今日の宇部店の上空は曇りで、どんよりとした天気で、梅雨に入ったという感じです。
先日まで代車がフルに出ている事が多く、梅雨時期前に溝の少ないタイヤは交換しないといけないと思いながらも、今日やっとNワゴンのタイヤを隣のカタヤマタイヤさんで交換する事が出来ました。
タイヤは石油製品なので何度も値上がりして、今回はルマンVをやめて新車装着レベルのタイヤにしないとこれまでと値段が合わなくなって来ているのですが、お客様へのサービスのために今回もルマンVを装着します。
作業から帰って来たらタイヤの銘柄はルマンVではなく、新型のルマンV+になっていたので、後で乗ってみて違いを確かめてみます。
タイヤの値上げ以上に会社の負担が増える値上げは、純度の高いハンダは値上げが何度も行われていて、ピュアコンの値段を上げないためにハンダの切れ端や落ちたハンダを集めて、すすをピンセットで取り除いてハンダ槽に入れて溶かして不純物を取り除き再使用してコストを合わせています。
値段以上に精度の高い輸入ハンダ自体の入手が難しくなっているので、早く戦争が終わって平和になって、ミサイルの誘導装置を大量に作るための電子部品やハンダの不足が元に戻る事を祈るばかりです。
朝に炉に電源を入れると炉のハンダの温度は20度台で、1時間ぐらいかけて370度まで上昇させてケーブルの末端焼き入れを行います。
使用する用途が変わったので長さと端子の形状を変えるのですが、PMBやSKY3は特殊な構造なので焼き入れが必要です。
細い線の束が1本1本全てエナメルで絶縁してあるので、焼きを入れてエナメル質を焼き切って導通させます。
被覆を剥いた時は撚りが無いのが、撚りを入れながらも全ての線の表面を焼き切らないといけないので、この作業は神業が必要となります。
焼きが足らないと内側が導通せず、焼きが過ぎると外から線が溶けて本数が減るので、全て焼きながらも撚りを入れるという作業が大変なのがお分かり頂けるでしょう。
他には白いボビンにピンクのラベルでおなじみの井川が一から手巻きしているコイルは、普通は最後の巻きが1周か半周で終わらせるのですが、どうしても欲しい値にならなかったので1周から6分の1の所に刻みを入れて止めたところ、欲しい値よりやや大きい値が出たので・・
もう6分の1周の所に刻みを入れて止めたところ、欲しい値にピッタリ合ったので、これから24金メッキのオスメスギボシを付けて製品化します。
他には最後がちょうど一周でも半周でも全く合わず、6分の1周でも6分の2周に刻みを入れても合わない値が欲しい時は・・
普通は巻きに対して折り返す様にして銅線を止めているのを、巻き初めも巻き終わりも巻く方向に線の方向を合わせると、どのパターンでも欲しい値が出なかった時に対応する事が出来ます。
巻いて行きながらピッタリ左右のインダクタンスを合わせるのと、『後もう少し!』で音の微妙な差が出て、ピアノの調律の様にごくわずかな変化で音を追い込んで行くのがピュアディオ流れです。
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Posted at
2023/06/01 10:39:53