以前山歩きが好きな母親のCASIO Protrek PRG-70TJが充電不足に起因すると思われる二次電池の消耗で使えなくなってしまった。
その後、長時間光に当てて充電したところ時計機能は復活したが、気圧・高度計、方位磁針、バックライトなどは機能しなかった。二次電池の交換をしないとどうにもなりそうにない。
ソーラー充電なのに、二次電池の消耗で使えなくなるのでは困ったものだ。しかし、センサーは電気食いであろうから、一次電池では交換頻度は高いかもしれない。
**
その後、2004年頃に買って以来使い続けてきた私のPRG-70TJ(チタンバンドモデル)も二次電池の消耗でバックライト等が使えなくなってしまった。
実のところトリプルセンサーを使う機会はほとんどなくなっているのだが、単なる腕時計として使うにしてもバックライトが使えないのは不便だ。
そこで調べてみると、二次電池(CTL1616)が1600円で買える。
母親から他の腕時計の電池交換を頼まれていたので、ついでだからと頼んでしまった。
この時計の50m防水は自力交換では失われると考えが方がよい。だから自力交換はせずメーカーに任せようと考えていた。全く、よせばいいのにである。
**
まず、バンドの取り外し。
矢印の部分を押し込めば外れるはずなのだが、いくら押しても動かない。念のためググると、カシオの同タイプのバンドを押して外しているので外れるはずだ。長年の間に固着してしまったらしい。
何度もやっているうちに何とか外れた。かなり汚れがついている。15年は使っていたのだから当然だ。

このバネ棒が固着していたり曲がったりしているので、適当なものを買わなくてはいけない。
何とか外したが、酷く汚い。
本体以外は眼鏡や時計用超音波?洗浄機に洗剤とお湯を入れて放り込んでおいた。
裏蓋を外せば電池にアクセスできる。
裏蓋には圧電ブザーがついているらしく、バネ1本と接触する。裏蓋自体には板バネ?で接触し、導通するようだ。
裏蓋左上の真鍮部品は裏蓋がオープンであることを検知するためのもの。バネ2本で接触するようになっている。
ムーブメント?のゴムを外すと電池が見える。
電池を交換したときはショートさせてリセットしろとの注意書きが。
細いもので電池ホルダーのフック部を外すとそっくりかえる。
交換してリセットし、あちこちにたまった汚れを取り除く。
裏蓋を見ると、Oリングと接する部分に部分的な腐食が見られる。おそらく、防水性は低くなっていると考えられる。
あとは元通り蓋をしていく。
バネが4つあるが、紛失注意だ。
こんなOリングセットも買ってみたが、サイズが合わず(この時計のものはもっと大きかった)、使えなかった。
このOリングは電池交換のたびに気になっていたので、思い切って買ってみたのだが。
とりあえず古いものを再利用。
シリコングリスを塗布してから蓋を閉じた。
**
二次電池は充電されていたのでそのまま満充電状態で機能した。
方位センサーもバックライトも機能するが、気圧・高度計が動かない。
センサー部分が特に汚かったが、どうもここを掃除したとき気圧センサーを傷めてしまったのかもしれない。
DIYでやっているとこんなことも起きることがある。
更に、メーカー持ち込みなら2000円で交換できたらしい(3000円と聞いていたのだが)。当初の考え通り無理にリスクを犯すことはなかったのだ。
残念ながらこの製品は既に修理可能期間を過ぎている。ヤフオクにでもジャンクが出たら部品取りにするとか考えることにしよう。
気圧センサーが駄目になったのは痛いが、とりあえずバックライトと方位磁針が機能すれば腕時計としては十分だ。
**
どこかに母親が使っていたPRG-70J(樹脂バンドモデル)があるはずなので探している。私のと違って使用頻度が低く、比較的きれいだったのだが。一応これのためにも二次電池をもう一つ買ってあるのだが。
しばらく前に部屋の模様替え等でいろいろなものを動かして何がどこにあるのか分からなくなっている。
もしかすると、時計としては機能したので返したのかもしれない。
壊れたから部品取りにともらったものなので、これの電池を替えてバンドをチタンのものに換えればいいのかもしれない。
追記:
PROTREKの気圧センサーはピエゾ素子だ。
(写真はトリプルセンサーver.2)
圧力によるダイヤフラム変形をピエゾ素子の抵抗変化として検出するものだ。
上の写真には写っておらず、左下の3つの穴あたりに接続する別体のセンサーだ。
ここに写っている。
Posted at 2019/07/27 18:49:53 | |
トラックバック(0) |
時計 | 日記