自分のブログを読み返していて,我ながら驚いたこと。
現在でこそ、2011/3/21の放射性物質のプルーム通過と降雨によって柏・松戸などの地域にホットスポットができたことは周知の事実だが、3/24の時点で自分がブログにその地域付近のホットスポットができている可能性を指摘していたのだった。
水道からヨウ素131が検出されたことを受けて、川の流れ方と取水位置を検討して、江戸川と利根川の分岐点以降でのヨウ素131を取り込んだ可能性を指摘し、ホットスポットの可能性を上げている。
更に翌日追記し、 江戸川区の農業試験場の小松菜から周囲より高い放射線量が検出されたことを取り上げ、その地域がホットスポットである可能性を強めている。
その後、東大柏キャンパスの測定が22日以降増加していることが一部で話題になり、個人による測定が集まってくるに従ってホットスポットが明確になっていったのだった。
自分が次にホットスポットを取り上げたのは4/10。
こんなことを書いたことをすっかり忘れていた。
下に、3/24のエントリーを引用する。
ホットスポット?
千葉県では幾つもの水道があるが、23日の検査では北西部の水道でも2つの浄水場で100Bq/Lを超える放射性ヨウ素I-131が検出された(220Bq/L,180Bq/L)。
東京金町浄水場とほぼ同じ位置で江戸川から取水しているので、同日似たような値であったことは当然のことと言える。
ところが、利根川と印旛沼から取水している柏井浄水場では85Bq/Lであった。
江戸川は元は渡良瀬川の下流であったが、江戸時代に掘削工事を行い、利根川とつながっているのはご存じの通り。
つまり、3つは同じ水系である。
印旛沼からの取水が非常に多くて薄められたという可能性もなくもないが、印旛沼もヨウ素I-131が降下しているのはおそらく間違いない。取水の量の差がよほど多くないと柏井浄水場での値が他の半分という説明がつかない。
非常に単純に考えれば、江戸川と利根川の分岐点以降の江戸川が流れる途中でヨウ素I-131を取り込んだ可能性がある。
追記 3/25 1:20
江戸川区の農産物の研究施設の小松菜から放射性セシウム暫定基準値500Bq/kgを上回る890Bq/kgを検出(NHKによる)。
セシウムとヨウ素が同じ挙動をしていたと考える証拠はないが(他でのデータを見ると、興味深いことに放射性ヨウ素と放射性セシウムの放射線量変化の増減パターンが違っている)、もしかすると江戸川区のあたりがホットスポットになっていたのだろうか?
追記終わり
空気が塊として振る舞いやすいことを考えると、このあたりの上空を通過した比較的濃度の高いI131が含まれる空気からできた雲が雨を落としたのかも知れない。
チェルノブイリの時にも、周囲に比べて放射性物質が多い場所ができていることが知られており、ホットスポットと呼ばれる。
このような場所が他にも沢山できていた可能性がある。
Posted at 2013/03/05 22:48:32 | |
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放射性物質・放射線 | 日記