Ferrari ChallengeのRd.2 上海戦にコーチングの為に来ております。
担当させて頂きます「ですけ」選手は多忙の為に本日上海入り。
私は昨晩の内に上海入りしてましたので先にサーキット入りでカメラとデジスパのセットアップ。
練習走行1回目は「ですけ」選手が空港から直で向かって1回目のセッション途中にしか着かない予定だったので彼が到着した時にセットアップチェックが済んで、基準タイムのデータと車載も撮れていて・・・到着したら直ぐに同乗走行から始められるようにする。
これが今日のメインの仕事でした。
タイヤはまず中古を装着、マシンは今回と次のレースの為に日本から運んだ車両なのでマシンチェックの為に走行スタート。
計測1LAP目2分17秒台、タイヤの程度が非常に悪い事とトラックの状況も良くない事を確認。
その後「ですけ」選手に了承を得て直ぐにスタンバイしておいた新品タイヤを装着。
(タイヤ交換中に車載とデータがちゃんと取れている事もチェック)
周りの今年から導入された488チャレンジのタイムレベルをモニターで確認して再度コースイン。
総勢30台近くなので一発でクリアを取る為に四方八方よくチェックして計測1LAP目にアタックして12秒5。
そのまま2LAP目行ったら前に引っかかりそうだったので再度クールダウンして実質計測2LAP目は1LAP目に起きた事の記憶に基づいて調整を反映した走行。
セクター1でコンマ4秒速かったけどタイヤが既にグリップダウンを始めていてセクター中盤以降はアンダー傾向が強くタイムは再度12秒5。
これでタイヤの空気圧のいいところ、アタックのタイミングのいいところ、新品タイヤに対してのセットアップの完成度が確認できました。
488チャレンジのトップが11秒5だから458チャレンジとの差は1秒あるか無いかかな~という印象です。
その後1時間のセッションが残り25分となり「ですけ」選手が到着、同乗走行で17-18秒の世界を確認。
ご自身で残り時間を行ってもらってデータで見る限りは20-23秒では既に走れている雰囲気。
(初めてのコースだから上出来、シミュトレをちゃんとしてきたから最初の5LAPが有効でした)
私が2LAP計測した程度の良いタイヤだと4-5秒速くなるのでそれを考慮しつつ、データと車載でポイント解説を実施。
2回目のプラクティスで「ですけ」選手に程度の良いタイヤでスタートしてもらって、直ぐに16秒台で走行、セッション途中でデータを簡単に見て、2セット目の新品を投入。
これで計測4LAPで14秒5まで行きました。
総合トップが488チャレンジで10-12秒台なので「初めて来た上海」では上出来、シナリオ通りの1日でした。
走行データで明日に向けてポイントを絞って、コースジョギングを一緒に実施しておさらい。
これで明日は13秒台を目指し、458チャレンジクラスでのトップ3を目指します。
最小限の走行で効率よくデータを取ってオーナーさんに安心して走って貰える環境を整えてパスする。
この時間管理やマネージメントが時間が決められているレースの現場ではいい方向にも悪い方向に転んでしまう。
とにかく「準備と先読みの時間管理」がコーチングは技術面意外にも大切。
そしてここに来るまでの事前の日本で走ってきたトレーニング、シミュトレなどが今日の1日の為に凄く有効だったと言えます。
この緊張感や事前準備などが自分をドライバーとしてもコーチとしても鍛えてくれると言えるでしょうね!
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Posted at
2017/05/26 20:49:25