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2006年02月08日 イイね!

[規格] インパネ表示灯のシンボルマーク(絵柄)の話

[規格] インパネ表示灯のシンボルマーク(絵柄)の話クルマに使われるシンボルマーク(絵柄)には
規格が定められている、という話。

私たちがクルマを運転する際には、いろいろな動作をする。
そしてその動作に応じて、クルマはいろいろな情報を表示する。

たとえば、ドアを開けるとインパネには 「半ドア警告灯」 が点(つ)くし、イグニッションスイッチをオンにするといろいろな表示灯が点く。エンジンを始動させると消灯するものもあれば、故障が生じたときに初めて点灯する警告灯もある。そしてこれらの表示灯には、それが何であるのかを示すいろいろな絵柄が付いていることが多い。

普段クルマを運転していて、何気なく見ているインパネ表示灯の 「絵柄」 について、疑問を持ったことはないだろうか? 少々の誤解を恐れずに書くと、特に疑問を持たないような絵柄は 「正解」 であると思う。つまり、その意味が直感的に理解できるような 「絵柄」 は優れたシンボルマークだということだ。逆に、疑問が生じてしまうような絵柄・・・つまり、一体何であるのか意味がよく分からないような絵柄は、シンボルマークとしては不適だと言っても良いだろう。

左上の画像は、「JIS D 0032:2006」 に規定されているシンボルマークの一覧表である。クリックして拡大表示していただく際、A~Zの意味は次のようになっている。
  A:灯火類および信号装置         B:ブレーキ装置
  C:運転視界                  D:室内環境および快適性
  E:修理および荷役機能           F:エンジン
  G:燃料系統                  H:変速装置
  I:駆動系                    J:ハンドル操作およびクルーズコントロール
  K:アクティブおよびパッシブ安全装置  L:保安
  M:一般電気機能、および電気またはハイブリッド自動車   N:情報および通信
  X:その他                   Y:特殊識別記号   Z:特殊標示

AA(アスキーアート)で表すのはちょっと苦しいが、たとえば 「三D」 あるいは 「彡○」 などは灯火類だと直感的に分かるようになっている(注:左上の画像内でA列のこと。クリックで拡大してね)。こうしたシンボルマークの制定経緯をザッと調べてみた。

◎昭和53年に 「自動車-操作、計量及び警報装置の識別記号」、
  規格番号「JIS D 0032」 として制定された。
◎工業標準化法 第14条 準用 第12条第1項 に基づき、社団法人
  自動車技術会と財団法人日本規格協会から出された原案を元に、
  経済産業大臣が改正したものである(審議は日本工業標準調査会)。
◎これらの規格は国際規格 ISO 2575 に整合させており、ISO に改訂
  や追補版が公布された場合、その都度、呼応するよう審議されている。

要するに 「標準化」 という JIS の流れに沿って制定され、しかも国際的にも通用するよう見直しがされている、ということだ。日本車は世界各地に輸出され、また海外からも輸入車が日本に入ってくるが、もしもシンボルマークがメーカー間や各国間で統一されていなければ、我々ユーザーは戸惑うばかりか危険なことにもなりかねない。製造者にとっても、仕向地ごとにマークを変えるとすれば、そのコストもバカにならないだろう。

ふだん、何気なしに見ていることの多いインパネ表示灯の絵柄は、規格に基づいて審議され、標準化が図られていたのだ。そしてクルマに新しい機能・機構が装備される際、その情報を表示させるためのマークも新たに標準化されていくことになる。逆に、かつてキャブレター車についていた 「チョーク」 のマークが今では見かけなくなったように、現在当たり前のシンボルマークも将来はどうなっているかは分からない(規格自体としては残っているかもしれないが)。

かつては実用化されていなかったハイブリッド車が現在市販され、また現在は夢のクルマと称される 「ぶつからないクルマ(車車間通信機能搭載車)」 が将来実用化されるかもしれない。いつの時代も、性別・年齢・使用言語・教育歴を問わず、「直感的に(それと)理解できるような」 シンボルマークが望まれる。シンボルマークの標準化に日夜腐心している人々がいるであろうことを思いつつ、今回のブログを終わることにする。
Posted at 2006/02/10 18:50:14 | コメント(0) | トラックバック(0) | └ クルマ関係(法律) | クルマ

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調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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