2023年2月11日土曜日、愛知県岡崎市夏山町にある古道を歩いてきました。現在、現地を愛知県道333号が通過していますが、この県道の前身の道に当たると考えられる古道です。
当日は、ドライバーやすい氏と新しい表記でのペースノートの作成練習を付近の林道で行い、そこからの帰り道に立ち寄りました。矢印の方向へと進入していきます。
場所はこちら。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/064/485/688/9184ac3a4f.jpg?ct=5c34aaac2f75)
※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
ちなみに付近の戦前の地形図はこちら。現在の県道は勾配を緩和するためか、標高413mの山の南側中腹へと迂回していますが、昔の道は沢沿いにそのまま直進していました。この道を辿ってみようという訳です。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/064/485/710/b8e9c9d4d6.jpg?ct=0d795cda264a)
※2万5千分の1地形図「龜穴」:大正7年(1918年)測図。
さて、進入してみると古道と言うよりは廃作業道といった風情です。取りあえず、奥へとどんどん進んでみることにします。
棚田の跡と思われる石垣の段が残っています。
ようやく道の雰囲気が作業道から古道らしい感じになってきました。
小さな滝の脇を通り抜けていきます。
滝を通り抜けた先で古道が消えてしまいました。ひとまず、沢の対岸へと渡り、先へと進んで古道の続きを探してみます。
古道の続きを発見。先へと進んでいきます。
古道が沢に削られて消失しています。一旦、右側へと迂回し、高巻きして進むことにします。
沢沿いの道はどうしても増水時に削られたりするので、道跡が残っていてもボロボロなケースが多いですね。
この付近も、沢を挟んだ対岸には棚田の跡がずっと続いています。植林されている木(杉か檜?)の太さを見ても、相当以前に耕作放棄されたのでしょう。
また崩落箇所が現れたので、高巻きして迂回。この辺りから、上を通る県道から捨てられたのか、斜面のあちらこちらにゴミが散乱しています。
天気が悪かったのと沢沿いで湿気があるためかジメジメした雰囲気。ゴミも散乱しているので、小さな滝から先の古道はあまり好ましい感じではありませんね…。
そして、正面を塞ぐような高い盛土が現れて、行く手を阻まれてしまいました。古道はこの先で県道が通るルートと重なるはずなので、ここで探索を終了しました。
帰りは古道の崩落箇所を嫌って、沢の対岸にあった棚田の跡を進むことにしました。
棚田跡の山側に半円形の石積みで囲まれた窪みを発見。
炭焼き窯の跡かと思いましたが、山側に開いていた穴を見て、湧き水を利用した水場の跡だった可能性もあるかなと想像しています。
だいぶ日が傾いてきたので、先を急ぐことにします。
車へと戻ってきました。1時間弱のミニ探索でしたが、これでまた1つ、県道の前身道の確認が完了しました。
今回歩いたルート図はこちらです。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/064/486/174/12b1313cc9.jpg?ct=ef9f5adef968)
※地理院地図(電子国土Web)に加筆。
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Posted at
2023/02/26 12:31:19