今日ご紹介する1台は、昨日の福岡店の作業から、レクサスのNXです。
以前にベーシックパッケージの取付けとフロントドアのフル防振と、リアドアとリアハッチのベーシック防振を施工して頂いていたのですが、今回更に防振を追加する作業を行いました。
これまでベーシック防振だけだったリアドアをフル防振にする為に、まずは内貼りを外してセメントコーティングを行います。
けっこう下地作りに時間がっかって、塗る時間よりもやや下地作りの方に時間がかかるぐらいです。
塗りたては完全に青白い色が、乾燥して行くと化学変化で茶色っぽくなって行って、石灰石の成分だけでなく、ひび割れない様にたわみを持たせる成分も交じっていて、それでいて仕上がりはカチッとした堅い響きになり、イメージとしてはW124の時代のベンツの内貼りの固さを目指しています。
ドアの鉄板側の防水シートは一度外して、サービスホールを塞ぐ防振を行った後に元に戻します。
リアドアのフル防振に加えて今回はBピラーの根元に防振メタルを貼りました。
響きの中心を見つけて、三角が2枚と四角が1枚の合計3枚を組み合わせて、この中の空洞の鳴りが座席で聞こえるのを防ぎます。
この手法を考え付いたのが、以前W212のベンツEクラスと210系のクラウンを同時に持っている時期があって、Eクラスもクラウンも車の大きさはほぼ一緒で、どちらもドア4枚にフル防振の施工を行っているにも関わらず、クラウンの方がEクラスでは感じない斜め後ろに騒音が渦巻いている感じがありました。
そこでBピラーの根元を指で弾いたら響きがあって、Eクラスの同じ場所を指で弾いても全く響かず、それでこの場所に防振メタルを貼る事を思い付いたのです。
ただし、以前井川ブログを読まれてリアドアに全く防振せずにBピラー防振を希望された方があって、実際にリアドアに何もせずに貼ると、リアドアからのロードノイズの方が上回っていたので、あくまで先にリアドアを防振して、それでも取り切れない部分を下げるという意味でのBピラー防振となります。
ちなみに4代目レガシィでBピラー防振を希望された方がありましたが、基本的にBピラーの根元が響いていないので、施工は行いませんでした。
今回はリアドアの防振作業を行っているので、リアのみにゲリラ豪雨を想定した雨漏りチェックを行いました。
雨漏りチェックが終わったら音質のチェックを行います。
フロントドア低音のダッシュのスコーカー中音で、後つけのATX-25ツイーターで高音のフロント3WAY構成に、リアドアの音がタイトになって一体感が増して、自然な感じの鳴りになりました。
自分のCDとFM放送と、お客様の音源で聴き比べを行いますが、自分も何度もお会いして生の声を知っているサラ・オレインさんの音源が入っていて、純正システムにしてはかなりリアルな音でボーカルと演奏を奏でていました。
Posted at 2019/04/21 09:51:52 |
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