学生の頃に、新聞配達(朝刊)と家庭教師(数学、英語など)をしてお金を貯めて買った愛機、ホンダCBR250Four(1986年式、MC14型)。新車時からワンオーナーで乗り続けて、今年で35年目になります。
そのCBRについて、昨年実施した動力伝達系の総入れ替え(多板クラッチなどをMC31型ホーネット250用の新品に置換)に関する備忘録ブログです。
<クラッチ系のO/H関連ブログ>
◎その1 →
クランクケースカバーを開けて現品確認
◎その2 →
同系列エンジンを積む他機種の部番確認
■クラッチアウターCOMP(89T)の確認
もともとエンジン始動後の異音(カラカラという金属的で不規則な打突音)調査の一環として、「2りんかん」のメカニックさんのアドバイスに従って発注した部品が「クラッチアウターCOMP(※)」でした。
※CBR用は廃盤なので、当方が互換性を推定してホーネット用を発注。
<↓(1)クラッチアウターCOMP(89T): 22100-KBH-000、MC23型ジェイド&MC31型ホーネット用>
メカニックさんの目立てでは、CBRでは内蔵のスプリングにガタが生じたことによる異音ではないか? との仮説でした。そして今、ホンダ純正の新品を開封してスプリング周辺にガタが無いかどうかを確認します。
<↓新品でも多少のスキマは存在することを確認>
残念ながら、結果は上記の通り。CBRのガタと較べて、クリアランスに有意差があるようには思えませんでした。異音については継続調査ということになりますが、クラッチ系のリフレッシュということで、今回手配した新品に組み換えすることにします(※作業はすべて「2りんかん」さんに依頼)。
(1)クラッチアウターCOMP(89T) のパーツレビューは → こちら
以下、同時手配していた各部品について、当方が検収(開封確認)したときの画像です。
■クラッチセンター(34T)
クラッチセンターは、CBR用とジェイド用が共通部番でしたが すでに廃盤。ホーネット用が入手可能でした。
<↓(2)クラッチセンター(34T): 22120-KCR-000、MC31型ホーネット用>
(2)クラッチセンター(34T) のパーツレビューは → こちら
■クラッチプレート(6枚必要)
クラッチプレートは、CBR用・ジェイド用・ホーネット用とも、当初から共通部番で現在でもメーカー在庫がありました。3機種とも同一部番であるという事実は、周辺部品の互換性有無を推定する際に役立ちました。
<↓(3)クラッチプレート: 22321-KE7-000、MC14型CBR・MC23型ジェイド・MC31型ホーネット共通>
(3)クラッチプレートのパーツレビューは → こちら
■ニードルベアリング30×37×20
ニードルベアリングは、もともと当方がメンテの一環として交換を依頼していた部品になります。クランクケースカバーを開ける機会なんて、そうそうありませんから。
なおベアリングは規格品ですので、サイズが30×37×20と定められていることもあり、CBR・ジェイド・ホーネットで共通部番になっています。
<↓(4)ニードルベアリング30×37×20: 91025-KT7-003、MC14型CBR・MC23型ジェイド・MC31型ホーネット共通>
(4)ニードルベアリング30×37×20のパーツレビューは → こちら
■クラッチフリクションディスク(1枚必要)
クラッチフリクションディスクは、もともとCBR用とジェイド&ホーネット用とで別部番でしたが、途中から3機種とも同一部番に統合されていました。恐らく、摩擦材のμ-V特性が変更されたか、放熱性が改善されたか、あるいはコストダウンを狙ったものだと推定できます。
古い年式の部品が新しい年式の部品に統合される場合は、(コストダウンの場合もありますが)たいていは機能や耐久信頼性の改善が図られている場合だと思いますので、好ましいと考えます(在庫確保の面からも)。
<↓(5)クラッチフリクションディスク: 22201-KAZ-000、MC14型CBR用はMC23型ジェイド&MC31型ホーネット用に統合>
(5)クラッチフリクションディスクのパーツレビューは → こちら
■ラジアルボールベアリング
ラジアルボールベアリング6001も、メンテの一環として交換を希望していた部品です。これも規格物ですね。6100とは「外径D=φ28mm、内径d=φ12mm、幅B=8mm」になります。
<↓(6)ラジアルボールベアリング6001: 96100-60010-00、MC14型CBR・MC23型ジェイド・MC31型ホーネット共通>
(6)ラジアルボールベアリング6001のパーツレビューは → こちら
■ロックナット20mm
ロックナットはCBR用のメーカー在庫があったため、これを発注しました。CBR用は外周に4箇所の切り欠きがあるため、SST(特殊工具)が必要になります。
<↓(7)ロックナット20mm: 90231-ML4-610、MC14型CBR用>
(7)ロックナット20mmのパーツレビューは → こちら
■クラッチフリクションディスク(6枚必要)
前述のクラッチフリクションディスク(1枚)とは別部品になります。こちらは6枚必要です。「CBR用」と「ジェイド&ホーネット用」では部番が異なり、両者ともにメーカー在庫ありでした。組み合わされるクラッチプレートが各機種で共通だったことから、寸法的な互換性があると考え、今回は年式の新しい機種の部番で取り寄せしました。
<↓(8)クラッチフリクションディスク(6枚): 22201-MR8-000、MC23型ジェイド&MC31型ホーネット用)>
(8)クラッチフリクションディスク(6枚)のパーツレビューは → こちら
■検収後の納品
チャプターリード(段落の見出し)に「検収後の納品」って書くと、あたかも当方が部品業者さんのように見えますが、実際にはそんなことはなくて全くの素人です。どうしてそのような見出しを付けたか? …というと。
(前提):作業は「2りんかん」さんに依頼。
・クラッチを含むホンダ純正部品は、そのまま「2りんかん」さんで発注。
→ 何もしなければ、各部品の到着後はそのまま組み付け作業に移行する。
→ とすると、オーナーである私自身が、新品状態の確認が不可能になる。
これを避けるため、あらかじめ次のように申し出ていました。
・発注者である私自身が、「車体に組み付けされる前に」現品確認したい。
→ 「2りんかん」さんに部品が入荷したら、いったん引き取らせていただく。
→ 私自身が主要部品を開封して現品確認(検収)を行わせていただく
とともに、画像撮影させていただく(※組付け前の初期状態を記録)。
→ その後、元の梱包状態に復元して私が「2りんかん」さんに納品する。
<↓自分自身で各部品の現物確認と画像記録が終了したら、「2りんかん」さんに納品させていただきました>
こうした流れを実現できたため、このブログやパーツレビューにアップできる画像があるわけです。
作業いただくメカニックさんにとっては、「いくら発注主とはいえ、輸送中に何かキズでも付けられたら大変。」とか、「(車両完成後に)クレームでも言ってくるんじゃないのか?」というリスクも、頭をよぎったかもしれません。
しかし、そこは「話し合い」で合意形成に至ります。作業いただく「2りんかん」さんにはお手数をかけることとなりましたが、「オーナー自身が自分のバイクの部品状態をよくよく知っておきたい」と申し出たら、ありがたく許可いただいた。という次第です。
「その4(シリーズ最終話)」に続く。
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2021-02-24(Wed.) : 更新
[CBR250Four] クラッチ系のオーバーホール(ホーネット250などの新品移植)・その4 をアップロードしました。
Posted at 2021/02/20 14:28:07 | |
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