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調布市のKAZのブログ一覧

2022年06月08日 イイね!

[KYBシザースジャッキ] 型番800Kのオーバーホール・後編

[KYBシザースジャッキ] 型番800Kのオーバーホール・後編KYBの油圧式シザースジャッキを簡易オーバーホールしました。2002年頃から使い始めて、今年でちょうど20年になります。

若干のオイル漏れが生じ始めていたタイミングでしたので、大事に至る前にO/Hできて良かった。今回はその備忘録ブログの「後編」です。

<関連ブログ>
◎前編(2022年06月07日付けブログ)は → こちら

<関連パーツレビュー>
◎KYB油圧式シザーズジャッキ(型式:800K) → こちら
◎KYB互換オーバーホールキット(作動油付き) → こちら

■内部の観察(漏れ原因の確認)
ジャッキ本体から「若干」ではあっても作動オイルが漏れ出る(ことがある)…ということは、何か原因があるはず。各部の現状を観察していきます。

まず作動油そのものについては、意外や意外、約20年が経過しようとしているにも関わらず、目立った汚れ(変色)はありません。思いのほか劣化していなかったな…というのが感想です。そしてまた、油中に混入異物も確認されませんでした。


<↓次にピストン(ラム)をチェック。外周面にも目立ったキズは見受けられない>


油圧を受けて上昇/下降するピストン(ラム)も観察しましたが、こちらも目立ったキズは見受けられませんでした。ならば…ということで、オイルを吸い取ってシリンダの内部を観察します。

<↓作動油を吸い取ってシリンダの内壁全体を確認すると、赤丸で囲った部分に違和感あり>


上の画像に示す通り、シリンダ内壁の上側にサビのように見える変色痕(斑点)があることが予想外でしたが(作動油がキレイだったので)、それよりもさらに違和感のある部分(赤丸印のところ)を確認できました。

<↓抜き取ったバックアップリング。これが破損していた>


違和感の正体は、破損したバックアップリングの破片でした。シリンダの溝から内周方向にハミ出て、摺動方向(上下方向)に噛み込み変形を起こしたような状態となっていました。

バックアップリングは後述するように、シリンダ内の同じ溝の中にO-リングと隣り合うように装填される(O-リングよりも上方に位置する)のですが、このバックアップリングの変形・破損により、結果として作動油のリークに至ったのだと考えました。


# オイル漏れの原因がハッキリして良かった。
# 原因不明のままO/Hしても心配は残るところだったので。

なおO-リングについては、目立ったキズはありませんでした。

<↓O-リング自体にはキズはないものの、やや膨潤気味に感じられました(ので要交換)>


■圧抜き弁のO-リング交換
引き続き、圧抜き弁のO-リング交換作業に移ります。圧抜き弁を反時計回りに回していくと、弁そのものが(O-リングもろとも)抜き取れます。

<↓圧抜き弁。このO-リングは小さいながらも、その役割は重要>


圧抜き弁のO-リングは、ねじ部の外側の溝に位置しています。古いO-リングを抜き取る際には、手でつまんで楕円形に変形させながら浮いた部分を引っ張れば良いのですが、新品のO-リングを装填するときには注意が必要です。

上の画像にある通り、装填すべき位置は「ねじ部」を乗り越えた先にあるため、ねじ部の山/谷でO-リングをキズ付けないように配慮する必要があるからです。新品に交換するのにキズ物にしてしまっては意味がない。

そこで活用するのが「鉛筆キャップ」です。
百円均一ショップなどで売っています。

この鉛筆キャップを、圧抜き弁のねじ側に丸ごと被せるようにあてがって、O-リング挿入時の「ガイド」とすれば良いのです。以下の画像は、その工程の説明図です。


<↓鉛筆キャップを圧抜き弁に被せれば、O-リングをねじ山でキズ付けることなく装填が可能に>


もちろん、装填する際には あらかじめO-リングの表面にオイルを塗布して「滑りを良くしておく措置」は必要です。

■バックアップリングとO-リングの装填
話をシリンダ側に戻します。古いバックアップリング(破損劣化品)とO-リング(膨潤の懸念あり品)を取り出したあとは、それぞれ新品を装填することになるのですが、その前にシリンダ底に異物(金属粉や摩耗粉、ホコリなど)が無いかどうかを確認します。

<↓この時点ではパーツクリーナを使用しても問題ない>


シリンダ内壁の変色痕(斑点)が気になりましたが、あくまで触診ではありますが、手で触れてみて引っかかりやザラつき感は無いため、洗浄だけしてそのまま「再組み」することにしました。

斑点を落とすべく、「粒度の細かなペーパーでやすりがけする」ことも一瞬だけ考えたのですが、「ヘタに真円度を崩してしまって余計にオイル滲みの原因(になるかもしれないリスク)を増やす」よりも、「洗浄だけしてそのまま再組み」する方針を選択した次第です。
(もしもそれで不都合が生じたなら、またO/Hすれば良いや…ということで。)


<↓外周りともども、シリンダ内壁を洗浄。溝にバリやカエリが無いことも確認済み>


交換すべき新品は、バックアップリングもO-リングも、どちらも同じ一つの溝に装填しますが、必ずバックアップリング(白色)の方がO-リング(黒色)よりも上に位置するようにします。

その際、先にバックアップリング(白色)から溝に入れた方が無難です(自由に変形するゴム製のO-リングよりも、硬めで破損に弱いバックアップリングを先に装填した方が自由度が高い=苦労しないため)。


<↓先にバックアップリング(白色)を装填。その際、合い口の重なりが逆転していないことに注意>


バックアップリングを装填する際には、合い口(テーパー状の斜めストレートカット)がひっくり返っていない(=順接になっている)ことを確認します。確認できたら、やはりあらかじめオイルを塗布したO-リングを、このバックアップリングの「下」に装填します。

<↓両者は同じ一つの溝に装填しますが、並び順には指定があります>


O-リング装填後も、よじれや変形など(不均一な状態)が無いことを確認します。

なお記載は省きますが、ポンプ室(圧抜き弁の先、シリンダの手前)のO-リングやバックアップリングについても(外径が小さいだけで注意点は)同様です。


■作動油の交換など
劣化部品の新品化と各部の洗浄を済ませたのち、元の状態へと組み立て直します。

<↓パンタグラフ部分(ピストン側)をシリンダ部分(基台側)に組み付けているところ>


<↓(参考)パンタグラフのストレートピンに銅系潤滑剤を塗布しているところ>


オイルタンクのゴム栓を取り外し、新しい作動油を注入します。ヤフオク!出品者様によると、同梱品は約110ccで、これはO/H 2回分に相当するとのこと。なので、封入袋の約半分を目安にしながらタンクに充填します。

<↓オイルタンクのゴム栓を抜き取ります>


<↓作動油は出光興産の油圧機器用で粘度32とのこと(KYB指定の一般油圧作動油ISO VG22~46に準拠)>


オイル補充後、ジャッキをストロークアップ/ダウンさせながら圧抜き弁で調圧してエア抜き(回路内の残留エアをオイルタンク側へ追いやる)します。ジャッキハンドル操作の1回目ですぐにジャッキアップする(反応する)ことを確認後、静的荷重を与えて保持能力が発揮されることを念押し確認します。

<↓実際に車両をジャッキさせた状態で放置し、その位置で姿勢保持できることをしっかりと確認します>


私の場合、エクシーガのフロントジャッキポイントでジャッキアップ後、少なくとも30分間以上の安定保持が可能であることを目安としてOK判断しました。

以上がKYBの油圧式シザースジャッキのオーバーホール作業の概要です。O/Hの要否は、使用状態や頻度に依存するので何とも言えませんが、少なくとも
 ・昇降ハンドルを操作しても、なかなかジャッキアップしなくなった
 ・1回のハンドル操作で上昇するストローク量が減った(回数を要する)
 ・本体からのオイル滲みなどが現れた

といった兆候や現象を認知したなら、「早めのO/Hを行って安心する」のが良いでしょうね。この記事が、多少なりとも参考になれば幸いです。
2022年06月07日 イイね!

[KYBシザースジャッキ] 型番800Kのオーバーホール・前編

[KYBシザースジャッキ] 型番800Kのオーバーホール・前編KYBのシザースジャッキを使い始めて約20年…。その間、特に不都合も無く使い続けることが出来ていましたが、若干のオイル漏れが生じ始めていました。
今回、大事に至る前にオーバーホールしましたので、その様子を備忘録代わりに記します。


<関連パーツレビュー>
◎KYB油圧式シザーズジャッキ(型式:800K) → こちら
◎KYB互換オーバーホールキット(作動油付き) → こちら

■気がつけば約20年が経過
私がKYBのシザースジャッキを最初に購入したのは、2002年頃。BG型レガシィでミニサーキット(スポーツランドやまなしとか筑波1000とか)を走り始めた頃です。以来、DIYでのメンテナンスやドレスアップ、あるいは改造(モディファイではなく、ここではあえて改造と書いておきます)の際に、要所要所で役に立ってくれました。

<↓長年に渡って役に立ってくれていたKYBのシザーズジャッキ>


そんなシザースジャッキも、ここ最近、(新旧2台あるうちの古い方に)若干のオイル漏れが生じていました。そんな時、ちょうどヤフオク!でKYB互換のオーバーホールキットを発見。大事に至る前に処置することにしました。それが今年の3月頃の話です。

■O/Hキットの構成
ヤフオク!でのO/HキットはKYB純正品そのものではないようですが、「KYB互換」と謳われていました。KYBのジャッキ自体はすでに市場から姿を消し、マサダ製が後継になっているようですが、O/Hキットはそのどちらにも適用可能なようです。早速、「作動油付き」の方を落札しました。

<↓O/Hキットの構成部品はこんな感じ(除:シール周りの部品類)>


<↓シール周りの部品はこちら(オプションでリング類を追加発注)>


O/Hキット購入時、O-リングとバックアップリングについては単品での追加注文が可能でしたので、合計2台分のO/Hが可能となるよう追加手配しました。

<↓バックアップリング。材質はPTFEかな? 合い口は、テーパー(斜め方向のストレート)カット>


■KYBのシザースジャッキの構成図
当方が持っているシザースジャッキの型番は800K。取扱説明書に記載の構成図は次のようになっています。

<↓KYBのシザースジャッキ(型番:800K)の構成図>


■O/H作業開始
O/Hの作業準備として、ペットシーツを用意しました。我が家では犬2匹/猫2匹がいますので、ペットシーツは常設です。吸収力はなかなかのものです。

<↓オイル吸収シートを一番下に敷き、その上にペットシーツを重ねて敷いて準備完了>


<↓パンタジャッキの両脚の根元にあるEリングを(マイナスドライバーを当てて)抜き取ります>


<↓Eリングを抜き取ったところ(※ケガに注意)>


<↓抜き取ったピン(表面の状態や摩耗有無を確認)>


パンタジャッキの脚のピンを抜き取れば、本体はそのまま上方に持ち上げて分離させることが可能となります。

<↓両脚がフリーになれば…>


<↓本体はそのまま上に持ち上げて分離することが可能>


<↓パンタジャッキ(両脚)部分を油圧ポンプ室と分離したところ>


ここまでの作業ができれば、大方の目的が達成できたようなものです。引き続き、油圧ポンプ室のシリンダ内部の観察に移行します。

■シリンダ内部の観察
思いのほか簡単に油圧ポンプ室の内部が現れました。作動油の劣化状態、O-リングやバックアップリングの状態、シリンダ内壁面のキズ有無などを順に観察していきます。

<↓単独になった油圧ポンプ室>


<↓いきなり作動油を捨てたり洗浄はしないで、ゆっくりと状態を確認します>


後編に続く。
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2022-06-08(Wed.) : 更新
[KYBシザースジャッキ] 型番800Kのオーバーホール・後編 をアップロードしました。
2022年01月28日 イイね!

[エクシーガtS] 2022年始 帰省記その7・番外編(最終話、「東京~札幌」往復)

[エクシーガtS] 2022年始 帰省記その7・番外編(最終話、「東京~札幌」往復)2021年末→2022年始 は、エクシーガの自走で「東京~札幌」間を往復しました。帰省記の最終話は、道中で目についたものを紹介する「番外編」です。

◎その1 → 往路編(東京→青森→函館→札幌)
◎その2 → 「大晦日」と「元旦スキー」編
◎その3 → 「ラーメン・DCMホーマック・セイコーマート」編
◎その4 → 「初詣・ジンギスカン・スキー&スノボ」編
◎その5 → 「ハーベストガーデン・プロノ・六花亭・柳月・トリトン」編
◎その6 → 復路編(札幌→函館→青森→東京)

■まえがき
帰省ルート:「東京~青森~函館~札幌」を往復する間に、当方の目線で気がついたこと、目についたものをランダムに記します。あくまでも個人の視点で目についた雑記ですので、それ以上でも以下でもなく、他意はありません。

■「まじかよーっ!」
往路に就く前のこと。事前にタイヤ空気圧を点検するため、行きつけのガソリンスタンドに寄りました。区画に車輌を駐めて降車。「いざ、空気圧を…」と思って近寄ると…。

<↓何と「故障中」の表示が!暮れも押し迫った中で、こんなコトってあるのか?「まじかよーっ!」>


思わず叫んだ一瞬でした。同じように並んできた他車のドライバーさんも一言「困りますよね…」。お互いに目を合わせて落胆。その後、私は気を取り直して少し離れた別のスタンドで無事に空気圧チェックができました。

■距離感
ハイタッチ!Drive(ハイドラ)を使用中に、表示エリアを広域に操作すると、他車のアイコンがウジャウジャ現れます。しかし、意図的に画面をスクロールアップした瞬間に同じ量だけスクロールダウンする(瞬時に表示を元通りにする操作を加える)と、ほんの一瞬だけ、自車以外のすべてのアイコンが消えたあとに遅れて表示されます。

その一瞬のスキを突いてスクリーンショットを撮ると、あたかも自車の走行軌跡のみを抽出したかのような絵面が得られます。そのショットが以下。


<↓「東京~札幌」の距離感が分かるショット。途中の青森にて>


■秘密兵器?
東北道を北上していたときのこと。ふと隣のレーンを走る大型トレーラーを見ると、ホイールの中心にドリルのような、ブーメランのような、ナゾの物体がホイールと同期して回転しているではありませんか!

<↓ホイールと同一化して回転するブーメラン?ドリル?ピラミッド?槍?>


なんだか「チキチキマシーン猛レースのブラック魔王が乗るクルマ」とか、「マシンハヤブサの敵チームであるエイハブの手下が乗るレーシングカー」に出てくるような、「併走する邪魔な相手車輌のタイヤをパンクさせるための秘密兵器」のような出で立ちだ…と思わざるを得ませんでした。

■除雪の秘密
札幌市内でのこと。こちらでは、ごくフツーの光景ですが、本州(以南)の人々にとっては「知らなかった!」と思われるシーンを撮っておきました。

<↓市街地での一コマ。車道と歩道の間に、何やら人影が…>


<↓実は、排水溝に雪を捨てているのですね。秘密でも何でもないですけど>


なので、雪国では道路脇で「除雪作業中」の看板を見たら、除雪をしている人がいるので要注意。間違っても雪ハネしている人をハネないように!

■ロードヒーティング(個人宅)
スリップ事故防止のため、国道の坂道でロードヒーティングが利いていることがありますが、雪国では自宅にロードヒーティング(の設備)を導入することもあります。私の実家の玄関前や駐車スペースも、その例です。

<↓センサーが外気温度や降雪を感知して、路面に埋め込まれた熱交換器を発熱させる仕組み>


家人が若いうちは無くても問題ないでしょうけど、高齢の方がいらっしゃるご家庭では、転倒による骨折事故などを防ぐため、こうした個人宅用のロードヒーティングは非常に有効です。

■自転車置き場
雪道(圧雪路)で自転車に乗る強者…も、いるにはいるのですが、大抵は自転車の使用は雪解けまで「おあずけ」です。では、スーパーなどの自転車駐車場は冬期はどうなっているか?というと。

<↓冬期の自転車駐輪場の例>


<↓ロープが張られて使用禁止になっていますが、自転車が数台あり>


これらは、雪が積もってしまって脱出を(春まで)諦めた放置自転車なのか、あるいは雪道でも強引に乗る者が使用中の自転車なのか、どちらかでしょうね。…でもアプローチに足跡が無いから前者かな。

■働くスーパーカブ
雪国でも、郵便配達さんはバイクに乗っています。雪道をバイクで走るには、それなりの経験とコツが必要です。次の画像は、帰省時に見つけた郵便カブの冬仕様車です。

<↓郵便カブの全景。右側面。かなり大きなボックスを積んでいます>


<↓フロント部の詳細。フロントキャリアの先端に灯火類(ヘッドライト&ウィンカー)を装備>


<↓タイヤを見ると、トレッドパターンの規則正しい位置に突起があるので、スパイクタイヤのようです>


<↓おまけ。キャリア側面に貼られた安全喚起ステッカー>


ちなみに…私も高校生の頃、ホンダのMB-5という原付(2スト、5速、最高出力7.0PS)の後輪にタイヤチェーンを巻いて、雪道を走っていました。路面状況の変化を読み取る力が鍛えられました。

■冬場の自動車教習所
雪国では冬期も教習所は営業しています。私の姉も、自動車の免許を取得したタイミングは冬期でした。MTで雪道の教習を受ける人々は、そりゃ、初心者でもスキルアップしますわな。

そんな自動車教習所も、最近は様変わりしているようで。


<↓最近の自動車教習所は、ドローン講習も開講しているのか!>


さすが北海道。ちなみにここでは、大型特殊免許と車両系建設機械の作業免許が同時に取得できるコースもある。オレも免許取りたいな(今、私が乗れるのは 8トンまで)。

■実はスゴい技術では?
札幌市内のフツーの靴屋さんにて。冬場は、取り扱い商品はもちろん冬物がメインになります。防寒ブーツもその一例。

<↓冬場のフツーの靴屋さんの例>


<↓防寒ブーツの例。タグには「ガラス繊維配合ソール」とあります>


この「ガラス繊維配合ソール」というタグの裏面を読んでビックリしました…。何と、ソールに対して「ガラス繊維を垂直方向に立てて配合しました」という旨の説明文があったからです。

つまり、ガラス繊維をランダムに混ぜ合わせているのではなく、垂直方向=雪道に対してガラス繊維がスパイクピンのごとく、路面を引っ掻く方向に並べて配置している…と謳っているのです。

ホントか!?
だとしたら、実はスゴい技術です。

スバル車の例でいうと、樹脂インテークマニホールドにもガラス繊維が配合されていますが、これには配向性はありません。もしも配向性があると、強度的に不利な面が生じてしまうため、ランダムな全方向的にガラス繊維が配合されていると解釈できます。換言すると、フツーなら配向性をコントールするのは至難の業です。

それに対して、このソールはガラス繊維を垂直方向に並べて配合しているという…。どうやって配向を一律に均一化できるのでしょう? かなりナゾです。


■iPhoneの寒いバッテリー
スキー場に行っていたときのこと。クルマから降りたときのiPhoneのバッテリーは充電100%だったのに、ほんの数十分(リフト2~3本)、滑っていただけで残存率が1%に。記念写真を1枚撮った瞬間にブラックアウトしてしまいました。

<↓寒冷状態では全然使い物にならず、スキー場を去るときに車輌で充電開始しているところ>


外気温度も寒いけど、寒さの中でのバッテリー持ちの「しなさすぎ」に、こちらまで寒くなったぞ。ちなみにバッテリーの劣化度合い(最大容量)は91%。常温では長持ちします。

■北海道限定
サッポロビール園では、ビール園のラッピングバスが見られます。また、地元では有名ですが他では基本的に販売されていない飲料品も多くありますね。以下はその例です。

<↓サッポロビール園のラッピングバス>


<↓こちらの飲料水は、コアップガラナとリボンナポリン>

※店員さんの許可をいただいて撮影。

■「おぉ!(その1)」
実家の中でのこと。子供たちが、部屋のどこからか、昔のミニアルバムを見つけてきた。L判の写真を収納できるポケットが付いたものだ。そのミニアルバムの表紙は、当時の森尾由美さんだった…。

<↓まちがいなく森尾由美さん。当時のCMキャラクターだったのか>


<↓ミニアルバムの下には、「’86三菱カラープリント イメージガール」とある>


1986年か。オレが新聞配達と家庭教師のアルバイトで貯めたお金で、ホンダCBR250Four を買った年だな。ミニアルバムの中を、ちょっと覗いてみるか。

■「おぉ!(その2)」
ミニアルバムを開いてみると、当時の恥ずかしい写真が出てきた。新車で買ったCBRで京都から札幌に帰省したときの写真だ。(※ブログトップの画像は、当時の実家のハイエースとコルサ。)

<↓左:新車で購入後、慣らし運転を兼ねて京都→札幌に帰省  右:当時の私(恥ずかしいショット)>
 

今(2022年 現在)でも器械体操の練習を続けることができる身体と環境に感謝!

■格言か?
今度は札幌から函館に向かう復路です。道央自動車道を通って八雲SAにて休憩したときのこと。トイレで次のような標語が目に留まりました。

<↓手指消毒剤のアルタイザーが備え付けられていました>


<↓そこには、わざわざ注意喚起の張り紙がしてありました>


みんなで
うばい合えば足りず
わけ合えばあまる


私には、含蓄深い表現のように感じられました。
人生の中で、いろいろなシーンにも応用できそうです。


■レンタカー?
青森でのこと。フェリーから降りて青森県観光物産館に向かう途中で、複数の除雪車に遭遇しました。我が家のエクシーガの直前(先行車)にも、その除雪車があったのですが、ナンバープレートを見ると…。

<↓ナンバーが「わ」になっています。除雪車なのにレンタカー??


類別区分は「800」なので、れっきとした特種用途自動車なのですが、「わ」ナンバーとは…。特殊用途のレンタカーって、あるのかしら? あるいはそれ以外?

■立て看板
最後は、青森県観光物産館でのこと。全農の立て看板を発見! これはデジカメに納めなければなるまい。家族に気づかれないよう、急いでダッシュ!

<↓卓球の石川佳純選手>


<↓佳純ちゅわぁぁあ~ん!


調布市のKAZは、石川佳純選手を応援しています。

以上、今回の「番外編」も含めて、合計7編の2022年・札幌帰省記でした。最後までお読みいただいた方々、「イイね!」を付けてくださった方々にお礼申し上げます。

皆さまにとっても、今年一年、良い年でありますよう祈念して、帰省記ブログを終わります。
2021年06月20日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・後編

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・後編作動不良となったBPレガシィ(2006年式GT spec B)のサンルーフをDIYで修理した様子を、備忘録代わりに残すシリーズブログの後編(最終話)です。

◎症状:「フロント(チルト)+リヤ(スライド)」の2段構成のうち、前者が「開かず/閉じず」となる症状。
◎前編は → こちら(状況と原因の確認)
◎中編は → こちら(間違った対処法の例)


■急がば回れ
サンルーフのチルトアップ/ダウンのスイッチ操作に応じて、本来はレールの所定の位置に収まるはずの樹脂ピンが外れていること、その樹脂ピンがレールに対して斜めに傾いていることを確認しました。

<↓サンルーフのレールと、フロントガラスのチルトアップ/ダウンのリンクアームの構成部分>


<↓樹脂ピンが斜行するとともに所定の位置から外れてしまっている(のでチルトアップ/ダウンしない)>


実は、樹脂ピンが上記の凹み(キャッチャ)に位置するときは、2段構成のサンルーフのうちフロントのガラスルーフが「完全チルトアップした状態」になったとき(だけ)です。チルトアップやダウンの「途中」の段階では、樹脂ピンはガイドレールの中を回転しながらスライドする構造となっています。

<↓ガラスルーフがチルトアップ/ダウンするときは、樹脂ローラーピンはこのガイドレールの中を沿う>


そのため「中編」で挙げたような拘束手法を採るのは間違い、ということになります(斜行だけでなく、樹脂ピンの前後方向のスライドまで規制してしまうため)。

ここで、樹脂ピンの下にある樹脂ガイド?についても、調べてみます。


<↓樹脂ピンの下方にも、スプリングが付いた樹脂部品が存在しています>


<↓そのままでは抜き取れず、本体を90°回転させると初めて爪が干渉せずに抜き取り可能な状態になる>


<↓樹脂ガイド(仮称)の様子。前述の樹脂ピンを下から保持する機能を意図している模様>


もしもこの樹脂ガイド(仮称。正式名称不明)が無ければ、樹脂ピンが(チルトアップした際に)収まるべき位置から下方に、必要以上に下がりきってしまう(レールから脱落する)ようで、チルトアップ/ダウンの際には重要な役割を果たしていると言えるでしょう(正しい向きに装填しないとダメなことも確認済み)。

■実績のある方法で対処
結論から書くと、今回(3回目)の修理方法は、前回(2回目)の修理方法を踏襲しました。樹脂ピンを、外径が摩耗した分だけアルミテープで太らせる…とした方法です。

今回は、樹脂ピンに斜行グセが付いてしまっている分、アルミテープで覆う幅をより幅広にアレンジすることで、樹脂ピンがさらに「ガイドレールから落ちにくく」なるようにするとともに、アルミテープ自体も中実構造化して「強度を持たせる」ことにします。

以下、画像で工程を説明します。


<↓樹脂ローラーピンの幅よりも、意図的に幅広にアルミテープをカットして巻き付けていきます>


<↓樹脂ローラーピンにアルミテープを巻き付けていくところ>


アルミテープを幅広にして樹脂ローラーピンに巻き付けていくと、樹脂ローラーピンがある部分は中実になりますが、ピンが無い部分は空洞状の中空となるため、その円筒形が潰れたりするなど外力に対して変形しやすくなってしまいます。

<↓そのため、六角レンチで中空部分を円筒状に成型して(形を整えて)いきます>


<↓巻き付けたアルミテープのオーバーハング部分を、六角レンチを用いて内側から円筒状に形を整える>


前回(DIY修理の2回目)では、ここまでの手当で終わっていましたが、今回はアルミロールに より一層の強度を持たせる(耐久寿命を持たせる)ため、中実構造に仕上げます。

<↓中実構造とするため、さらに芯となる部材を造る>


<↓芯となる部材(アルミロール)>


<↓先ほどの樹脂ピンに巻き付けたアルミテープの内径に、装填していく>


<↓芯のアルミロールを装填して、オーバーハング部分も中実構造にした様子>


<↓これでピンの先端部分のアルミにも、強度を持たせることに>


ただし、このままではオーバーハング量が多すぎなので、樹脂ピンの斜行量(ガイドレールに対するオフセット量)に合わせて不要な部分をカットします。

<↓樹脂ピンの斜行量(ガイドレールに対するオフセット量)に合わせて不要なオーバーハング部分をカット>


その後、アルミテープで処置した樹脂ピンを、所定の位置(ガイドレールの中)に入れて作動テストを実施。結果、サンルーフの動き方として特に問題は生じなかったため、これにて一応の修理は完了としました。

<↓チルトアップ/ダウン、Open←→Close を何度か繰り返して不都合が出ないかどうかを確認します>


<↓サンルーフの作動状況は良好、追加アルミピンの外れも生じておらず、一応の修理完了>


# 終わってみれば、トリッキーな修理ではなく
# 現状に合わせた(=基本に忠実な)修理が効果的だった、
# という事例でした。

■この際、他の破損箇所も対処
さてサンルーフの室内側に目をやると、別件で左バンクのシェード連動ロッド(仮称)が破断していることに気がついていました。画像でロケーションを示すと、次のようになります。

<↓左バンクのレール付近に、ロッドアンテナのような棒状部品があることに気がつく(外側から)>


<↓車内側から>


<↓正常な状態と、折損したときの状態>


ここは大きな荷重[N] がかかる部位ではないと考え、アルミテープで処置することにしました。

<↓破断したロッド(棒状部材)にアルミテープを巻いて応急処置>


<↓アルミテープは相手部材の形状に合わせて圧着する>


<↓応急処置とは言いながら、特に不便がなければこのままの状態で…もあり得るか>


以上、最後(このブログ:後編)は「駆け足気味」での作業風景の紹介となってしまいましたが、無事にDIYでの修理を完了させることができました。

もしもこの先、同じ原因での故障が避けられないような状況になってしまった場合は、フロント側のガラスルーフを固定しているナットを蝶ねじに替えれば、手動式の「デタッチャブル・サンルーフ」にすることができる…というバックアップ案も考えています。

これは、T-バールーフ車でルーフを手動で収納するのと同様の発想になります。今後、サンルーフに多少のマイナートラブルが生じたとしても、可能な限りDIYで修理して延命させたり、あるいは発想の転換を施すことによって新しいオープンエア(というほど大げさなものではありませんが)を楽しんでいきたいと思います。
2021年06月16日 イイね!

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・中編

[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・中編BP型レガシィワゴンのサンルーフが作動不良に。具体的には「フロント(チルト)+リヤ(スライド)」の2段構成のうち、前者が「開かず/閉じず」となる症状。

サンルーフのDIY修理はこれで3回目で、前編・中編・後編の3回に分けて備忘録代わりにブログアップしますが、今回は「間違った対処法」を載せてみます。


◎前回までの状況は こちら → 前編

■まえがき
今回のサンルーフのDIY修理については、当初、前編と後編の2回に分けてブログアップ予定でしたが、いろいろと知り得たこともあるので、前編・中編・後編の3回に分けてアップすることにしました。

# 中編となる今回は、少々毛色を変えて
# 間違った対処法について記してみます。

■間違った対処法(固定概念にとらわれると…)
前回までの話(前編) の流れから、「車両前後方向のレールに対し、樹脂ピンを含む部品が斜めに傾いたクセが付いている」ことが分かりました。

<↓前回の画像の再掲>
 

「レールに対して樹脂ピンが傾いている」ことにとらわれ過ぎると、「傾きを抑制する」、つまり「強制的な拘束力を加えてはどうか?」という思考回路に陥るかもしれません。

以下は、そんな固定概念(思い込み…に近いかも)に陥ったときに取りやすい(かもしれない)間違った対応策を画像で例示してみます。


<↓「ピンが傾かないように、針金でくくりつけてみては?」という発想からの具現例>
 

スペース的に限られた場所に追加できそうな拘束具として、フツーの針金では太過ぎる…ということで、細い針金として荷札の転用を検討してみます。

<↓荷札の針金の太さは約0.27mm(画像:左)。その一方、髪の毛の太さは約0.08mm(画像:右)>
 

<↓荷札の針金の太さ(ここでは細さ)は、ちょうどよい感じに思えるところですが…>
 

「樹脂ピンが定位置から外れてしまうならば、外れないように拘束してみよう」という思考回路から抜け出せないでいると、「樹脂ピンを針金で縛り付けてみてはどうか?」というアイディアを実行したくなる(かも)。

<↓ていねいにピンセットを取り出したりなんかしちゃったりして…>
 

<↓ダブルサンルーフの後ろ側はスライドしてくるので、拘束方法もキレイに処置(する例)>


さーて、これで一見すると、樹脂ピンは車体のレールから付かず離れずの平行を保つ…ように感じられます(が、実際には大きな誤りがあります)。

<↓いざ、作動テスト(まずは後ろ側のサンルーフのスライドから)>


<↓途中までスライドさせる段階までは問題なし(この部分はその時点では関与していないので…)>


続いて、前側のサンルーフをチルトダウンさせて→すかさずチルトアップ、という一連の作動テストをしてみます。…果たして改善効果は得られているでしょうか。再びサンルーフを全開させて、先ほど対策処置(>ホントは対策じゃないけど)を施した箇所を見てみましょう。

<↓ピンセットまで活用して、端部をより合わせ処置した針金が、いともアッサリと破断しています>


※実際には、閉じる際にいったん安全機構が働いて
 後ろ側のサンルーフが反転後退します。
 それでも構わず閉じる操作を繰り返すと、
 上記の状態に至ります。

ここで「んじゃ、針金を太くしてみるべ」…などと考えるようでは、未だに固定概念にとらわれ過ぎ。というか、サンルーフの構造(作動状況)を理解していないことになります。ここまできたら、フツーは「何がマズかったんだべか?」と思い直します → 詳細観察へ。

<↓樹脂ピンが所定位置から外れるのはリンクの摺動抵抗が大きいことも一因と考え、フリクションを低減>
 

<↓いったん取り外したサンルーフを元通りに仮組み>


さて、このままでは直ったことにはならず、サンルーフのスイッチを操作した瞬間に樹脂ピンが外れてまた故障します(← これは確認済み)。「んじゃ、どーするの?」については、後編で。

# ブログで間違った方向の対処例をアップしたいがために
# 急きょ「中編」を追加して、遠回りしてしまったぜい。

「後編」に続く。
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2021-06-20(Sun.) : 更新
[BPレガシィ] サンルーフの故障を再びDIYで修理する・後編 をアップロードしました。

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「今日は器械体操の練習後のスキマ時間で、(以前から仕込んでいた)モンキーRのマフラーのサビ取り確認と、耐熱黒スプレー塗装を行いました。CBRもモンキーRも、出来ることを少しずつ、でも確実にメンテを続けています。」
何シテル?   06/08 18:06
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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