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調布市のKAZのブログ一覧

2005年07月02日 イイね!

車検整備に関する 「誇大広告」

車検整備に関する 「誇大広告」車検整備業者が出す「チラシ」内の誇大広告の話。

昨日(2005年7月1日)付けのブログ (車検場でも 「ストーカー」) の反響が思いのほか大きかったので、今日は「車検」に関する話題の続編です。

まず昨日のブログをご覧いただいた方々、どうもありがとうございます。固い内容の話題でしたので、まぁ「興味のある方々に読んでいただければ良いかな?」くらいに考えていたのですが、アクセス数(PV値)が思いのほか多かったです。特にコメントを書き込みいただいた方々には、厚くお礼申し上げます。

そこで、昨日のブログの後半部分にて
   > 街の整備工場でも料金体系や事前説明がしっかりしている
   > 業者をえらぶべきであることは、言うまでもない(※2)。
   > (※2):これについては、後日、ブログで補足する予定。
と述べた内容について、以下に書くことにします。

今から一月ちょっと前の2005年5月24日、公正取引委員会 から 「車検整備に関する表示の実態調査について」 と題する調査結果が公表された。簡単に言うと、車検などの点検整備業者の中で、誇大広告により お客様を釣っている ようなものは無いかどうか、不当表示の有無を調べてみた・・・というのだ。その具体的な調査内容と方法は、次の通り(情報出展:(株)交文社/「自動車セミナー」2005年7月号(通巻No.516号)より)。

  ◎調査の背景
     ・車検の規制緩和で、整備業者の新規参入が増えている
     ・そのため、顧客獲得競争や価格競争が激化している
     ・料金の安さや作業時間の短さを強調する例が後を絶たない
     ・結果、国民生活センターなどへの相談が 年間数百件 寄せられている
  ◎調査対象(車検整備に関する表示物 267点)
     ・新聞の折り込みチラシ
     ・ダイレクトメール
     ・パンフレット
     ・その他の表示物
  ◎調査期間など
     ・日本全国から収集
     ・平成16年7月~8月で収集

まず、「国民生活センターなどへの相談が 年間数百件 寄せられている」 というトラブル事例の多さに驚かされるが、平成16年7月~8月のわずか2ヶ月足らずの間で 267点ものチラシや広告がサンプルとして集まったことにも、少なからず驚かされる。単純計算で日本各地で毎日(平日を含む)どこかの車検業者が 4件以上のチラシなどの広告を打っている換算になる。実際にはサンプル収集されなかった広告もあるだろうし、また平日のチラシは少なく、たいていは土日にチラシが集中することも考え合わせると、車検整備業者の競争は激しいことが容易に想像できる。

公正取引委員会は、上記 267点にもおよぶチラシやDM、各種パンフレットなどの記載内容を分類・整理・分析するにとどまらず、実際の車検整備業者・業界団体・そして消費者団体からも ヒアリング調査 を行い、その分析結果の精度を高めたという。以下はその調査結果である。

 <チラシなど、車検整備に関する表示について>
   (1). 整備時間が短時間で済むことを強調したもの      ・・・・  51.3% が該当
   (2). 「定期点検作業」が含まれるかどうかが不明瞭     ・・・・  47.9% が該当
   (3). 整備をする事業者がよくわからない            ・・・・  45.7% が該当
   (4). 料金の一部(のみ)を抽出し、強調したもの        ・・・・  36.3% が該当
   (5). 部品交換がある場合、別途料金が必要である
      にもかかわらず、その旨の説明があいまいなもの   ・・・・  30.7% が該当

 <そうした表示が消費者に与えてしまう誤解の内容>
  ~公正取引委員会の指摘~
   (A). 作業全体が表示時間内で済みそうだ
   (B). 表示料金だけで済みそうだ
   (C). 総額が安くあがりそうだ
   (D). 実作業も、依頼した事業場で行うのだろう

巷では、確かに「スピード車検」などと謳った広告が目に付く。・・・これは私見だが、私だったら「スピード(だけの)車検」はイヤだな。「じっくり診てもらいたい派」なので。ヘタに「スピード車検」などと言われると、テキトーに流されそうな気がしてかえって不安に感じてしまう。少なくとも、私には逆効果だ>その手の宣伝広告。
ちなみに、私はスバルのディーラーにクルマを預けるときには、ほぼ必ず「急ぎませんので、そのぶん、じっくりと診てください」とお願いする。実際にも、他車の整備入庫状況を事前に尋ね、工場のスケジュールが空いているときに自車を入庫させるようにしている(ディーラーの整備工場が忙しいときは、相手側の都合も考慮し、自車の入庫を避けている)。逆に言うと、突発で緊急度の高いトラブル以外は、日程的な余裕を持って整備予定を立てているということだ。

それにしても、上記(2).の「定期点検作業」が含まれるかどうかが不明瞭、というのは要注意だ。つまり定期点検作業と車検作業とが別体系で、表示費用と実際の費用とに隔たりがあることを示唆している。また上記(3).もゆゆしき問題だ。恐らく、上記(3).の実態を受けて上記(D).の懸念点が指摘されたのだろう。依頼した業者は単なる取次窓口であって、実際の整備は(表に出てこない)孫請け業者に任せているのかもしれない。自分のクルマがよく分からない業者の手に渡っているとしたら・・・考えてみただけでも恐ろしい。ガクブルもの(※)か?

   (※) → ((((;゜д゜)))ガクガクブルブル
        (本来は半角カナ表記ですが、私のサイトでは 全角 カナで表記させます。
         半角カナ表記はモバイル機器や表示端末によっては、文字化けの原因 となりますので。
         ブログを読む相手側のOSや端末への配慮もヨロシクです>ALL。)

これらの調査・分析結果から、公正取引委員会では次のような提案を行っている(原文のまま)。
  ◎料金の表示について
     「車検整備に要する料金のうち部品等の交換がある場合に必要となる部品代、技術料等を
      除いた料金の総額及びその内訳に加え、部品等の交換がある場合には、部品代、技術料等
      の追加料金が発生する旨及び主要な部品代、技術料等の額が明瞭に記載されている表示」
  ◎作業時間の表示について
     「車検整備事業者が自動車を預かってから消費者に引き渡すまでの作業をほとんどの場合で
      終了しうる時間、及びその時間内で作業ができる場合、又は、できない場合がそれぞれどの
      ようなものであるかを明瞭に記載した表示」

一見すると何だか分かりにくいが(>公正取引委員会さん、もっと分かりやすい表現を望みます)、要するに前者は「料金には明確な内訳を付けること。追加料金が発生する場合も、その旨を明示してその内訳も明確にせよ。」という意味だ。後者は「誇張表現ではなく実際の所要時間(クルマを預けてから返ってくるまで)を表記すること。時間内でできる場合とできない場合があることについて、わかりやすく例示すること。」という意味になる。

公正取引委員会は日本自動車整備振興会連合会(日整連)に対しても、不当表示の適正化を要望しているが、現時点ではあくまで車検整備事業者側での自主的な改善活動を望んでいることから、「もぐらたたき」 や 「いたちごっこ」 に終わる恐れもあると思う。結局、一番確かな対策は、我々ユーザーが日頃からしっかりした 問題意識 を持ち、こうした不要な表示広告に 惑わされない確かな目 を持つ(自衛手段を講じる)ことになるかと思う。同様なことは、自動車保険会社(リスク細分型の任意保険) にも当てはまるかもしれません。

自分の身は自分で守る・・・当たり前の事ではあるが、(そのようにしなければならない)世の中の一面に、悲しさを感じてしまった次第である。
Posted at 2005/07/03 10:36:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | └ クルマ関係(法律) | クルマ

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調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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