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調布市のKAZのブログ一覧

2017年12月28日 イイね!

[エクシーガtS] EJ20型エンジンからのオイル漏れ(後編)

[エクシーガtS] EJ20型エンジンからのオイル漏れ(後編)エクシーガの駐車スペース(床面のコンクリート)にオイル汚れを確認。
下廻りを点検したところ、オイルパンに装着したON-OFF切り替えバルブ付きドレンプラグ(スバル純正OPのミニオイルチェンジャー)のボールジョイント部に「オイルにじみ」を発見。
しかし、ここを原因とするには違和感がある・・・と思い直したところまでが、前回までのあらすじです。


◎EJ20型エンジンからのオイル漏れ(前編) は → こちら

■常識を疑え、の巻
駐車スペース床面の汚れは、その範囲から判断すると 「油滴が垂れた(しずく状でポタポタと滴下した)」 と言うよりも、「オイルが漏れた(ある程度の量を伴ってこぼれ落ちた)」 と考えた方が自然です。

いずれにしても、汚れはクーラントではない(燃料でもなく、パワステフルードでもありませんでした)ため、エンジンの油回路からの漏れであることには違いないでしょう。頭の中で、油回路をザッと思い浮かべてみます。入口から出口方向、供給から消費方向で、おおよそ次のような構成です(内蔵物を除く)。


「オイルフィラーキャップ」→「オイルフィラーダクト」→「LHロッカーカバー(シリンダヘッド)」→「オイルパン」→「オイルポンプ」→「オイルフィルター」→「メインギャラリー」→「エンジン各部(ターボチャージャ含む)へ」→「ブロック、ヘッドを経てオイルパン(一部は燃焼、他にもブローバイとして吸気系)へ」

追加点検すべき箇所としては、
 ・後付パーツ部分 : 油温センサ、油圧センサ(NS の Defi メータ類)
 ・純正パーツ部分 : ガスケット類(O-リング、銅ガスケットを含む)、パイプ&ホース類

段落タイトルの 「常識を疑え」 の意味は、ユーザー(つまり私)が後付した部品だけでなく、「これは大丈夫だろう」 という先入観 無しに、純正部品からのオイル漏れもしっかりと確認しましょう、という意味です。エンジンとして、同じように熱履歴や振動が加わっていますので。


<↓ご参考。あとでサービスマニュアルで油回路を確認してみたの図>


■改めて下廻りを点検
上記の油回路のうち、「オイルフィラーキャップ」→「オイルフィラーダクト」→「LHロッカーカバー(シリンダヘッド)」→「オイルパン」→「オイルポンプ」 までは目視確認で問題なし。引き続き、「オイルフィルタ」 以降を確認します。

<↓エンジン上部の油回路は問題なく、改めてエンジン下部の油回路を確認します>


<↓車両のRH(運転席側)の方が、LH(助手席側)よりも全体的に汚れているような>


ATFのオイルパンなど、下廻り全体として、車両右半分の方が左半分よりも汚れています。右側からオイルが飛散して車両後方に飛び散った跡なのでしょうか? もう少し視野を車両前方に移してみます。

<↓あっ、エキマニの遮熱カバー固定ボルトの頭部が、茶色のWET状態に見えます>


ここで再度、前述以降の油回路を記すと、「オイルフィルター」→「メインギャラリ」→「エンジン各部(ターボチャージャ含む)へ」→「ブロック、ヘッドを経てオイルパン(一部は燃焼、他にもブローバイとして吸気系)へ」、となります。「オイルフィルタ」 の状態や如何に?

<↓オイルフィルタ周辺。EJ20型ターボのフィルタは、オイルパンの車両右側に位置>


ズキュウゥゥ~ン!
オイルフィルタの筐体がテカって見えるぞ。


<↓エンジンオイルフィルタ。これかーっ!>


ここで安心せず、他の油回路にもオイル漏れ箇所がないかどうかを確認 → 他は漏れ無し。さらに念のため、コンクリート床面の汚れ位置とオイルフィルタの位置とを比較してみます。

<↓床のオイル汚れは、オイルフィルタの下に位置しており、さらにその漏れ量も符合する>


■事前処置の巻
「ワンタッチドレンボルトからオイルが垂れた」 とするよりも、「オイルフィルターからオイルが漏れた」 とする方が、すべての状況証拠に一致 します。つまり、次のように考える方が 自然で矛盾もありません

<今回の確認結果>
 ・オイル漏れの原因箇所はオイルフィルタである。
 ・ワンタッチドレンボルトのにじみは、別事象。
 ・たまたま両者の発見のタイミングが重なった。

原因が分かったので、急ぎ、次の処置を行います。
 (1)オイルパンの残油量確認
 (2)コンクリート床面のオイル吸着(拡散防止)
 (3)ディーラーに対する連絡票の作成


<↓オイルパンの油量を確認します。FULL~LOWの中間だったものが、LOW寄りになっていた>


<↓サービスマニュアルより抜粋。エクシーガのFULL~LOW間の油量は1.0Lです(冷間参考値)>


レベルゲージの目盛り読み(以前:中間→今回:LOW寄り)から、減少量(≒漏れ量)は約180ccと推定。エンジン始動して自走も十分可能なオイルパン残油量ですが、漏れた180ccほどのオイル(そのうち、車体に付着せずに床面に落下した分は160cc程度か?)は放置するわけにはいきません。もしも排水溝にでも流れ去ってしまったなら、環境汚染 につながってしまいますので、拡散防止の処置を行います

<↓買ったばかりのパーツクリーナ、たまたま買っておいたねこ砂、その他としてウエス類を用意>


パーツクリーナは、つい先日 Jマート閉店セール で購入したものを使用。お試しでねこ砂、その他はウェス類を用意して、徹底的に コンクリート床面のオイルを吸着 させます。本当は、専用のオイル吸着マットがあれば効率良く処置できるのですが、無くても何とかなります。

次はディーラーに作業をお願いする際の、連絡票(申し送り書面)の作成です。部品と時間があればDIYでも十分に可能な作業ですが、今回は急いでいる(私の時間が取れない)ことと、もしかするとネクステップで期間延長させた保証が利くかな? と思い、ディーラーに対処をお願いすることにします。


<↓「正しく情報伝達する」 ため、ユーザーからディーラーに対して連絡票を事前に作成します>


■滑り込みセーフの巻
今回ディーラーさんに依頼した作業内容は、「他のオイル漏れ箇所の有無を念押し確認」「オイル&フィルタ(とO-リング)を交換」 加えて、「下廻りのスチーム洗浄」 です。ディーラーさんが年末年始の長期連休(12/27(水)~)に入ってしまう直前で、何とか作業入庫させていただけました。

# 排気管にオイルが垂れると安全問題(火災)にも
# なりかねないため、早めの処置をお願いしました。

もしもオイル漏れの発見が連休の最中だったなら、いろいろと苦労するところでしたが、連休前の最終営業日に作業が完了したエクシーガを引き取ることができました。家族が使うクルマですので、間に合ってホッとしています。


<↓ただしオイルとオイルフィルタは消耗品扱いのためか、保証扱いにはなりませんでした
 

<↓オイルとフィルタ(O-リング込み)を純正品に交換。その後、下廻りのスチーム洗車を実施>


こうして 「オイル漏れ」 に対しては、新品オイルフィルタ(とO-リング)への交換で完治したことになるのですが、
 ・そもそも、なぜ 「オイルフィルタから」 オイルが漏れたのか?
 ・ワンタッチドレンプラグの 「オイルにじみ」 は、どう解釈すれば良いか?
については、次回の 「まとめ」 で私見を述べたいと思います。



「まとめ」 に続く。
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2018-01-01(Mon.) : 更新
[エクシーガtS] EJ20型エンジンからのオイル漏れ(まとめ編・純正フィルタ&ミニチェンジャー) をアップロードしました。
Posted at 2017/12/28 22:35:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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