定休日明けの水曜日は宇部店から書き込んでいます。
現在サウンドピュアディオで話題の新チューニングパワーアンプですが、お客様から「好調ですか?」とよく聞かれますが、ちょっと好調とは言えない部分が出て来ています。
当初はカロッツェリアのD700に対して少し価格が高くて高性能を謳う予定が・・
途中でクラスが上のA900と比べて高性能というぶつけつ相手のグレードを上げたために販売予定価格を上げて38000円プラス税になりました。
2ch換算で6万円に対して38000円だから何だ問題は無いのですが・・
チューンした物が全て売れてしまい、展示した物でいいからとお客様のご要望に応じて取り付けていたら展示する物が無くなり、現在ではデモンストレーション出来ない状態になっています。
このパワーアンプのチューニングには約1日の時間がかかっていて、ご覧の様にくすんだ色のハンダを吸い取って導電率の高いハンダに差し替えるという細かい作業が時間がかかっています。
これはチューニング途中の基盤ですが、手前の3ヶ所が光沢のいいハンダに変わっているのがお分かりいただけますでしょうか?
これは安いハンダの所に高いハンダをミックスして、一度ミックスしたハンダを吸い取って下地を作り、そこにまた高いハンダを付けるという1ヶ所3工程で仕事を進めています。
場所によっては再加熱出来なかったり、再加熱した時に同時にパーツを交換するなどの目利きが必要だったりと、かなりの高度な技術が必要です。
今回のアンプは2枚基盤で、こちらの入力段の基板の方が面積は小さいのですが、細かくて時間がかかります。
よくこの作業を他店の人は改造屋と呼んでいますが、実際には設計者が本来はこの音で設計していたが営業側の販売価格の希望に応じたら大幅なコストダウンになって、大量生産になって設計者は残念だろうという事を予測して『本来コストを度外視したらこうなるであろう!』という状態にして販売しているというのが実際のところです。
また音楽を作った状態に少しでも近づけるという意味では改造ではあるけれど音楽家と設計者の意図を伝えるための1日かけるチューニングの行為でもあります。
ちなみにアナログイコライザーのチューンにも約1日の期間が必要なので、現在の宇部店ではイコライザーの展示も消えています。
他に品薄なのがダッシュボード用の防振メタルです。
原材料はベーシック防振用の多重構造のメタルを大きめに切り出して植毛塗装を行ってダッシュに合う様にしているのですが、このベースのメタルがベーシック防振でドアに使うためにかなりの量が必要で、ダッシュ用にまわす分が足りていません。
ちなみに一度この多重構造のメタルの製作を外部のアウトソーシングの会社に出して作ってもらおうと思ったら内製の1・5倍のコストになったので、「これではカタログの値段では販売出来ない!」と、時間がかかっても内製で続ける事にしました。
このメタルの使い方はデモカーのスバルXVではダッシュの薄くて響く場所に貼ると
微弱な振動が消えて耳障りな音が少なくなるという物です。
底面部分は三角形の物が使えますが、メーターフードの上などのアールが付いている部分は四角のメタルを使います。
こちらはホンダのN‐ONEのダッシュで・・
施工後はこうなります。
商品が足らないのならブログでPRする必要は無いだろうと思われる方もあるかも知れませんが、現在必死で製作している状態なので『将来的に欲しい一品』として今から考えて頂ければという思いで掲載しました。
Posted at 2014/04/16 10:55:50 |
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