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調布市のKAZのブログ一覧

2017年08月23日 イイね!

[エクシーガtS] DIYで念押し検証→現品&社外品(過給時にシュー音・その4)

[エクシーガtS] DIYで念押し検証→現品&社外品(過給時にシュー音・その4)(前回までのあらすじ)

エクシーガのターボ過給時の異音は、インタークーラ・エアバイパスバルブ内部の流動音だとディーラーで診断されたが、原因究明のための置換用ABVは在庫が無く、メーカー保証への手続きも停滞する。
そこで同じEJ20型ターボを積むレガシィからABVを移植し、DIYで検証を行い、その結果をディーラーにフィードバックすることで、解決に向けた協力とした。


◎「その1」 は こちら → 「トラブル速報&工具を使わないトラブルシューティングの実例」
◎「その2」 は こちら → 「ディーラーによる診断結果の速報」
◎「その3」 は こちら → 「DIYで診断検証→原因の切り分け」

■念押し検証の巻
レガシィの純正ABVをエクシーガに移植しても、過給時の 「シュー音」 が解消されなかったことは、前回のブログで既報。そこで今回は 「念押し検証」 として、逆のパターン・・・レガシィにエクシーガのABV(現品)を移植して異音が発生するかどうか、を確認することにしました。

(1)エクシーガにレガシィのABVを移植し、異音が解消するか? ← 前回のブログで報告済み
(2)レガシィにエクシーガのABV現品を移植し、異音が発生するか? ← 今回の検証内容
 (※これらの手法により、ABVに付いて回る固有現象か否かの判別が可能。)

さらに追加(ダメ押し検証)として、次の組み合わせパターンも実施します。

(3)エクシーガ+社外品(プローバのハイプレッシャー・バイパスバルブ)でも異音が発生するか?
 (※レガシィにはプローバのHP_ABVを装着していたため、この組合せでの検証も可能。)


<↓久しぶりにレガシィとエクシーガの2台を並べてのDIY作業>


■3つのABVを観察しよう、の巻
まずは3つのABVを並べて、外観を観察してみます。3つのABVとは、
 ・エクシーガ純正ABV : 14471AA240(O-リング込み)
 ・レガシィ純正ABV  : 14471AA130(O-リング込み)
 ・プローバHP_ABV  : 50130BL0010(旧品、O-リング無し)


<↓全体を上から見た様子>


<↓フランジの内側の様子>


<↓鳥瞰状態で全体比較>


<↓環流路のバルブ状態>


■「レガシィ+エクシーガABV」 の巻
それでは早速、作業開始です。BPレガシィ(GT spec B)の場合はエクシーガとは異なり、コレクターカバーが標準装備されていますので、カバーの脱着作業も工程に含まれます。・・・とは言っても、コレクターカバー脱着は1分間もあれば十分ですので、ABVの移植と合わせても作業時間はトータルで2~3分で済む内容です。

<↓(左):レガシィのエンジンルーム全景  (右):レガシィに移植したエクシーガ純正ABV>
 

作業の振り返り(ミスは無いか?)と工具の確認(エンジンルーム内に置き忘れはないか?)を済ませて、試走に出ます。

<↓周囲の交通状況に沿った走行にて、過給圧を正圧にした際の「シュー音」有無を確認>


<↓ブースト計が 0(×100kPa)以上となる走行条件でも、レガシィでは「シュー音」発生無し>


予想通りの結果となることが確かめられました。次も せっかくの機会だ・・・ということで、エクシーガに社外品(プローバ)のHP_ABVを装着してみます。予想では、異音は発生してしまうハズ。

■「エクシーガ+プローバHP_ABV」 の巻
当方が持っているHP(ハイプレッシャー)_ABVは、現行モデル(50130AH0010)とは異なる旧品(50130BL0010)ですが、その取扱説明書には、製品概要として次の文言が記されています。

<取扱説明書からの抜粋>
・純正バイパスバルブよりもスプリングレートを向上させ、耐圧性能を向上
・バイパスバルブ開弁圧を向上することによりターボレスポンスを向上
・循環型にすることでエンジンレスポンスを損ないません
・ブラックアルマイト仕上によるドレスアップ効果も期待できます
(※上記はPROVAによるものであって、体感効果には個人差があります。)


<↓レガシィ純正ABVに続いて、社外品(プローバHP_ABV)を装着したエクシーガ>
 

町内を試走した結果、やはり 「シュー音」 は解消されません。プローバのABVでも異音が発生します。発生領域は、レガシィ純正ABVの場合と同様、ブースト圧が+0.2~+0.3(×100kPa)に達したあたりから顕著に聞こえることが確かめられました。

■ディーラーさんへのフィードバックの巻
物理的には 「3種類のABV」×「2台の車両」=「6通りの組合せ」 で異音の発生有無の検証が可能ですが、今回は都合5パターンで確認が取れました(「レガシィ+レガシィ純正ABV」 は実施せず)。

<得られた結果>
・エクシーガには、どのABVを装着しても 「シュー音」 は解消されない。
・レガシィにエクシーガABV(現品)を装着しても、「シュー音」 は発生しない。
・したがって、異音はABV単品に付いて回る固有事象ではなく、
 エクシーガの吸気系を構成しているシステム単位での原因究明が必要

上記結果を 「事実として伝達し、情報共有する」 ため、その日のうちに、またディーラーに出向きました。そして修理方針を次のように再調整させていただきました。
 ・9月初旬に、エクシーガを1週間丸ごと点検入庫させる。
 ・その期間、代車としてステラを出していただく。

要するに、クルマを1週間ぶち抜きで預けるので、詳細調査をお願いした次第。


# と、まぁ、こんな感じで仮説の検証(切り分け)にDIYで協力
# させていただいたわけですが、この時点で、私の頭の中では
# 「原因として実はもっとシンプルなストーリーに帰着する可能性
# があるのでは? 」・・・という予感が、密かに高まったのでした。
(※通常、検証結果が当初の予想と異なる場合は、FTAをさかのぼって仮説の見直しが必要。)


「その5」 に続く予定。
(「その5」 は、9月初旬のディーラーさんによる詳細調査の結果が出てからの更新となる見込み。)
 ↓
先に 「2017年・夏、札幌帰省記」 を載せるかも。
 ↓
 ↓
 ↓
2017-08-24(Thu.) : 更新
[エクシーガtS] 確認事実の振り返り と 今後の予定(過給時にシュー音・その5) をアップロードしました。
Posted at 2017/08/23 02:38:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ

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「CBR250Fourが高スロットル開度にて#4が失火気味。要求電圧が高くなるときに3気筒になってしまう模様。低中回転速度でth開度が低いときは失火は発生しない。原因の切り分けのため、#1と#4の点火プラグを入れ替えて様子見します。」
何シテル?   06/13 18:56
調布市のKAZ [読み:ちょうふし_の_かず] と申します。 スバル・レヴォーグ(VNHC型)、スバル・エクシーガ(YA5E型)、ホンダ・CBR250Four...

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