今日ご紹介するのは自社車輛のベンツGクラスです。
福岡店に納車されてドア防振とインナーバッフルでスピーカーを取り換えて、その後宇部店に乗って帰って、仕事の合間にちょこちょこと作業を行っていました。
ドアの外板裏にベーシック防振の施工を行って、内張裏にはセメントコーティングを行って響きを整えました。
Gクラスの内張ならセメントコーティングの必要は無い様に思われがちですが、実はこの内張はゴムに近い柔らかい成分が混じっていて、ノーマルではいま一つスキッとした音にならなかったので、かなり有効な加工でした。
16センチサイズの穴に13センチに変換するインナープレートを製作して、ピュアディオブランドのZSP-LTD15を取り付けて、純正に比べてドアからの中音域を濃くしました。
ツイーターはワイドスタンドの借り当て用のスタンドをいまだに使っていて、早く本仕様のスタンドに変えないといけないのをそのうちそのうちと引き延ばして、見た目は悪くてもJU60の音はしています。
ドアのスピーカーグリルはかなり下の方に付いていて、向きのせいで中音域が上に上がって来ず、ミッドの上限を決めるコイルの巻き数を減らして行ってもなかなか改善出来ず、かといってコイル無しでフルレンジで鳴らしてもおかしく、ここのチューニングではかなり苦労しました。
ツイーターのレンジを中音域まで広げると今度は音が荒れて聴こえて、既存の値のパーツはどれも合わないために専用の値をいくつも作って、当ててみては作り替えてを繰り返しました。
またドアからの中音の不足を補うためにダッシュの中央にセンタースピーカーが付いていて、ここがノーマルレベルだとあまりに音が強くて、モノラル上のレベル的にはフラットになっても、足らない音域がセンターからモノラルで出てくるのは音楽的はおかしくて、ここのレベルはかなり下げました。
BMW7シリーズのハーマンシステム用のセンターのアッテネーター回路を付けてみましたが、それではレベルがまだ強かったので、新たにGクラス用の値を探って作りました。
ただそれでもハーマンシステムは2Ωで既存のシステムは4Ωのために音色の差が出てしまい、一度市販の2Ωのスピーカーに交換したらレベルは合ったものの、音色が安っぽかったのでハイローコンバーターを使って4Ωの小型のパワーアンプを入れて、4Ω送りの4Ω受けでインピーダンスの整合性を上げて、それで音色を合わせました。
しかしそれでもハーマンシステムの3トーンはこんなに動かさないと聴感上のフラットにはならず、「どうしたものか?」と頭を抱えています。
7シリーズのハーマンシステムでもかなり苦労しましたが、Gクラスはそれ以上で、これまでベーシックパッケージの取付は出来ないとお断りし続けていましたが、1日で仕上がる事はまずなくて、普通に施工して聴感上のフラットはほぼ出ないと言っていいぐらいの純正システムです。
これまで仕事の合間に作業を進めて来たGクラスですが、来週はあるボーカリストの方がプロモーションのために福岡に来られて、その時にGクラスの試聴を希望されているので、それまでに極端にトーンを動かさなくてもスムーズに音楽が鳴らせる様に改善しないといけません。
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