教え子の一人が東アジア出身なのだけれど、中学ぐらいから日本にいるらしい。
彼女の中では、日本はまだ一流の先進国という感覚であるらしい。
残念ながら、日本はもうかつての世界第二位の経済大国からすっかり後退している。中国には遙かに置いて行かれ、韓国にも追い抜かれているという話をしてみる。
スマホの話をすると、少し納得する。日本製造のスマホはほとんどない。日本ブランドのスマホも海外では売れていない。韓国・中国が圧倒的に強い。
彼の地ではTOSHIBAがあこがれの製品だったらしいけれど、今や家電やパソコン、スマホなど消費者向け事業は撤退している(家電部門は中国メーカー傘下になっている)。
自動車は? と言うので、日本車はまだ多いけど、アメリカでは韓国車が結構売れているみたいだよ、と言うと。
「Kia」
の名前を出してきた。
そこでヒュンダイの名前を出すと
「日本のメーカーだと思ってた」
と。
ここで思い出した。ヒュンダイのマークがホンダと似ているという話。
同じHだから、かなり形が違っても同類と認知されやすい部分はあるが。
ホンダは現地開発、現地専用車種が多く、殆どアメリカの会社のようになっている感があるが、一方のヒュンダイは傘下のキアと合わせると2019年の世界ランキングでは、フォルクスワーゲン、トヨタ、ルノー・日産・三菱グループ、そしてGMについで総生産台数世界第五位のメーカー。同年、アメリカではホンダより少ないが日産よりは多く販売しており、高品質低価格で人気がある。
日本では韓国車は売れず撤退しているが、世界ではまるで扱いが違うのだ。
ホンダとエンブレムが多少似ているせいがあるのかも知れないが、存在感が大きくなっているヒュンダイが日本車と勘違いされていたとは、むしろ意外な気すらする。
彼女だけのことかもしれないが、しかし、経済的に厳しめの東南アジアでは、日本のイメージはかつてのものがまだ強く残っているのかもしれない。
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車 | 日記
Posted at
2020/12/19 03:49:05