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2005年07月24日 イイね!

【六連星】 画像で見るエンブレムデザインの変遷(3)

【六連星】 画像で見るエンブレムデザインの変遷(3)柔らかめの話題・3連続の第三回目。

スバルの六連星(むつらぼし)のデザイン変遷
についてまとめてみました。今回は「その3」。
(参考)
「その1」 は → こちら
「その2」 は → こちら

さて、「シリーズ・その3」では、1981年~2003年までの20余年間の六連星デザインの変遷について紹介するのですが、「その2」で示した約10年間(1971年~1980年)に較べると、今回紹介する20余年間のデザイン変遷の中には、暗黒の?時代が含まれていると私は思っています。つまり、「六連星エンブレム・ダサい説」の台頭です。

スバルファンの多くの方々はご存じかもしれませんが、昭和の終わり頃、レオーネがモデル末期を迎えていたころ、「六連星は野暮ったい」とか「ダサい」と感じる人々が現れました。レオーネ自体は、4WDにツインキャブを組み合わせた「走りのRX」グレードや、日本初の「4WD+ターボ+AT」である「GT」グレード、あるいは後のワゴンブームの先駆である「ツーリングワゴン」などのグレードが用意されており、それぞれのシーンでそれぞれの人々に根強く愛用されていたのですが、「一部のマニア向け」との評価を覆すほどの人気は無かったようです。

また、他社ではスズキ自動車でさえも(>失礼!)4バルブDOHCエンジンをラインナップに加えていた時代に、レオーネはプッシュロッド式のOHV がようやくOHC式に変更された程度のエンジンラインナップしか持っていませんでした。悪路では思いのほか良く走るものの、総じてアンダーパワー感は否定できなかったようで、このへんの批評の一部がエンブレム批判へと形を変えて、一気に噴出してしまったようです。

富士重工業(株)は、平成になると全てを根本から一新したレガシィを発売し、その後SVXやインプレッサが登場することになるのですが、過去の六連星エンブレムについてしまった悪いイメージを払拭したかったのでしょう、スバル統一エンブレムを廃し、代わりに車種別のエンブレムを作ろうということになったようです。結果として、平成初期のスバル車は、車種ごとに独自のエンブレムが採用されるようになりました(例:インプレッサならばグリル中央に「i」マークが付く、など)。ただし、その間、輸出仕様にはちゃんと六連星エンブレムが採用されていたようです。

ところがまた転機は訪れるものです。国内ではいわゆるバブルがはじけ、企業はそのCI(コーポレーション・アイデンティティ)に力を注ぐようになりました。ターボワゴンのレガシィがヒットし、WRCでもインプレッサが次第に活躍し出した頃です。「ワゴンのスバル」「走りのスバル」といったイメージアップが図られて、市場でも、一部のコアなユーザーが中心となって「六連星エンブレム復活」を望む声が高まりました。

これは単なる想像ですが、恐らく富士重工業(株)内部でも、各車種ごとに、国内仕様と輸出仕様とでエンブレムをそれぞれ用意しなければならない場合のコストアップ要因を分析したり、あるいはCI活動における共通エンブレムの展開効果の検討をするなど、きっと様々な議論が尽くされたのだと思います。

結果として「六連星エンブレム」は見事に復活し、各車種ごとにサイズなどが微妙にチューニングされるものの、全体としての意匠は統一されて展開されることになりました。特に、当時のSTi(現STI、I は大文字化)にオプション設定された「チェリーピンクの六連星エンブレム」は、生産中止後に価格が高騰し、元値が1800円ほどだったものが1万円近くでYahoo!オークションで売買されるほどの人気アイテムとなったことは、記憶に新しいですね。

そういった流れを再確認しながら、左上の画像を見てみましょう。

<歴代エンブレムの代表的採用車種>
(1):レオーネ・レックス(1981年~)、サンバー(1982年~)、ドミンゴ(1983年~)、ジャスティ(1984年~)
(2):レオーネ(1984年~)
(3):アルシオーネ(1985年~)
(4):レックス・サンバー(1986年~)
(5):レックス・ジャスティ(1988年~)、サンバー(1988年~)、レオーネ(1989年~)
(6):レックススーパーチャージャー(1990年~)
(7):レガシィ(1989年~)
(8):レガシィ(2001年~)
(9):レガシィ(2003年~)

<主なデザイン変遷(変更点)の内訳>
・ひと頃よりもシンプルに改められたものの、結局台座は廃止される(画像(4)以降)。
・六つの★をつなぐ背景線が廃止された(画像(4))。
・六連星のデザイン(★の配置、大きさ)が改められた(画像(5)以降)
・楕円の形やサイズ、背景色などが、車種によりチューニングされる(画像(8)以降)。

以上、ごく簡単に、3話に渡ってスバル360からレガシィに至るまでの六連星エンブレムの変遷について、画像などで紹介してきた。意匠やデザインは、その時代によって大きく振れてしまうことがあったり、あるいはその存在すら(一時的にではあるが)廃されてしまうこともあったが、その根底に流れる 「The Spirit of SUBSRU」 は不変のまま、次世代に受け継がれているように思う。

もちろん、私のBGレガシィ(とGDAインプレッサ)のフロントグリル中央には、チェリーピンクの六連星エンブレムが今も輝いている。

<シリーズ・【六連星】 画像で見るエンブレムデザインの変遷・完>

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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