2024年03月05日
自分の古い工具の修復、壊れた工具や様々な製品の修復は、あくまで知的な遊びの一環。
だから安く買って直すが基本でも、その労力や技術的コスト(技術料に当たるもの)を考えたら恐らく余り大きな得にはなっていない。
工具や消耗パーツのストックが増えていくので、出費は大きくなりがちだし。
これをYoutube動画にでもして少しでも収益化できれば都合はいいが。
仮に仕事してこの作業、特に古い工具の塗装を含めた修復を頼まれたらびっくりするようにはような請求せざるを得なくなるだろう。かける労力はかなりのものだから。新品買った方が遙かに安い、みたいなことになる。
経験的なバックボーンの上で短時間に修復できるものでも、時間換算というわけにはいかない。BOSCH GOの修理だって、基板交換でなおせるなら費用は安く済むけど、基板修理となると万単位になりかねない話。
古い自動車も、アセンブリ交換とかできなくなると、そこいらのディーラーや工場ではお手上げになる。専門にやっているところに持ちこめば技術料が半端なくかかるだろう。新しい車ならお手軽に短時間で修理できるので、部品代が高くてもトータルコストは高いとは言えないことも当然多い。
youtubeの動画を見ていると、貧しい国で手間をかけて驚くような部品修理や製品再生を仕事としてやっている動画があるが、人件費が高かったら成立しない。
日本では技能職でも人件費を極限まで切り詰めてしまっている。
人が足らなくても対価が低いままで買い叩き続けている。作業はどんどん簡素化されるので技術が継承されない。
メーカーでもエンジニアはパワポ職人と化していて、安価な海外OEMや、設計全て下請けに安く丸投げになっているので自社では何も作れなくなっているとか。
搾取で利益を上げるだけになっているのが日本の現状だ。
ちゃんと技術を評価して対価を支払わないと、日本という国が成りたたなくなる。
とは言いながら、地元音楽関連イベントで猛烈な技能を駆使しながらただみたいなお礼金でやってはいるけれど。まああれはボランティアだから。
追記:
建築関係の人件費は高い。
正しくいうと、上がり続けている。
これは建築関係に大きな利権が存在するためで、完成しないと元も子もない。
なので何が何でも職人を集める必要があり、単価が高くなる。
利権がほぼ存在しない福祉・教育分野は専門性や必要性の高さと関係なくコストカットの対象であり続けている。
職種横断的な労働組合が存在しない国の労働者がいかに弱いかである。
そもそも企業単位の労働組合も国によって骨抜きにされ、悪イメージを植え付けられ、組織率が大変低い。おまけに連合など幹部が企業や国、統一教会と一体化している。
Posted at 2024/03/05 14:49:29 | |
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修理・レストア | 日記