時に対し車高が低くなります」 とネガ要素まで明記されているほどです(→ https://www.subaru.jp/afterservice/tnst/pdf_wrxsti/3/7.pdf )。

したがって私の中では、たとえ銘柄が異なっても、摩耗状態が極端に変わらなければ 「1本だけの交換もアリ」 との考えがあるのです。中古のタイヤが単品販売ではなく2本セットで割高に感じたり、新品タイヤ4本セットに対して私の人感センサーが 「ちょっと待て」 と言っているような気がした理由は、このような考えが根底にあるためだったのです。

なお参考までに、ポルシェ(911カレラ、911カレラS)の取扱説明書には、
 「不良タイヤを1個のみ交換する場合は、左右タイヤの
  トレッド溝深さに30%以上の差がないように注意してください。」
との注意書きがあります(→ こちら )。

<↓ポルシェ911カレラ、911カレラSの取扱説明書からの抜粋>


これは換言すると、左右のタイヤ溝深さの差が30%未満であるなら、あのポルシェでさえも許容範囲としている、ということになります。


■ヤフオク!で徹底検索の巻
前回のブログ(トラブル対処・前編)では、ヤフオク!で 「出品地域が北海道」 という条件を付けてエクシーガ純正サイズ(215/45R18)のタイヤを検索すると、トータルで47件がヒットしたと述べました。

念のため、いまここで 「抽出した その47件すべての出品について、1件ずつ中身を確認する作業」 を進めることにします。私が十分に納得できるような 「中古で1本のみの出品」 があればラッキー。無い場合は、バックアップ策だった 「アップガレージの中古2本」 か 「イエローハットの新品タイヤ4本」 が対策案として浮上します。

名付けて 「ヤフオク!総当たりローラー作戦」 の開始です。

「出品地域が北海道」 とは言っても、単に 「北海道」 としか記述が無かったり、あるいは北海道の中でも地方からの出品だったり、実にさまざまでした。そんな中、ちょうど1件だけ 「これは!」 と思える出品を発見。


<↓ローラー作戦で見つけた唯一の条件合致例(YH の BluEarth RV-01)>


<その唯一の落札候補の、三大特徴>
・出品地域に 「札幌」 と明記されている。
・中古タイヤ1本のみの 「バラ売り」 である。
・タイトルに 「手渡し歓迎」 と書かれている。

これは期待できそうです。


■アクション開始! の巻
早速、出品者の素性(自己紹介欄)や これまでの履歴(出品物や評価履歴)を確認するとともに、具体的なアクションを開始します。質問欄から、次の内容を尋ねてみました。「市内のどこからの ご出品か」 「こちらの手渡し希望日時で対応いただけるか」 「手渡しの場合であっても、支払いは振り込みとなるか」 の3点です。

<↓質問はお盆休み中であったが、お盆明け初日の営業日の朝に、すぐに返答がやってきた>


当方の実家は札幌市東区。
出品者は札幌市北区と判明。
ほぼ 隣町 のようなものです。
(※出品者のレスポンスも速かったです。)


出品されたタイヤは、YH の BluEarth RV-01。製造はやや古く2011年の17週であるが、残りミゾの深さは約6mm。そして開始価格は、即決価格で4320円!(※入札=落札 となる設定。) 意を決して落札することに決めました。2018年8月16日(木)、朝9時頃の話です。

■落札から手渡しで入手するまで
出品者に質問してから回答を得て、私が実際に入札するまでの間、競合者も現れず、即決価格で落札できました。ここからはスピード勝負です。

<↓製造年月はやや古いが、4320円という安価で納得感が得られる価格にて落札できました>


こちらから取引連絡を開始します。落札者情報を送信すると、出品者から「送料無し」で処置するとの返答がレスポンス良く届きました。急ぎ、落札代金の振り込み手続きを完了させます。それとともに、改めて 「手渡し日時」 について打診します。

<↓出品者は業者さんだと思われるが、メールでのレスポンスも早く、取引手順は順調に進む>


結局、落札当日のお昼前に、商品を引き取りに向かう ことにしました。「手渡しでの取引が成立する」 までには様々な条件の合致が必要ですが、一度 決まってしまえば、あとはトントン拍子で状況が進展します。この日も一日中、あいにくの雨天でしたが、実家から出品者の場所までは時間にして20分ほどの距離(約7km) でした。到着すると周囲には住宅は無く、小規模事業者(事務所や倉庫)が集まったような場所でした。

<↓丁寧な対応のスタッフさんから、タイヤを受け取ります。古めの中古品ですが、程度は良好>
 

引き取りの際に、タイヤの状態を相互確認します。そうすることで、トラブルを防止するためです。私が確認した主な項目は、次の通り。

<引き取りの際の、主な確認項目>
・ビード部分 : ホイールと接する部分に亀裂や むしれは無し。
・タイヤ内側 : キズは無し。パンクの修理痕も無し。
・トレッド部分: 偏摩耗の傾向無し。亀裂やブロック飛び無し。ミゾに小石あり(→ 取り除けばOK)。
・タイヤ側面 : ガリキズ(縁石に擦った痕跡)無し。その他のキズ無し。


<↓製造年月が古めであること以外は、程度は良好と判断しました。これで4320円なら十分満足>


<↓エクシーガに積んで、持ち帰りします。リカバー策がうまくいって、かなりラッキーです>


望む形での取引を終えることができて、とてもラッキーです。
ただし、まだ安心できない懸念点が一つだけ残っています。

果たしてバランスが取れるのか? ホイールがゆがんでいないか?

いくらお買い得の中古タイヤ1本を入手できても、肝心のホイールが変形してしまっていたなら、タイヤ&ホイールAssyとしてバランス取りができないことになります。その場合は、「ホイールから買い直す」 措置が必要になってしまいます。・・・まぁ、実はそれも念頭に置いての 「量販店巡り」 だったのですが(>前回ブログ、前編)。

■ホイールへの組み替え
タイヤを安価に入手したあとは、実家の近所のオートバックスで組み替えしました。ショップではなく量販店で組み替えする理由は、あれだけハデに裂けたタイヤなので、「特定のショップに依頼して素性がバレる」 よりも、「不特定多数の作業をさばく量販店に依頼した方が、どこの誰だがバレにくいかも」 ・・・という ”恥じらいの気持ち” が作用したためです(ばく)。

# 実家のある地元なので。

<↓オートバックスでは、多少 待たされましたが、結論として問題無くバランス取りができました>


<↓ウェイトの量も、想像していたよりも少なめで済みました。これも第二のラッキーポイント>


作業していただいたスタッフさんと話をする機会があり、「パンクしたタイヤの撤去に手こずりませんでしたか?」 と尋ねたところ、「苦労しましたけど大丈夫です」 とのコメントが返ってきました。”イカ裂きタイヤ” は、やっぱりホイールから取り除く際に、手間が掛かったのですね。スミマセン。

■スペアタイヤからの脱却
すべての策が思い通りに進み、NEWタイヤ(中古ですが)を組み込んだホイールを積んで、実家に戻ります。スピード勝負でしたが、我ながらうまく行ったと思います。この時点で、すでに出品者からオークション評価を受けていたので、評価内容を確認します。

<↓オークション終了(9時08分)から非常に良いの評価を受ける(11時08分)まで、ジャスト2時間!>


「オークション終了から、商品を受け取って評価を受けるまで」 が 「実質2時間ちょうど」 のスピード取引! これは情報収集力の勝利と言えるのではないでしょうか。

<↓またまた雨の中、タイヤ交換に励みます。これで(一応の決着が付いて)一安心>


<↓リヤホイールを取り外す作業に相乗りして、この時点でのブレーキパッドの残量も点検→OK>


最後に、4輪すべてのタイヤのトレッド状態について、目視確認します。
フロントに履かせているタイヤのアウト側のミゾが、若干摩耗気味。
「無事に東京に戻った頃が、4輪とも新品タイヤに同時交換する良いタイミングになるかな」、と考えます。


<↓スペアタイヤからの脱却は、超速スピードで解決!ただし左右で異銘柄であることは要注意>


本来は 「備えあれば憂いなし」 が基本なのですが、トラブルに遭遇した時こそ、
 ・落ち着いて、あらゆる可能性に考えを巡らせてから対処すること。
 ・方針が決まったら、その実現に向けて手間を惜しまないこと。
 ・時には、即応するスピード力が成否を左右する場合もあること。
を実感した次第です。
(※もちろん、即応いただいた出品業者さんを始め、関わっていただいたすべての方々に感謝する心を忘れないようにしなければなりません。)

そして今回は何よりも、「これで 家族の不安が解消されて、道東方面の周遊(網走観光など)に臨めるようになったこと」 が大きいです。エクシーガには自分一人ではなく、「大切な家族を乗せて」 「想い出づくり」 を果たすという役割が残されていますのでネ。



「その7」 に続く。
(一連のストーリーはまだ続くのですが、よろしければ今後も もう少々、お付き合いください。)
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2018-09-15(Sat.) : 更新
[長距離走行時のパンク] バーストに至るまでの原因推定と対策案の検討 をアップロードしました。
2018年09月11日 イイね!

[2018夏休み] その5・スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・前編

[2018夏休み] その5・スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・前編今夏、エクシーガの自走で帰省(東京→札幌)と道東観光したときの出来事を、車両トラブル&対処を含めて振り返る備忘録の 「その5」 です。

今回は道東方面の周遊に備え、スペアタイヤからの脱却を計ろうと画策するシリーズの前編です。


・往路 : 「東京→青森→函館→札幌」 (両親のお墓参り)備忘録
・観光 : 「札幌→網走→釧路→帯広」 (家族そろって想い出作り)
・復路 : 「札幌→函館→青森→東京」 (現実世界へと戻る工程)

<[2018夏休み] 関連ブログ>
◎「その1」 → 「東京→青森→函館」まで/往路編(1)
◎「その2」 → 函館観光(朝食バイキング→赤レンガ倉庫)/往路編(2)
◎「その3」 → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変)/往路編(3)
◎補足説明 → [スペアタイヤ] 鉄ホイールにマックガードなどロックナットは使えるか?の件
◎「その4」 → 「ニセコ→札幌に到着→小樽へ」/往路編(4)

■閉店間際、アップガレージへ滑り込み
(その4)からの続き
急ぎ、長男(小学校2年生)を連れてアップガレージ・札幌新発寒店へと向かいます。長男を同行させる理由は、子供の頃から 「クルマにまつわるトラブルの対処」 を体験させておくためです。

将来、運転免許を取得して自分でクルマを運転するようになったとき、いずれは何らかのトラブルに遭遇し、自力で対処しなければならない場面がやって来ることでしょう。男の子ですから。でも、そんな時でも 「落ち着いて行動する」 など、何か役に立つような心構えにつながることを期待しての措置(帯同)です。


<↓現在地から目的地のアップガレージまでは、約10分という近距離>


閉店時間(夜20時)の30分ほど前に、無事到着。まずは中古タイヤでエクシーガ純正サイズ(215/45R18)の在庫があるかどうか、現物確認します。・・・が、店内に入って最初に目についたのは、何だか個性的な展示物たちでした。

<↓(左下)トヨタ4A-GEのキャブ仕様? (右下)金盃を買いに来る人がいるのでしょうか?>


<↓何と、スパイクタイヤが売られている~! 当時モノなら今でも使えるんでしたっけ??>
 

時間があれば、いろいろと見ておきたいところですが、今はエクシーガに適合するタイヤの探索が先です。店内を くまなく見て回ります(更新インターバルの関係で、WEBサイトに載っていなくても店頭に在庫があったり、あるいはその逆のこともあり得るため、店頭確認が優先されます)。

<↓札幌新発寒店では 215/45R18 の在庫は2品目あることを確認。どちらも2本セットでの販売>


見つけたのは、MAXXIS VICTRA SPORTS と YHのBluEarth RV02 です。前者については存じ上げないのでよく分かりませんが、自分なりに両者の ”トレッドパターンを読んで” みると、

 ・ストレートグルーブが4本(BluEarthはさらに細線が1本)ある点は、
  いま履いているグッドイヤー・イーグルF1と同様。
 ・MAXXIS はブロック剛性が高そうだが、グルーブが太い分、ランド比がそれほど
  高くはなさそうなので、コンパウンドにもよるが摩耗が早そう。
 ・YH は隣り合うミゾのピッチをズラすことで、ノイズにも気を遣っているように見える。

といったところ。2本セットでの販売は仕方がないとしても、中古でそれぞれ販売価格は19900円と15900円。「新品のハンコックが買えるやんけ!」 というのが素直な感想です(※レガシィにはハンコックの ventus V12 evo を使用中)。

長男に両者のタイヤを見せながら、「今、この場で急いで買う必要はない。同じアップガレージの他の店舗の在庫状況や、(中古ではなく)新品4本セットの購入も視野に入れて再検討することにしよう」 と説明して、お店のスタッフさんに組み替え工賃を聞いてから、二人で店を出ました。

アベイル・星置店 に再び戻り、買い物を済ませた家族をピックアップして、この日は実家に帰宅しました。


■ネットで検索
実家に戻ってからは、ネットで情報を漁(あさ)ります。まずは先ほど訪れたアップガレージ。他の店舗で適応サイズが無いかどうか、在庫を確認します。

<↓(左)厚別店でもネクセンの在庫あり (右)新発寒店での在庫。こちらは先ほど現物確認済み>
 

選択肢が少なく、中古ですが(私にとっては)割高に感じられたため、量販店で(お盆期間中の)目玉商品セールが無いかどうか、WEBチラシで確認してみます。

<↓オートバックス。チラシを見る限りでは、タイヤでリード(客寄せ目的の特価品)は無いようです>


<↓こちらはイエローハット。ここでも目玉商品は無い模様>


そのほか、実家周辺のタイヤショップを検索し、店名と住所を控えておきます。最後に、ヤフオク!で 「出品地域が北海道」 という条件を付けて検索すると、トータルで47件がヒットしました。

<↓単に 「出品地域が北海道」 と言っても、その範囲は広く、札幌近郊ではない可能性もあります>


■Fuji 5days へ
Fuji 5days は、フジ・コーポレーションの通販サイト。通販サイトですが実店舗が札幌市内にあります。「新品タイヤを4本セットで購入する」 パターンをシミュレートするため、翌日、訪れてみました。実家からは30分以内で行ける距離です。

<↓程なくして到着。実店舗でもタイヤの購入は可能であることを確認しました>


<↓美しいホイールに目を奪われますが、価格を見て手を出せず。まぁ元々PCD自体が違うけどね>
 

試しに 「ハンコック ventus V12 evo2」 の在庫有無を尋ねてみます。「あぁ、それでしたら 本州からのお取り寄せ になります。価格はWEBサイトに記載の金額と同じですね。」・・・とのこと。数日後に本州に戻る予定ですが、タイヤは本州から取り寄せとは。今ある在庫は、国産の有名どころでしたので、総額としてはハネ上がって(私にとっては)高額となります。

対応いただいたことに対して、丁寧にお礼を述べて店を出ました。
せっかくなので、他の業販店も訪れてみます。


■オートバックスへ
オートバックスに行くと、店頭に出ているタイヤは国産の有名どころがメインです。各銘柄について、サイズごとの売値が記載された資料が添えられており、そういった点はありがたいものです(わざわざ店員さんを探して呼び止める必要がないため)。でも高けぇなー。

<↓20%OFFセールを実施中とはいえ、4本セットだとそれなりの金額に>


<↓ポテンザとレグノ。帰省先で間に合わせで買えるようなタイヤではありません・・・>


<↓ダンロップのエナセーブで1本33000円(@215/45R18)とのこと>


<↓「パンク1本でも、タイヤ4本交換」 という補償を謳う広告。こうした選択肢もアリ>


やはり、私にとっては売値が引っかかります。
本来は、そんな悠長なコトを言っているヒマは無いのですが。
(※何となく、私の人感センサーが 「ちょっと待て」 と言っているような気がします。)


■イエローハットへ
次に向かったのは、イエローハット。こちらも実家の近くにあります。結論から先に書くと、イエローハットで新品タイヤの4本購入を検討することにしました。特典があったり、キャッシュバックキャンペーンが実施されていたからです。

<↓店内展示のタイヤはラップ包装されています>


<↓オートバックス同様、イエローハットでも1本あたりの売値を各サイズごとに表示しています>


<↓TOYO とヨコハマが比較的 お買い得>
 

<↓ちょっとした特典。最後は、こうした小技が人を引きつけるような気がします>


店内のポップを見ていると、ちょうど 「キャッシュバックキャンペーン」 を実施中だと知りました。さらに今なら通常の2倍セールとのこと。銘柄にもよりますが、18インチサイズでは通常4000円~12000円のキャッシュバックが2倍に。ただし、そのセールは翌日までとのこと。
(※来店日が8/15(水)で、2倍キャッシュバックセールが8/16(木)まで。)


<↓上段が通常のキャッシュバック金額、下段が対象タイヤとキャッシュバック2倍の告知ポップ>


今、検討材料を実家に持ち帰って吟味し、明日中に買いに来れば、特典とキャッシュバックが付きます(まだ間に合う)。そのため、中古タイヤを2本購入するか、新品タイヤを4本購入するか、はたまたスペアタイヤでやり過ごすか、あらゆる選択肢を再検討してみることにします。
(※「高価な品の2割引き」 よりも、「値頃な価格のキャッシュバック」 の方が、安上がりに思えます。)



「その6」・スペアタイヤからの脱却(後編) に続く。
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2018-09-13(Thu.) : 更新
[2018夏休み] その6・スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・後編 をアップロードしました。
2018年09月09日 イイね!

[2018夏休み] その4・「ニセコ→札幌に到着→小樽へ」/往路編(4)

[2018夏休み] その4・「ニセコ→札幌に到着→小樽へ」/往路編(4)今夏、エクシーガの自走で帰省(東京→札幌)と道東観光したときの出来事を、車両トラブル&対処を含めて振り返る備忘録の 「その4」 です。

今回はパンク対処(スペアタイヤに交換)後に札幌に無事到着し、翌日の小樽観光をしたときの話です。


・往路 : 「東京→青森→函館→札幌」 (両親のお墓参り)備忘録
・観光 : 「札幌→網走→釧路→帯広」 (家族そろって想い出作り)
・復路 : 「札幌→函館→青森→東京」 (現実世界へと戻る工程)

<[2018夏休み] 関連ブログ>
◎「その1」 → 「東京→青森→函館」まで/往路編(1)
◎「その2」 → 函館観光(朝食バイキング→赤レンガ倉庫)/往路編(2)
◎「その3」 → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変)/往路編(3)
◎補足説明 → [スペアタイヤ] 鉄ホイールにマックガードなどロックナットは使えるか?の件

■道の駅・ニセコビュープラザにて
右後輪のパンクによるスペアタイヤへの交換(ホイールロックナットは使用せず、純正ナットに付け替え)後、タイヤの空気圧チェックとガソリンの補給をしたところまでが、前回の話です。道路を挟んで向かい側にある道の駅・ニセコビュープラザで買い物がてら、休憩を取ることにします(パンク対応で家族も疲れているので)。

<↓道の駅・ニセコビュープラザにて。到着時はあいにくの雨。夕方に着いたため、農作物は少なめ>


売店で、亡き父が好きだった 「あじうり(別名:甘露)」 があれば買うつもりでしたが、あいにく品切れでした。商品は適時、出品者により補充されるものの、やはり早い時間帯に訪れた方が在庫も豊富ですね。

<↓お決まりの「じゃがバター」を購入。シンプルですが美味しく食べられます>
 

■走行ルート変更の巻
家族ともども十分な休憩を取りつつ、ここから先の走行ルートを変更することにします。

元々は、「ニセコ→倶知安(くっちゃん)→中山峠(道の駅・望羊中山)→札幌」 というルートを計画していたのですが、「幅の狭いスペアタイヤを履いて、雨天のWET路面の峠道を走る」 という リスクを回避 するべく、路面が比較的平坦な小樽回りとすることにしました。つまり、「道の駅・望羊中山」 への立ち寄りをキャンセルする決定を下しました。


<↓車両の状態が変化したため、走行ルートもそれに合わせて変えることも、運転手の責務の一つ>


札幌に到着したい目標時刻から所要時間を逆算したタイミングで出発します。次の目的地は、ニセコからすぐ先(距離:約12km、所要時間:約15分)の倶知安町です。ここで、おじいちゃん(本家)のお墓参りをするのです。

<↓墓前にお花を添えて、今年も(おじいちゃんにとっての)ひ孫を連れて再訪できたことを報告>
 

■しばらくの走行後に再点検
雨はまだ降り続いています。なるべく暗くなる前に、最終目的地の札幌(実家)を目指します。しばらく走ったのち、コンビニ休憩を取りつつ、スペアタイヤ回りに(ホイールナットの緩みなどの)異常が無いかどうかを再度、点検しました。

<↓緩んでいないことを確認できる程度のトルクを掛ける(※締め過ぎに注意)>


次に、現状の車高(ホイールアーチハイト)を改めて確認します。
「7名乗車+ルーフボックス+積載」 は、エクシーガにとって少々厳しいか・・・。


<↓リヤサスの沈み込み具合(乗車時)。脚周りはエクシーガtSのドノーマル状態。少々厳しいか>
 

個人的には、マス集中化を図りたいため 「大人を2列目+子供を3列目」 に配置して重心のセンター化、つまりリヤオーバーハングの負荷(スペアタイヤに掛かる荷重)を減らしたいところです。しかし実際には、家族の体調や子供のぐずり具合など諸々の状況を鑑みる必要があり、そう思い通りにはいきません。その分、慎重な運転を心がけます。

こうして8/13(月)の夜20時ころ、当初の計画に対して大きな遅れもなく(+1時間程度)、無事に札幌の実家にたどり着くことが出来た次第です。東京を出発してから、約32時間後のことです(「青森~函館」 のフェリー乗船時間や、各地での休憩時間をすべて含む)。


<↓家族も、同乗していた犬たちも、長丁場をよく乗り切ってくれました。すべてに感謝!>


■翌日は小樽観光
荷物を降ろしてクルマも人も身軽になった翌日、家族のリクエストで、札幌の隣の小樽に行きました。ガラス細工(とんぼ玉の制作)体験 と、スヌーピー茶屋に寄る ためです。この日も雨でしたが、小樽に到着後、まずは昼食から。

<↓お手軽に回転寿司に入店>


<↓こんな感じのお寿司を家族それぞれが食する>


<↓左上:鮭親子、右上:そい(地元で釣れます)、左下:インカのめざめ、右下:オホーツクの焼塩>


<↓本州では恐らく扱いの無い、氷下魚(こまい)の卵もある>


■とんぼ玉制作の巻
家族で昼食を済ませたあとは、子供の体験学習という意味合いで(以前にもやりましたが)、とんぼ玉の制作をするため、大正硝子館 に向かいます。行ってビックリ、川を挟んで向かい側にあったはずの北海道スバル・小樽店が、移転したのか無くなっています。いつも目印にしていたのですが。

<北海道スバル・小樽店は移転していましたが、大正硝子館の目前の風景は変わらず>


<↓ここでとんぼ玉(ガラス細工)の制作体験をさせます。素材として好きな色のガラス棒を選びます>


<↓難易度によって3コースに分かれています。今回はハート模様を刻む難しいコースで申込み>


<↓今まで何度か体験していることもあって、慣れた様子で作業していました(指導員付きです)>
 

制作後は灰の中で自然冷却させたあと、ガラス穴に革紐やチェーンを通し、ブレスレットやネックレスなど最終形態にして完成です。

■スヌーピー茶屋、かま栄のかまぼこ
以前は無かったスヌーピー茶屋に家族が向かいます。しばらく時間がかかるだろうと予測し、その間、私はフラッと 「かま栄」 の工場直売店に足を運びます。道民なら 「かま栄のかまぼこ」 は知っていることでしょう。

<↓こちらはスヌーピー茶屋。スヌーピーって、最近また流行なのかな?>


そういえば、「スヌーピー・ミュージアム(>チャールズ M. シュルツ美術館@アメリカ・カリフォルニア州の、世界唯一のサテライトミュージアム)」 が来年2019年に東京・町田市にオープンするのでしたっけ。

<↓数年ぶりに、「かま栄」 に足を運ぶ(かまぼこが出来る工程の工場見学も可能な直売所です)>


<↓主な直売品のメニュー。人気のかまぼこは売り切れになります>


<↓店内の様子。こんな感じで持ち帰り(or その場で食べる)が可能>


<今回の購入品。ひら天、かぼちゃ揚、パンロール、チーズちくわ、たこ丸、の5品目を各3個ずつ>


ボリュームがあるので食べ応えがありますよ(結構、お腹いっぱいになります)。

■小樽から札幌に戻る途中で・・・
界隈を自由に散策・買い物をしていた家族がクルマに戻って全員集合。小樽を後にします。札幌に向かう帰路の途中で、家族が 立ち寄りたい店(アベイル、ファッションセンターしまむら系列)があるとのこと。

アベイル・星置店」 のようです。ナビをセットし、そちらに向かうことにします。駐車場に到着し、降ろした家族が店の中に入ったところで、私には調べごとがありました。もしも間に合うならば、私はこの日のうちに 「アップガレージ」 に立ち寄りたいと考えていたからです。パンクしたタイヤの代替品が無いかどうか、リサーチするためです。

すると偶然にも、「アップガレージ・札幌新発寒店」 がすぐ近くにあるではありませんか!


◎アベイル・星置店 : 札幌市手稲区手稲山口491
◎アップガレージ・札幌新発寒店 : 札幌市手稲区新発寒5条3丁目1-1

両者の距離はわずか約6km、時間にして約10分です。行かない手はありません。ただいまの時刻は、夜の19時20分。アップガレージの閉店時間は20時ちょうど。急ぎ、家族に 「私がいまこの場で別行動を取ること」 「また迎えに来るまでの間、店内で買い物を続けていてほしいこと」 を告げました。

ただし今後のことを考え、長男(小学2年生)をいっしょに連れて行く ことにします。子供の頃の旅先での体験は、意外と記憶に残るもの。
 ・「お盆の連休中は、スバルディーラーはお休みである。」
 ・「パンクしたあと、父(=私のコトです)はアップガレージを探してタイヤを見に行った。」

ということを、子供ながらにも 記憶に刻んでくれたら、今はそれで良い・・・と思いながら、クルマを走らせます。



「その5」 に続く。
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2018-09-11(Tue.) : 更新
[2018夏休み] その5・スペアタイヤからの脱却/トラブル対処・前編 をアップロードしました。
2018年09月07日 イイね!

[スペアタイヤ] 鉄ホイールにマックガードなどロックナットは使えるか?の件

[スペアタイヤ] 鉄ホイールにマックガードなどロックナットは使えるか?の件今夏、エクシーガの自走で帰省(東京→札幌)と道東観光したときの出来事を振り返るブログを、時系列に沿ってアップロードしている最中です。

そんな中、一つ前のブログ(その3・トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変))にて、「スペアタイヤにマックガードは取り付け不可でしょうか?」 というコメントをいただきました。この件について、新たに補足説明も兼ねて少々書いてみます。


<[2018夏休み] 東京→札幌 自走で帰省・・・関連ブログ>
◎「その1」 は → 「東京→青森→函館」まで/往路編(1)
◎「その2」 は → 函館観光(朝食バイキング→赤レンガ倉庫)/往路編(2)
◎「その3」 は → トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変)/往路編(3)

※以下、ホイールナットの仕様には 「ねじピッチ(1.25mm/1.5mm)」 や 「使用する工具
  のサイズ」 などのほか、「テーパー」 「球面」 「平面」 などといった違いがありますが、
  ここでは触れません。あくまで仕様上の間違いが無いとした場合で話を進めます。

■マックガード使用不可、の車種がある
パンクしたときに使うスペアタイヤ(テンパータイヤ)のホイールは、通常はスチールホイール(鉄ホイール)ですよね。最近のクルマでは、スペアタイヤの使用頻度や車体の軽量化などに配慮して 「パンク修理キット」 のみを搭載し、スペアタイヤを標準装備としない場合も増えてきました。でもまだ多数のクルマで、スペアタイヤのホイールと言えば鉄ホイール(通称:テッチン)です。

その一方、自動車メーカーの純正オプションとして、盗難防止用のホイールロックナットが多くの車種で設定されるようになりました。マックガードもその一つです。

しかしながら、カタログ上で 「マックガードはスチールホイールへの使用不可」 を明確に謳っている例もあります。スズキのスイフトやソリオ、ホンダのフィットやNボックス、マツダのAZワゴンなどです。


<↓スズキの世界戦略車、スイフトでの例。スチールホイールにマックガードは使用不可、と明記>
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※スイフトで適用外、の情報ソースは
  こちら → http://www.suzuki-accessory.com/new_swift/HTML5/pc.html#/page/20

<↓同じくスズキのソリオでも、マックガードはスチールホイールへは使用できないと明記>
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※ソリオで適用外、の情報ソースは
  こちら → http://www.suzuki-accessory.com/solio/HTML5/pc.html#/page/16

次にホンダのオプションカタログではどのように扱われているのか、見てみましょう。

<↓ホンダの売れ筋・フィットでの例。スチールホイールへの適用は 「×」 の記載あり>
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※フィットの情報ソース → https://www.honda.co.jp/ACCESS/fit/security_support/aluminumwheelnut_locknut/

<↓こちらは「Nボックス」。「スチールホイールには装着できません」 と明確に謳われています>
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※Nボックスの情報ソース → https://www.honda.co.jp/ACCESS/nbox/security_support/aluminumwheelnut_locknut/

フィットやNボックスでも、「スチールホイールにマックガードは使用不可」 の記述がありました。意外に多いな、という感じです。そのほか、マツダのAZワゴン(OEMですが)も同様です。

<↓マツダのAZワゴンでの例。やはりスチールホイールへはマックガードは適用外としています>
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※AZワゴンの情報ソース → http://www2.mazda.co.jp/accessories/info_lib/pdf/az-wagon_0904.pdf

■アフターパーツメーカーのスタンスの例
上記は、スズキやホンダ、マツダといった 「カーメーカーから見た場合の判断事例」 でした。それではアフターパーツメーカー、特にアルミホイールを取り扱っているメーカーは、どのような立場を取っているのでしょうか。例として、SSRの場合を挙げてみます。

<↓SSRブランドのホイールを紹介するページでの注意書き>
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※SSRホイールの出典 → https://www.rd-tanabe.com/ssr/guide/caution.html

「アルミホイール装着の際には、常にスペアタイヤホイール取付け用ナット(ボルト)をスペアタイヤと一緒に保管してください。純正スペアタイヤホイールを使用の際には、純正ホイールナット(ボルト)をご使用ください」 とのこと。要するに 「純正スペアタイヤには、社外アルミホイール用のナットを使わないで」 と言っているようなものですね。

なお、アスターパーツメーカーではありませんが、タイヤ&ホイールの量販店でも同じようなスタンスを取っている例もあります。


※フジコーポレーション → https://www.rakuten.ne.jp/gold/fujico/caution/wheel_caution.htm

「アルミホイール使用の際は、常にスペアタイヤホイール取付け用ナット・ボルトをスペアタイヤホイールと一緒に保管してください。純正スペアタイヤホイールをご使用の際には、純正ホイール用ナット・ボルトをご使用ください。」

■マックガードの材質と表面処理
それでは、なぜマックガードは鉄ホイールへの適用が不可、とされているのでしょうか。その理由を考える前に、まずは素性の把握・・・そもそもの材質や表面処理がどうなっているか?・・・を確認してみます。

◎耐破壊性にすぐれる超硬質スチール材
マックガード製品に使われる鋼鉄は、アメリカ製の超硬質タイプ。厳重な品質管理のもとに焼き入れが施され、分子構造、密度が内部まで均一に保たれています。
→ https://www.afterparts.co.jp/mcgard/mcgard-locknut.html

◎Niめっき&Crめっき
主要なホイールロック製品に使用されているニッケル三層メッキおよびクロムメッキが、他社の一般的なナットやボルトに比べて圧倒的に錆に強い。
→ http://www.mcgard.jp/wheel.html

マックガードが鉄ホイールに負ける(例えば、締め付けすると表面が削れてしまう、などの強度上の弱点がある)ことは無さそうです。

■ねじの 「かみ合い長さ」 に要注意!
強度的な問題がないとすると、どうしてカーメーカーはマックガードの鉄ホイールへの適用を禁じているのでしょうか。そのヒントは、実はマックガードの公式WEBサイト内にありました。公式WEBサイトの中に、製品ラインナップを紹介している部分があります。以下はその抜粋です。

◎スタンダードロックナット(貫通タイプ)
ネジ部深さを気にかける必要がない ため、スチールホイールにもご使用可能、ホイールロックの入門用としても最適です。
→ http://www.mcgard.jp/wheel.html

上の一文(↑)は、実に示唆的な内容が含まれています。
上記を私の言葉で言い換えすると、次のようになります。

「アルミホイールの場合は締め付け部分は厚みがあるのに対し、スチールホイールの場合は薄肉となるため、ホイールから飛び出るスタッドの出代が長くなります。すると(社外の盗難防止ロックナットの類が)貫通タイプではなく袋ナットの場合、ネジのかみ合い長さが足りずに底付きして締め上がらない恐れがあります。」

ここで再び、ブログの最初の方に戻り、スズキやホンダ、マツダの純正オプション設定のマックガードをご覧ください。どれも全長が短めのコンパクトサイズであることが分かります。

つまりカーメーカーは、スペアタイヤの鉄ホイールは薄肉なのでスタッドが(アルミホイールの場合よりも)飛び出てしまう。そのため袋ナットでは、ネジのかみ合い長さが不足して、スペアタイヤが走行中に緩んで外れてしまう危険性を回避させるため、使用不可設定にしていると考えられます。


■純正ナットの場合は?
自動車メーカーが純正採用しているホイールナットは、たとえ純正ホイールがアルミホイールであったとしても、スペアタイヤとのマッチング(締結試験)はクリアしているはずです。つまり、純正ナットは純正ホイールであってもスペアホイールであっても、どちらも組み合わせとして品質OK確認が取れているからこそ、市販していると考えられます。
(そうでなければ、スペアタイヤを採用している時点で、同時にスペアタイヤ用のナットも標準添付するハズです。)


■スバルの場合は、マックガード適用外とは書かれていない
私はロックナットは2種類を併用しており、一つはSTI の簡易版、もう一つはマックガードです。スバルのサイトやカタログをくまなく見ても、どこにも 「スチールホイールには適用不可」 とは書かれていません。

<↓当方が使っているロックナット(2種類を併用する主義)>
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スバルが適用不可に設定していない理由としては、次のパターンが挙げられます。
 (1)実はそこまで深く考えていなかった
 (2)ホイールが 「アルミ→スチール」 になって肉厚が薄くなり、そのぶんだけ
   スタッドの出代が飛び出て 「ねじのかみ合い長さ」 が余分に必要になった
   としても、そもそもナットが ショートタイプではなく、ねじのかみ合い長さも
   不足しない
のでOK確認済み。

後者だとすると、カタログや取説には謳っていないけれども、STI またはSUBARU純正指定のロックナットは鉄ホイールにもアルミホイールにも使えることになります。

<※2018-09-08:追記(↓)>
---------------------------------------------------------------------------------
下記 mogitei さんからのコメントによると、2014年頃からは、スバル純正扱いのマックガードの説明書にも 「スチールホイールには絶対に使用しないで下さい」 との注意書きがあるそうです。
---------------------------------------------------------------------------------
(追記ここまで↑)


そのような目で、改めてエクシーガのスペアタイヤ用の鉄ホイールを眺めてみると、次のことが分かります。これは意図した設計なのか、偶然の副産物なのか・・・?


<↓ホイールの取り付け面に対し、ナットが着座する部分の裾野が持ち上がっている>
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「ナットが着座する部分の裾野が持ち上がって」 いると、たとえ素材自体が薄肉であってもスタッドが飛び出てしまうことを防ぐこととなり、したがってネジのかみ合い長さが不足する(緩んでホイールのハズレに至る)ことも起こりにくいでしょう。

■それではなぜ、私は純正ナットに変えたのか
前回のブログ(その3・トラブル発生(帰省の途中でタイヤに異変))では、私はスペアタイヤに交換する際に 「いったんはロックナットを使いかけたものの、すぐに気がついて、車両オリジナルの純正ホイールナットに再交換」 した、と書きました。その理由は、「その他の可能性も含め、なるべくリスクを回避するため」 でした。

他に どのようなリスクがあるか?については、例えば次の項目が挙げられます。

◎現場では、自前のDIY工具もトルクレンチもありません。
  そのため、「ロックナットを使う際に、もしも強く締めすぎてしまったら」。
  → ナットが固着して取り外しできなくなるリスクあり
  → スペアタイヤなのに取り外せなくなったら、さぁ大変。

また、リスクではありませんが、スペアタイヤ自体が 狙われやすいパーツではない ならば、そもそもロックナットを取り付けする 必然性も薄く なります。


■まとめ
上記の事実確認結果から、次のコトが言えるでしょう。

<「スペアタイヤ(鉄ホイール)」 と 「マックガード(ロックナット)」 の関係>
・自動車メーカーが、自ら「適用不可」 として設定している事例あり。

・アルミホイールに対して鉄ホイールは薄肉となるので、その分だけスタッドの出代
 が増えてしまい、結果としてナットの 「めねじ長さ不足」 に陥る可能性がある。

・したがって、スペアタイヤを装着する際には,純正ナットとするのが好ましい。
 (結果的には社外ロックナットでも不都合が生じない場合もあり得ます。)

・マックガードなどロックナットが 「貫通式」 であれば、基本的にはスタッドと ねじの
 かみ合い長さの不足が発生することもなく、どちらのホイールにも適用可とできる。


以上、よろしくお願いいたします。
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2018-09-09(Sun.) : 更新
[2018夏休み] その4・「ニセコ→札幌に到着→小樽へ」/往路編(4) をアップロードしました。

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
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・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
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