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2006年02月23日 イイね!

多機能エアコンフィルターの熱い戦い(1) 三菱vs日産

多機能エアコンフィルターの熱い戦い(1) 三菱vs日産自動車用の多機能エアコンフィルターの話(前編)。

2月も下旬となり、そろそろ花粉症に悩まされる人々にとってつらい時期が近づいてきた。北海道・東北ではまだまだ寒い日が続くものの、関東では4月上旬並みの気温となる日となることもあり、昨日22日の最高気温は、東京都で15.2℃(3月下旬相当)、静岡市で17.2℃(4月上旬相当)と報道されている(データは asahi com による)。また環境省の花粉観測システムによると、1[m3] 中の飛散量は千葉県君津市で672個/h、静岡県伊豆市で1004個/hを観測したという(同)。

単位体積・単位時間あたりの花粉飛散量が1000個を超えるとは。この時期、クルマの窓を開けっ放しでいると、車内にも数百~数千個の花粉が漂ってしまう恐れもあるかもしれない。人間は、くしゃみが出る瞬間は目をつぶってしまうものだ (運転時は危険にもつながりかねない)。エアコンにも、車内空間をより快適に保つための工夫が必要になってくる。

という前置きはこれくらいにして、今回のブログは 「多機能エアコンフィルター」 にスポットを当ててみようと思う。代表的なものを3例。まずは三菱から紹介してみる。

<三菱自動車のバイオクリアフィルター>
(三菱自動車や三菱重工業、読売新聞、その他より)
 ↓
◎三菱自動車は、尿素と酵素の働きでアレルゲンを分解する世界初の自動車用エアコン
  フィルターを三菱重工業と共同開発した。住宅用の技術を応用し、耐熱性などを高めた。
◎従来はアレルギーの原因成分は補足できても、それを分解することができなかった。
  そこで新フィルターは、まず尿素が分子レベルで原因物質をほぐし、その後、酵素が
  働いて分解・抑制するように改良。実験では85%の花粉を分解・抑制できたという。

<日産のアレルゲン抑制フィルター>
(2005年12月21日付け 日経産業新聞より)
 ↓
◎日産自動車は、ヴァレオ・サーマルシステムズ(フランスの部品メーカー:ヴァレオの子会社)
  と共同で、花粉除去・脱臭・アレルゲン抑制の3機能を備えたエアコン用フィルターを開発。
  全車種を対象にオプション販売を開始した。
◎ダニは、通常のクルマには1平方メートルあたり10匹が生息(家庭の畳とほぼ同じ密度)する
  が、植物由来のポリフェノールがダニやスギ花粉などのアレルゲンに付着して働きを抑える。
  酵素の働きによりアレルゲンを抑える方式に較べ、熱による影響が少ないのが特徴。
◎交換の目安は、使用1年間 または 走行距離12000km程度。

三菱のフィルターは、花粉やダニなどアレルギーの原因となるものを 「分解」 することに特徴があり、自動車用として 「世界初」 だと謳(うた)っている。従来のフィルターでは、補足はできても分解はできないため、エアコンを使用しているうちに、また室内に飛散してしまうという。

ところが日産では 「酵素の働きによる方式では熱に弱い」 とし、植物由来のポリフェノールを用いる方式を採る。そこで改めて三菱の説明を見ると、確かに 「(炎天下での使用など)自動車用として高温環境にも対応」 となっていた。

日産の説明を読まずに三菱の説明だけを読むと、「高温環境にも対応」 という内容に対しては 「あぁそうなんだ」 程度にしか思わないが、日産の説明を読んだ後に再び三菱の説明を読み直すと、「耐熱性に難がある点は十分考慮済み」 とのアピールが隠されているようにも読み取れる。

後編 に続く)

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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