BP型レガシィの4回目の車検(ユーザー車検:初年度登録から10年目)を受けるにあたって、ガラスレンズが破損したフォグランプユニットをDIYで交換しました。その作業風景を備忘録として記します。
◎BP5D(後期)型レガシィGT spec B
右フォグランプユニット部番 : 84501AG080
◎今回、中古で調達したフォグランプユニット
グレード : 3.0R用 (KOITO製、刻印114-77828)
■ユーザー車検に向けて
月日の経つのは早いもので、BP型レガシィも今年で4回目の車検を迎えます。前回同様、今回もユーザー車検(多摩自動車検査登録事務所に持ち込み)で通すのですが、日々の点検により、交換が必要な部品が2ヶ所だけあることを、事前に認知していました。
一つは、起電力が弱っていた
車載バッテリ。
これについては、前回のブログ(→
[BPレガシィ] 9年間持続した純正バッテリ(55D23L)をカオス(100D23L)に交換 )で紹介した通り、ネットで格安のパナソニック・カオス(100D23L)を入手してDIY交換済みです。
残る一つが、
右側のフォグランプユニットでした。
恐らく飛び石による被害を受けたのでしょう、ガラスレンズが破損して穴が開いた状態となってしまっていたのでした。フォグランプとしては、ちゃんと点灯するので実用上も問題無く使えるのですが、レンズにクラック(割れ)が入っている以上、車検までには交換対処しなければなりません。
レンズの割れに気がついたのは、車検満了の約半年前。
まずは新品ユニットの部番と価格を調べることにします。
<↓部番は84501AG080 と判明するが・・・>
ディーラーで価格を尋ねたところ、
部品代が12,312円(参考:標準的な工賃は4,320円)とのこと。なな、何ですとー?! 純正のフォグランプユニットは、片側だけで いちまんえん以上 するのか・・・。試しにネットでフォグランプの類を探ってみると、LEDフォグやら通称イカリングやら、純正の価格以下で魅力的な補助灯が手に入る情勢でした。
この時点で、車検まであと半年。
オークションで
格安の純正中古品の出品を待つ ことに決めました。
<↓結局、縁あって右フォグランプの同型品を開始価格2900円のままで落札できたのはラッキーです>
<↓3.0R用フォグランプベゼル付き(ベゼルは不要ですが安いので)を落札、ユーザー車検に備えます>
■DIY作業前の準備
今回も、フォグランプ交換作業には 「小さなアシスタント(兼 見習い)」 として、5歳男児を就(つ)けることにしました。地下ピットに潜っての作業となるため、蚊取り線香も用意します。今回の蚊取り線香はちょっとだけアップグレードして 「バラの香り」 バージョンです。
<↓アシへの安全配慮だけでなく、作業環境のプチ向上を図り、バラの香りの蚊取り線香も投入しました>
<↓車両を地下ピットの上に、左右輪でグレーチング(格子状のフタ)を またぐように配置します>
<↓一見すると何ともないように見える右フォグランプですが、良く見るとガラスレンズが欠けています>
<↓ガラスレンズ部の拡大画像。ユーザー車検前のDIY交換は必須>
■右フォグランプユニットの取り外し
ここから先は、実作業風景です。樹脂クリップを外して純正のアンダーカバーをめくり、フォグランプの配線コネクタと筐体固定ボルトを外して、フォグランプAssyを脱着する・・・こんな手順になります。以下、画像のダイジェストで作業風景を紹介します。
<↓左画像:右前輪付近を下から撮影したところ 右画像:外す樹脂クリップは3ヶ所(spec Bバンパー車)>
当方のレガシィは、PROVA のアルミアンダーガードを装着していますが、フォグランプ部分と干渉することはありませんので、アルミアンダーガードを脱着する必要はありません。
<↓樹脂クリップを3ヶ所、取り外して樹脂カバーをめくると、フォグランプユニットに下方からアクセス可能>
<↓配線コネクタを外して筐体固定ボルト2本を緩め、樹脂のツメを車両後方に引き抜けば、Assyで外せます>
<↓一歩引いて撮影した画像(右前輪付近を、下方からやや見上げるアングルにて)>
<↓左:車両から取り外したフォグ(イエローバルブ) 右:中古品で手配したフォグ(ノーマルバルブ)>
■バルブの入れ替え
ガラスレンズは(恐らく飛び石により)破損していますが、当方が新車納車直後に置換したイエローバルブ自体は生きていますので、これを中古の筐体に移植します。
<↓バルブは筐体に対してひねりながら手前に引くと、取り出すことができます>
<↓左:両者の全景 中央:既存のイエローバルブ(納車後に置換) 右:落札品に付属のバルブ>
上の画像を比較すると、当方の使っていたイエローバルブの台座が 「黒色樹脂+黄色O-リング(GT spec B 純正)」 であるのに対し、オークションで入手したバルブの台座は 「茶色樹脂+赤褐色O-リング(3.0R)」 となっており、若干の仕様違いが見受けられます。しかし形状や寸法は同一で、互換性があることを念押し確認しました。
■フォグランプユニットの組み付け
イエローバルブを移植した中古ユニット(ガラスレンズが破損していないもの)に移植したあとは、フォグランプユニットを車体の配線カプラと接続します。ここで、運転席のフォグランプSWをONに操作して、ちゃんとフォグランプが点灯することを確認してから、ユニットを車体に取り付け(復元)します。
<↓ハーネス結線でスイッチ操作通りに作動することを先に確認してから、ユニットを車体に取り付けする>
フォグランプユニット(筐体、Assy)はボディに対してボルト2本止め(+樹脂のツメで引っかけ)構造ですが、ボルト止めとは言いながらも多少は固定の自由度が利きます(多少の寄せ組みができる、の意)。そこで、固定後にフォグランプの位置がベゼル(フロントバンパー内のフォグランプカバー部分)の穴位置の中央に来るよう、微調整しながらボルトを固定すると良いでしょう。
<↓ユニットを固定する際、ベゼルの穴位置の中央にガラスレンズが来るように注意しながらボルト止めする>
<↓今回の作業で使った工具はこれだけ。マイナスドライバ、プラスドライバ、BOX&ラチェット>
最後に、再度の点灯確認と光軸合わせをすれば、一連のフォグランプユニットのAssy交換作業が完了です。なお今回は該当しませんでしたが、もしもハーネスのカプラ(配線コネクタ)の端子が汚れていたりピンが摩耗しているような場合には、電気接点クリーナで洗浄したりピンを打ち替えるなどの措置も必要になるかもしれません。
要するに、こうした機会をとらえて、(当該部品だけでなく)周辺部位を含めた点検の幅と深さを広げることも、配慮したいものですね。
また、小さなアシスタントは、今回も最後まで作業を見守ってくれました。クルマに限らず、万が一、何か身の周りのものが不調な状態になったときに、それを 「不調である」 と正しく認識できるよう、おもちゃでも電気製品でも RX(リグ:無線機類)でも、普段の調子(通常時の作動状態)を把握できるように育ってくれたらいいな、と思っています。
<↓フォグをイエローにした理由は、雪道での白い凹凸や遠近感をクリアにさせるという個人的主義によるもの>
今回の措置により、灯火類はユーザー車検前までに必要な整備を終えたことになります(車検当日までに再び、飛び石を喰らわなければ)。
フォグランプ以外の灯火類・・・例えばリヤのナンバー灯などについては、球切れ無きことを確認済み(LEDも使っていません)。あとは光軸テスターで軸ズレ無きことを念押し確認すればOK。なお後退灯(バックアップランプ)のみアフター品を追加していますが、車検時には設置要件に照らし合わせる予定(※)。
(※補足 : レガシィのバックフォグ付きモデルは、もともと後退灯が車両の片側に1個しか装備されず、実用上、軽トラ並みで照度不足と感じます。そこでリスク低減のため後退灯を追加しているのですが、現状では若干の高さ不足(>設置位置)と左右非対称(>設置構造)が懸念されるため、配慮が必要。)
以上、これにてユーザー車検前のDIY点検整備シリーズ(前回の
バッテリ交換 と 今回の フォグランプユニット交換)を終わります。次回以降は、ユーザー車検(4回目車検)の完了にまつわるブログ(備忘録)となる予定。
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2015-08-05(Wed.) : 更新
[ユーザー車検] 4回目の車検・10年目に向けたBPレガシィ(事前準備と書類編) をアップロードしました。