今から48年ぐらい前だろうか、自分が中学生の時に初めて『CQ・HAM・RADIO』という本を買って、高校を卒業するまでは毎月買って穴が開くほど読み漁っていました。
21歳ぐらいでアマチュアア無線から完全に足を洗ったので、それから昨年までの37年間ぐらいは全く見向きもしていませでしたが、最近また穴が開くぐらいの勢いで読んでいます。
中を見ると無線で使うコイルの写真が沢山載っていて、よく考えたら自分が中学・高校とアマチュア無線に熱中して、学生の少ないお小遣いで少しでも遠くに電波を飛ばすために、銅線とアルミ棒を買って来て、ひたすらコイルを巻いていた事を思い出して、あの夢中になってコイルを巻いていた学生時代があったからこそ今のオーディオの音造りがあるのは間違い無い事実だからです。
今月号には「延長コイルを作って・・」という記事が載っていて、お金が無かった学生時代を思い出しました。
学生の時に巻いたコイルはこの半分以下の大きさでしたが、何が楽しかったのか、巻いてダメならまた少し巻き方を変えてを繰り返して、目的の波長とピッタリマッチングして、弱いパワーでも遠くまで電波が飛んだ時の嬉しさは何にも代えがたい物でした。
自分が初めてコイルを巻いたのは小学生4年か5年ぐらいの時で、組み立てラジオの感度を上げるためにこんな感じのコイルを巻いていました。
小学6年生でアマチュア無線の免許を取って、中学生になって親から無線機を買ってもらったら、小学生の時の遠くのラジオ放送を聞くためのコイル巻きから、遠くに電波を飛ばすためのコイル巻きに変わりました。
今回の号はいつもに増してコイルに関する記事が多いので、学生の時の失敗や成功を思い出しながら見入っていました。
何度読み返しても、今の自分がオーディオの世界で誰もコイルにここまで執着して音を良くするという考えにたどり着けなかったのは、良いコイル・悪いコイルの違いと、ピタッと周波数がマッチしてパワーが必要無い様な最高の効率というのを理解した人がいないからだと思います。
お客様からは「アンプを付けていないのに、この音は凄い!」と言われる事が多々ありますが、これはピュアコンで使っているブラックボックスの中のコイル2つと、後付けのコイルの4つがピタッとマッチングして、最高の効率で鳴っているからです。
もう一つ自分が無線を通じてオーディオにプラスになっているのが、モールス信号の早打ち・早聞きが出来る事で、高校3年間は上級試験に受かるためにモールス信号の練習を嫌というほどしました。
電鍵の広告を見ると、必死になってモールス信号を早打ちしたり、かなり早スピードの送信を聞いて理解出来る様に訓練していました。
これは上級試験に受からないと使えない周波数があったり、送信出力が10ワットが100ワットまで出せるというメリットがあって、最高に効率を上げて100ワット送信すると、電離層反射で外国まで電波が飛ばせるからです。(現在は初級20ワット・2級200ワットに改正されています)
その上級試験には無線工学と電波法とモールスの3つの科目があって、いくら学習してもモールスだけはリズム感が悪いと点数が取れません。
上級試験に受かるだけの早打ち・早聞きが出来る様になると、何故かディスコミュージックをノンストップで繋ぐというDJプレイが得意になり、21歳でアマチュア無線を一度やめてから、ノンストップミックスの達人となりました。
パーティーなどでDJプレイを披露していて、25歳の時にFM山口が開局した時に、1年ほど洋楽のノンストップミックスを放送する番組を担当していました。
当時はCDといレコードが半分半分で流していて、レコードはクリーナーで磨いて、大型のモニタースピーカーでほこりなどで少しでもピチッと音が入らない様にリハーサルしてから収録を行っていました。
その時のモニタースピーカーを聴き込むという行為が、国産のスピーカーの作った音とは完全に違っていて、今のサウンドピュアディオの音造りに大きく影響していて、無線からFM放送に移行したのもモールスで養ったリズム感プラス、日頃の交信で培った喋りというのもあったでしょう。
今考えたら、中学・高校時代にコイル巻きに途中で飽きて投げ出していたら、今のサウンドピュアディオの音造りは無かったと思います。
今日ご紹介する1台は、先日の福岡店の作業から、マツダのCX-8の後編です。
マツダコネクトでBOSEサウンド車という制約がある中、フルシステムの取付を行いました。
ラゲッジルームにあるマツダ純正のBOSEウーファーを取り外して・・
フロアを作り込んで、左側に25センチウーファー用のエンクロージャーを埋め込んで、右側にパワーアンプ2台とデジタルプロセッサーを取り付けています。
ユニットはピュアディオブランドのZSPウーファーで、エンクロージャーの中はセメントコーティングしてあります。
フル防振したフロントドアにはアウター・スラントのバッフルを製作して、内側をセメントコーティングしています。
取り付けたユニットは以前に乗られていたお車から移設して来たピュアディオブランドのZSP-MIDで、スピーカーグリルは新たにZSP-LTD15用のエンブレム付きの物を取り付けました。
ツイーターはダッシュにワイドスタンドを製作して、B&Wのゴールドのドームの限定品を、前に乗られていたお車から移設して取り付けています。
助手席のシート下にはナカミチのCD-700KKを取り付けて、BOSEシステムのアンプに送る途中のプリレベルの信号を取り出して外部入力に入れて、ラインアンプとして固定ボリュームで使用しています。
当初は外部アンプも取り付けるのは無理ではないかとお客様にお伝えしていたのですが、良く調べるとガソリン車は手を入れられる可能性がかなりある事が分かり、可能な部分は全て移設して取り付ける事になりました。
グローブボックス下には合計8ピース構成のピュアコンを取り付けて、そこに繋がっているピュアディオブランドのPMBケーブルは全て末端の焼き直しと端子を新しい物に交換してリフレッシュしています。
マツダコネクトのBOSEサウンド車は元のプリが低音が強めになっているので、バスとトレブルに2クリックの差を付けていましすが、レベル的には合ってもツイーターを1クリック上げると音が荒くなったので、トレブルゼロのバスマイナス2にして後はデジタルプロセッサーで調整を行いました。
当初はフルシステムの移設は無理と思われていたCX-8のBOSEサウンド車も、綿密な調査とガソリン車だったという運の良さでお客様のご希望に添える形で取付が出来ました。
最後にアイドリングストップが足かせとなりましたが、自社開発の『マツダロング』という、エンジンをかけて少し待ってやや長押ししないとアイドリングストップが解除出来ない車種にも対応している、アイドリングストップキャンセラーで過去の名機のエラーを防いでいます。
今考えられるCX-8の純正オーディオを使用した、最上のシステムが完成しました。
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