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調布市のKAZのブログ一覧

2022年02月20日 イイね!

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その3_修理完了と残課題編

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その3_修理完了と残課題編エクシーガのエンジン右バンクからのオイル漏れを発見したのが、今年の1月上旬。その後、ディーラーさんとのやりとりを経てDIYで暫定処置。そして最終的に入庫したのが1月下旬。

そこから数週間を経た2月中旬に、ようやく修理から上がり、このほど車両を引き取ってきました。その間の様子を備忘録を兼ねて記します。


<オイル漏れ 関連ブログ>
◎その1 → 症状認知と初動編
◎その2 → (ディーラーへの)報告書の作成編

■「代車は無し」で譲歩
「エンジン右バンクからのオイル漏れ」に関し、ディーラーさんへ
 ・オイル漏れ症状の現状(部位、範囲など)
 ・推定原因(ブローバイオイルミスト、ロッカーカバーなど)
 ・希望する処置(ガスケット交換、洗浄など)

についての報告書(申し送り票)をわざわざ作成し、e-メールで添付した最大の理由は、 
 ・サービス工場が立て込んでおり、2~3月までは現車を入庫できない。
 ・その間、ユーザー自身で確認できた事実を事前に共有することで、
  サービス工場での作業手番を省力化する(→ 納車を早める)。

ためでした。しかし入庫遅延の背景として、こちら側からの「修理期間中は、代車(軽自動車で可)を出してほしい」という要望も利いているように思えました。代車の空き期間と、サービス工場の開き期間とをうまくマッチさせる必要があるからです。

ならば…ということで、別の日に再度ディーラーさんに出向き、担当セールスさんに直接、次の点を伝えました。
 ・代車は不要としますので、とにかく入庫を早めてほしい。
 ・どうせ家に置いておいても、オイルの漏れたエクシーガは
  使えないので、だったらその分、ディーラーさんにしばらく
  預けたままにします。
 ・他の車両の突然のキャンセルが出た場合など、空いた時間に
  臨機応変に実車確認をお願いしたい。

当初の代車希望を撤回したこと、ディーラーの敷地内にエクシーガを保管できる場所があること、車両をしばらく預かっても良いなら(細切れなタイミングでも)サービス工場側で現車確認するための時間的な融通が利くこと、というメリットが確認できたため、1月末に預けることで再調整できました。

もしも代車にこだわっていたなら、3月以降の入庫になっていたかもしれず、(ユーザー側が)サービス工場側の都合を読み取ることも大切だと思いました。


■クルマを預けて数週間後に
エクシーガを預けて数週間が過ぎたころ、ディーラーのメカニックさんから直接、当方のケータイに電話がかかってきました。これから実際に修理に取りかかるにあたり、ユーザーの意思確認をするための電話だと解釈しました。

改めて以下の要望を伝達。
(この電話を以て部品注文と作業着手をお願いしました。)


(1)オイル滲み・オイル漏れの部位として、
  ターボダクト、カム角センサ、ロッカーカバー、
  ターボオイルパイプのバンジョー&ユニオン
  を検討。バンジョー&ユニオンのみ目視確認未実施
  なので、サービス工場での目視確認をお願いします。


(2)ターボダクトのバンドクランプは必要に応じて増し締め。
  ダクト本体の交換は不要です。


(3)RHロッカーカバーガスケット(3点)は新品に交換。
  その際に必要となる液状ガスケットも費用に入れて下さい。


(4)オイルの垂れた遮熱カバーは可能であれば清掃実施。
  清掃不可の(汚れが著しい)場合は新品交換も可。


(5)オイル交換も実施希望。純正油からアップグレードして
  カストロールの5W-40を入れて欲しい。


(6)オイルパンから抜いた劣化油は、ガソリン臭がしないか
  どうか(ダイリューションの疑い有無)を確認願います。


(7)オイルパンにはON-OFFコック付きワンタッチドレンボルト
  が備わっているため、ドレン脱着とガスケットは不要です。


一見するとアレコレうるさいユーザーのように思えますが、「単に任せた」と言ってあとから「それは言っていない」と文句を言い出すユーザーよりも、明確に「○○をお願い/△△はしないで」と具体的に言及した要望を伝えるユーザーの方が、トラブルにならないので、むしろ有り難いそうです。

■修理完了、車両の引き取り
またしばらくしたのち、修理が完了したとの電話連絡をいただきました。オイル漏れを認知してから1ヶ月以上が経過してしまいましたが、ディーラーさんにもディーラーさんの都合があるため、両者(ユーザー&ディーラーさん)の落としどころとしては、この辺が最大限なのでしょう。

納品請求書のトピック記載欄を確認します。


<↓トピック記載欄。1ページで書ききれずに2ページ目へ続く>


<↓トピック記載欄の2ページ目>


トピック記載欄を見ると、当方がディーラーさんに送付した現状報告書(ユーザー自身が確認した事実と原因推定に関する申し送り表)を元にして、その各項に対するコメントという形で対処状況が書かれていました。

<当方指摘に対して>
①おっしゃる通り
②カム角センサのOリングと推定
③ロッカーカバーガスケットと判断
④確認すれども判断付かず

<処置の内容>
①ダクト清掃しバンド増し締め
② -
③RHロッカーカバーガスケット交換
④できる限りの遮熱カバー清掃
⑤抜いたオイルはガソリン臭は無し
⑥オイル交換実施(カストロール5W-40)

元々、車両引き取りの際には「作業完了後は、漏れなどの発生が無いことをユーザーサイドで継続確認します」と宣言していたこともあり、そのままエクシーガを引き取りしました。


<↓エクシーガと久しぶりの対面>


オイルが垂れていた遮熱カバーは、交換ではなく「できる限りの清掃」で対処いただいたようですから、その後はどうなるか? (焦げ臭い臭いや残煙が出ないかどうか)については、こちらで確認することになります。

■残課題
さて、エクシーガはディーラーから自宅までの数kmを無事に自走し、帰着。ただしボンネットを開けると、残念ながら、ほんのりと「オイルが焦げた臭い」がします。


<↓自宅に戻ってボンネットをオープン>


<↓作業直後は、エンジンからの入熱により多少の臭いが残る>


<↓エンジン右バンク>


「可能な限り」がどの程度の清掃であるのか、後日、ジャッキアップして確認することにします(エクシーガを引き取ったあとの週末は、連続して雨天となったため)。オイルの付着痕が微々たるものであるなら、次第に「ほのかな煙」とか「焦げた臭い」は消滅していくと考えられます…が、果たしてどうでしょうか。

<↓RHロッカーカバー周辺はキレイに洗浄されており、オイル痕も無し>


ロッカーカバーガスケットの新品交換により、リーク回路は解消した(新たにオイルが漏れる経路はない)はずですが、遮熱カバーに残存している付着痕を根絶させない限りは、微少な臭いなどのリスクが付いて回るかもしれません。

そこで、「まず使うことは無いだろう」と思いつつも「念には念を入れる」意味で、レガシィに常備していた車載用のハンディ消火器をエクシーガに移設することにしました。また、ペットボトルの中に入れた水道水も一緒に移設します


<↓当方がエクシーガをジャッキアップして、遮熱カバーの追加清掃をするまでの「つなぎ措置」として>

(※中身はポカリではなく水道水。)

あと、カム角センサ台座の着座周辺部を改めて見てみると、少し滲んでいたような(今は脱脂したあとの)痕跡があるようなので、こちらも様子見する必要がありそうです。

<↓カム角センサのO-リング劣化も怪しいと考えられる状態>


ところでカム角センサーのO-リングは単品で部番設定されていないようなんですね…。パーツリスト上では、センサとAssy扱いになっているようで…。

<↓こちらがRHカム角センサのロケーション>


<↓O-リングがあるハズですが記載されておらず、単品部番の設定も無さそう>


今後の緊急度の高い残課題、および緊急度は低いけれど経緯観察が必要なものとしては、次に集約されると思っています。

高(1)ジャッキアップしてのターボパイプ遮熱カバーの状態確認
   → もしも付着(変色)油分が残っていれば、その除去
低(2)カム角センサの台座付近からの滲み発生有無
   → 要すればO-リングの交換(見合うサイズの確認から)
低(3)ターボダクトのバンドクランプ周辺の状況
   → ブローバイガスミストの滲み発生はないか、緩みはないか

毎日クルマを使うユーザー自身が、しっかりと日常点検をしなければならない事例である…と思っています、はい。



■おまけ
数週間ぶりにエクシーガが戻ってきたのですが、あいにく雨天が続いてDIY作業ができなかったため、代わりにHDDに音楽を入れて気張らししました。今回はインストルメンタルで。

<↓あらかじめSDカードに入れておいた目録>


<↓先代A型エクシーガGTから継続使用中のHDDナビも現役>


<↓無事にHDDナビにコピーが完>
 

(1)Winter Games
 カーグラTVのイメージ曲だとばかり思っていたら、
 カルガリーオリンピック(1988年) 公式テーマ曲でした。
(2)Truth
 学生~社会人になりたての頃、よくF1中継を見ていたな~。
(3)Grand Prix
 これはNHK-FMの「サウンド・オブ・ポップス」のテーマ曲ですよ!!
 当時はエアチェック(死語)してよく録音していました。
(4)SPACE WAGON
 大学に入学したとき、器械体操部の同期がBGMでよく掛けていた。
(5)大都会PART III
 西部警察ではなく大都会PART IIIっす!大門軍団ではなく黒岩軍団。
 派手にセドグロ(330系とか)がよく破壊されていた。
(6)大江戸捜査網
 死して屍、拾う者無し。死して屍、拾う者無し。
(7)おれは洸だ
 勇者ライディーンの音楽はどれも印象的。

エンジン右バンクからのオイル漏れ・その4(最終話)に続く…のか??
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2022-02-24(Thu.) : 更新
[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その4_排気系の徹底清掃編 をアップロードしました。
Posted at 2022/02/20 20:52:06 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2022年02月04日 イイね!

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その2_報告書の作成編

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その2_報告書の作成編帰省先の冬の札幌から東京に戻ってきた直後(往復で2337kmを走行)、エクシーガのエンジン右バンクからのオイル漏れを発見しました。

点検整備の入庫予約をするため、1月上旬にディーラーさんに出向きましたが、サービス工場が混んでいるので「作業着手は2~3月まで待つ必要がある」…とのこと。


今回のブログは、ディーラーさんに現状を報告するための資料を作成するまでの様子について記します。

<オイル漏れ 関連ブログ>
◎その1 → 症状認知と初動編

■方針転換
「今から(※1月上旬)作業予約を入れても、実際の入庫は2~3月になりそう」という予想外の回答をいただいたあと、いったんディーラーさんから帰宅。

ディーラーさんでのトラブルシューティングをやりやすくするため、当初は「オイル漏れしている状態を、あえてそのまま保持」するつもりでした。しかし、可能であるならその間もエクシーガを使いたい。

すぐに入庫可能なら話は別ですが、オイルが漏れたままの状態を1ヶ月間も2ヶ月間も(わざと)放置させておくこともできません。ここは方針転換して、
 ・漏れ記録はこちらで撮っておく
 ・洗浄も、可能な限りこちらでやっておく
 ・入庫のタイミングが決まった段階で、必要な情報を提供する

ということにしました。


■オイル漏れ各部の洗浄
そうと決まれば、早速、洗浄作業に入ります。手持ちのパーツクリーナーに加えて、ちょうどKTCの真鍮ブラシを少し前に入手していたところでした。

<↓たまたま入手していた真鍮ブラシ。都合が良いので、排気系の洗浄に使用することにします>


<ご参考>
◎パーツレビューは こちら → KTC / 京都機械工具(株) 真鍮ブラシYTBR-212


<↓LEDライト、パーツクリーナー、ペーパーやすり、真鍮ブラシなどを揃えて洗浄作業の開始>


まずは、すでにオイル漏れ痕を認知している
 ・RHシリンダーヘッドの天面リヤ側
 ・ターボに接続する樹脂製吸気ダクト
 ・RHロッカーカバーのIGコイル周辺

について、パーツクリーナーを吹きかけて洗浄します。こちらは比較的簡単に油分を除去することができました。

続いて、排気系(ターボ前の立ち上げパイプ)の洗浄に移ります。KTCの真鍮ブラシの出番です。こちらは、ちょとだけ作業の難易度が上がります(∵手が届きにくいため)。


<↓KTCの真鍮ブラシは、握り手(柄の部分)に間伐材を使用しているとのこと>


上の画像に示す通り、真鍮ブラシのヘッドの部分はそこそこの厚みがあるため、本来は対象部品単体(の平らな部分)をターゲットとした造りになっており、今回のような車両整備用途にはあまり向いていません。

<↓このような、クリアランスの狭い部位に 真鍮ブラシYTBR-212 を適用するには、少々コツが必要>


<↓ジャッキアップもせず、アンダーカバーも外さず、エンジンルームから手を伸ばしてブラシで洗浄>


何とか こなしたところで、この日は日没となったため作業終了。
エンジンの洗浄作業の続きは、別の日に改めて実施することにしました。


■遮熱カバーへのオイル付着痕
数日後、今度はエクシーガをジャッキアップして確認開始です。ボンネットフードを開けて、エンジンの上からアクセス可能な部位の洗浄は終了しているので、この日はエンジンを下から見上げた部位の洗浄を予定していました。

<↓エクシーガの右前をKYBのシザースジャッキでジャッキアップ(用心のため2基掛け)>


<↓エキマニ周辺を覗き見たときのショット>


ここで安全確保の上で、車両の下に潜り込みます。

<↓赤色で囲った部分が、右バンクの排気系(ターボチャージャに接続する立ち上げパイプの遮熱カバー)>


ここまで来て、思わず作業の手を止めてしまいました。
予想外に遮熱カバーへのオイル滴下がひどかったためです。


<↓思いのほか、滴下オイルまみれだった排気系の遮熱カバーの下側>


うーん…。
「これをオレが洗浄するのが適なのか…?」

もう少し、状況観察します。すると、オイルの付着痕のある遮熱カバーは、最下点だけでなく、ターボサイド(=比較的、上方の部位)にも広がっているように見えることが分かりました。


<↓遮熱カバーの、比較的上の方から(下方に)オイルが垂れてきたような痕跡あり>


いくら走行風が垂れた油滴に当たったとしても、立ち上げパイプの下から上方に向かってオイルが駆け上ることは考えにくいのではないか?

とすると、この遮熱カバーに垂れたオイルは、ロッカーカバーガスケットからの漏れ「だけ」ではなく、もっとエンジン上方から垂れたオイルが最下点に伝わってきた可能性も考慮した方がよさそう…と考えました。するとRHヘッドから…なのでしょうか?


<↓エンジンハードの構成として、オイル供給パイプからの漏れの可能性も、検討しておいた方が良い>


すぐ上の部品構成図で、水色の線で囲った部位(ターボ側のバンジョー&ユニオンと、中継フィティング部分の2箇所)については、直接の目視確認が可能なロケーションにあり、したがって「漏れは無い」ことの確認が取れています。

ただし、赤色で囲った部位(ヘッド側のバンジョー&ユニオン)については、近接物の陰になってしまっており、直接の目視確認ができない位置となっていました。したがって、ここは「その後の要チェックポイント」としておきます。

結局、この日は状況を画像撮影しただけの作業に留(とど)めました。「ディーラーさんに後日、入庫させる前提であるにも関わらず、果たしてユーザー(=私)自身がそこまでセルフ作業をやる意味があるのか?」 という疑問が生じたためでもあります。


■ディーラーさんとのやりとり
その後、車両の具体的な入庫日程を調整する過程で、「ユーザーである私自身がオイル漏れについて確認できた事実」「これまでに私自身で行った作業」、そして「今後の希望」について、事前情報としてディーラーさんにメール展開した方が良い…ということになりました。

# ディーラーの担当セールスさんからも、
# 「そうしていただけると助かります。」
# とのお話をいただいたため…でもあります。

クルマを使うユーザー本人(=私)からの具体的な情報があった方が、ディーラーさんにとっても「(手がかりゼロの状態から調査開始するよりも)原因究明に必要な調査手番を減らすことが可能」 → 「ディーラーさんに預けておく日数を減らせる」 → 「つまり、エクシーガが早く手元に戻ってくる」ことにつながるのです。


■報告書の作成
ディーラーさんの作業工数を減らし、エクシーガを早めに引き戻すことができるよう、「ユーザーである私が確認できたこと」や「オイル漏れ痕の画像記録」を、報告書形式でまとめることにしました。

以下、ディーラーさんに提出するために作成した 「オイル漏れに関する報告書(申し送り書)」 を載せます。全部でA4サイズの5ページ構成になります。ご参考まで。


<↓ディーラーさんへの報告書の1ページ目>


<↓ディーラーさんへの報告書の2ページ目>


<↓ディーラーさんへの報告書の3ページ目>


<↓ディーラーさんへの報告書の4ページ目>


<↓ディーラーさんへの報告書の5ページ目>


こうして、あらかじめディーラーさんから伺っていたサービスフロントのアドレス宛てに、この報告書(EXCELファイル)を添付してメール送信しました。数日後、私が作成した報告書を元にした「見積書」が返信されてきました。

<↓こちらはあくまで最低限の参考値。実際にはこれよりも費用がかかる可能性もありますね…>


この時点では、費用(想定される部品代と工賃)の見積もりは出していただけたのですが、具体的にいつ(○月○日に)車両を入庫させましょう…という話までには至っておりません。このへんについては、引き続きディーラーさん内部での入庫調整をお願いすることになります(それほど予約が混んでいる模様…)。


オイル漏れ「その3」へと続く予定。
(※現在でも On Going の案件ですので、解決までには まだ時間がかかる見込みです。)

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2022-02-20(Sun.) : 更新
[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その3_修理完了と残課題編 をアップロードしました。
Posted at 2022/02/04 02:02:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2022年02月02日 イイね!

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その1_症状認知と初動編

[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その1_症状認知と初動編2022年1月上旬、車両点検の際に、エクシーガのエンジン右バンクからのオイル漏れを発見しました。
ちょうど 2021年末→2022年始 に、帰省のため自走で「東京~札幌」間を往復(走行距離:2337km)して、無事に戻ってきた直後のことでした。

今回のブログは、オイル漏れを発見したときの状況とその後の対応について記します。


■発見のキッカケ
オイル漏れに気がついた直接のキッカケは、「かすかな臭い」でした。所用で市内を回って帰宅し、駐車位置に駐めて降りた際に、わずかに何かが焦げるような臭いを感じました。

臭いの出所を探っていくと、ボンネットの隙間…フロントグリル側からではなく、右フェンダー側の隙間から、かすかに匂ってきます。オイルが焼けたような臭いだと直感しました。


<↓ボンネットを開けて、臭いのする箇所をさらに探っていきます>


オイルが焼けたような臭いがするとき、大抵の場合は排気系(熱くなるところ)にオイルが垂れていることが多いのですが、今回は「常識」とか「決めつけ」を排除するため、エンジンを上から下方向に、順を追って確認していきました。

<↓臭いのする部位は、大まかに言ってエンジンの右バンクからです>


<↓手持ちのLEDライトを使って、陰になる部分も確かめていきます>


■目視点検と原因推定(その1)
周囲をよく観察していくと、右シリンダーヘッド天面のリヤ側に、うっすらとオイルが溜まった痕跡がありました。

<↓RHシリンダヘッド天面の後端に、オイルが溜まった痕跡を発見>


<↓当該部分をさらに拡大した図>


この「油溜まり痕」のロケーションを、エンジン全体の構成から示すと次の通り。ちなみにエンジンはEJ20型のターボです。

<↓RHシリンダヘッド天面の後端。カム角センサが近接しています>


この部位にオイルが溜まるとすると、真っ先にロッカーカバー(通称:カムカバー)のガスケットからのオイル漏れが考えられます。しかし、ロッカーカバーのガスケットを注意深く観察しても、漏れ痕(オイルリーク経路)が見当たりません。

次に考えられるリーク経路は、前述したカム角センサ(に付いているであろう、O-リング)からの漏れです。可能性としてはありますが、非分解の目視確認レベルでは、明確に原因だと断定するには至りません。

その他の原因としては、当該部位の上に位置している吸気ダクト(ターボチャージャに接続する部品、バンドクランプ締め)からの滲みも考えられます。ターボ車にありがちな、ブローバイガスに含まれるオイルミストが吸気ダクトから滲み出て、滴下して「油溜まり痕」となった可能性です。


<↓ターボチャージャ前の吸気ダクト(バンドクランプの緊迫力低下でオイルミストが滴下した可能性)>


実際にも、吸気ダクトのターボチャージャとの接続口はミストで汚れていました。そのため、RHシリンダヘッド天面の後端部の油溜まり痕は、「吸気ダクトからのブローバイオイルミストの滴下が原因である可能性あり」と1次判断しました。

■視点を変えて事実確認
右シリンダヘッドに油溜まり痕があったことは予想外でしたが(>だから常識を排除して全体点検を行ったわけですが)、これが冒頭で記した「焼けたような臭い」に直結するとは考えにくい。さらに点検を進めます。

オイルが漏れているならば、エンジン油量はどうなっているだろう。微々たる漏れ(→滲みレベル)ならば、レベルゲージの油量は帰省前と変わらずFULL~Lowの中間にあるはず。もしも漏れが顕著ならば、レベルゲージの油量表示値にも変化があるはず。


<↓オイルパン油量は、Lowレベル近くにまで減っていることを確認>


帰省時の「東京~札幌」往復:2337kmを走り切る間に、多少のオイルは消費される(燃焼室へ)でしょうけど、我が家のエクシーガはそんなにオイル消費率は悪くありません。更なる漏れ箇所の確認へと戻ります。

■目視点検と原因推定(その2)
相応にオイルが減っていたので、目視確認の範囲を広げていきます。最終的には排気系周辺部品の確認へと向かいます。

<↓右バンクのロッカーカバーや排気系を目視点検>


<↓いた! ここだ、明らかなオイル漏れの痕跡あり>


排気系(ターボ前の立ち上げパイプ)にオイル痕を見つけましたが、まずはその周辺を注意深く観察します。すると、ロッカーカバーからのオイル漏れを認知するに至ります。

<↓ロッカーカバーの、IGコイル側からのオイル漏れを認知。赤く囲った部位>


<↓ロッカーカバーからの漏れたオイルが滴下して、排気系にまで達したと推定>


念のため、各構成部品の位置関係を部品図で示すと 次のようになります。

<↓ロッカーカバーガスケット。図は左バンクですが構成は右バンクも同様。周囲だけでなくコイル周辺もあり>


<↓ターボ前の排気系(通称:立ち上げパイプ)。ロッカーカバーからオイルが垂れるとここに当たります>


■急ぎ、ディーラーさんへ
ここまでの点検結果より、オイル漏れ症状は明らかであり、排気系にも垂れていることを考慮すれば、安全に関わる問題となる認識です。この確認事実を以て、ディーラーさんに向かいました。

なお、ディーラーさんで現車確認をしていただく(であろう)ことを考慮して、油溜まり痕や漏れ経路(リーク痕)は あえて「そのまま現状維持」とし、トラブルシュートしていただきやすいよう「洗浄や拭き取りをしないで」おきます。

サービスフロントで(自動発券機で)順番待ちの番号札を取り、しばし待機。そこそこ混んでいます。


<↓2階での展示車両の例>
 

その後、呼ばれた際に
 ・ちょうど走行距離で10万kmを越えたので、
  タイミングベルトを交換してほしいこと。
 ・その入庫タイミングと抱き合わせで、今回の
  オイル漏れの原因調査と対応をお願いしたいこと。
 ・長期入庫が予想されるので、代車を希望すること。

を伝えるとともに、「今回はあくまで事前予約のための来店」であり、「実際の入庫は、サービス工場さん(と代車の手配)の都合に合わせて、後日とするつもり」であることを申し出ました。

しかし、そんな当方の申し出に対し「工場が立て込んでおり、いま1月に予約いただいても作業着手は2月か3月になりそう」との回答でした。理由としては、車検入庫車(有効期限が決まっている)が多いため…とのこと。

1月予約で作業は3月?!

予想外の回答をいただいたので、ここは いったん帰宅し、まずは暫定処置としてDIYでオイル漏れ部位を洗浄。その上で、滲みの再発部位を探ることにしました。


<↓ディーラーさんでのトラブルシュートを考慮した「現状維持」は止めて、DIYで洗浄と様子見をすることに>


オイル漏れ・その2「ディーラーさんへの報告書作成」編…に続く。
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2022-02-04(Fri.) : 更新
[エクシーガtS] エンジン右バンクからのオイル漏れ・その2_報告書の作成編 をアップロードしました。
Posted at 2022/02/02 01:40:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 【エクシーガtS】 | クルマ
2022年01月28日 イイね!

[エクシーガtS] 2022年始 帰省記その7・番外編(最終話、「東京~札幌」往復)

[エクシーガtS] 2022年始 帰省記その7・番外編(最終話、「東京~札幌」往復)2021年末→2022年始 は、エクシーガの自走で「東京~札幌」間を往復しました。帰省記の最終話は、道中で目についたものを紹介する「番外編」です。

◎その1 → 往路編(東京→青森→函館→札幌)
◎その2 → 「大晦日」と「元旦スキー」編
◎その3 → 「ラーメン・DCMホーマック・セイコーマート」編
◎その4 → 「初詣・ジンギスカン・スキー&スノボ」編
◎その5 → 「ハーベストガーデン・プロノ・六花亭・柳月・トリトン」編
◎その6 → 復路編(札幌→函館→青森→東京)

■まえがき
帰省ルート:「東京~青森~函館~札幌」を往復する間に、当方の目線で気がついたこと、目についたものをランダムに記します。あくまでも個人の視点で目についた雑記ですので、それ以上でも以下でもなく、他意はありません。

■「まじかよーっ!」
往路に就く前のこと。事前にタイヤ空気圧を点検するため、行きつけのガソリンスタンドに寄りました。区画に車輌を駐めて降車。「いざ、空気圧を…」と思って近寄ると…。

<↓何と「故障中」の表示が!暮れも押し迫った中で、こんなコトってあるのか?「まじかよーっ!」>


思わず叫んだ一瞬でした。同じように並んできた他車のドライバーさんも一言「困りますよね…」。お互いに目を合わせて落胆。その後、私は気を取り直して少し離れた別のスタンドで無事に空気圧チェックができました。

■距離感
ハイタッチ!Drive(ハイドラ)を使用中に、表示エリアを広域に操作すると、他車のアイコンがウジャウジャ現れます。しかし、意図的に画面をスクロールアップした瞬間に同じ量だけスクロールダウンする(瞬時に表示を元通りにする操作を加える)と、ほんの一瞬だけ、自車以外のすべてのアイコンが消えたあとに遅れて表示されます。

その一瞬のスキを突いてスクリーンショットを撮ると、あたかも自車の走行軌跡のみを抽出したかのような絵面が得られます。そのショットが以下。


<↓「東京~札幌」の距離感が分かるショット。途中の青森にて>


■秘密兵器?
東北道を北上していたときのこと。ふと隣のレーンを走る大型トレーラーを見ると、ホイールの中心にドリルのような、ブーメランのような、ナゾの物体がホイールと同期して回転しているではありませんか!

<↓ホイールと同一化して回転するブーメラン?ドリル?ピラミッド?槍?>


なんだか「チキチキマシーン猛レースのブラック魔王が乗るクルマ」とか、「マシンハヤブサの敵チームであるエイハブの手下が乗るレーシングカー」に出てくるような、「併走する邪魔な相手車輌のタイヤをパンクさせるための秘密兵器」のような出で立ちだ…と思わざるを得ませんでした。

■除雪の秘密
札幌市内でのこと。こちらでは、ごくフツーの光景ですが、本州(以南)の人々にとっては「知らなかった!」と思われるシーンを撮っておきました。

<↓市街地での一コマ。車道と歩道の間に、何やら人影が…>


<↓実は、排水溝に雪を捨てているのですね。秘密でも何でもないですけど>


なので、雪国では道路脇で「除雪作業中」の看板を見たら、除雪をしている人がいるので要注意。間違っても雪ハネしている人をハネないように!

■ロードヒーティング(個人宅)
スリップ事故防止のため、国道の坂道でロードヒーティングが利いていることがありますが、雪国では自宅にロードヒーティング(の設備)を導入することもあります。私の実家の玄関前や駐車スペースも、その例です。

<↓センサーが外気温度や降雪を感知して、路面に埋め込まれた熱交換器を発熱させる仕組み>


家人が若いうちは無くても問題ないでしょうけど、高齢の方がいらっしゃるご家庭では、転倒による骨折事故などを防ぐため、こうした個人宅用のロードヒーティングは非常に有効です。

■自転車置き場
雪道(圧雪路)で自転車に乗る強者…も、いるにはいるのですが、大抵は自転車の使用は雪解けまで「おあずけ」です。では、スーパーなどの自転車駐車場は冬期はどうなっているか?というと。

<↓冬期の自転車駐輪場の例>


<↓ロープが張られて使用禁止になっていますが、自転車が数台あり>


これらは、雪が積もってしまって脱出を(春まで)諦めた放置自転車なのか、あるいは雪道でも強引に乗る者が使用中の自転車なのか、どちらかでしょうね。…でもアプローチに足跡が無いから前者かな。

■働くスーパーカブ
雪国でも、郵便配達さんはバイクに乗っています。雪道をバイクで走るには、それなりの経験とコツが必要です。次の画像は、帰省時に見つけた郵便カブの冬仕様車です。

<↓郵便カブの全景。右側面。かなり大きなボックスを積んでいます>


<↓フロント部の詳細。フロントキャリアの先端に灯火類(ヘッドライト&ウィンカー)を装備>


<↓タイヤを見ると、トレッドパターンの規則正しい位置に突起があるので、スパイクタイヤのようです>


<↓おまけ。キャリア側面に貼られた安全喚起ステッカー>


ちなみに…私も高校生の頃、ホンダのMB-5という原付(2スト、5速、最高出力7.0PS)の後輪にタイヤチェーンを巻いて、雪道を走っていました。路面状況の変化を読み取る力が鍛えられました。

■冬場の自動車教習所
雪国では冬期も教習所は営業しています。私の姉も、自動車の免許を取得したタイミングは冬期でした。MTで雪道の教習を受ける人々は、そりゃ、初心者でもスキルアップしますわな。

そんな自動車教習所も、最近は様変わりしているようで。


<↓最近の自動車教習所は、ドローン講習も開講しているのか!>


さすが北海道。ちなみにここでは、大型特殊免許と車両系建設機械の作業免許が同時に取得できるコースもある。オレも免許取りたいな(今、私が乗れるのは 8トンまで)。

■実はスゴい技術では?
札幌市内のフツーの靴屋さんにて。冬場は、取り扱い商品はもちろん冬物がメインになります。防寒ブーツもその一例。

<↓冬場のフツーの靴屋さんの例>


<↓防寒ブーツの例。タグには「ガラス繊維配合ソール」とあります>


この「ガラス繊維配合ソール」というタグの裏面を読んでビックリしました…。何と、ソールに対して「ガラス繊維を垂直方向に立てて配合しました」という旨の説明文があったからです。

つまり、ガラス繊維をランダムに混ぜ合わせているのではなく、垂直方向=雪道に対してガラス繊維がスパイクピンのごとく、路面を引っ掻く方向に並べて配置している…と謳っているのです。

ホントか!?
だとしたら、実はスゴい技術です。

スバル車の例でいうと、樹脂インテークマニホールドにもガラス繊維が配合されていますが、これには配向性はありません。もしも配向性があると、強度的に不利な面が生じてしまうため、ランダムな全方向的にガラス繊維が配合されていると解釈できます。換言すると、フツーなら配向性をコントールするのは至難の業です。

それに対して、このソールはガラス繊維を垂直方向に並べて配合しているという…。どうやって配向を一律に均一化できるのでしょう? かなりナゾです。


■iPhoneの寒いバッテリー
スキー場に行っていたときのこと。クルマから降りたときのiPhoneのバッテリーは充電100%だったのに、ほんの数十分(リフト2~3本)、滑っていただけで残存率が1%に。記念写真を1枚撮った瞬間にブラックアウトしてしまいました。

<↓寒冷状態では全然使い物にならず、スキー場を去るときに車輌で充電開始しているところ>


外気温度も寒いけど、寒さの中でのバッテリー持ちの「しなさすぎ」に、こちらまで寒くなったぞ。ちなみにバッテリーの劣化度合い(最大容量)は91%。常温では長持ちします。

■北海道限定
サッポロビール園では、ビール園のラッピングバスが見られます。また、地元では有名ですが他では基本的に販売されていない飲料品も多くありますね。以下はその例です。

<↓サッポロビール園のラッピングバス>


<↓こちらの飲料水は、コアップガラナとリボンナポリン>

※店員さんの許可をいただいて撮影。

■「おぉ!(その1)」
実家の中でのこと。子供たちが、部屋のどこからか、昔のミニアルバムを見つけてきた。L判の写真を収納できるポケットが付いたものだ。そのミニアルバムの表紙は、当時の森尾由美さんだった…。

<↓まちがいなく森尾由美さん。当時のCMキャラクターだったのか>


<↓ミニアルバムの下には、「’86三菱カラープリント イメージガール」とある>


1986年か。オレが新聞配達と家庭教師のアルバイトで貯めたお金で、ホンダCBR250Four を買った年だな。ミニアルバムの中を、ちょっと覗いてみるか。

■「おぉ!(その2)」
ミニアルバムを開いてみると、当時の恥ずかしい写真が出てきた。新車で買ったCBRで京都から札幌に帰省したときの写真だ。(※ブログトップの画像は、当時の実家のハイエースとコルサ。)

<↓左:新車で購入後、慣らし運転を兼ねて京都→札幌に帰省  右:当時の私(恥ずかしいショット)>
 

今(2022年 現在)でも器械体操の練習を続けることができる身体と環境に感謝!

■格言か?
今度は札幌から函館に向かう復路です。道央自動車道を通って八雲SAにて休憩したときのこと。トイレで次のような標語が目に留まりました。

<↓手指消毒剤のアルタイザーが備え付けられていました>


<↓そこには、わざわざ注意喚起の張り紙がしてありました>


みんなで
うばい合えば足りず
わけ合えばあまる


私には、含蓄深い表現のように感じられました。
人生の中で、いろいろなシーンにも応用できそうです。


■レンタカー?
青森でのこと。フェリーから降りて青森県観光物産館に向かう途中で、複数の除雪車に遭遇しました。我が家のエクシーガの直前(先行車)にも、その除雪車があったのですが、ナンバープレートを見ると…。

<↓ナンバーが「わ」になっています。除雪車なのにレンタカー??


類別区分は「800」なので、れっきとした特種用途自動車なのですが、「わ」ナンバーとは…。特殊用途のレンタカーって、あるのかしら? あるいはそれ以外?

■立て看板
最後は、青森県観光物産館でのこと。全農の立て看板を発見! これはデジカメに納めなければなるまい。家族に気づかれないよう、急いでダッシュ!

<↓卓球の石川佳純選手>


<↓佳純ちゅわぁぁあ~ん!


調布市のKAZは、石川佳純選手を応援しています。

以上、今回の「番外編」も含めて、合計7編の2022年・札幌帰省記でした。最後までお読みいただいた方々、「イイね!」を付けてくださった方々にお礼申し上げます。

皆さまにとっても、今年一年、良い年でありますよう祈念して、帰省記ブログを終わります。
2022年01月26日 イイね!

[エクシーガtS] 2022年始 帰省記その6・復路編(札幌→函館→青森→東京)

[エクシーガtS] 2022年始 帰省記その6・復路編(札幌→函館→青森→東京)2021年末→2022年始 は、家族そろってエクシーガで東京→札幌に帰省しました。今回(その6)は帰路の様子を記します。

◎帰省記・その1 → 往路編(東京→青森→函館→札幌)
◎帰省記・その2 → 「大晦日」と「元旦スキー」編
◎帰省記・その3 → 「ラーメン・DCMホーマック・セイコーマート」編
◎帰省記・その4 → 「初詣・ジンギスカン・スキー&スノボ」編
◎帰省記・その5 → 「ハーベストガーデン・プロノ・六花亭・柳月・トリトン」編

■道央自動車道にて
帰省最終日の1/4(火)は、22時頃に札幌を出発しました。函館発のフェリーは翌1/5(水)07:40発のため、時間的には十分に早い出発なのですが、雪道ではどんなトラブルがあるか分かりません。「札幌→函館」への移動時間は、所要時間の約2倍を見積もっておきました。
(※ルートは下道ではなく、苫小牧経由の道央自動車道を選択。)


<↓道央道の豊浦噴火湾PAで休憩。この後、外気温度がどんどん低下して一時はマイナス16℃に>


外気温度がマイナス15~16℃くらいの頃、積雪が激しくなってきました。イエローのLEDフォグランプを点灯しつつ、近接する後方車両の有無に気をつけながら安全運転で函館に向かいます。

<↓豊浦噴火湾PAを出るところ(雪が横方向から吹き付けています)>


<↓道央自動車道を通過中。助手席の家族に撮影してもらいましたが、降雪はこんな感じ>


# 雪道に慣れていない人だったら
# 大変だべな…。

先行車も無く、後続車も無い状態がしばらく続きます。たまーに対向車があるくらい。「家族みんなと犬2匹の命が私の運転にかかっている」…と強く認識するシーンです。

その後、八雲まであと31kmという地点で先行車に追いつきました。隊列を組む除雪車でした。
(※以下の画像は、助手席の家族に撮ってもらっています。念のため。)


<↓先行車に追いつきました(※路面がかなりテカっている:アイスバーン状態であることに注意)>


<↓手前の除雪車の電光掲示。その奥の除雪車は「除雪中」と表示されており、車両によって表示が異なる>


2台1組となっている(であろう)除雪車は、先頭車がシンプルに「除雪中」という表示になっているのに対し、後続車は「除雪作業中 追越禁止」となっており、示す情報が異なることが分かります。隊列の位置に応じて、ちゃんと役割分担しているのですね。

そしてしばらく低速走行が続いたのちに…。


<↓後続の除雪車の表示が「まもなく解放します」との内容に変更されました>


恐らく除雪車にも管轄のエリアがあるのでしょう。2台の除雪車は道路の左端に停車したので、私のエクシーガはその先を走ります。またしばらくの間はロンリー走行です。

# 人知れず、こうした方々の道路メンテ関連業務の
# おかげで、我々は安全に通行することができます。

<↓八雲PAにて。雪でこのようになってしまうので、後続車に灯火類が分かるように随時、除去する必要あり>


■国道5号線にて
道央道(終点)を降りて、函館まであとわずか…という地点。長い下り坂が続く区間があります。路面が積雪状態ならまだ良いのですが、昼間に溶けた雪が夜間に氷と化しているようならシビアです。路面状態を適切に読む力…も重要になってきます。

そんなとき、1台の先行車に追いつきました。


<↓国道5号線を函館方面に走る車両。こちらは「散布中」との電光掲示あり>


<↓凍結防止剤(塩カル)を蒔いている模様>


引き続き、助手席の家族にデジカメで記録してもらいます。

<↓白いアラレのような粒子を散布しているので、やはりこれは塩化カルシウムなのでしょう、きっと>


道央自動車道(高速道路)の除雪車といい、国道5号線(一般道)の塩カル散布車といい、雪道の安全確保に従事されていらっしゃる方々には本当に感謝です。

■函館フェリーターミナルにて
こうして順調に函館フェリーターミナル(津軽海峡フェリー)に到着。ペットの犬がいるので、スマートチェックインではなく受付窓口で乗船手続きをします。

<↓指示に従ってペットのいる車列の先頭に並びます(早めに着いたので、家族は車内で仮眠します)>


車列で待機していると、一人の係員がやってきて「こんどの船(ブルーマーメイド号)はスロープがキツいんだよ。このクルマ、車高が低いから別案内にしておくよ。」「この紙に、必要事項を記入して。」…とのこと。

ノーマルの脚周りで純正車高なのですが、フロントに STI のリップスポイラーを付けているのが効いたのか? エクシーガで車高が低いって認定されたことは今まで一度も無かったのですが、改めてブログのトップ画像を見て納得。


# 定員7人乗車+犬2匹+ルーフボックス&車内に荷物満載。
# 確かに車高が沈んでいますねぇ…(特にリヤ)。

< ↓「低床車輌」の念書。船内および港内での車輌事故について、運送人に損害請求しない旨のサインが必要>


# まぁ、実際には低床車輌向けの車輌甲板に誘導されるので、
# 換言すると最大限の配慮をいただくことになります。

<↓「ペットあり」で最前列に並びましたが、「低床車輌」で一番最後に誘導されることに…(汗)


<↓そのうちに、日の出の時刻を迎えることに>
 

<↓ようやく無事に乗船し、まずは犬たちを予約済みのペットケージへ入れる>
 

<↓約3時間40分後に青森フェリーターミナルに着岸。海はシケもなく揺れは感じませんでした>


■青森県観光物産館にて
青森に上陸できたら一安心。家族のリクエストで、まずは青森県観光物産館に立ち寄りします。

<↓エクシーガの背景に写っている建物が「青森県観光物産館」>


ここでは、いろいろなおみやげ品が並んでいます。例として、以下にせんべい類を挙げてみます。

<↓例1:南部せんべい各種>


<↓例2:南部せんべいのみみ>


<↓例3:ほたて煎餅、いか煎餅、林檎煎餅など>


<↓他の例:長いもせんべい、にんにくアーモンドせんべい、チーズサンドせんべい、おつゆせんべいなど>


# 南部せんべいを見ていたはずが、いつの間にか
# 「おつゆせんべい」なるものまで見つけることに。

館内を歩いていると、家族が何やら発見。「漁師カード」というものがあるようです。「りょうしかーど」と聞いて、最初は「(物理学の)量子? 量子カードって…何?」と思ってしまいましたが、どうやら本物の漁師さんのことのようでした。

<↓初めて知りました>


<↓漁師カードの例(それぞれにポーズを決めています)>


<↓こちらも漁師カード。一部にゆるキャラらしきものも写っていますが>


青森県観光物産館では、思いがけず、いろいろなものを見ることができて楽しめました。

■イートファン(eat fun!)にて
次に立ち寄ったのが、青森市内のパン屋さん。青森県観光物産館のすぐ近くに位置している、イートファンというところです。

<↓イートファン(eat fun!)の外観。我が家では、札幌からの帰省帰りに立ち寄ることが多いです>


<↓購入したパンの例(車内で家族それぞれが選んだパンを食します)>


■極楽湯にて
北海道から本州に渡ったら、あとは陸続きだ!(シケで海を越えられずに帰れない…という心配が無くなった)…ということで、次は温泉です。東京までの長旅の前に身体を温め、血行を良くしようという目論見(もくろみ)です。

<↓これまでにも何度か訪れている、極楽湯(高速道路のICのごく間近)に行きました>


<↓(参考)極楽湯では、キャラクターののぼりが掲げられていました>


# 運転手(私)もしっかりとリフレッシュできました。
# 目的地の東京まで、あと700km超です。

■前沢SAにて
極楽湯の目の前が高速のIC(入口)なので、そこから高速道に入ります。往路(東京→札幌)のときもそうですが、復路(札幌→東京)においても、片道区間内でのガソリン給油は1回で済むようにマネージメントして走行しています。

# 省燃費運転(だけ)をする…という意味ではなく、
# なるべく往路/復路とも中間地点(ワンタンクで500km超
# の距離を走ってから)で給油できるように運転管理しよう、
# という意味。

<↓復路は東北道の前沢SAで給油>


<↓コロナ禍のため、車内のゴミ回収や貸しタオルサービスは中止>


■無事に自宅に到着
今回の帰省も、往路/復路とも運転は私一人で行いました(家族は雪道を走ったことがありません)。寒冷地の札幌市内に滞在中、後付けメーターの Defi (油温計/油圧計)が少々おかしな表示値となった以外は、人も犬もクルマもケガや事故などのトラブルは一切無く、ほぼ計画通りに推移できました。

子供たちも、数年振りに仏前に手を合わせることができただけでなく、パウダースノーでのスキーやスノボの経験値を増やし、またおいしいものを食べることができました。

このブログを書いている今(@1月下旬時点)から年末年始を振り返ってみると、新型コロナウィルスのオミクロン株が猛威を振るう前に帰省することができて、タイミング的に絶妙でした。きっと今の状況でしたら、帰省は取り止めていたことでしょう。

今回の帰省では、「往路(東京→札幌)」と「札幌市内での移動(スキー場や買い物など)」、そして「復路(札幌→東京)」をすべて合わせたときの、
 ・トータルでの走行距離は2337km
 ・ガソリン総給油量は246.51リットル

したがって、帰省期間を通じての平均燃費は約9.5km/L、と出ました。10km/L台に乗らなかったのは少々残念ではありますが、
 ・雪道走行が多い(路面がフラットではない)。
 ・外気温度がマイナス(EG水温が低めで暖機に時間が必要)。
 ・季節的に摺動部のフリクションが大きめ。
 ・定員7人乗車+犬2匹+ルーフボックスに荷物満載
  (犬用のケージ、スキー板やブーツ類も込み)のため、
  車輌総重量は おおよそ2100kg弱に達していたのでは。

といった諸条件を考慮すると、エクシーガ向けのEJ20ターボエンジン(の仕様)としては、まぁがんばってくれた方ではなかろうか、と思います。本音を言うと、私自身は実は燃費はあまり気にしないので、それよりもクルマを含めて全員が「安全に/無事に」 帰ってこられたことが何より良かった…と考えています。

2022年始・帰省記「番外編」に続く。
(次がこのシリーズの最終話です。)

 ↓
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 ↓
2022-01-28(Fri.) : 更新
[エクシーガtS] 2022年始 帰省記その7・番外編(最終話、「東京~札幌」往復) をアップロードしました。

プロフィール

「家族のPCX(スクーター)のプレートをご当地ナンバー(新デザインのゲゲゲの鬼太郎)に代えました。鬼太郎ナンバーは即日交付ですが登録番号が変わるため、保険屋さんへの変更手続きが必要。モンキーR(88cc)もレストアが済んだら代えようかな、だだし黄色ナンバーは目玉おやじデザインです。」
何シテル?   12/18 21:20
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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