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調布市のKAZのブログ一覧

2022年06月15日 イイね!

[CBR250Four] 私的なメンテナンスデータ(2022年03月~05月)

[CBR250Four] 私的なメンテナンスデータ(2022年03月~05月)愛車のホンダ・CBR250Four(MC14型)。1986年に新車で購入して以来、私のワンオーナーで時を刻んで早36年。7月になると経年37年目を迎えます。

これまで事故も大きなトラブルも無く、一緒に過ごしてきました。CBRで訪れた北方は旭川、東方は網走、南方は奈良、西方は六甲になるかな。そんなCBR250Fourの、直近2ヶ月間のメンテナンスメモです。


■燃費について
燃費の数値自体はあまり気にしていませんが、季節差や乗り方の差やメンテ状況による「変動幅」は気にしています。バラツキ幅が大きいと、エンジン不調の兆候が考えられるかもしれません。以下は満タン法による参考燃費です。

<直近2ヶ月間の燃費>
・3/27(日) 160.0km÷7.65L=20.9km/L
・4/9(土)  188.0km÷8.55L=22.0km/L
・4/16(土) 170.9km÷6.30L=27.1km/L
・5/5(木)  178.0km÷7.10L=25.1km/L
・5/15(日) 205.8km÷7.47L=27.6km/L(タンデムツーリング含む)
・5/28(土) 212.9km÷7.68L=27.7km/L

3月から4月にかけて燃費が向上している理由は、冬から春になって外気温度が上昇したことに合わせて、スローを下げた(アイドリング時のエンジン回転速度を下方調整した)からですね。


<↓外気温度が上がったので、IDL回転速度を下げる調整をしました>
 

冬場は完全暖機後のIDL回転速度を1500rpm前後にセットしていたのですが、そのセッティングのまま春を迎えると、完暖後で1700~1800rpmまで上昇してしまいます(※注:CBR250Fourはインジェクション車ではなくキャブレター車です)。そのため外気温度に合わせてIDL回転速度を調整し、現状では1200rpm+α程度まで下げています(その回転速度でも安定するので)。

その結果、20~22km/Lだった燃費が、直近では27km/L台で推移しています。市街地走行ではGO-STOPが多い → 赤信号待ちが多いので、たかだか250ccのエンジンと言えども、IDL燃料流量はバカにできない。ということなのでしょう。


# なので、世の中ではIDLストップ装置を
# 標準装備する車両が増えていることに。

セッティングが不変の場合、燃費のバラツキ幅も小さいと言えそうなので、私自身の走り方(スロットルの開け方、エンジンブレーキの頻度など)は比較的安定しているようです。

# 新車時で約30km/Lだったので、約36年が経過した後の
# 実用燃費が1割落ち(約27km/L)に留まっているのは、
# 経年劣化(部品の摩耗など)を考慮すれば立派な値かも。

■添加剤について
ひとえに燃焼室のカーボンを落としたい…という理由から、ガソリン添加剤として当初はワコーズのフューエルワン(→ こちら)を入れていました。今はコストパフォーマンスを加味して、日産向けOEMと言われるピットワークのエフゼロ(→ こちら)を投入しています。

<↓燃料タンク容量に対する混合比率に注意する必要あり(画像は意図的に注入画像を撮るためのショット)>
 

<添加剤投入>
・4/10(日) 54742km時
・4/16(土) 54904km時
・5/5(木)  55082km時
・5/15(日) 55344km時
・5/28(土) 55508km時

スネークカメラ(→ こちら)で燃焼室の様子を観察できる(添加剤のデポクリーナ効果を確認できる)ようになるためには、もっともっと長期的な投入(少なくとも走行数千kmレベルで)が必要だと思っています(>私見)。


■主なメンテナンスについて
タイヤの空気圧補充などの基礎的な作業を除くと、この3月~5月で実施したメンテ(どれも軽作業ですね)は次の通り。

<主なメンテナンス作業>
・3/27(日) IDL回転速度下げ
・4/10(日) IDL回転速度下げ
・4/13(水) 燃料タンクブッシュをスバル純正に交換 → こちら
・5/3(火)  バッテリFULL充電
・5/14(土) ワンタッチドレンプラグのO-リング採寸→ こちら
・5/15(日) ワンタッチドレンプラグの装着→ こちら
・5/15(日) エンジンオイル交換(カストロール10W-50)→ こちら


<↓車載バッテリの充電風景>
 

現状のバッテリは2017年01月29日から使用開始しており、すでに丸5年以上が経過していますが、今のところ始動性や夜間のライティングに問題はありません。とは言え、耐久性には注意しておいた方が良さそうです。

<↓奥多摩方面にて(→ こちら )>


CBR250Fourには、いつまで乗れるかな…数年後には、東京都ではバイクも内燃機関車(純エンジン車)の走行が制限されていたりして?! でもまだまだ相棒との付き合いは続きますよ。

以上、私的なメンテナンス記録(データ)の振り返りでした。
2022年05月06日 イイね!

[CBR250Four] 娘の希望でタンデムツーリング(東京都・檜原村へ)

[CBR250Four] 娘の希望でタンデムツーリング(東京都・檜原村へ)2022年05月05日(子供の日)、バイクで娘と二人でタンデムツーリングに出かけました。行き先は、離島を除くと東京都内で唯一の村である檜原村。

16歳で普通二輪免許(MT)を取得した娘は、先月誕生日を迎えて17歳になったばかり。そんな娘からの希望で、私(=父親)のバイクでツーリングに出かけた際の備忘録ブログです。


■免許取得の今昔
私自身が二輪免許を(運転免許試験センターに)飛び込みで受検したのは、大学1回生の時でした。そのまま四輪免許も教習所に通わずに試験場で飛び込み受検。結果、二輪と四輪を合わせて6万5千円程度(当時@京都)で免許を取得できました。

「飛び込み」とは言っても、免許センターに併設の有料練習場で教官を付けて練習できるので(1回あたり50分間のレッスン)、教官が「もうそろそろ本免受検してもええんちゃう?」と見切りを付けたタイミングで受検します。なので、我流ではなくある程度の確度を持っての本番受検となります。

その一方、娘は年齢的に教習所への入所資格が取れるタイミングですぐさま入所。コロナ禍による二輪車人気のため、なかなか教習の予約が取りにくい状況下でしたが、16歳のうちに普通二輪免許(MT)を取得。前後して、フォークリフト免許やガス溶接免許も取得。むしろ「私が取りたいぞ!」と思う免許を次々と取っていく姿には驚かされました…。


■娘からの要望
そんな(見かけによらず)アクティブな娘からの要望は、「父(=私のことね)のバイクでタンデムしたい」でした。通常は免許を取得したら、まずは自分で公道に出て運転したがると思うのですが、娘の場合は「まず最初に父のCBRの後ろに乗りたい」という希望を持っていたのでした。

そのときの様子を「何シテル?」に書き込みしたときのキャプチャが以下です。


<↓多くの方々から「イイね!」やコメントをいただきました。その節はありがとうございました>


そして5月5日の子供の日。この5月連休は、コロナ禍ではありますが「緊急事態宣言」による規制は無しでしたので、思い切って娘の希望をさらに叶えるべく、私のバイクでタンデムツーリングに出かけることにしました。人混みの都心は避けて、郊外(檜原村)に向かうことにした次第です。

■事前点検
私のバイク:ホンダCBR250Four(MC14型)は1986年式。現役で動き続けて、すでに35年以上が経過しています。

経験上、夏場で気をつけたいことはエンジンオイルの油量管理。発熱に厳しい4気筒車なので、油量が少ないと渋滞時のホットアイドル状態で油圧が低下しがちです。近年はカストロールの10W-50(区分はMA)で上側の粘度を稼いでいますが、油量に敏感なエンジンですので、娘とのツーリング前にはしっかりと油量を点検しておきます。


<↓エンジンオイルの油量は問題なし。劣化しているのでツーリング後には交換しておこう…>
 

その他、ガソリンは事前に満タン(&PIT WORK の F-ZERO を投入済み)、アイドリング回転速度(スロー)も調整済み、タイヤ空気圧やその他も異常なし。あとは当日の私の安全運転…ですね。

■東京都・檜原村へ
東京都にも村があります。ひのはらむら。自宅からは、往復で100km圏内の距離にあります。

<↓檜原村は東京都の西の方に位置しています>


<↓出発前に私のCBR&娘と記念撮影しました>


途中、コンビニ休憩を挟みながら無事に現地に到着。檜原村での目的地は「手打ちそば・幻庵 檜原」さんで、ここで昼食を取る予定です。

<↓他のライダーたちも多くいました>


<↓檜原村の案内板(クリックで拡大)>


<↓秋川の清流の眺めも、心安まるポイント>


<↓駐車場から見下ろす風景(下流側)>


<↓駐車場から見下ろす風景(上流側)>


■時を経て体験を共有
身体を伸ばして深呼吸したあとは、いよいよ昼食です。

<↓道路脇の斜面を上がったところに「幻庵 檜原」さんがあります>


<↓(コロナ禍で)閉店中でなくて良かったです…>


<↓メニューの中から「せいろそば・とろろ」を注文>


この お店の手打ちそばは「こし」が強いことが特徴ですが、とろろも「まるでお餅みたいな」弾力がありました。そばつゆを掛けると、通常はとろろが拡散してしまうのですが、まるで凝着したままの「粘り」がありました。

実はこの店は、娘が生まれる前に妻と来たことがある場所だったのですが、今回、その十数年後に今度は娘とともに再訪することができました。当時と同じ空間で同じように時間の流れる様を、娘とも共有できて良かったです。

妻との想い出の場所に、当時生まれていなかった娘を連れて再訪する。」…これが、タンデムツーリングの(私にとっての)裏目的でした。


■おみやげ屋さんにて
駐車場の横には、おみやげ屋さんがあるので覗いてみます。

<↓素朴な「おみやげ直売所」>


土地柄、山で取れた山菜などが多かったです。天然の木材を活かした「まな板」も販売していました。私としては、檜原村の「ゆるキャラ」があったことが収穫?でした。

<↓檜原村のゆるキャラは「ひのじゃがくん」と言うそうな(※店員さんの許可を得て撮影しています)>


<↓竹の繊維を使ったバンブーマグカップなるものもあります(※店員さんの許可を得て撮影しています)>


<↓こちらは檜原産ジャガイモ使用の「ひのじゃがクッキー」(※店員さんの許可を得て撮影しています)>


おみやげ屋さんの店員さんはとても親切で、「檜原村にゆるキャラがあることを初めて知りました。店内ですが写真を撮ってもよろしいでしょうか?」と尋ねたところ、快諾していただいただけでなく、記念に…ということで「ひのじゃがくん」がプリントされた紙袋まで手渡していただきました。

ので、その場でクッキーを購入した次第です。


<↓購入したクッキーの裏書き。アピールポイントがいろいろと書かれています>


安全運転を心がけ、娘と二人のタンデムツーリングを無事に終えて、夕方に帰宅しました。「今度は、いろいろな場所を回りながらのツーリングをしよう」と私から約束を交わしました。娘も満足そうです。趣味のバイクを通じて、父・娘の会話ができることに感謝しています。

■息子とのタウンライド
さて…この日は「子供の日」です。帰宅後、今度は家で留守番をしていた息子を満足させるためにバイクで連れ出します。

息子(小学生)も、ちょうどクルマやバイクに関心を持ち始めている年頃です。機会があれば、やはり父(=私)のバイクに乗りたがっていることを私も理解しているので、娘と入れ替わりで息子を連れてCBRでタンデムします。


<↓小学生なので、安全確保のため「タンデムベルト」を使用します>


※タンデムベルト:運転手と同乗者を物理的に連結させるバックル付きベルト。

<↓次なる目的地は、自宅から2番目に近いコメダ。ここで親子で休憩>


息子も、できれば私のバイクの後ろにずっと乗っていたい…という希望を持っているので、一番近くではなく2番目に近いコメダ珈琲店に連れていき、いろいろと会話をしました。例えば、後ろに乗っているときでも、
・周囲の交通の流れや信号の変わり目に注意する。
・信号の無い交差点ではカーブミラーも活用する。
・「だろう」ではなく「かもしれない」と考える。

男同士ですので会話自体は少ないのですが、こうして父(=私)の考え方や、文字通り「後ろ姿を示す」機会を作ることができて良かったです。


# そのうち、子供から学ぶことの方が多くなったりして…?!

以上、我が家の「子供の日」の過ごし方でした。バイクが単なる移動手段ではなく、子供の成長や想い出作りにも寄与していることを実感できた日でもあります。
2022年04月15日 イイね!

[2022東京モーターサイクルショー] その3・ヨシムラ、SHOEI、GPX、CBXなど編

[2022東京モーターサイクルショー] その3・ヨシムラ、SHOEI、GPX、CBXなど編家族で訪れた東京モーターサイクルショーについての備忘録ブログ「その3(最終話)」です。

訪問日は2022年03月26日(土)、場所は東京ビッグサイトです。

◎「その1」→ ガンナー&ドラッグスター編
◎「その2」→ 排気系(カワサキZX-25Rなど)編


■ヨシムラさんのブースにて
展示品に力が入っていた…と感じたブースの一つが、ヨシムラさんです。単に排気系だけでなく、いろいろな製品を扱っていますよ…といった感じの展示の仕方でした(>私見です)。

<↓左:キャブやエアクリーナなどの吸気系  ↓右:カムシャフトやリテーナなどの動弁系>
 

GPZ900R用のカムシャフト&スプロケットのほか、フリクション低減を目的としたZ1/Z2用のバルブリテーナ&コッタもセット販売していたのですね。カムの設計は奥深い(制約が多い)でしょうから、開発は大変だったと察します。

<↓こちらの展示車両もヨシムラさんのブースにて>


このハヤブサを見ていると、遊び心というか「おぉ!」と思った部分がありました。下の画像に示します。

<↓ラジエターのグリルネットを良く見ると、「ヨシムラ」のネームが成型されていました>
 

# カタカナ表記なので、海外で人気なのかな?

■SHOEIさんのブースにて
ページトップの画像はArai さんのヘルメットですが、いろいろ見たのはSHOEIさんのヘルメットです。

<↓カラーリングやグラフィックが豊富ですね>


<↓近年は空力に配慮した造詣(特に後頭部)が著しい>


そんな中、人だかりの視線の先にあるヘルメットに目をやると…。

<↓マルク・マルケス選手仕様のヘルメットでした>


<↓これだけは、来場者が触れることのできない厳重な展示の仕方でした>


<↓リヤサイドには、空力パーツとおぼしき造詣が確認できました>


上記画像で黄色の四角で囲った部分は、まるでトヨタ車に見られる「エアロ・スタビライジング・フィン」のようです。このような目立たない小突起であっても、恐らく時速300km/hの世界では重要な機能を担っているのでしょう。

■GPXさんのブースにて
ここで言うGPXは、かつてのカワサキのバイクのことではなく、タイのバイクメーカのことを示します。先鋭的なデザインの割りには安価な価格設定のラインナップが特徴です。

<↓ラインナップ中の主力モデルであるデーモン。なかなかアグレッシブなデザインです>


<↓今どきのトレンドを取り入れたデザインだと感じます(日本車とあまり変わらない印象)>


■ドレミコレクションさんのブースにて
次に紹介するのは、ドレミコレクションさんの「CBX400Fのレプリカキット」です。今やCBX-Fは、中古でも軽く400万円を越える人気車。800万円超でやりとりされる例もあるようです。

そんな往年のCBX-Fのスタイルエッセンスを、現代のロングセラーモデルであるCB400SF系で再現可能なレプリカキットをリリースしているのが、このドレミコレクションさんです。


<↓パッと実だとレプリカとは分からないくらいの再現度の高いキット>


# 見る人が見れば、ホイールが往年のコムスター
# ホイールではないことから見分けが付きます。

ちなみに別のブースでは本物のCBX400Fが展示されており、またぐことも可能だったため、着座させていただきました。


<↓こちらは本物のCBX-F。ホイールとインボードディスクブレーキでそれと分かります>


CBX400Fには初めてまたがってみたのですが、見かけとは異なり、意外に細身でコンパクトな車体設計に感じました。塊としてまとまっている(低重心の)イメージです。

「ふぅーん、これが映画ハイティーンブギで、マッチ(近藤真彦さん)が後ろに女の子を乗せて運転したバイクか。吹き替えしないで本人が乗ってカメリハしていたな…。メイキング動画で見たぞ。」と思いながら、またがせていただきました。


■その他のブースにて
その他のブースで目についたところとしては、まずベスラさんのブースがあります。ベスラ:Vesrah と書きます。私のCBR250Four のリヤブレーキにも、ベスラのブレーキシューを適用しています(パーツレビューで既報 → こちら )。

# 旧車に適合するブレーキパッドやブレーキシューを
# リリースしていただき、大変心強いメーカーさんです。


<↓金型や在庫管理が大変でしょうけど、今後も変わらず旧車用のブレーキ製品を市場投入してほしい>


次に印象深いブースとしては、キジマさんのブースでした。

<↓「KISS RACING TEAM」の名があるのを見つけてビックリ! まだ存続していたのですか?!>


「KISS RACING TEAM」と言えば、私はサーキット仕様のアンブレラを持っていますよ(パーツレビューで既報 → こちら )。

そのキジマさん、会場ではグッズ紹介に力が入った展示でした(>私見)。


<↓こんな感じ>


そのほか、ホンダブースの出口には「Honda Technical College Kanto」からのスタッフさんが懸命にパンフを配布する姿が印象的でした。

<↓こんな感じ>


こうして、東京モーターサイクルショー行きを強く希望した娘だけでなく、私自身もいろいろと見聞を広げる(深める)ことができた今回のショーでした。

<↓今回、手にしたカタログ類>


<↓こちらは各ブースを巡回する間にいただいた景品やバッグ、特製グッズなど>


やっぱり、家族そろって(親子で)現物のバイクやアフターパーツなどに触れることのできる機会は大切ですね。コロナ禍での配慮は必要ですが、貴重な体験をさせていただくことができて良かったです。

以上、当方の視点からの来訪記(全3話)でした。
2022年04月12日 イイね!

[2022東京モーターサイクルショー] その2・排気系(カワサキZX-25Rなど)編

[2022東京モーターサイクルショー] その2・排気系(カワサキZX-25Rなど)編2022年03月26日(土)は、家族でモーターサイクルショーを見に行きました。元々のキッカケは娘の要望によるものでしたが、私自身も楽しんできました。

今回のブログも、当方の視点で目に付いたものを備忘録代わりに書き綴ってみます。

◎「その1」→ ガンナー&ドラッグスター編


■排気系の出展が多め
会場では、排気系(マフラー含む)のアフターパーツの展示が多いように感じられました。それぞれの出展ブースでは、単体展示だったり実車装着状態での展示だったり、あるいは景品プレゼントの企画を実行中だったり、工夫を凝らしていました。

<↓IXILさんのエキマニ。朝イチで訪れたためか、SNSに投稿していないけどキーホルダーをいただく>
 

この日の朝イチ時点ではブース来場者数が読めなかった(?)のか、朝イチでIXILさんのカタログをもらったら、いっしょにキーホルダーまでいただいてしまった。本来はSNSに投稿しないともらえないハズ?なのに…。

メーカー量産車で排気系の取り回しが特徴的な機種はいくつかあり、展示車の中ではKTMが目立っていました。


<↓KTMの特徴的な排気系の取り回しの例>
 

ここ10年~20年ほどの間にバイクの世界でもエコ化が進んで、4気筒エンジンが2気筒化されたり、V型エンジンが姿を消したり、キャブがインジェクション化されたりなど、小型軽量なモジュール設計が目立つようになりました。

排気系の取り回しも、恐らく最後には官能評価が取り入れられているのでしょうけど、基本的には低中速トルク&燃費(や静粛性)が重視されたブランチ&容積設計になっているように思えます。

# かつてのVF400FやVFR400系、そしてRVF系列
# の複雑な排気系の取り回しが懐かしいです。

その一方、現行モデル向けの置き換え排気系として、カワサキZX-25R用のアフターパーツが多く出展されていたように思います。以下、ZX-25Rの排気系について観察していきます(※個人的な興味による)。


■ZX-25Rの排気系
すでに市販モデルがリリースされてから時間が経過し、多くの個人ユーザーの手に渡った感のあるZX-25R。しかし私自身は、その排気系をじっくりと見る機会が無かったので、今回はいろいろと眺めてきました。

<↓カワサキブースの長蛇の列に並びました…そしてようやくXZ-25Rに接近>


<↓ネット上の記事でも、このようなアングルから排気系を撮影したショットはあまり見かけない>


<↓苦心の跡が見受けられるショット(>失礼!)>


静粛性を向上させるためには容量が必要。かといって既存の取り回しでは重心が高くなる。美観も向上させたい。それでいて、直4というキャラクターを音でも際立たせたい。…そんな背反事象をうまくまとめることができた(あるいは妥協しつつも、結果としてうまくまとまってくれた)のが、この排気系の取り回しなのでしょう。

<↓思わず唸ってしまうけど、高い目的を達成する手段として行き着いたであろう設計かな>


低重心&マス集中を考えると、こんな感じの排気系も「アリ」なのでしょう。排気系の設計者は、最初からやりやくてこの形を実現させたのか、はたまた性能要件を満たす形をシミュレートしたらCATIA上でこの形に行き着いたのか…?

<↓少し上流側のショット。4-1集合後。溶接ビードが太め。スパッタの付着が多いのは要改善か>


展示車なのに溶接スパッタの付着が多め。高電流を流しているのでしょうか? 外観でこうなので、排気管の内部に残留異物とか無ければ良いのですが(取り越し苦労でしょうか)。

<↓かろうじて(?)個性を演出している出口形状。最終的な音質チューニングの結果と思われます>


<↓今度は車両前方から排気系(エキマニ部分)を写したショット>


<↓やっぱりいろいろとコストが掛かっていますよね、この形状は>


エキマニ(エキパイ)部分は、各気筒でブランチを長く取りつつも相互に連結させており、排気脈動の活用だけでなく、ここでも音質のチューニングを施しているように思います。直材費だけでなく加工費、量産ラインでのタクトタイム(製造および検査工程に要する時間)も掛かっていますよね。

こうして見ていくと、アフターパーツメーカーがカワサキ純正の排気系以上の「ウリ」を見いだす方向性としては、やはり「最高出力アップ」とか「加速性能アップ」、あるいは「軽量化」にならざるを得ないような気がします。

…とすると、勢い販価に反映されるわけだ…。
(今どきのバイクのマフラーは非常に高価!)

クルマで言うところのフジツボマフラー(かつてのレガリスのサイレントVer.)のように、「純正よりも静かなんです」というような謳い文句は、バイクの世界ではセールスポイントにはなりにくいのでしょうね。


■ZX-25R用のアフター品
そんなZX-25R用の排気系はアフター品でも多く販売されているようで、ショー会場でも力を入れて展示しているメーカーも目立ちました。

<↓老舗のBEETさんのブースにて>


<↓Evolution マフラー。従来同様の見慣れた引き回し>


<↓GALE SPEED さんのブースにて>


<↓単体展示もありました>


<↓1-2と3-4に中間連結パイプあり。その設置位置は製造性重視?>


<↓左:熱伸びや応力割れを考慮したであろう設計  右:純正形状をリバースエンジニアリング?>
 

アフター品にもアフター品なりの苦労と工夫と差別化が織り込まれていることを、各ブースを巡回しながら感じ取ったモーターサイクルショーでした(※私見に基づき勝手なコメントを記しておりますが、決して他意はございませんので誤解無きようお願いいたします)。

その3(最終話)に続く。

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2022-04-15(Fri.) : 更新
[2022東京モーターサイクルショー] その3・ヨシムラ、SHOEI、GPX、CBXなど編 をアップロードしました。
2022年04月09日 イイね!

[2022東京モーターサイクルショー] その1・ガンナー&ドラッグスター編

[2022東京モーターサイクルショー] その1・ガンナー&ドラッグスター編昨年末に普通二輪免許を取得した娘からの強い希望で、2022年03月26日(土)に家族でモーターサイクルショーを見に行きました。

バイク乗りとして様々なメーカーのバイクに興味を持つことは良いことで、実際に目で見て触れるチャンスを活かすことに私も同意。家族で出かけてきました。今回は、その1/3・ガンナー&イタルジェット編です。


■あれ?
2022年の東京モーターサイクルショーの会期は、3/25(金)~27(日)の3日間。土曜は18時閉館で日曜は17時閉館(早く終わる)のため前者を選択。開館時刻の10時に十分間に合うように自宅を出発しました。場所は東京ビッグサイトです。

現地には朝9時過ぎには到着したのですが、近隣の駐車場は二輪車優先のため、クルマでの来訪者は会場から離れた駐車場(東館のさらに東側)に誘導されました。無事にクルマを駐め、徒歩でビッグサイトに向かいます。大勢の人の流れに乗って会場受付へと進もうとした…のですが、何だか雰囲気が違うぞ?

確認すると、東館で同じタイミングで開催されていた世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2022」の列でした…。東京モーターサイクルショーは西館での開催です。危ない危ない、列に並ぶ前に気がついて良かった。どうりでコスプレイヤーさんがいるわけだ。気を取り直して、さらに西館を目指します。


■ガンナー(GUNNER)編
娘の希望で来訪したとはいえ、せっかく来たのですから、私も興味のあるバイクに触れてみます。まずは「おもしれーなー」と思っていた、フェニックスエンジニアリングさんのガンナー(GUNNER)から。

※バズーカ砲を模したと言われるデザインが最大の特徴です。


<↓GUNNERの50cc、100cc、125ccの各モデルが勢揃い>


ネット記事に初登場した頃から注目していたのですが、本当にバズーカ砲のような車体構成と、その後端に乗車シート・先端にヘッドライトが付いたデザインは、遊び心があるように感じられます。

バリエーションは、50cc/100cc/125ccのラインナップです。フレーム周りは同様ですので、エンジン周りを観察します。


<↓GUNNER125の外観(全景)>


<↓GUNNER125のエンジン周り(近接)>


こうして見てみると、125ccのエンジンは「バイク然」としていて立派な造りのイメージです。見た目だけなら、250cc級の空冷シングルのようにも見えます。では100ccはどうでしょう? すぐ隣に展示されているので比較できます。

<↓GUNNER100の外観(全景)>


<↓GUNNER100のエンジン周り(近接)>


100ccのエンジンは125ccのエンジンとは異なり、シリンダがスーパーカブのように水平近くまで前傾しており、さらに隣に展示している50cc(>割愛)に近いデザインになっています。50ccと100ccでは排気量が約2倍 異なりながらも設計上の類似点があるのに対し、100ccと125ccでは排気量差が僅かな割りには、まるで別モノ…ということを実感しました。

「展示車にまたがってもOK!」ということでしたので、最後に係員の許可を得て、親子(今回は息子)で記念撮影させていただきました。


<↓親子で記念撮影。ライポジは意外にまとも(>失礼!)。細身なので足付き性は良好>
 

■ドラッグスター(DRAGSTER)編
次はイタルジェット(ITALJET)さんです。現行モデルが復活したときから「欲すぃい~」と思っている(けど買えない)バイクが、このドラッグスター(DRAGSTER)です。

※フロントサス構造やトレリスフレームなどメカメカしい出で立ちが最大の特徴。
 排気量は125ccと200cc。


<↓ドラッグスターの外観。入館直後でも、多くの人々が訪れていました>


<↓別のカラーリングモデル。左サイドからの全景>


<↓特徴的なトレリスフレームとダンパーレイアウトが分かるショット>


<↓この位置に押し込まれた?ラジエーター>


パイプ構造によるトレリスフレームの締結点では、フレームと直交する短円環が溶接されており、ここだけ見るとまるでオートプロデュースA3さんの「ボディサポート」シリーズ(→ http://apa3.jp/html/parts_bodysupport.htm )が思い起こされます。

<↓こちらも特徴的なフロントサス(リヤサスの画像ではない)。操舵と衝撃吸収が別構造>


フロントサスは「インディペンデント ステアリング システム(ISS)」と呼ばれる特許構造で、「ブレーキング中はフロントエンドへの負荷伝達はなく、ノーズダイブが最小限に抑えられます」とのこと。一度、試乗してみたいものです。

<↓こちらはリヤサス周り(右サイドから)>


<↓エンジン下部の様子(左サイドから)>


展示車輌を舐めるように見ていると、上記画像に写っているコルゲートチューブで保護されたハーネスが冗長(に見える)で、タイラップ(結束バンド)での固定がまるで「やっつけ」のよう(に見える)な点が、少々似つかわしくなかったです(>私感)。他はコストを掛けて高品質なのに…。ハーネス長を稼がなければならない理由が、何かあるのだろうか?

<↓参考:早くもアクラポビッチのマフラーを装着したモデルも展示されていました>


■トレリス構造的なもの
バイクのトレリス構造(建築を学んだ方々には、「トラス構造」が考え方が近いかも)的なフレームワークは、過去も現在も様々に見られます。メインフレームでもシートフレームでも、またその類似構造でも多様です。

あくまで「見た目」だけですが、似たような構造を挙げると、会場では下記がありました(本来は目的あっての構造ですので、目的が異なれば構成も異なります。手段は似ているでしょうけど)。

※妻が以前乗っていた、ホンダVTR250のフレームワークも特徴的でした。


<↓DUCATI のシートフレーム構造の例>
 

<↓KTMとカワサキのパイプフレームワークの例>
 

その2/3・「排気系編」に続く。
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2022-04-12(Tue.) : 更新
[2022東京モーターサイクルショー] その2・排気系(カワサキZX-25Rなど)編 をアップロードしました。

プロフィール

「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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[自作] タイヤ空洞共鳴音の低減・ハンコックV12evo2を静音タイヤにする 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2018/10/02 20:28:55
 
[近況報告・その1] 長女の初レガシィの巻  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/11/09 22:23:24
 
「”個体差” について考える」 の巻 
カテゴリ:なぐり書き
2010/08/13 19:26:31
 

愛車一覧

スバル レヴォーグ VNHCレヴォーグ STI Sport# (スバル レヴォーグ)
・注文日: 2023年01月26日 ・納車日: 2023年07月16日 <↓以下、雪道走 ...
ホンダ CBR250 FOUR (フォア) CBR250Four SE (ホンダ CBR250 FOUR (フォア))
学生の頃に新車で購入して以来、ずっとワンオーナーで乗り続けているバイク、CBR250FG ...
スバル エクシーガ エクシーガtS (年改区分:Eタイプ) (スバル エクシーガ)
YA5A型エクシーガGT(年改区分:Aタイプのターボ車)からの乗り換えです。2012年8 ...
ホンダ モンキーR モンキーR改(2種登録) (ホンダ モンキーR)
レッドバロンで中古のモンキーRを購入後、エンジン全バラシ。 ◎武川88ccボアアッ ...
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