2019年02月16日
自然の力が及ぶラリー、しかも冬のスウェーデンのように極端なコンディションの中での戦いは読めない事が多いので面白いです。まさにマシンを介した自然と人間の戦い!
シェイクダウンステージでのヒュンダイ/ヌービル選手とトヨタ/ミーク選手のオンボードが公開されていますね。
※ヒュンダイ/ヌービル選手
※トヨタ/ミーク選手
比較するとヒュンダイi20とトヨタYarisのマシンの性格の違いがわかると思います。幅はレギュレーションにより決められているのですが、寸法を比較してみると
ヒュンダイi20
全長:4100(車両のみ)
幅:1875
ホイルベース:2570
トヨタYaris
全長:4085(空力パーツ込)
幅:1875
ホイルベース:2511
とYarisがi20に比べて短い・・・
ホイルベースに関しては、59mmも短い!
ドライバーの意思が車の動きに反映されるタイムラグがi20に比べて無いように感じるYaris。競技車という観点(スポーツの道具)からするとYarisのほうが良いと思うのですが、扱う人間から見た場合、体調がいい場合(人的ポテンシャルが高い場合)には、リニアに反応するYarisのほうが面白くて扱いやすいはず。
ただ、その反面でマシンに要求される反応速度が出せないドライバーコンディションだった場合にはナーバスでミスのリカバリーが難しい(リカバリー操作にも速さと正確さが必要)はず。
まあそこは、セッティングで合わすでしょうが、その分トータルパフォーマンスは落ちるはずです。
今回、グロンホルム選手が久々にYarisで走っていたけれど早々にスピン。グロンホルム選手がチャンピオンになった時代のマシンの差が、当時のドライビング方法の違いと相まって難しくなっているのかもしれません。
i20は少し長い分、ピーキーさが薄らいでコンディションが悪い時(体調だけではなくコースも含めて)にもそこそこの走りがしやすいのではないかな、と感じるんです。
ただし、反面ダルなように感じて(実際ダルなはず)焦った運転をすると、マシンが挙動を乱してそれに速くて正確なリカバリー操作を加えても、応えてくれるまでのタイムラグが発生して車速とのアンバランスにより破綻をきたしやすい特性がでてきます。
どちらのつくり方も正しいのですがね・・・
いや、マシン造りは難しい。
私のiQと私が乗っていたCT9A N4車両の幸田サーキットでのデータ比較で言えば、ラップタイムは当然ながらCT9Aです。しかし、コーナーでの耐Gの大きさや侵入脱出区間を除いたコーナー部分での旋回速度はiQのほうが速いんですよね。
だから、きちんと作りこめばパワー差の出ないダウンヒルで、車速の落ちない道ならば十分にハイパワー車と戦える要素をもっていると思うのです。
ちゃんと造りこめばその味は、ABARTH595コンペティツォーネにかなり近くなります(^-^)
私がABARTH595コンペティツォーネに乗った時、直ぐに全開ができましたから♪
Posted at 2019/02/16 10:51:12 | |
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WRC | 日記